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Shorinji Kempo

6月1日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。先週程では無いにせよ、夏の到来を感じさせる暑さの中、鍛錬に励みます。

今日も、先週見学・体験に来てくれたY君のお父さんから御電話を頂き、14時半頃までながら体験に参加したいとの申し出を頂きました。その有難さと共に、何とな~く今日は参座が少なそうだなとの予感がしたのですが、その後も部活動中の足首の捻挫で暫く休むとの連絡や、風邪や部活動での疲労、東海大会への向けての習熟の為にW先生とHさんが休む旨の連絡を頂いた頃には、Y君が1番乗りをしていました。

Y君のお父さんは、「早く来過ぎましたか?」と気にされてましたが、「遅れての参座もOK」としつつも、そのせいでなのか、遅れて参座する事に抵抗が無くなっている&何とか時間に間に合わせようとの努力をしなくなる、といった傾向を感じている側としたら、「いやいや、是非この時間に来て下さい!」と御願いしたくなります。Y君も体験の身でありながら、掃除機掛けの作務も積極的にやってくれるので、次の参座者が到着するまで、自由に掃除機を使って貰い、その後先輩拳士の到着と共に、細かい掃除機の掛け方の手順を説明しました。何れも、興味と関心を持って意欲的に取り組んでくれるので、今後の成長が楽しみな存在です。

14時半で切り上げるY君の為に、修練メニューの順序を変えます。先週、修練後に「ガチ乱捕り」中心の私個人の特訓を御願いしたNさんが、右太腿の肉離れを起こしながら、今日も参座して指導の補助をして下さいましたので、先週の復習を中心に、「逆小手もどき」や「横転より起き上がり」といったY君の出来る内容を中心にします。Y君も、時折「足が痛~い」と言ったり、キックミットへの突きを終えた後に、突いた後の拳を見詰めて深刻な表情を見せたりと、若干の「打たれ弱さ」を覗かせます。身体の線の細さと共に、「この辺りが、お父さんが逞しくなって欲しいと思うところなのかな」と思いつつも、基本意欲的に取り組み、且つ自分の感情や思考を最優先するY君の在り方に、微笑ましい「子供らしさ」を見る想いがします。

「学科・法話の時間」を長めに取り、Y君の御迎えの到着を待ちます。Y君の帰宅後は入れ替わりに参座してくれた、4~5月を体験入門期間とし、6月からの正式入門を希望してくれている、Mちゃん姉妹の妹の小4女子のMちゃんが一人で参座してくれましたので、Mちゃんが火曜日に行った開退を中心とした移動稽古を相対で。順蹴や受けを組み合わせながら、結構な時間を使って、習熟に励みます。

鎮魂行後の自由練習では、私がKちゃんとの「面談」で抜ける事もあり、中1茶帯のR君にMちゃんを中心とした残る小学生全員を率いて貰い、「下受」の指導をして貰いました。「面談」を終えて場に戻る頃には、開足中段構や開退等のバリエーションを付けながら、着実に指導のスキルを挙げているR君の姿が有り、7月の地区昇級試験に向けての習熟の時期ではありながら、先輩・後輩の縁や人との繋がりを感じさせる良い修練が出来ているなと、手応えを感じられるひと時となりました。

5月25日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。夏の暑さを思わせる猛暑の中、鍛錬に励みます。

先週は、3年ぶりの道院長研修会で帰山していて、土曜日の修練はお休みしました。久々の多度津は、そこかしこに「変化」が見られ、正に「諸行無常」を目の当たりにした二泊三日でした。自分の体力の低下を最も痛感したので、少しでも良い運営の為に力を尽くそうと、想いを新たにしたはずが、火曜日辺りから風邪をひき、早々に熱意の無さが露呈しています(泣)。

午前中に用事を済まそうと車のエンジンを掛けた瞬間に、携帯電話に着信が。小学2年生男子のお父さんからの、見学のお問い合わせでした。そんな時に体調不良とは情けないと自戒しつつ、さてどんな面々でどんな雰囲気の場になるだろうかと、ワクワクします。やはり、「人の集まり」があってこその修行の場なんでしょうね。

いつもは、スタート時間に遅れて参座するメンバーが多い刈谷北道院。お父さんに連れられた見学者Y君の到着の時には、4人の小学生が掃除機を掛けていてくれた事には、有難さを感じます。Y君に場に馴染んで貰おうと、「鬼ごっこ、一緒にやる?」と聞くと、「やる!」とノリノリです。それも、「この前、ちょっと足首を怪我したから」とか「年上ばっかりだから、勝てないだろうけど」と、すかさず「保険」を掛けるプライドも覗かせます(笑)。その後は、年上の初めて会う子達とも、臆する事無く「鬼ごっこ」をこなし、これまでの刈谷北道院の面々とは違った、運動能力と競争心の高さを見せてくれます。

「鬼ごっこ」を終えて、Y君には少し見学して貰い、基本演練を進めようとしたら、Y君も「え~、僕もやるよ」との佇まいを見せます。お父さんに諭され暫し見学の時間を過ごしましたが、その間も目の前で行われている動きをマネしていたので、センスの良さや集中力の高さを感じさせます。

その後、体験者用の定番、逆突・逆蹴の反復とキックミットを使用しての当身を体験して貰いましたが、どれも説明やアドバイスをしっかり聞くので、小柄な体格ながら、着実な取り組みをしてくれました。「学科・法話の時間」でも、初めて行う読本の回し読みも、小2ながら無難にこなします。その間見学されているお父さんも、大学生時代に部活動で合気道をやってらっしゃったそうで、ずっと正座で腰をビシッと立てて見学されていました。その様に、「わ~、スッゲエ~!」と驚きましたし、若いながら落ち着いた理知的な雰囲気を見せるお父さんに、Y君の聞き分けの良さや出来の良さの理由が顕れていた気がします。

「学科・法話の時間」の終盤に、W先生とHさん、体験中のMちゃんMちゃん姉妹が相次いで到着。お父さんのTさんは、今日は休日出勤となってしまったそうで、お休みでした。今日は柔法系の動きを体験して貰おうと予定していたのですが、また次回以降のお楽しみという事で。

16時頃に帰られるというY君は、法形演練での「転身蹴」や、鎮魂行も苦も無くこなし、自由練習に入っての「横転より起き上がり」も、初めて行うMちゃん姉妹と共に、積極的に取り組みます。また初めてやる人への説明の中で、先輩達の動きの確認やアドバイスも行えますので、意欲的な「後輩」の存在は、「修行の空間」にとっては実に貴重だという事を、改めて実感します。時間を少しオーバーしてしまいましたが、「逆小手もどき」までしっかり体験してくれたY君。帰る時に香川土産のおだんごを、お父さんの分も含めて2本プレゼントしようとしたら、「僕、4人家族だよ。妹も多分欲しがるな」と4本要求して来ます(笑)。妹ちゃんの分はクッキーで我慢して貰いましたが、「楽しかったよ」と言ってくれたY君。引き続き、体験に来てくれると良いですね。

「お茶の時間」まで15分も無かったですが、私は小4黄帯のR君との「面談」で抜け、残った人達で組む相手ややる内容を自分達で決める、真の「自由練習」を行いました。一般有段者が多い時は、この形を取るのも良いですね。「型」にはめ込む事で自分を諦かにしつつ、認識出来た自分に、新たな自分を目指しての多くの刺激を与えて練り上げていく。そんな「修行の空間」を創っていきたいものです。

5月11日(土)の修練。

本日は専有道場でのスタート。車の中は「猛暑か?」と感じる程の気温の中、皆が集まります。

今日は、開祖忌法要も執り行いました。集まりの出足が悪く、時間の段取りが難しくなる事が予想されましたが、それでも毎年儀式が行える事自体が有り難い事。参座してくれると想定してなかった、中1になったR君が来てくれたので、急遽司会役を御願いしスタート。途中での振舞いでも、極力笑顔で言葉掛けをしていて、自分でも「何故だろう?」と感じていたのですが。導師法話では、例年では「戦争はやってはいけない」と話すのですが、今年は普段の修行に取り組む姿勢に繋がる内容にしようと考えていて、結局は「人の在り方によって、戦争が引き起こされる」、「部下や敵対する国の人を、何百人も殺してしまう」、「質の低いリーダーでは、自国の人をも何万人も殺してしまう」と、シリアスな内容になってしまったので、「ああ、これを少しでも和らげようと、笑顔になっていたのかな」と、後々自分でも納得しました。この話を聞いた人が、後の人生に何をどう活かすか。少林寺拳法の修行同様に、それは人それぞれでしょうが、少しでも何か良いものを掴んでいて欲しいと、願うばかりです。

場を変えて、易筋行を。こちらも昨日の時点で、内容とその段取りをイメージしていました。時間を30分ずつに分け、体験に来てくれているMちゃんMちゃん姉妹の為に、突き蹴りとキックミットを使用しての当身・小6緑帯のKちゃんの為に、「片手寄抜」を全員でやり、その間Mちゃん姉妹はNさんに御願いして、開足中段構からの突き蹴りをやり、ラスト30分で連盟の会報に載っていた「内逆手捕」を全員で体験して、「お茶の時間」という流れだったのですが、今日参座してくれるとメールして下さったMちゃん姉妹が、場を変えても現れません。なので、急遽基本演練のレベルを少し上げて、開退とその際の下受に意識をおいた移動稽古を。なかなか受ける手の位置や使い方まで意識が通らないので、相対になって蹴り攻撃を付けるパターンも行いました。極力一般と小学生で組むようにしたので、それぞれの組み合わせで、なかなか良い進歩をしてくれていた様です。

全員で「片手寄抜」を分解して反復練習している時に、「今日は来ないかな」と思っていたMちゃん姉妹が、お父さんのTさんと一緒に参座してくれました。後ほど頂いたメールを読み返したら、最後の部分にTさんも一緒に体験して下さる事が綴られていたので、3人揃うまで待っていた様です。皆が練習している最中では、やはり若干入りにくい様でしたが、皆で逆突・逆蹴をやり、キックミットを使用しての当身を。ラスト30分を、Tさん親子3人をNさんにお任せし、それ以外のメンバーで「片手寄抜」の続きを。私もちょくちょく体験組の方に行くつもりでしたが、丸々Nさんにプロデュースして奮闘して頂きました。「片手寄抜」もそれぞれで習熟度が違いましたが、「主役」であるKちゃんは、それなりに進歩し課題も見付けてくれていました。

「お茶の時間」には、全員で簡単な自己紹介を。Mちゃん姉妹もTさんも、控えめながらしっかり挨拶してくれました。作務を終えて、迎えに来て下さっていた小5緑帯のI君のお父さんと暫しの「相談」を。8月頭に予定している「強化合宿2019」への協力への御願いもしましたが、メインは今後年2回程行っていく予定の「面談」についての説明と、それを経てのI君の少林寺拳法への取り組みについての「話し合い」です。いずれもお父さんはI君の成長に向けて、しっかり考えてらっしゃるなと感じましたし、今後のより良い協力関係への手応えも感じられました。駐車場での鬼ごっこを終えても、まだ車の外で話し込んでいる私達の姿を観て、I君も「やべ~、俺の事話してるのかな?」という顔をしていたので、既に「刺激」を受けているかも知れませんが、本人と保護者の方も含めて、より良い少林寺拳法への関わりを、皆で模索していきたいと思います。

4月27日(土)、一般のみの自主練。

本日は、春の連休恒例となる一般のみが集まってキツめの自主練習を行う日。前日までの暖かさとは違う、やや小寒い気候の中、Nさん・W先生と共に鍛錬に励みます。

この時期の自主練は、体力的にキツい事をやる事で、そこに対して「耐える」・「立ち向かう」という、精神的負荷を掛ける事をテーマにしているのですが、昨年は私も含めて負傷者が続出した事と、今回は全員のコンディションがイマ一つだった事もあり、ややソフトな内容にしました。

序盤は、キックミットを使用しての当身。回数を減らす為に、スタートから連攻撃やコンビネーションから始めましたが、体を慣らす意味も含めて、「軽めに」と「フルパワーで」を繰り返して行うと、ペースは穏やかでありつつも、体力的にキツい内容となりました。日頃の鍛錬不足や当身の習熟度の低さを嘆きながらも、何とか奮闘します。

中盤では、「先の先」を意識してのカウンターを取る練習を。ビビらずに相手の攻撃より早く反撃を決める。動きの良し悪しも大事ですが、精神面での強さも手にしたいものです。攻撃や反撃のパターンを変えて何度か繰り返し、防具をフル装備しての「ガチ乱捕り」を数本。真剣に攻撃する・されるとなっただけで、動きは思う様にいかなくなります。先程までの当身のコンビネーションや「先」を取るタイミング等も活かしたいのですが、なかなかに難しいものです。自分の課題ばかりが浮き彫りになりますが、「やらなければ気付けない事」に気付けただけでも進歩と言うべきでしょうか。

2時間を過ぎたところで、既にバテバテでしたが、何とか踏ん張り「理の探究」へ。天秤を極める際の急所の確認や、天秤固に入る際の作りの習熟から、「諸手巻小手」の際の「崩し・落とし・外し」へ展開。途中、何度か市民館の会議室を利用されていた、地区の役割をされている方々と顔を合わせましたが、16時過ぎに8年前に泉田市民館での修練を始めた頃の公民館長さんが、いらっしゃいました。久しぶりにご挨拶したら、「まだ終わらない?」と。聞けば、17時から泉田町から選出されている市議会議員さんの集会があり、早めに準備を始めたいとの事で、場所を譲り、隣接する泉田会館へ移動しました。これも両方の施設の鍵を、常に保有出来ている立場であり、地区の方々から支えられての活動をしているからこその出来事。それをしっかり「感謝」して、柔軟に対応していきたいものです。

場を変えてから、更に「半月返」のタイミングの取り方を。「先の先」を意識してのカウンターを取る練習が、活きて来ます。また「掬首投」をバリエーションを付けて、反復へ。「内受突」から腕を巻き付けて投げる動きとの、関連性を楽しみます。その後、「切返投」や「小手投」で投げ技の原理を確認し、ややこしい身体操作や相対での力のやり取りの感覚を意識します。

今回の自主練は、ややソフト目にした為か、疲れはあるもののダメージは少なめ。一緒に鍛錬に励める「仲間」の存在に感謝し、充実した時間に満足して切り上げる事が出来ました。またキックミットでの当身の時間では、スポーツドリンクを取りに行った際に、会議室で作業をされてた敬老会の役員さんから、「やっぱり大人は音が違うね~!」と声を掛けて頂いたり、防災活動を終えられた昨年度の地区長さんから、「おう、食べるか?」と、サツマイモをふんだんに使った「鬼まんじゅう」のお裾分けを頂いたり、地域との関りを改めて実感出来る貴重な時間となりました。

4月20日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。「夏か?」とも思わせる暖かさの中、鍛錬に励みます。

本日は、3つの事を視野に入れて、修練の組み立てを想定していました。1つ目は、木曜日の修練時に小4黄帯のR君が廻蹴を蹴れていない事に気付き、修練メニューの再編を思い付いた事による、廻蹴と連反攻を付けた運用法の実施。2つ目は、3月に昇級試験に合格したI君とK君の合格証書授与と、正拳士四段に合格されたW先生とHさんに、試験当日の感想や合格に際して感じた事を述べて頂く時間を取る事。3つ目は、小4女子の見学者の対応をする事。

因みにこの見学者の方。最初のアプローチは3月頭にお母さんから御電話を頂いていたのですが、仕事中で出られず、登録の無い番号からの着信で録音メッセージも無かった為そのままにしておき、約1ヶ月後の3月30日に再度御電話を頂き、2月・3月の体験入門者募集期間についての問い合わせを頂いたものです。その日で体験入門期間は終わるものの、入門希望者の体験は随時受け付けている事を御伝えして、後日の連絡待ちだったのですが、今日の午前中11時過ぎに御電話を頂き、その時も私は所用で電話に出られず終い。12時半前の修練に出向く準備を始める時に、御電話を頂いていた事に気付き、こちらから掛け直し、時間は明言出来ないものの、見学には来て頂ける事となりました。

「随分すれ違うなぁ」と不思議な縁を面白く思いつつ、先回の御電話時に、小4女子だけでなくお父さんも興味があるとの御話も伺っていたので、「さて、どうやってやる気に成って貰おうか」と思案していたのですが、参座の出足がいつに無く重く、また14時半からの学科・法話の時間に話をして頂くつもりだったW先生とHさんが、所用で15時頃の到着になる事。午前中の部活動と午後からの英語塾を始めた事で休眠する事になったK君が、参座出来る時間がそもそも16時頃と、なかなかに組み立ての難しい状況で、お母さんに連れられた女の子二人が到着しました。

「小4女子」と聞いていたので、「お姉ちゃんと一緒に、低学年の妹も観に来てくれたのかな」と思ったら、逆に小柄な小6と小4の姉妹でした。この二人、泉田市民館から最も近い小学校に通っていて、4月から小6・小4となったKちゃん・R君姉弟と同学年だったりします。若干おびえた様な雰囲気でもあった為、当初希望されていた体験は無理には薦めず、滞在出来る16時頃までの見学のみとしました。が、鎮魂行後の休憩中に、小中学生達がいつもの様に「鬼ごっこ」を始めようとしていたので、「今日は見学だけで帰って貰うんだけど、二人共鬼ごっこだけやってこうか」と誘うと、戸惑いながらも二人共楽しそうに走り回ってくれました。随分おとなしい女の子でしたが、果たして体験には来てくれるでしょうか。

K君到着後に暫し修練を続け、16時になって合格証書授与に入ろうとしたのですが、主役の一人のI君がトイレから戻って来ません。このI君、1年前の入門当初のしおらしさは今はいずこ。ずっと言葉に出して意思表示をする事を説いていた為か、周囲とのコミュニケーションが取れる様になって来るに連れ、生来の「横着さ」が横行し始め、修練中も全力でやる事や、目の前の課題に集中する事が、ほとんど無くなってしまっている状態です(泣)。それでもお父さんは、全く言葉も発せないでいたこれまでよりも、成長したんだなと喜んでくれているのですが、今日も休憩中にトイレで遊んでいて、道衣のズボンの紐を、自分で引っこ抜いてしまう始末。割り箸や鉛筆等を使って、まずは自分で元に戻す事をチャレンジする様に伝えていたのですが、試験時にI君の相手を務めてくれたKちゃんが、I君の紐を半分直していました。Kちゃんは元々修行への意欲が低かったのですが、I君の相手を務めようとしていた期間にやる気のスイッチが入ったのか、技術の向上や他人の世話や手助けをする事に、随分積極的になりました。「凄いな!この短い時間で直せたの?有難う!でもそのくらいでやめて、合格証書授与やろか」と伝えたのですが、結局最後までやりたがります。この良い流れは止めない方が良いかと思い、他の人は易筋行を再開しつつ待ちましたが、I君Kちゃんが戻って来るのに20分を費やしていました。

予定よりかなり時間がずれ込みましたが、合格証書授与と本人達による当日の感想や今後の抱負の発表を。休眠したK君も、授業後の部活動が無くなる冬頃に修行を再開し、「もっと技を覚えたい」と抱負を語ってくれました。また進歩・成長面で最も心配なI君が、コメントする時には随分としっかり話していた事には驚かされました。今までは話そうとして一度詰まると、2分近く立ちすくんでしまっていたのに。もしかしたら、易筋行を最も疎かにしているI君が、最も世間一般的な成長をしているのかも知れないと、発想の転換をする必要を感じる程でした。またHさんとW先生も、今回の試験へ臨む心持ちや、その過程で体感・実感し胸に刻んだ事をしっかり話して下さり、刈谷北道院の面々へのアツいメッセージも伝えてくれました。時間も押していたのですが、私からもW先生・Hさんや他の門信徒達に話しておきたい事が有りましたので、「お茶の時間」をカットして法話の時間を取りました。それが良かったのかどうなのか、今日の修練にどの程度の意味があったのか。その結果は知る由もありませんが、その後の作務やお菓子の分配、帰って行く皆の表情やその際の会話の様を見て、良い「人の和」が出来つつあるのかも知れないと、淡い期待を抱く事は出来ました。

4月13日(土)の修練。

本日は専有道場でスタート。「暑さ」も感じる陽気の中、皆が集まります。

暖かな4月が到来したという事で、小中学生は学年が一つ上がり、刈谷北道院の面々も「高学年率」が上がっています。それにより、技術のレベルも教えの浸透や行動への顕れも、高い水準で実現して欲しいものです。それが出来る様な声掛けや修練の在り方をしたいものですが、とは言え目の前にいるのは「小中学生」。伝えた事をすぐに体現化出来なくても、「長い目」で見て「出来る」まで付き合う。「出来る」まで支える。専有道場での作務、鎮魂行、会報を使用しての学科・法話の時間で、その辺りの心構えが整えられた気もします。後は、目の前で修行してくれている門信徒達が、「自分なり」の進歩とやりがいを自ら掴んでくれたら、言う事無しです。

場を変えて、易筋行を。基本演練では、体捌きの重点を置いた動きの反復から入ります。これは高学年小学生に、乱捕り練習に入る前に「顔を護る」意識を持ってもらいたくて、より意識して行っているのですが、結果的には法形や単演にも共通する部分の有る練習となります。まず基本があり、そこが向上してこそ技術レベルが上がる。そこに到達する道筋は、幾つか用意出来る様にしておいた方が良い、という事でしょうか。

法形演練では、茶帯以上は新中学生のR君・I君の、7月での一般一級受験を視野に入れた科目の習熟を。小学生達は、先週は「5」まで覚えた「龍王拳第一系単演」を最後まで行い、その後に「小手抜」に。時間が短いという事もあり、やれる内容や習熟状態に、若干の物足り無さや未達感は有るでしょう。また、それぞれの意識の仕方によっては、上達のスピードに差が出て来ますし、それぞれに「苦手な動き」が有ったりします。1回の練習で全てを高いレベルでこなせる人間はいませんので、本人には粘り強く取り組む意識を持って貰い、伝える側も粘り強く支える意識を持つ。お互いがその意識を持ち、お互いの事を考えながら修練に励んでこそ、充実した「修行の空間」に成るでしょうし、そこにやりがいや喜び・幸せを感じられていれば、その精神状態こそ「理想境」なのだろうと思い、「お茶の時間」に移りました。

4月6日(土)の修練。

本日は泉田会館での修練。直射日光を浴びていた車の中に、5分居ただけで汗だくになってしまう程の陽気の中で、鍛錬に励みます。

今日は小学生達が、想定外に早い時間帯に参座してくれたので、作務も手早く終わり。「鬼ごっこ」の時間も長く取れました。ウォーミングアップもしっかりやりたかったですが、先日の地区昇級試験や普段の修練から感じた「課題」を、克服する練習方法も試したかったので、やや短めに。早々に基本演練に入りました。

「課題」として感じたのは、防御やその後の反撃の際の体捌きの不十分さ。「正中線を立てる」事を意識している為か、「運歩で避ける」事が中心になり、体捌きが甘くなるのかも知れません。運歩を使わず、前重心と後重心の切り替えだけで突きをかわす練習をし、その後に運歩や受け・反撃を付ける練習をしたところ、「避ける意識」がかなり明確になりましたし、色帯組に手本で見せて貰った「義和拳第一系単演」も、すぐに覚わりそうな雰囲気でした。反撃の的確さは今一つでしたが、「内受突」や「流水蹴」にも応用出来る内容となりました。

学科・法話の時間では、木曜日にも話した「一期一会」に関して。ほぼ同じ内容で2度目となる人間も4名程いましたが、是非とも話しておきたい出来事もありましたので。やはり人の生死に関わる内容は、小学生達でも「これは真剣に聞かなきゃ」と思わせるものがある様で、皆の聞き方も違います。ただそれも、その判断が出来るだけの知恵と分別を教わっていて、それを自分で使いこなせる人間だけでしょう。今自分の目の前にいてくれる人達が、それを備えている上質な人達である事を、「当たり前」だと思ってはいけませんね。

自由練習では、茶帯以上は「片手寄抜」から「送小手」までを・小学生は「龍王拳第一系単演」を、「5」まで。白帯組は木曜日に「小手抜」をやったのですが、今一つな習熟度でしたので、「一人でやれない事を、相対でやっても出来ないか」と考え、「龍王拳」の単演から入る事にしました。単演を号令ごとに区切って、左右の動きを反復していると、思っていた以上に時間が掛かり、相対演練の時間をあまり取れなくなりましたが、それでも「小手抜」の動きは、格段に進歩しています。一般の方には「送小手」の段階で2分程は入れただけで、「回し」としてはまだまだ不十分な出来でしたが、それぞれに進歩してくれた面も数多く有りましたので、今日の一日に「感謝」して、修練を切り上げました。

3月30日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。すっかり暖かくなった気候の中、鍛錬に励みます。

今日の修練では、明日の地区昇級試験の受験者の為に、その習熟に繋がる練習と、正拳士四段に合格したW先生とHさんに、試験当日の話をして頂く事をイメージしていました。が、3月10日に准拳士初段に合格したMちゃん・Rちゃんの允可状と、道院からプレゼントする黒帯が届いたので、今日は部活動が無いと言っていたRちゃんが、参座してくれると見越して、允可状授与と黒帯贈呈式を行う事にしました。しかし、Rちゃんより先に着いているはずだったMちゃんが、弟のI君と共にコンタクトレンズを購入する為に眼鏡屋さんに行っており、学科法話の時間を後ろにずらして、二人の到着を待ちます。

明日の試験の主役であるI君とK君は、なかなかの仕上がりぶり。明日の試験を終えると、K君は暫しの休眠に入りますので、一区切りの今回の試験で、ビシッとした内容と結果を残してもらいたいものです。

遅れていたRちゃん・Mちゃんが到着したので、允可状の授与へ。試験当日の感想や、後輩へのメッセージも語って貰いました。試験の出来も人間的な成長も、なかなかな状態であった二人。「先輩」のその姿を見て、後輩達にも是非その背中を追いかけて貰いたいものです。

鎮魂行後の自由練習では、茶帯以上の面々で一般級科目を六級から確認。それ以外のメンバーは、試験組と白帯・体験組に分けて、習熟に励みます。茶帯以上の人達が、後輩との相対演練でお互いのレベルアップを図る時間。そして茶帯以上同士が、自分達の技量を上げる時間。その両方を上手く組み合わせて、同じ日の修練の中で確保していきたいものですが、なかなかにプロデュースが難しいもの。それでも意識の高い人間の意欲的な取り組みで、意味・意義の有る時間・空間にして行ければと思い、今日の修練を切り上げました。

3月23日(土)の修練。

本日は、専有道場でスタート。昨夜からぶり返してきた寒さにおののきながらも、徐々に人が集います。

今週は体調不良で欠席する人が多くいましたが、今日も気管支炎や風邪等での欠席者が多数。それでも日曜日に本山での試験を終え、正拳士四段になって参座されたW先生とHさん。3日前に小学校の卒業式を終えたR君・I君が参座してくれたので、学年が高めな集まりとなりました。

学科・法話の時間では、あ・うんを使用して。愛知県の道院長の方が載せられたページや、開祖の言葉のページを読み、「感謝」を忘れない事・周囲の手本となれる在り方を心掛ける事・苦しい事や辛い事も、自分の受け止め方次第で如何様にも変えられる事を話しました。自分が幸せになれるかどうかは、自分の在り方や受け止め方次第。今日の修練が、その感覚をつかむきっかけに成ってくれればと思います。

場を変えて、易筋行を。体験中のMちゃんが明日の珠算の検定に備えて欠席されたので、少し高めの水準に合わせての修練を。今週ずっと行ってきた、五級科目の「上受蹴」に繋がる練習を中心に行いました。これは小5女子のKちゃんの為に行った様なものですが、意識・意欲がボヤけがちなKちゃんも、Mちゃん・Rちゃんの高いレベルでの准拳士初段合格や、体験中のMちゃんという「年下女子の後輩」の存在が刺激になっているのか、最近の順突を区切っての練習や、ボディ・プロテクターを着用しての運用法でも、行った後の動きが確実に上達しています。また、来週の地区合同昇級試験での、少年六級の相手を御願いし、「あなたが先輩として、しっかりI君を引っ張って行って」と話したところ、珍しく意欲的に動いています。今日も「上受蹴(裏)」のややこしい説明でも、いつもなら混乱しがちなところを、確実にポイントを掴んでいました。このまま、着実な進歩をして欲しいものです。

基本演練を終えた後に、小6茶帯のI君・R君を呼び、暫しの「面談」を。4月から中学生に成る二人に、1年後の准拳士初段受験を目指しての今後の取り組みに対して、しっかりと心構えを整える様に話しました。如何に周囲からの支えがあろうとも、意味や意義を高めて行く為には、本人の意識・意欲が不可欠でしょう。是非、良い修行にして欲しいものです。

易筋行後半は、来週の地区昇級試験組と、茶帯以上の組とに分け、茶帯以上はNさんを中心に、「逆小手」の復習や「小手巻返」に繋がる原理の習熟を。今週風邪で体調を崩されていたNさんも、准拳士初段に向けてスタートを切った、我が子との練習は楽しそうです。全修練終了後には、帰ろうとしていて、W先生とHさんと今回の特昇を終えての話に花が咲きます。御二人共に、今回の受験で多くの気付きや手応えが有った様で、「良い財産となりそうだな」と、その姿を見ているだけでも嬉しくなります。気付けば小1時間の時が過ぎ、「このメンバーで、良い修行の空間を創ろう」と、新たな意欲を沸かせて帰路に着きました。

3月16日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。暖かな陽射しがあり、風はあるものの防寒着を着ずに出られる気候の中、鍛錬に励みます。

今日は、W先生とHさんが本山での正拳士四段受験に赴いている為、欠席。その他欠席や遅れて参座する連絡も頂いてましたので、少ない人数での修練が予想されます。が、昨夜出席した泉田市民館の運営会議でも、地区の皆様から応援を頂けている事を実感しまして、弛まざる精進の場としなければとの想いを新たにしましたので、少しでも良い修練内容をと、メニューをイメージしていました。

体験中のMちゃんでも出来る内容で~、と考えていましたが、当のMちゃんが「お腹が痛~い」と、修練をやりたがりません。「まあ、そんなテンションの時もあるか」と、「入れそうな時は入ってね」と伝えて、暫く休ませました。ウォーミングアップでもやれそうな時は入りましたが、「脚も痛い」と言い出します。聞けば、午前中に竹馬等で5回転んで膝を怪我したりと、今日は無理に練習させない方が良さそうだと判断し、基本演練を見学させていると、日向で眠っていました。「土曜日の午後は眠りたいよなぁ(笑)」と微笑ましく思いつつ、逆に入門組に特化した内容にしようと、後半の運用法を視野に入れて、三連攻に繋がる身体操作の反復を。これも、意識して行える人間には、基本も高まり、法形にもつながり、身体の使い方もスムースになる良い練習だなと、手応えがありました。

学科・法話の時間では、「手本を見せる」意識を持つ事で、自分自身のレベルを挙げられると話しました。自己確立と自他共楽の関係とも同じですが、自分の事しか考えていない人間には、自分にとって最良の在り方は出来ないと説き、少しでも「より良い自分を顕したい」という気持ちを触発出来ればと、言葉掛けをしました。これを、良い刺激として自分の為に活用して欲しものです。目を覚ましたMちゃんにも混ざって貰い、防具を着けての運用法を。基本の身体操作が高まっていないうちに、「乱稽古に夢中になる」事は厳に戒められていますが、競技性・ゲーム性の乏しい少林寺拳法においては、「当てる練習」は意欲を掻き立てる工夫として、大いに活用出来るもの。怪我や精神面への悪影響には充分気を付けつつ、ちょくちょくやっていきたいところです。

自由練習では、私が3月末の試験組・Nさんと茶帯のR君は白帯組に分け、それぞれの習熟を。茶帯のR君は、長く「後輩」の誕生しない時期が続いたので、実は後輩の世話があまり上手くありません。「ちゃんと、面倒をみんか~い!」と時折声を掛け、またダレるMちゃんにも「もししっかりやらなかったら、体験は今日で最後にするよ」と言うと、「え~!やだ~!」と動き始めます。少年六級を受けるI君の受身を確認しつつ、他の人間の習熟度にも目配りが出来ました。

自由練習後半は、NさんR君は一般一級を視野に入れた級科目の復習を。私は他のメンバーで、再度防具を着けての運用法へと移りましたが、それぞれの人間に僅かながらでも進歩の跡が見受けられます。これを本人の自発的意欲と、周囲の修行仲間との連携・連帯感で構築し続けられたら、良い修行の空間に成るだろうなとそれなりに納得して、「お茶の時間」と致しました。