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Shorinji Kempo

3月10日(日)、MちゃんRちゃん准拳士初段受験。

3月10日、中2女子のMちゃんRちゃんが、愛知県武道館での准拳士初段・昇格考試にチャレンジしました。

小学3年生の7月と9月に入門してくれた2人。刈谷北道院初の小学生茶帯であり、設立8年半経ってようやく誕生した「小学生で入門して、有段者まで辿り着いた」存在となります。中学校入学以来、部活動や学業とのやり繰りも大変だったでしょうし、今回の受験に際しても部活動のイベントや期末テストと重なっており、充分な準備が出来たとはとても言えない状態だったでしょう。学科試験の内容も、前日夜に暗記する様な有り様でした。

結果としては、無事合格。実技の出来も、後で考試を担当して下さった先生方に伺ったら、「よく練習されてましたね。僕は、時々8点を付けました」、「先生の所の子、上手だねぇ!何の問題も無かったよ~!完璧っ!」との御言葉を頂けました。入門してからの5年半は、決して楽しい事ばかりではなかったでしょうし、私の指導力や人望の無さの為に、寧ろ参座するのが苦痛に思える時の方が多かっただろうと思います。そんな中でも、二人はブ~ブ~文句を言いながらも、しっかり自分の技量を高めてくれていました。また返却された学科宿題の「入門の動機と現在の心境」を読み返して、元々の本人達の資質によって、技術と共に人間的にも成長してくれていたんだなぁと、改めて感謝の想いが湧いて来ました。

これまでの少林寺拳法への取り組みにおいて、もっとしっかりした支えをしてあげたかったとの悔いも残りますし、もっと楽しい時間・空間を提供してあげられていたらとの想いもありますが、そんな不充分な環境でも挫けずに続けて来たからこそ、本人達の身に付いた能力や感覚もあるのだろうと思います。この2人以外の子らに、この2人と同じ取り組みや成長を望めるだろうかと考えると、元々努力家であり、「より良い自分の姿を顕したい」という質の良い自意識を備えていたMちゃんRちゃんに、随分助けられていたんだなと気付かされます。

修練に参座する事が、楽しみに成る様な内容でありながら、甘くなり過ぎない。精神的にも肉体的にも成長する為の負荷を掛け、それでいてそこから逃げずに意欲的に取り組める様な支えをする。目先の損得や権利意識に囚われやすい昨今の世相の中で、そんな修行に励む気になって貰えるかが、そもそもの課題ではありますが、最低でも試験に合格した人に「少林寺拳法を続けて来て良かった」と思って貰える支えはしたいですし、今回合格してくれたMちゃんRちゃんが、これまでの経験を少しでも今後の人生に活かしてくれたらと思います。

3月9日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。昼間はすっかり暖かくなり、汗ばむ陽気も感じる中で鍛錬に励みます。

今日は、今日・明日と近所の書道教室の展覧会が開催される為に、市民館のホールではなく隣接する泉田会館での修練となったのですが、市民館の全室が展覧会での使用となった為、泉田会館の扉を挟んだ和室は、敬老会の釣りクラブさんも使用する流れとなりました。使用出来るスペースも狭くなるし、あまり騒がしくも出来ないなと、明日の中2女子2人の准拳士初段受験の前日にとしては、若干辛い状況でした。が、泉田会館のホールの扉を開けた瞬間、「何だ、こりゃ?」と愕然!ホール1面に机と椅子が並べられ、会議が終わった直後の様な状態のままでした。私達の修練終了後に、夜間に地区の会議が行われる為、午前中にセッティングされた事が後々判明しましたが、「これを練習出来る状態にするのは、手間が掛かるぞ~(泣)」と、その後の流れを考えると、暖かさとは無縁の冷や汗が出始めて来ました。

隣りで食事会中の釣りクラブの方に伺ったら、「午前中に子供会が会合してた」との事で、子供会の方や公民館長さんに御電話して手伝って頂こうかとも思案しましたが、たまたま食事会を早上がりする方の見送りに出ていた釣りクラブの役員さんに、「手伝って頂けませんか?」と打診。一瞬、「こいつ、本気で言ってんのか?」とたじろがれた役員さんも、ホールの様子を観て、「片付けちゃいますか」とテキパキと動かれます。敬老会の釣りクラブの役員さんですから、60代後半でしょう。それも食事会を終えた、動きやすいはずもない状態で、自分達とは直接関係無い団体の施設利用の為の片付けで、その方は私と同じくらいのペースで、椅子と机の撤収を手伝って下さいました。その最中には、以前お子さんがイジメられっ子だったので、刈谷の少林寺拳法の道院に通わせていた事や、御自身も日本拳法で鍛えていた事がある事も、話して下さいました。一人でやっていたら13時半くらいまでは掛かるだろうと慄いていた撤収も、その方のお陰で13時過ぎに終了。刈谷北道院の関係者が到着する前に、完了しました。

深々と頭を下げ、「お名前を教えて下さい」と伺ったら、「板垣退助にしといて下さい」と笑い、「以前、写真撮影を御願いしたりもしたしね」と、ちょうど1年前の釣りクラブさんの食事会で、私が撮影係を務めた事も話されていました。「こんな60代になりたい」と強く思いましたし、少林寺拳法を修行する人間は、周囲から憧れられる様な人間でなくてはと、自身の在り方を振り返る良い機会となりました。

今日は、明日・そして来週に昇格考試受験者がいる事とスペースが狭い事も考え、試験用練習組とその他のグループと分け、その他のグループは順突と逆突を分解して繰り返す練習をしようと決めていました。遅れて参座されたNさんRちゃん親娘に、准拳士初段組を任せ、W先生とHさんは自主練を中心に進めて頂きましたが、突きの動きの分解練習は、足腰に負担が掛かるだけでなく、動きが少なく退屈な面が強い為、「集中力の無い」精神面の弱い人間には不向きです。今回久々に長い時間やってみましたが、案の定皆の意識が死んでいくのが判ります(泣)。効果は有るので毎回でもやりたい練習方法ですが、時々確認用に挟むぐらいの活用にしましょうか。

3月末に少年六級を受験予定のI君とのマンツーマン練習も挟みながら、もう少し全体を回りたかったですが、どうも上手く立ち回れず、昇段組にはほとんど関われませんでした。昨日中学校の期末テストが終了したばかりのRちゃんは、学科試験の模試でもまだまだ不十分の状態です。2週間前に、解答例を作って渡しましたが、今夜は必死でそれを覚えて貰いましょう。技術面ではNさんとの特訓の成果もあり、そこそこの出来にはなりましたが、「もう少し万全の状態で受験させてあげたかったなぁ」と、改めて自分自身の力不足が悔やまれます。それでも吹奏楽部のソロコンテストで県大会に出場したりと、忙しい中での取り組みですから、後はMちゃんと共に全力でぶつかって欲しいものです。

「お茶の時間」には、体験中のMちゃんからの差し入れや、Rちゃんの好物の「おさつスナック」を始め、皆でお菓子を頬張ります。修練終了直前には、地区会議に出席する皆さんが集まり始めていましたので、皆で椅子や机の運び出しやセッティングも手伝います。学科・法話の時間でも、作務のページを読みましたが、体験中のMちゃんは作務を積極的に行い、開始前の作務の時間でも、釣りクラブさんの使われた和室の掃除機掛けを、「私やりた~い」と手伝い、終了後の机のセッティングにもガンガン入り、「お母さん、外に来てるんじゃない?そろそろ帰ろうか」と声を掛けても、「やだ!まだやる!」と残りたがります。「この意欲と集中力を、技術の時間でも維持して欲しい!」とも思いますが、まずはやれる事から頑張って取り組んで貰いましょう。

3月2日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。いつの間にか今年も2ヶ月が過ぎ、徐々にお昼の陽気の有難さを感じる様になって来る中、鍛錬に励みます。

今日は15時から、少林寺拳法・西三河連合会の総会が有り、従来は修練をお休みにしてそちらに出席しているのですが、昇段試験受験者が多い中で休みにすると良くないかと、総会を欠席にして修練を実施しました。が、来週10日に准拳士初段を受験するMちゃん・Rちゃんは、二人共中学校の期末テストの週間に入っており、揃って欠席でした(泣)。それでも試験に関係無く、参座してくれる人もいますので、それぞれの課題に向けて充実した時間・空間にしたいところです。

総会が刈谷市で開催される事もあり、総会に支部長として出席されるW先生もHさんと参座され、14時前まで修練出来るとの事でしたので、修練のスケジュールを入れ替えて、法形演練からスタートし、試験科目やその他の習熟から入ります。同じ内容でも、ちょっと順番を入れ替えるだけで、若干の新鮮さが生まれるもの。それによって見え方や発見出来るものが変わって来るなら、一つの工夫として大いに活用出来るなと感じました。

順番を変えて、W先生が総会に向かわれた後に、基本演練を。順突を、動きを分解して練習してみました。この方法は、一昨年入門組が白帯の時にも行ったんですが、一つ一つの動きを理解出来る上に、足腰の鍛錬にもなる良い練習ではあるのですが、足腰の強さよりも、精神面の強さの無い人間には、やや難しい様で。動く事よりも、止まる事の方が実は難しいし、武道に励むという事は、肉体面と精神面の両面で、動かす事と止める事をやれないといけないのだなと、発見するきっかけとなった方法でした。一昨年入門組には、正直成果の上がらない「合わない」練習方法でしたが、木曜日に昨年入門組に試してみたところ、それなりに良い効果が有りました。今日は用事で欠席した体験中のMちゃんの為に、この方法をもう一度やってみるかと、今日試行してみたところ、一昨年入門組のKちゃん・R君にも、「天地拳第一系単演」で変化が見られました。それを本人が自覚できると更に良いのですが、本人が理解・自覚出来ていなくても、まずは一生懸命取り組み、努力し続けていれば、いつか結果を出せる瞬間が來るかも知れない。その可能性を信じて努力する事は、伝えていきたいものです。

学科・法話の後に、各グループでの単演の習熟を行い、鎮魂行に移り自由練習へ。3月末の地区昇級試験で受験すI君K君の習熟をメインに、その先の乱捕り練習を意識して、ボディ・プロテクターも装着します。当てる感覚も楽しみながら進めていると、16時過ぎに小2の女の子と年長の男の子を連れた見学者の方が。服装や残り時間も考え、今回は体験を勧めはしませんでしたが、見学に来て下さったきっかけが、昨年秋から先月まで掛かってしまった、私の左下奥歯の治療に通った、歯科医院に貼らせていただいたチラシをご覧になったからとの事でした。一昨年から生き始めた歯科医院で、待合室のキッズスペースに、少年野球や体操クラブのチラシが貼られているのを見てはいたのですが、今回の治療のラスト2回の帰りにふと思い立ち、道院のチラシを張らせて頂けないか打診して快諾。最終日に御持ちして掲示して頂いたものです。左下奥歯は、今回神経も取り除き、8分の1を残してほぼ金属になってしまいましたが、その治療をきっかけに見学に来て頂けたなら安いものか?今日は見学だけでしたが、いつか体験に来てもらえたらと思います。

2月23日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。冷たい風が強く吹きながらも、春の陽気も感じさせる空気の中、徐々に人が集まります。

今日も作務から入りましたが、作務に対してもどんな取り組みをするか、それぞれの特徴があります。まず動こうとする人や、まず動かず手を付けずに、人に先にやらせようとする人。その後の鎮魂行への取り組み方・集中の仕方でも同様ですが、せっかく少林寺拳法の修行に励む機会を得ているのですから、少しでも良い行動を表に顕せられる様になって欲しいもの。伝える側の「エゴ」だけに成らない様に気を付けつつ、やはり伝えるべき事は言葉も使い伝えようと、鎮魂行の後に今日は少し法話の時間を取りました。その聞き方を観ても、「このメンバーには、可能性があるな」と感じます。

その後に、机を用意して連盟の会報を使用しての学科・法話を。3冊の冊子を皆で肩を寄せ合って読みますが、それぞれが持って読むより、こちらの方が集中しているかなとも感じます。北海道の女性拳士の記事のページや、先日中日新聞の夕刊に載った本山の記事のコピーを見せ、「人との出会いや、人の頑張りをきっかけにして、自分をより良く変える」事を話しましたが、それぞれが何を受け取り、どう行動に顕すか。時間を掛けて見守っていきたいものです。

場を変えて、易筋行を。こちらもまだまだ空気が冷たく、早々に暖房をスイッチオン!快適さを維持しながらの修練ですから、少しでも良い取り組みをしたいものです。

今日も小3女子のMちゃんが、体験に来てくれました。明るく元気で人見知りもしませんが、2回目にして早くも慣れたのか、横着さも発揮しています(笑)。「まあ、体験中はこれくらいで、後は締めるぞ~!」とほくそ笑みつつ、参座する事を楽しみにして貰える様な場でなければと、己れを戒めつつです。30分程逆突・逆蹴の反復と、キックミットを使用しての当身を行い、グループ分けしての法形演練を。2週間後に准拳士初段受験を控えたMちゃんと、3週間後に正拳士四段受験を控えたW先生とHさんは、それぞれの習熟に励みます。また3月末に地区昇級試験で少年六級を初受験するI君と、少年七級を受けるK君は、色帯組でボディプロテクターを着けての、試験科目の復習を。I君はここ暫く体調不良が続き、久々の参座。また土曜日しか参座出来なかったK君も同様ですが、二人共「2月末までの提出」としていた学科宿題を、今日無事に提出しました。正直二人の普段の集中の度合いから、2月中には間に合わないだろうと予想していたのですが、こちらの予測を超えた行動をしてくれる者もいます。「この程度で良いだろう」と思い過ぎずに、相手の可能性を引き出す刺激を与えたいところです。

体験のMちゃんは、白帯組と一緒の練習。白帯組は精神面でやや弱いところもあるのですが、「後輩」の前で「先輩らしさ」を見せたいとの意識は有り有りです。その刺激を自分を良く変化させるきっかけにしてくれればと思います。易筋行の締めに小学生はグループを混ぜての法形演練とキックミットを使用しての当身を。体験中のMちゃんが、小5女子のKちゃんと組みたがったので、一緒にやらせました。このKちゃん、最も意欲や集中度が低いのですが、やはり新たに出現した女の子の存在は刺激に成る様で、「もっとしっかり蹴る!」と声を掛けると、久々に全力で蹴っていました。

何に対してどんな取り組みをするかは、全ては自分で決める事。皆が良い変化をし、よい行動を出来る空間であらねばと思います。

2月9日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。当初、専有道場でスタートする予定でしたが、諸般の事情により23日(土)とスケジュールを入れ替え、鍛錬に励みます。

今回修練を入れ替えたのは、私が監督を務めてもいる松平スポーツ少年団支部のK君が、来週17日(日)に少拳士二段を受験する予定でして、その習熟度アップの為に、W先生が出稽古に連れて来て下さるとの事でしたので、易筋行の時間を長めにとる事にしました。が、当のK君が都合が合わずに欠席。まあ、そんな事はよくある事ですし、明日の午後から泉田市民館で、昇段受験者を対象とした「特訓」を行う予定ですので、そちらで頑張って貰いましょう。

今日は朝から、頭痛や体調不良での欠席の連絡を多く頂いており、参座者も少ない予定でしたが、逆に昨年入門組に細かい部分や新しい事を伝えるチャンスだと感じ、正対構からの各種受けと突き蹴りの反復と、「小手抜」の触りに入ろうと予定していたのですが、暖房の効いたホールで基本演練を進めているところに、お母さんに連れられた女の子の見学者が1名。ちょっと想定外でしたので戸惑いましたが、女の子が動きやすそうな服装をしていたので、学科・法話の後に体験者用のメニューを組み込もうと考え、応対して「この後、ちょっと一緒にやりますか」と伝えて、基本演練に戻ろうとしたら、女の子がもう一緒にやろうとして並びます。「もうちょっと待っててね~。少し見学してて」と伝えて基本演練を終え、学科・法話の時間には一緒に入って貰いました。

中2女子のMちゃんに、体験者の小3女子Mちゃんの面倒を見て貰い、学科・法話の時間を経て、法形演練の時間に突き蹴りの体験を。体操やハンドボール、公文やそろばんも習っているというMちゃん。運動は苦手ではない様で、笑顔で意欲的に取り組みます。キックミットを使用しての当身でも、構えはバラバラでも、右足の脚刀蹴りなどは最終的には受けている私の腕が痛くなって来る程でした。

鎮魂行も、Mちゃんと一緒にこなしてくれたMちゃん。自由練習の前に、延び延びになっていた先月の「泉田町芸能音楽発表会」のお楽しみ抽選会での景品の受け渡しと、記念撮影を。今回も中2女子のMちゃんとI君のお母さんが2等に当たったのを始め、3等・4等・5等が続出。それも団体演武を二つ掛け持ちで出演してくれたI君・R君・I君の3人が全員当選していたのが、「頑張っている人は報われる」を顕わしている様で、ちょっとした驚きです。また私のミスで、5等の当選者1名が誰だったか判らなくなりましたので、ティッシュしか当たらなかった人でジャンケンで争奪戦を。今日出稽古に来て下さったRさんや体験のMちゃんにも入って貰い、激戦の末に発表会当日の午前中に少年七級に合格した、小3男子のR君が洗剤を獲得しました。

自由練習では、小学生組はMちゃんの体験に合わせて、「間合いを空けての転身蹴」に向けての突き蹴り・運歩を。茶帯のMちゃん以上の一般は、明日の特訓も見据えて、「小手巻返」・「閂固」・「押小手」の復習を。私も体験のMちゃんにポイントを伝える時や練習方法にも、それなりの工夫を出来ましたが、当のMちゃんがそもそも意欲的に取り組んでくれて、楽しみながらも手抜きをする事が全くありません。「これは逸材だ!」と驚きつつも、他の3人との組み合わせや練習内容にもあれこれ変化を付け、ほとんど手放しだった一般の練習にも、短時間ながら交ってポイントだけ伝えたりと、ボチボチ良い感じで回れました。

体験のMちゃんも、お母さんと共に「お茶の時間」、その後の湯飲み洗いの作務までこなしてくれましたし、「楽しかった」と言ってくれました。お母さんの話では「やりたい事しかやらない」、「練習では出来た事が、本番では出来なかったりするので、精神面も強くしたい」という事でしたが、運動能力やワンパクぶりもさる事ながら、初対面の男の子3人との練習に全く臆する事無く取り組むその姿勢・おそらく「友達がいるから、練習に行く~」とは違う次元の感覚を持っているであろうその姿に、「この娘には、是非入門して欲しい」と強く思いました。習い事の多さもあり、お母さんの意向では「土曜日だけでも」という感じでしたが、高学年になるこのタイミングで、「少し習い事を整理する」との事でしたので、「是非4月から入門して、週2回通わせて下さい」と御願いしました。お母さんにもMちゃん本人にも、「レベルを上げる為には、基本の反復が絶対に必要ですが、それに飽きずに取り組めるかですねぇ」と御伝えしましたが、最後に本人には「あなた、多分センスあるよ。また是非練習に来てよ!」との言葉を送りました。

後から考えると、道院修練を23日と入れ替えなかったら、すれ違いで実現しなかったであろうこの出会い。果たして、どうなりますか?

 

2月2日(土)の修練。

本日は泉田会館での修練。厳しい寒さが続くものの、徐々に陽も長くなり、晴れた日の昼間などは、「春の到来」を予期させる暖かさも感じる中、鍛錬に励みます。


今日は昨年入門組に、「上受突(表)」の動きを覚えて貰う事と、一昨年入門組に「上受突(表)」でやってる事の再確認&それを言葉と動きで後輩にも伝えられる様になって貰おうと、動きを分解して練習しようとイメージしていました。参座したメンバーに若干バラつきがありましたが、基本的には対象としていたメンバーがそこそこ揃い、実際にやってみました。基本演練から法形演練、鎮魂行後の自由練習まで、一貫して「上受突(表)」を通しましたが、昨年入門組も、細かい部分の抜けはあるものの、左右通してある程度理解して、覚える事も出来た様です。後は、それを次回参座した時まで覚えてくれていると良いのですが、まあそれは期待せずにおきましょう(笑)。

最近力を入れている、鎮魂行前のキックミットを使用しての当身。また学科・法話の時間の際の意識付けや、易筋行や号令をかける際の言葉掛けでも、「自分で、何をやろうとしているか意識する事」を頻繁に伝えています。先週の地区昇級試験で少年七級に合格した二人、3月の試験にチャレンジするK君にも、今日宿題の説明をしながら同じ事を伝えましたが、基本的には本人がやろうとしてこそ。その上で周囲がどうサポートするかでしょう。

せっかくの試験。誰にとっても有意義なものにして欲しいですし、そこに対して、自分に何が出来るか。「主役」は本人達であるので、指導する側の「エゴ」を押し付けない様に気を付けつつ、「ここを目指してくれよ~!」という部分は、しっかり伝えていきたいと思います。後の出て来る結果は、その人の物でありその人次第。そこまでの過程を、楽しめるくらいの度量を持ちたいなと思った今日の修練でした。

1月27日(日)、「泉田町芸能音楽発表会」での演武発表。

本日は、泉田市民館で毎年1月に開催される「芸能音楽発表会」の日。刈谷北道院の面々も、PRを兼ねて演武発表をして来ました。

今年は例年になく、都合が付けられずに出演出来ないメンバーが多く出ましたが、それでも3人の小学生に2度の出演をして貰う事で、「白帯拳士・団体演練」、「小学生・団体演武」、「一般有段者・単演」、「一般男女・組演武」の4つを発表する事が出来ました。またそれぞれのメンバーに、「全力でチャレンジする」事を説いていたのですが、それぞれのレベルと側面で、それなりのチャレンジをしてくれていた気がします。

今年度は、夏の盆踊り大会での演武発表が雨で中止になってしまった為、この1年で入門してくれたメンバーにとっては、初めての人前での演武披露となります。それでも新入門のメンバーも、臆せず元気な姿を見せてくれましたし、急遽3日前に出番が増えた面々も、やる事をしっかり覚えて、「後輩達」の支えをしてくれました。私自身も、ビビりな性格により膝がガクガク震えながらも、アナウンス役として少林寺拳法の紹介や、発表される演武に関する説明、少し笑いを交えて「場の空気」を温める事に専念しましたが、そこそこ良い雰囲気を演出出来た様に思います。また一般有段者の動きには、場内から驚きの声も聞かれ、技術的も人材育成としても有益な少林寺拳法の価値を、少しではありながらも、知らしめる事が出来た様に思います。

会場の外では、寒い中でも今年から泉田町内で始まった「朝市」の出店も開かれており、刈谷北道院設立以来いつも御世話になっている、毎年の地区・公民館の役員さん達から、多くの励まし・労りの言葉を頂きました。出演の御礼として、小中学生には文房具セット・社会人には、ボックスティッシュのセットを頂き、皆も御満悦です(笑)。

また保護者の皆さんも、お祖父ちゃん・お祖母ちゃん連れで観覧に来て頂いた方も含めて、実に協力的で有り難い限りです。日頃の道院運営に対してもそうですが、地域住民の皆さんや、保護者・関係者の皆さんの協力があってこその、行事開催です。そこに対する感謝を忘れてはいけないと、強く感じられた良い一日でした。

1月26日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。市民館が明日開催される「泉田町芸能音楽発表会」の準備で使用出来ない為、隣接する泉田会館で鍛錬に励みます。

今日は、手刀を使っての、軸の意識と下半身と上半身の連動を練習したかったのですが、集まり方とメンバーが若干イメージと違っていましたので、全てを「触り」だけにしておいて、幅広いメニューを構成。運歩や移動稽古、「内受突」や「上受突」に繋がる相対演練で、基本演練を進めました。明日は、午前中に地区合同昇級試験も実施され、小3男子のR君・R君が少年七級を受験するので、そちらに繋がる内容も豊富に入れましたが、当の二人が一人は少年野球で欠席・一人は従妹の子守で遅刻でした(笑)。

学科・法話では、昨日の時点で話したかった事が決まっていました。それは「チャンスを活かす。その為に、常に全力でチャレンジする」です。昇級試験もそう、地域行事での演武発表もそう。ただ何となくやっていても、時が過ぎればその行いは終わります。その行いを終えた時に、自分が何を手にしているかは、自分自身がどんなテンションで何を意識して行動したかによって、変わって来るものでしょう。そんな話をしても、聞いている人間もいれば、そうでない人間もいますし、行動が変わって来る人間・そうでない人間もいます。それは当人次第ではありますが、少しでも刺激を受けられる空間にしておきたいところです。

法形演練では、少年七級の試験内容を全員で。その後キックミットでの当身を経て、鎮魂行へ。当身の時間では、強く突く・蹴る事も重視したいのですが、その時のテンションの揚げ方と、受ける側の対し方にも強く意識する事を求めています。技術的・肉体的に「ケンカに強くなる」事も、強くなってもケンカをしない事も大事ですが、精神面で「腰が引けて」しまっては、ケンカも出来ないでしょう。ちょっとやそっとではビビらない・ビビっていても行動出来る「胆力」は身に付けられる修練でありたいものです。その後の鎮魂行で、皆と声と心を揃えながら、猛々しさや自分の「負の意識」を鎮める。そんな精神的なメリハリも、プロデュースしたいところです。

自由練習では、演武発表の内容の習熟をメインに、中2女子のMちゃんはW先生と准拳士初段受験に向けた習熟を。今年はMちゃんが陸上部の練習で欠席するのを始め、Rちゃんが吹奏楽部のレッスン、R君が少年野球の引退試合、10月入門のS君が家の用事で欠席となりました。随分欠席が多いと思う反面、今までよく「全員参加」が維持出来ていたなと驚きもします。S君の欠席は木曜日になり判った事だったのですが、急遽同級生であるI君に、代わりで2度出て貰う事を思い付き、打診。I君自身は全く乗り気ではなかったですが、その場にいた小3男子のR君が「僕もやりたい!」と言い出し、こちらも思い付きでI君R君を足した5人に、発表のトップを切って貰う事にしました。これらも全て「チャレンジ」になる訳で、そのチャンスを活かすかどうかは、その人次第。少しでもその人の意欲を刺激し、進歩・成長を促す時間・空間を提供していきたいと思います。

1月20日(日)、1月度道院修練(一般のみの易筋行)。

本日は、専有道場で一般のみの易筋行。昨日は、私の出勤日により通常の修練をお休みしたので、その翌日に日程を調整し、Nさん・W先生・Hさんと、先週土曜日に引き続いて出稽古に来て下さったRさんと共に、技術の探究に励みます。

実は、昨日の出勤日に携帯電話を自宅に忘れていまして。終日、「携帯を不携帯」の状態で過ごしていたのですが、帰宅しても携帯電話が見当たりません。いつもウエストポーチに入れて持ち運びをしているのですが、自宅から駐車場までの間にも落ちてはいませんでしたし、「忘れた」と思っていて職場のロッカーに落としていたのでなければ、何処にあるのか想像すら出来ません。週明けに成らないと職場の確認も出来ませんが、丸1日以上携帯電話が無いと、他の方と連絡を取る事も出来ず、その他の事務作業にも滞りが出て来てしまい、普段如何に携帯に依存しているかを実感します。

今日の道院修練の開催は、パソコンメールで確認出来ましたが、参加メンバーの確認は取れていませんでしたが、先週に引き続きRさんが来て下さるだろうと想定していたので、そのイメージ通り「外受突」・「上受突」・「打上突」の復習を。後ろ足の絞りや軸の意識・順突や逆突の身体の使い方を意識しながら行うと、簡単な様で級科目もなかなかに難しいもの。また自分の身体操作だけでなく、相手との間合いや向き合い方によって、時間・空間のコントロールや、力のやり取りのやり方が変わって来ます。その辺りを意識していると、剛法と柔法の共通点も多く見えて来て、更に技術が面白くなって来ます。

W先生のリクエストで、3月の四段受験に向けて「前腕固」・「後腕固」・「三角固」の確認をしようと思ったのですが、私自身が全く思い出せません(泣)。普段からの精進が不足している証ですが、また詳しい方に教わりに行こうと思います。金剛拳の確認は先延ばしにして、「逆小手」から「龍投」・「逆手投」の復習を。私のクセで、原理・拳理を意識していると、法形ごとの特徴や特性を疎かにしてしまいがちです。ただ原理を意識して身体を動かした方が、技術の進歩はしやすいだろうとは思いますので、全体像をしっかりイメージしつつ、細かい部分も丁寧に大切に練り上げていきたいものです。

思い付きであれこれ法形を拾い出し、「腕巻」や「小手巻返」の復習から波及する固めの体捌きの確認を。最後には突きを完成させた状態で、末端の筋力ではなく、「身体の中心に力を込めて突く」イメージを体感。説明していた私自身、端から見ていて「これ、何やってるんだ?」と思う不思議な時間・空間でしたが、その場に集まった人達がお互いの進歩を考えながら、協力し合って鍛錬に励む事自体が貴重だと思いますし、それがそれぞれの人生にとって有意義な刺激になってくれる事を願うばかりです。

 

1月12日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。やや薄暗いながら、一昨日ほどの寒さでもない気候の中で鍛錬に励みます。

今日は最初の参座者から4人までが、全員白帯という集まり具合。そのメンバーでホールの掃除機掛けから始めていると、あれこれ伝え切れていない事を発見出来ます。少し易筋行のスタートを遅らせてでも、それらの事を伝える時間を取りました。これが「職業」としてやっていたなら、「能率の悪さ」や「進歩の無さ」という「査定」になってしまうのでしょうが、「生業」としていない人間の強みとして、時間や手間を掛けていきたいと思います。ただ「生業じゃない」事に甘えてしまうのではなく、進歩はしていきたいもの。時間や手間を掛けただけの意味のある成長を、出来れば各自の意欲の顕れによって実現していきたいものです。

基本演練では、少年六級・五級の法形科目に繋がる受けと反撃を練習しようと考えていたのですが、その対象となる色帯組が遅れての参座となり、変更して白帯組に必要な内容の反復としました。あまり同じ事の繰り返しばかりだと、飽きが来てしまうので、それなりにバリエーションは付けたいのですが、中身が高まりつつ、意欲も高まりつつのペースで、上手く修練内容を構築したいところです。

今日はW先生が、松平スポーツ少年団の正認証式と金剛禅の新春法会に出席する為、本山・本部に帰られて欠席されましたが、Hさんが同じ松平スポーツ少年団の部員さんであり、実の弟さんでもあるRさんも出稽古に連れて来て下さいました。刈谷北道院の門信徒の皆さんにとっては、他の所属の一般拳士と関われる貴重な機会。逆に、Rさんにとってプラスがあったかどうかが心配ではありますが、今年は一般の新入門者を誕生させたいという目標も抱いておりますので、他の所属の方がみえた時に、どんな「ノリ」でやっていたか、気にしておきたいところです。

基本演練、学科・法話、法形演練・キックミットを使用しての当身、鎮魂行と、一通りの流れを共に取り組んで頂きましたが、どんな感じだったでしょうか。若干「人見知り」もあると伺ってましたが、次回がありましたら、もっと小学生達とも交って練習して貰おうと思います。

自由練習では、小学生達は「芸能音楽発表会」の団体演武の練習と、少年七級の試験科目を全員で復習。一般は、「逆小手」と「送小手」をNさん・Mちゃん・Hさん・Rさんで復習し、私が全体を回る感じで進めました。どうしても目の行き届かない瞬間が多くなってしまいますが、何処かの瞬間で、メリハリを効かせてポイントは伝えたいものです。後は、それぞれの意欲で如何に伸びて貰うか。簡単ではないですが、今日はそこそこ良い感じで修練を締めくくれました。