本日も、泉田市民館での修練。暑い日差しと冷たく強い風が吹く中、鍛錬に励みます。
今月から12月まで、第1土曜日を「少林寺拳法体験会」として15時半までの時間で参加者を募っています。もう10年くらいの取り組みに成り、参加希望者も然程いないのですが、開催に向けて近隣地区や子供会でも回覧板による告知もして頂けるので、その縁を繋いでいく意味も含めて、毎年行っています。今回は、西境子供会の小学校1年生の男の子から参加希望があり、ちょっと楽しみにしながら待っていました。
「5分前ぐらいに来て貰えれば良いですよ」と御伝えしていましたが、5分前にお父さんが「今、車で着替えてます」とわざわざ伝えに来てくれて「1番降り」で到着です。また、泉田町で御願いした回覧板のプリントが、市民館玄関の掲示板に掲示されていて「協力的で有り難いねぇ」と思っていたのですが、公民館主事さんが一眼レフカメラを肩に掛けて「今日は、何か行事が有るんですか?」と撮影に来て下さいました。3年以上に成るコロナ禍で、市民館の利用者団体の活動も停滞し、地区の行事への取り組みもトーンダウンしている状況で、変わらないペースで活動している私達に対して、支援をして行こうと言う空気も感じます。挫けず行動し続ける事の大切さを改めて感じますし、逆に支援が無くても諦めずに行動する必要もあるでしょう。どちらにしても、行動出来る事自体への感謝を忘れてはいけませんね。
お父さんお母さんが揃って見守る中、小柄な男の子Y君と一緒に体験会がスタート。小4黄帯のA君に「今日はあなたが世話をして」と頼んで進めます。最初は緊張をほぐす為に、ダッシュ等の走るメニューで構成しますが、「先輩として頑張る姿勢で手本を示す様に」と話していた端から、小3白帯のA君がぐずり始めます。Y君を連れて来たお父さんが「スパルタで御願いします」と口にしていたので、「ここの空気では物足りないかな」と思っていましたが、A君には「途中でやめるな!」、「泣いとらんでしっかり走れ!」と叱咤します。
逆突・逆蹴の繰り返しで進め、キックミットを使用しての当身では私がY君の相手をしますが、小3白帯のA君に「隣でいっしょにやって」と御願いします。基本、周りを観ていないので周囲から刺激を受けて自分のテンションを挙げる事も無いA君ですが、隣りで自分より小柄な子が動いていると、多少は気持ちの張りが出る様で、割りと良い動きをしていました。「競争の為の修行ではないので、自分のペースでやりましょう」とは言うものの、そもそも頑張る気が無いのならやる必要も無いでしょう。入門して1年が経ち、少年八級受験も視野に入れている段階で、A君自身がどう取り組んでくれるか。観ていきたいものです。
終盤で間合いを空けた「転身蹴」まで辿り着き、笑顔で攻防に取り組んでくれていたY君。家ではもっと「やんしゃ」らしく、それほど疲れている様子も無く「楽しかった」と体験会を終えてくれたY君親子を見送り、自由練習に。各組毎の習熟に努めた後に、防具を着けての剛法・柔法の運用法の時間を取りました。珍しく柔法の運用法をやり、ポイントも交えながら進めましたが、やはり慣れていないとスムースには動けないもの。それでも本人の意識と行動で成長は出来るものでしょう。今日のスタートでも、Y君親子より少し遅れて参座した中1一級のH君が、自分で判断して3枚の座布団を来訪者の為に並べている姿を観て、「自分で判断して、他人の為に行動をする」と言う行いを自然と出来ているのだなと嬉しく思いました。そこに繋がる易筋行への取り組みを、引き出したいと思います。