本日も、泉田市民館での修練。まだまだ強い残暑の厳しさの中、鍛錬に励みます。
今日は月1開催の「少林寺拳法体験会」の日。7月末ぐらいに、今川町在住の年長の男の子のお母さんから御電話を頂き、友人と併せての参加の申し込みを頂きました。ただ、今年初めて経験したのですが、問い合わせの電話をしても参加はしない可能性も有りますので、1カ月前の電話と言う事もあり、「来ないかもなぁ」とも予想していました。
一方で午前中に携帯電話に着信履歴が有る事に気付き、その相手に「夏季武道体験会」と表示のある登録がされていました。掛け直してみると、「コロナ前に一度見学させて頂きまして。娘がやりたがってまして」との事で。「是非参加して下さい」と電話を切り、体験者名簿を確認してみると、なんと小6三級のA君が小1時に体験に来る1週間前に、お祖父ちゃんに連れられて30分程見学に来て、少し突きをやって帰って行ったおとなし~い年長の女の子でした。
「体験会の時は、体験者より遅く来る事の無い様に」と御願いしていますが、今日は欠席者も多数。間に合った面々と作務をしていると、お母さんに連れられた女の子が2人。「随分大きくなったなあ」と感慨深い小5のRちゃんと、「あたしはやらな~い」とアピールする年長のNちゃんです。あれこれコミュニケーションを取りながら雰囲気をほぐしていきますが、聞くと「今までずっとやりたがっていた」等ではなく、今日会話していてRちゃんが「強く成りたい」と発言して、「じゃあ、前見学に行ったところに行ってみる?」と今日体験参加を決められたそうです。「何かよく解んねぇなぁ」とも思いつつ、やる気が有ると言う事は実に有り難い事。予想通り、年長の男の子2人は現れなかったので、整列します。
7月に体験会に参加してくれた年少のH君との時間のおかげで、水準やペースを幅広く考慮する事が出来る様になりつつある事を感じての今日。「やりたくない」Nちゃんをどうノセるかも考えながら進めます。準備運動を始めると、お母さんのМさんも後ろに立たれていましたので、「一緒にやります?」と声を掛けると、混ざって同じ内容をこなしてくれました。
5年前は一言も発していなかったRちゃんですが、今でもおとなしい性格ながらバスケットボールやダンス等習い事も多くやっていて、身体を動かす事は苦手ではない様です。また、通常の体験者がなかなか出来ない気合いを発する事も出来ていました。お母さんのМさんも陸上競技の経験もあり、動きたいタイプの様で、キックミットを受けた時には「強く蹴ったるぞ~!」と言う意識も感じました。妹のNちゃんもなんだかんだ真面目にやってくれましたし、隣に付かせた小2白帯のH君が、はしゃいでケジメが無くなっても、楽し気に取り組んでくれます。逆にそれによって緊張がほぐれる効果もあるでしょうし、Nちゃんが持って来たぬいぐるみ?でキャッチボールを始めたりと、打ち解けて楽しんでくれました。
定番の「逆突」「逆蹴」、「転身蹴」とそれを応用した間合いを空けての空乱で体験会を締めましたが、Rちゃんはずっと真面目に楽しそうに取り組み、高いレベルで動きをこなしていました。「これは是非入門して貰いたいなぁ」という存在です。Rちゃん自身は「入る!」と言ってくれてましたし、Мさんも「Rと一緒ならNもやると思いますが」との事でしたので、Rちゃんは体験入門をして、Nちゃんは月1の「少林寺拳法体験会」に参加して慣らしておいて、2月3月の入門者募集期間から始める事をお勧めしました。本山のリーフレットもお渡ししたところ、「宗教」と言う部分にかなり警戒心を抱いている感じでしたので、説明等にも留意しながら今後に繋げたいものです。
お菓子や棒アイスを渡して3人を見送った後、副道院長のNさんとの「面談」を。お互い年齢的にも体調管理が難しく成って来ている事もありますが、もしRちゃんが入門してくれたら土曜日の参座に成りそうでも有りますし、それが実現すると4月には現在年長の妹3人組が入門してくれる可能性も有ります。「大変なメンバーばっかりですよ~(笑)」と笑うNさんですが、楽しみながら枠割りを果たして頂きたいものです。
面談中、中3初段のH君に白帯H君の少年八級試験に備えての確認をして貰っていましたが、立ち方座り方の延長で、NさんとH君で正座の状態で相手を浮かす練習から居捕の法形の習熟に。やはり現在の在籍者を充実させてこその将来の入門者誕生でしょうから、充実した修練は必須でしょう。意義を感じながら楽しみながら、金剛禅の修行に邁進出来る人を多く育てていきたいと思います。