3月12日(土)の修練。 | 刈谷北道院

3月12日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。数日前までとは違い、暑さを感じる程の陽気の中、皆が集まります。

今週は、私自身の時間の過ごし方が良く、諸々の段取りがスムースに進んでいて、今日の専有道場への到着も普段よりも10分近く早く着くほどでした。それでも、マンションに荷物を運び込んでいる最中には、お父さんのビッグスクーターの後ろに乗せられた、小4白帯のA君が到着。2人で作務を始めた瞬間から続々と皆が集まり、13時前に大半が到着すると言う盛況ぶりです。「時間に間に合わせる」と言うのは、約束事の中では基本中の基本ではありますが、様々な都合の中で、普段とは違う場所での修練に際して、その時間に間に合わせようとして頂ける事は、当たり前では無いでしょう。その労力に見合った進化・成長を皆に掴み取って貰える様な支えをしたいものです。

やや遅れて到着した小2黄帯のA君と小1白帯のМ君が来た時には、ほぼ作務は終了していましたので、今月少年六級受験予定の小4白帯のY君に「2人に声を掛けて、窓ふきを一緒にやって」と伝えましたが、2度同じ事を聞いた上でY君は2人とは全く違う場所に行き、違う事をしています。他の人に指示されて窓ふきをしているA君・М君の姿を呼び寄せたY君に見せ、「指示された事をどうすればやれるのか、自分でもっと考えろ。考えて判らないなら、他人に聞いて確認しろ。あなたが少年六級に合格したら、今までの白帯と同じ行動をしているだけではダメなのは解るか?」と聞くと、Y君は目を白黒させながら「解ります」と答えます。他の人も作務をしている最中に、「自分でやる事を探せ」と伝えると、自分で考えて行動する人が増えて来ました。行動のレベルや集中力は、あまり高いとは言えませんが、この2年間で入門してくれた人達の、意識の質の高さを感じます。

瞑目の時間を長めに取った鎮魂行の後は、学科・法話の時間で「あ・うん」を回し読みします。巻頭の宗務局長へのインタビューぺージから、「あ・うん」が創刊されてからの課題や少年部用コラムが計画されている部分を読み、「伝える側が工夫をするのは良い事ではあるけど、何の為にやるのか・どんなやり方をするのかを、教えて貰ってないからやりません、なんてのは、修行者として終わってるよ。あなた達は誰かにして貰わなくても、自分でやる気に成って自分で意識して自分で行動する訓練をしているんだよ」と伝えました。その行動のレベルはともかく、まずは「自分からやろう!」と思える人・そして上手く出来ない時は、諦めずに他人の力を借りてでも、良い状況を創り出す為に行動出来る人に、少しでも進化して行って欲しいものです。

場を変えて、易筋行を。今日は今月末に少年六級受験を予定している小4トリオに、2週間前の「予備審査」をすると伝えていました。1月の試験では私自身の段取りの悪さを痛感しましたので、今回は学科宿題の提出に関しても前倒しで取り組ませ、今日が提出期限ですが、先月末には3人共にメドが着いている状態には出来ました。

この3人に小4緑帯のY君に相手を御願いし、他の人達は小5茶帯のH君と小5緑帯のH君に御願いし、ウォーミングアップの「踏み込み」や「天地拳第一系」の単演・相対を練習して貰い、予備審査を開始です。基本的には、動きを理解出来ているかの確認で細かいポイントを伝える事は控えましたが、「きっちり出来ない人には、嫌~な言い方で注意するからね」と予告していた中でしたので、それなりの緊張感は持って試験に対する心構えもある程度整えられて来ました。

それでもそこかしこに、水準不足の動きが散見され始め、特に火曜日・木曜日に上手く出来なくて復習していた「上受突(表)」を、同じ様に布陣や差替入身のポジション取りで間違えていたので、「試験受ける気有るのか!」、「何回同じ事言わせんだよ!」と叱責します。また少年五級に合格しているY君も、六級科目で当たり前の様に間違えているので、「どう言うつもりで、そんな間違えしてんだよ!」と、雰囲気をピりつかせます。ただ、試験に向けた意欲・意識を明確にする為の取り組みですので、程々で切り上げ、ポイントや注意点に対しての意識の向け方を、丁寧な言葉で伝えます。その結果もあったのか、その後の4人の佇まいからは、委縮した感じは無く、試験に向けてもお互い相談する様子が見られましたので、2週間後の試験に向けて、良い段取りが出来そうです。

易筋行ラストは、拳サポーターとすね当てを着けての運用法を。「内受突(裏)」を相手を代えながら反復し、そこから相手の攻撃に対して、順突でカウンターを取る・カウンターの後に、中段逆突を付ける・攻撃を逆突オンリーから、逆突順突をランダムにする、と進化させて行きました。上手く出来る人・そうでない人と様々ではありましたが、「強く成りたい」願望が強い面々ですので、乱捕り・運用法はテンションが挙がります。締めの気合い出しから作務、お菓子の分配も含めて、良い盛り上がりの中で修練を締めくくる事が出来ました。

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