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Shorinji Kempo

1月5日(土)の修練。

2019年の修練は、専有道場でのスタート。早朝まで続いた雨の影響か、薄暗いはっきりしない空模様の中、皆が集まります。

新春法会では、全員で「今年の目標」を生活面・少林寺拳法面の2つで発表しました。それぞれがどんな事を意識しているか知る事が出来る、貴重な時間ですし、人前で何かを発表するという、緊張やストレスを伴う精神面を鍛える場にもなります。そこにどんな程度の取り組みをするかは、その人次第。すこしでも有意義な時間にして欲しいものです。

場を変えて、易筋行を。新春法会のスタートが遅かったので、移動も遅くなりましたが、易筋行からの参座になった3人も含めて、結果的に小6茶帯のR君以外が全員揃った滅多に無い参座率の良さです。泉田市民館の駐車場で、昨年12月に体験に来てくれていたIさんから御貸ししていた少年読本を受け取りました。息子のS君の状態を見つつ、来年度4月からの入門を見越して、体験をスタートしていたIさん親子でしたが、年末にIさんがインドへの海外赴任の辞令を受けたそうでして。S君一人での入門は厳しいとの事で、「無かった事」になりました。なかなか築けない縁が残念ではありますが、この1ヶ月はあれこれ頭を練る貴重な時間でしたし、少しでも力に成れたのかなという時間が、喜ばしくもあります。まずはIさんが無事にインドでの役目を果たされる事を願いますし、帰国後にS君と一緒に顔を出してくれればと思います。3年か5年は任期があるそうですので、それまでは刈谷北道院を維持しておかないといけませんね(笑)。

易筋行の時間が1時間ほどしか取れませんでしたが、暖房を点けて基本演練から。今年は毎回の修練での意味や成果を、明確に結果として出せる様にしたいものです。今日は参座率が良かった事もあり、1月末の「泉田町芸能音楽発表会」と地区昇級試験・3月の昇格考試受験に向けてと、それぞれの課題を意識し易かったように思います。

時間はある様に思えても、のんびりしていると、時はすぐに過ぎてしまいますし、体調不良やアクシデントにより、思った様に時間を使えない事もあります。適したタイミングで適した行いをこなし、その上で足りない部分の補填もやった上で「本番」に臨む。そのくらいの余裕を常に持てるように、日々の精進に励みたいですし、それをこなしてこそ、余計なトラブルを起こさない「護身術」に成るのかなと思います。

12月22日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。昨夜から降り続く雨が一息付いた頃から皆が集い始め、鍛錬に励みます。

今日が、年内の刈谷北道院の修練は最終日。修練終了後には「一品持ち寄り忘年会」を行う予定で、出席予定者の皆さんと料理の内容等のすり合わせをして来たのですが、水曜日からの3日間で、インフルエンザやその他の都合により大人3人・小中学生5人の出席がキャンセルされる羽目に(泣)。そんな中でも、雨の影響で少年野球の試合が中止になって、R君・R君兄弟が参座してくれた事もあり、賑やかな修練となりました。

今日は修練後に忘年会がある事もあり、「お茶の時間」を取らないつもりでいたので、後半の「自由練習」の時間を長めに取り、法形演練に時間に、延び延びになっていた泉田会館の清掃を行う事を予定して進めました。基本演練では、運歩や突き・蹴り・受け、体捌きの反復を、単独の動きと相対で練習。一つのパターンを反復しやすいように入れ替えて行ったのですが、繰り返しやすいパターンを作る事で、やれていない動きやポイントを洗い出しやすくなる気がします。法形の動きを覚えつつ、身体操作を練り上げるパターンを造り出す事が出来そうだなと、ヒントを見付けられる修練だった様に思います。

学科・法話を終えた後に、隣接する泉田会館に移動して清掃を。皆が割とテキパキ動いてくれました。今年は、普段私達が修練の前後に清掃をしている事を御存知の公民館長さんの御厚意で、清掃の割り当てが1日も無かったんですが、それが当たり前になってしまうと、いざ清掃の割り当てが復活した時に、皆がやれなくなってしまっていてはいけませんので、3ヶ月に1度はやろうと考えています。今回は能率良く清掃を終えられたものの、予定より15分オーバーしての撤収。それでもしっかりした清掃を皆がやってくれた事に、満足感満載です。

鎮魂行後の自由練習では、W先生とHさんは明日の松平スポーツ少年団支部の「成果発表会」に向けての演武練習。中2女子のMちゃんは、初段科目の残り3つを練習。他の小学生達は、1月の「芸能音楽発表会」に向けての習熟の時間です。それぞれがなかなかに充実していましたし、私もリラックスしていたのにも関わらず、それぞれのグループに対して、適度なアドバイスを出来た様に思います。

修練終了後は、お待ちかねの「一品持ち寄り忘年会」。各家庭から用意された「逸品」を皆で楽しみます。会の前には、小中学生達に「大人の人達に、『今年も有難うございました』って言いながら、御酌をするんだよ」と伝えたのですが、予想通り「それってパワハラだよ~!」との声が。昨今の世相の流れではそうでしょうが、「武道」を教わっていて、礼儀や目上への接し方を学べなくては、保護者の方からしたら不足感を抱くというものでしょう。少林寺拳法の良さである「横の繋がり」を大切にしつつも、「縦の繋がり」の意義を理解出来る様にしてあげてこそ、社会に役立つ人材育成というもの。そんな話を会に出席して下さった保護者の皆さんに話していて、その頷き方でそれぞれの方の考え方や求めるものが見えてきた気がしますし、今後の道院への関わり方にも、光明が射していた気がします。当の小学生達も「やりたくな~い」と言いつつも、最終的には全員がやってくれましたし、我が子が他の保護者の方に、自己紹介をしながら「来年も宜しくお願いします」と御酌をしている姿を、嬉しそうに見ているお父さん達の眼差しを見て、「良い会になってくれたかな」と思います。その意義を文句を言いながらも理解してくれている小中学生達の姿に、私自身も嬉しくなりました。

12月16日(日)、12月度道院修練(一般のみの易筋行)。

本日は、3ヶ月ぶりとなる専有道場での一般のみの易筋行。Nさん・W先生・Hさんと4人で、技術の研鑽に励みます。

いつもは級科目・有段科目・何かしらのテーマを、1時間ごとに区切り進めていくのですが、3ヶ月ぶりの今回は「意識」をテーマに、各種動きを試してみたいと思い、級を限定せずに、その時その時に思い付いた法形を復習する事にしてスタート。まずは「外受蹴」で3種類の動きを練習しました。どのやり方にも共通点と、そのやり方なりの側面があり、どれが正しい・良い悪いではなく、「こう動こう」・「これをイメージしよう」という課題に向かって、4人で相手を度々代えながら、汗をかきます。「外受蹴」では軸の意識と、「筋力で動かない」・「受け手で弾かない」事を意識。次の「下受蹴」では逆に、軸とは別に部分を動かす事で攻撃をかわす事を練習。動かすべき部位と、動かさない部位を、区別して身体を動かすのはなかなかに難しいものです。しかし、意識していて出来ないのと、全く意識しないのとでは、到達出来るレベルが全く別の物に成るでしょう。徐々にながら、皆で階段を上っていきたいものです。

その後柔法では、「小手巻返」で「力まない掛手」で相手を崩す事をイメージ。投げる方向や力の伝え方も意識しながら行いますが、「投げる!」と思い過ぎて、ついつい力みが入ってしまうもの。自分の意識をコントロールして、相手との空間・時間を自分のものにする。簡単ではありませんが、見えて来ると面白い世界ではあります。また相手との間合いや、力の伝え方・合わせ方で、「外受蹴」との共通点も見えて来て、「剛柔一体」という言葉に、改めて納得です。

「矢筈投」と「片手投」では、袈裟切りで投げる感覚と、身体の切り返しで投げる感覚も練習。その後、「諸手片手投」での、相手の崩し方を練習。どの法形でも、「自分が何をしようとしているのか」・「自分がどこを向いているのか」をしっかり意識していないと、力の伝わり方が微妙に変わって来ます。突けば良い、蹴れば良い。相手を倒せば良い、痛ければ良い、で終わってしまうのではなく、自分自身の身体操作にもしっかり目を向けていきたいものです。

後半は、例によって私は休憩時間が長くなりましたが、皆でしっかり技術を堪能。残り時間も僅かになって来たので、「上受投」・「押受投」・「押閂投」の間合いと掛手だけを練習。次の研鑽へのやる気を無くさない程度で切り上げて、専有道場を後にしました。

12月15日(土)の修練。

本日は、専有道場でのスタート。強く冷たい風の吹く中、鍛錬に励みます。

今日は、10月から12月の間に入門してくれた3名の入門式を行いました。今回も、個性派揃いの新入門者達。同期の仲間同士で支え合って、良い修行をして頂きたいものです。誓願文奉読では、3人を代表して小4男子のS君に担って頂きました。やや集中力が散漫&失敗や、競争して負ける事を恐れがちなS君。事前に文言を写した紙を渡して、「練習をして来てね」と御願いしていたのですが、元々、文章を音読する事が得意でもあるからなのか、今まで担当してくれた誰よりも、しっかりとした読み方をしてくれました。今日はお母さんも入門式に列席して、息子さんの「晴れ姿」を見ていて下さいましたが、その目にはどう映ったのか。本人にとっても御家族にとっても、意義の有る少林寺拳法との関わりにして頂ける様、しっかりとした支えをしていきたいと思います。

入門式後半には、列席者全員で自己紹介を。氏名・学年や職業・拳歴と共に、今回は「好きな音楽」を話して頂いたのですが、既に入門している人達も含めて、今まで知らなかった一面に触れる好機です。私自身は、皆の発表してくれたアーティスト名や曲名がほとんど判らなかったのですが、土曜日の修練のラストの「お茶の時間」同様に、家族的な関りを醸成出来る良い時間だなと、楽しんで聞く事が出来ました。

場を変えて、易筋行を。今日も、Iさん・S君親子が体験参加して下さいました。市民館のホールもなかなかの寒さでしたが、何故か暖房を点けようという発想が出ずに、ウォーミングアップで短時間で身体を温める事をやろうと思い立ち、ダッシュや手足に動きを付けての歩きを反復。その内の一つが膝上げの要素が強かった様で、説明でそれぞれを数回行っただけの私でも、蹴上が高く蹴られる様になっていました。ウォーミングアップ一つでも、もっと工夫して、もっと大事にするべきだなと実感出来ました。

法形演練ではグループを4つ程に分けて、私がそれぞれをぐるぐる回るパターンで行いましたが、連携してやれる組やそれが出来ない組や色々です。指示を出されないと動けない人間を育てる「人造り」の行ではありませんので、日々の修練でもそれを訓練する時間が必要でしょう。丁寧に説明し、指示をする時もあれば、自分で考えて自分で動く時もあり。適切なタイミングで、適切な力の伝え方をするのは、武技・武術の訓練と全く同じでしょう。技術だけに偏らず、且つ技術も疎かにしない。適切な金剛禅の修行を、少しでも目指していきたいと思います。

12月8日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。徐々に刺す様な寒さになって来ましたが、午後の暖かな陽射しと隙間風の無い質の良い施設といった、快適な空間で鍛錬に励みます。

インフルエンザの流行が刈谷市にも迫って来ている様で、門信徒も何人か罹患してしまったそうです。「一期一会」ではないですが、健康体で修練に励む事の出来る瞬間に「感謝」しなくてはいけませんね。

今日もIさん・S君親子が体験に来てくれました。ウォーミングアップを始める前にS君を呼び、見学者用の予備の読本を貸す事を伝えた後に、「強い人と弱い人の、どっちが好き?」、「S君は、強い人と弱い人のどっちになりたい?」と聞くと、最初は「え~、よく判らない。考えた事無い」、「どっちでもない」と言っていたS君も、「どっちかって言えば、やっぱり強い人が良い」との言葉が出ました。「君は多分強く成れるよ。でもその為には、出来ない事でも、逃げずに取り組む。やれない事だったら、その場でやってる人を見てるだけでも良い。でも、その場から逃げ出しちゃうと、出来なくなっちゃうよ。だから、強くなりたかったら、逃げない様にね。」と伝えると、「え~、・・・うん。」との返事が。ボチボチでも、進歩の可能性が見えてきます。

ウォーミングアップや基本演練も、まずはS君のやれる事から。ダッシュを何パターンか変化を付けて行う等、「やれる事を繰り返す」・「少し変化を付けて、やれる事の幅を広げる」を意識して行いました。説明が必要な時はその為の時間を取りますが、その時間は既に入門している人にとっても、意味のある時間。如何に自分の為に活用するかで、その人の到達出来るレベルが決まって来ますし、意味を持たせる為の「意識付け」は大事にしたいところです。

S君の付いて来られないレベルの事をやる時は、Iさんと二人で別メニューでやって頂く事にしましたが、あまり二人だけでやって頂くのも面白くないので、少し相対演練の走りを。先週はやれなかった開足中段構や合掌礼、結手構や振子突も出来る様になりました。

基本演練の途中から、部活明けのRちゃんが。学科・法話の直前に、松平スポーツ少年団支部での大盛況の体験会明けのW先生・Hさんも合流され、法形演練でやりたかった理法の練習をやるメンバーが揃い、内心ニンマリです(笑)。学科・法話では、合掌礼を覚えたばかりのS君の為に、「拳士の心得」のページの合掌礼の部分を。また鎮魂行で一緒に唱和出来る様に、「聖句」を全員で声を出して、練習しました。S君とは、どの言葉に対しても、しっかりミュニケーションを取れることが確認出来ましたので、少しずつでも肉体面・精神面で刺激を与えていきたいものです。今日は、遊んだり逃げたりする時間がほとんど無かったS君。結果的に肉体的にも精神的にもかなり疲労が来た様で、お父さんのIさんと共に、鎮魂行の前に早上がりされました。自分なりのペースで良いので、少しずつでも成長して行ってくれればと思います。

法形演練と自由練習では、茶帯以上と他の小学生に分け、茶帯以上は投げ技の原理の練習から、「小手巻返」と「押小手」に。他の小学生が、正対構からの「内受突」・「上受突」からレの字での「内受突」の習熟に励みました。来年3月に准拳士初段の受験を予定しているRちゃんとMちゃん。科目の習熟と共に、学科試験の準備を段取りしないといけません。二人に事前勉強の方法を伝え、試験に向けての心構えを整える様に伝えました。中学生ともなると、勉強や部活動を始め、あれこれ忙しいとは思いますが、二人はこれまでの全ての試験を、地区の昇級試験で他の先生方に審査して頂いて合格して来ていますので、その恩に報いる為にも、少しでも高いレベルで受験・合格して欲しいものです。

「小手巻返」と「押小手」の練習も、相手をシャッフルしてW先生とHさんに相手をして頂いたので、「受け手」の上手さにより、RちゃんとMちゃんもイメージを掴める所まで到達出来ました。出来れば年内に初段科目を全て終え、年明けから全級科目の習熟に入りたいところです。3月の試験の前週に特訓をしようと提案しましたら、「期末試験の週だから、ダメ!」との事でしたが、二人は成績が良いので、特訓に時間を割いても大丈夫でしょう(笑)。因みに、「お茶の時間」では私が密かに抱いている「野望」を初披露。「あなた達は頭が良いから、多分良い大学に入る。その大学の少林寺拳法部の主将と付き合って、刈谷市に連れて来て、結婚して就職させなさい。その人に、刈谷北道院を継がせる。これで、頭が良くて技が上手な刈谷北道院の次期道院長候補が、二人出来上がるぞ~!よし、決まった!」と伝えました。「絶対ヤダ~!」、「勝手に決めるな~!」との二人の声を聞こえないフリして、修練を切り上げました(笑)。

12月1日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。やや曇り気味ながら、暖かな気候の中で鍛錬に励みます。

今日は18時から名古屋で愛知県連の所属長の懇親会が開催され、私もそちらに出席するので、15時半で修練を切り上げる変則版。やる事それぞれを的確にこなしていかないと、全体がグダグダになって終わってしまうでしょうが、そもそもの修練時間が長い事を考えれば、慌てる必要も無いのかも知れません。今日は、先週見学・体験に来てくれたIさんと小1男子のS君の親子が体験に来てくれましたので、二人のやれる内容も意識しつつも、休むだろうと思っていた中2女子のRちゃんが参座してくれたので、Mちゃんと一緒に初段科目を進めるチャンスです。15時半に修練を終えた後も、私と、同じく所属長懇親会に出席するW先生とNさんで30分程練習する予定でしたので、Rちゃん・Mちゃんも残してやらせようと画策(笑)。大会終了後、3週間ぶりの参座となる小3男子のK君に、「天地拳第二系・単演」を覚えて貰う事も意識して修練を進めようと、イメージして始めました。

が、やった事の無い事・出来ない事に対する拒否反応の強いS君が、準備運動やウォーミングアップの時点で、早くも離脱。S君の世話は、お父さんのIさんに任せて、「打上受」や「打払受」の習熟を進めますが、いつまでも2人を「ほったらかし」にしておく訳にもいきません。S君が先週やった事でもあるキックミットを使用しての当身に、基本演練の最後にようやく辿り着く事が出来ました。やった事の有る事なら、S君もやれる範囲でひたむきにやってくれます。慌てずに、徐々に馴染んでくれればと思いますが。

学科・法話の時間には、先の西三河大会に出場した人達に、「当日の感想・取り組みに対する反省・今後の抱負」を語って頂く時間も取りました。今回割と成績が良かったのですが、成績が良くても悪くても、反省点を見付けるなり、今後に向けての刺激や意欲を沸かせるなりしなければ、大会に出た意味も有りません。中2女子2人が、反省点に対して普段の修練に対する姿勢を上げていたのは、嬉しい事です。後は、それを実践してくれれば言う事無しなんですが、そこはあまり期待せずにおきましょう(笑)。

法形演練の時間も10分程になってしまいましたが、茶帯以上は「小手巻返」の習熟を・それ以外の色帯組は、「義和拳第一系・単演」の復習を行ってから、「天地拳第二系・単演」を・白帯2人で団体演練の習熟を行い、IさんとS君には2人でキックミットを使って逆突をやって頂きました。私は全体を回りながら、IさんS君メインで見るのですが、やはりお父さんとしては「我が子」にはしっかり取り組んで欲しいものでしょうから、Iさんの接し方が厳しくなり、S君が涙目になる事も。それでも私も付いてやれる事を反復し、「次は脇を締めて、やってみよう」・「1から10まで数えてみて」・「今度は、数を数えてから突いてみて」・「お父さんが、数を数えたら突いてみて」・「お父さんが数を数えたら、突く前に気合を出して、出し終わってから突いてみて」と、一つずつポイントを増やしていくと、S君もそれに対応してレベルアップしていきます。相手をしているお父さんにしてみたら、ゆっくり過ぎるペースかも知れませんが、このくらいのペースが適度だろうなと思いますし、他の既に入門している人達でも、もっと噛み砕いて、分解して反復させた方が、伝わりやすい人もいるだろうと、新たな発見をした気がします。

今日はIさん親子にも鎮魂行を味わって頂こうと考えていましたので、急ぎ足で鎮魂行に。事前にS君に打棒を打つ事を伝え、実際に打って音を聞かせた後に、「今日は目を開けて、皆が何をしているか見てて」と伝えて、鎮魂行を始めます。解らない文言を言い始めると、S君は列から離れ始めますが、まずは雰囲気から馴染んでくれると良いのでしょう。来週は、学科・法話の時間に聖句を読む事と、S君に背筋を伸ばして座る事を教えてから、鎮魂行をやる事にしましょうかね。

15時半で通常の修練を切り上げ、4人で居残り練習をと思いましたが、「やだ~!お喋りタイムだもん!」とRちゃん・Mちゃんが、車に鍵を掛けて閉じこもります。「早よ、来いや~!」と伝えてホールに戻り、W先生・Nさんと「順蹴地一」・「逆蹴地一」を練習していると、Nさんが駐車場に残っている12月入門のK君を発見。どうやらお母さんが早上がりの事を忘れた様で、電話を掛けても通じません。そのままK君にはホールにいて貰い、再度Rちゃん・Mちゃんを車までせっつきに行き、渋々やって来た二人と「小手巻返」の復習を。16時15分頃まで習熟に励み、NさんにK君の送りも御願いして、変則的な修練を切り上げ、懇親会の場に馳せ参じる事と致しました。

 

11月24日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。日々寒くなって行く気候の中、実に有り難い暖かな陽射しに恵まれて鍛錬に励みます。

今日は、先週行う予定だった12月入門予定のK君のお母さんに、16時から手続きや法人についての説明を行う&延び延びになっていた泉田会館の清掃を、16時から行う予定でして。その上で白帯組に天地拳第一系単演、色帯組に天地拳第二系単演を覚えて貰おうと考えていましたので、基本演練で打払受とキックミットを使用しての振突を練習しようとイメージしていました。が、ウォーミングアップをしている最中に、男の子を連れたお父さんが見学にいらっしゃいまして。見学者名簿に名前を記入して頂いて、少し言葉を交わしたところ、もう少し見学してから、出来る様なら一緒にやりたいとの事で。またNさんが、R君が刈谷球場での中日ドラゴンズ・ジュニアチームとの試合に、刈谷選抜で参加していて、14時45分頃に帰られるとの事でしたので、内容を若干変えて、打払受は何とかこなしつつも、キックミットはシンプルに逆突・逆蹴に変更。見学中の親子さんにも、参加して頂きました。

小1にしては大柄な男の子も、初めてやる事ながら、言われた事を少しでも理解して、何とかやろうとしてくれます。また見学者名簿には合気道の経験が有ると書かれていたお父さんも、軸はしっかりしている上に、脚や上半身の使い方も随分上手です。聞けば、ボクシングの経験もあるとか。久しぶりにやったであろう状況ながら、「ここまで出来るとは大したものだ」と驚きます。Nさんの帰られる時間に合わせて、基本演練を切り上げ、学科・法話の時間に。見学・体験して下さった親子さんも、この時点で帰られるとの事でしたが、「学科なんてあるんですか?」との質問が。少林寺拳法の修練の在り方等も絡めて、少し御説明し、息子さんのミット打ちに取り組む様子を見て感じた事で、少し言葉を交わしました。息子さんの成長に関して、大きな課題を感じられているお父さんとの話に、随分のめり込んでしまい、気付けば学科・法話の時間分、丸々話し込んでしまいましたが、その間小1男子は刈谷北道院の小学生達と一緒に、ホワイトボードに落書きを。その姿を見てお父さんも、「ここの子達も、親切に相手をしてくれて」と喜んでらっしゃいました。参座出来るのは、お父さんの時間的余裕の有る土曜日だけになりそうで、「正式な入門手続き等はしなくても良いですから、来られる時はいつでも来て下さい」と御伝えしましたが、はてさて。

時間も随分押しましたが、一応読本を携えて学科・法話の時間へ。が、何故か読本を開こうと思わず、「センス」と「ストレス」をテーマに話し始めました。行き当たりばったりで話し始めてしまったので、途中で自分でも「この話、どう落着させようか?」と思う程、取り留めの無い内容になってしまいましたが、何とか「自分で意識を高める」・「自分で自分に厳しくなる」・「仲間と助け合って、修行に励む」という方向に持っていけました。どんな内容で、どんな話し方をしようが、受け取る側の心構え次第でいくらでも変えられるもの。「良いものを受け取ろう」、「良い変化を自分にもたらそう」という意識=センスを持った人間なら、この程度の法話でも問題無いでしょう(笑)。

タイム・スケジュ-ルがグダグダになってしまいましたので、今日は丸々「行き当たりばったり」で行こうと覚悟を決め、鎮魂行と泉田会館の清掃をカットして、白帯組・色帯組・W先生とHさんで、それぞれの課題に取り組みます。16時になった時点で、体験入門中のK君のお父さん・お母さんが揃って来て下さいましたので、白帯組は茶帯のI君に任せて、手続きについての説明や、事前に提出して頂いたプリントについてのお話をしましたが、どの御家庭も多くの「課題」を持っていらっしゃいます。それにどの程度・どんな形で対応出来るのか。はっきりとしたヴィジョンは無いのですが、何れの保護者の方も、公式サイトで刈谷市の道院を御覧になった上で、「人数が少ないから来た」との要素もある様で。「在籍者数の多い道院」=「成熟している」事で、逆にハードルが高くなってしまう事もあるのかと、意外な側面にも気付かされます。「必要としてくれる人の少ない、未熟な道院運営ではいけない」と思いつつも、「自分に出来る社会貢献はこっちなのか」と、ある意味覚悟を決めなければいけないのかなと思わされた、今日の修練でした。

11月17日(土)の修練。

本日は、専有道場でスタート。大会が終了して、皆ホッと一息ついているであろう中、鍛錬に励みます。

今日は鎮魂行の後に、大会に出場された皆さんに、当日の感想・これまでの反省・今後の抱負を語って頂く時間を取りました。と言って、皆が同じ日に集まる事が難しい状況ですので、今日はI君・Mちゃん・Nさんの3名だけ。それぞれに感じた事も色々あり、聞いているこちらもやる気を頂けます。集まり的に、全員2回は発表する機会がありそうですので、聞く側も語る側も、自分を燃やすきっかけとして大いに活用したいところです。

学科・法話では、「あ・うん」を活用して。どうしても「開祖語録」のページを読む事が多くなりますが、そこに読本の内容や技術的な部分を絡めて伝えると、多少切り口が変わって伝わりやすくなるかと思い、あれこれ考えます。いずれも、本人が何をどの程度求めているかによって、伝わるものも伝わる程度も変わって来ますが、すこしでもアツい何かを受け取って貰えたらと思います。

場を変えて、易筋行を。年明け1月27日(日)の「泉田町芸能音楽発表会」に向けて、或いは各自の昇級・昇段に向けて、少しずつでもレベルアップしていきたいものです。基本演練では、下受を中心に。開足中段構で下受のみ・上段突を足して・蹴上を足して、と3パターンで行いましたが、新入門者には構えの大切さや、「軸の意識」、下半身と上半身の連動等を身に付けるには、基本の反復は欠かせません。極力飽きの来ない様に工夫したいですが、結局は本人が何処まで高めたいと思っているかに掛かっているのでしょう。如何にそこをくすぐるか。粘り強く、且つ優しく長い目で見ながらやっていきたいものです。

易筋行後半は、グループ分けしての法形の習熟を。一般の3人は、四段科目の習熟に努めます。私も交ざろうと時折入りますが、「あれ?これ、どうやってやるんだっけ?」と思うものばかりです。W先生とHさんは3月の正拳士四段受験を目指して進めていきますので、少しでもその支えに成れる様に、私自身も予習・復習をしておきたいところです。何をきっかけにしてでも、如何に自分を燃やすか。金剛禅は、そんな訓練をしているのだと思っていますので、その事を楽しみつつ、自分自身のレベルを少しでも挙げていきたいものです。

11月10日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。冷たく強い風が吹きつつも、暑いくらいの暖かな陽射しの中、鍛錬に励みます。

今日も、いよいよ明日に迫った西三河大会に向けての練習を中心に。と言って、例によって欠席者が多く、演武を組める組があまりありません。大会出場者にも、新入門者にも体験入門者にも、有意義な練習とは。やはり基本の習熟となるでしょう。今日は、開足中段構からの内受と上受を繰り返し、そこから突き蹴りの連の動きを。体験者や新入門者より、やはり帯に色の付いている先輩のレベルは高く、「頑張って積み上げて来てくれているんだなあ」と嬉しい想いが強くなります。また新入門者でも、意欲の高い人間は気が付くと出来る事がどんどん増えていきます。先輩・後輩がお互い刺激し合って、良い成長をして欲しいものです。

法形演練では、演武練習を中心に。演武練習になると、大会に出場しない新入門と体験のS君・H君・K君は、若干「やる事が無い」状態になりがちです。なので先輩達より一足早く、来年1月末の「泉田町芸能音楽発表会」の団体演練練習を。一昨日木曜日に初めてやったのですが、「発表はしないよね?」と聞かれて、「しない、しない!」と言いつつ、いきなり発表をして貰ったのですが、以外に3人共しっかり取り組んでくれます。習熟度で見れば大した事はなくても、精一杯やっている後輩の姿を見て、「自分もやるぞ!」と思う人もいれば、そうでない人もいます。少林寺拳法をやっているなら、どんな関りからでも、自分を燃やせるきっかけを見付けられる人間になって欲しいものです。

自由練習スタートでは、大会本番を意識して、名前の呼び出しや入り方や移動のタイミングも意識しながらの発表を。私も相手のいない3人に合う動きをそれぞれ覚えて、それぞれの相手をします。が、小中学生の相手を3回やっただけで、汗だくになりゼ~ゼ~息が切れてしまいます(泣)。「人前で発表する」となっただけで、緊張感で動きも気合も縮こまってしまう人もいます。そこを突き破る意識を持って、且つ身体を動かす事が出来れば、「発表」をする意味も大きく成るでしょう。

発表後は、最後の締めの練習に入り、ラストの発表に向けての総仕上げを。相手のいない白黄帯組には、W先生とHさんに相手をして頂きました。全国大会に出場するレベルの方に相手をして貰える小学生も、なかなかいません。この貴重な機会を、是非今後に活かして頂きたいものです。最後の発表も、W先生・Hさんに小学生達の相手をして頂き、なかなか良い雰囲気の盛り上がりを見せ、「お茶の時間」に移れました。

作務も順調に早めに終わったので、早く帰って、明日の大会会場での前日準備に向かおうかと考えていましたが、大抵そんな時はW先生とHさんが、動きの確認で盛り上がります。来年3月での正拳士四段受験も視野に入れている事もあり、熱が入っていましたが、そんな時玄関先には明日の大会を契機に休眠に入るMちゃんK君姉弟のお父さんの姿が。近所で行っていたウェート・トレーニングを中断して、わざわざ挨拶に来て下さいました。力に成れなかった自分の指導力の無さを詫びながらも、そんな相手とも良い関係を築いていける在り方をしたいものだと、改めて思いました。中に戻っても、W先生・Hさんの「自主練」が続いていましたので、私も少し交ぜて頂き、技術を楽しみます。時間も迫っていましたので、切り上げていったん帰宅しようかとしましたら、市民館の鍵を紛失してしまうオマケ付き。結果としては、私のズボンのポケットに入れっ放しにしていただけでしたが、そこそこ肝を冷やしながら、泉田市民館を後にしました。

11月3日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。ここ数日の厳しい寒さとは打って変わった様な陽気の中、鍛錬に励みます。

今日は作務の時間に、お父さんに連れられた小1男子の見学者が1人。先月の近所の神社の祭礼で御会いした厄年の42の方が、息子さんを連れて来て下さいました。今日は泉田子供会さんで募集している体験会の日でもあるので、暫く見学して頂いて、やる気に成ったら一緒にどうぞという感じで、振子突やキックミットを使用しての当身等、見た感じで解り易そうなものを選択して反復。プラス全国大会から戻って来られたW先生・Hさんと、体験入門中のK君を始め、小学生達が上手く交われる様な内容を意識して修練を進めました。

西三河大会を来週に控えているのもあり、ガンガン気合を出す様に持っていきましたが、結果的に見学している小1男子が気後れしてしまった様で、何度かお父さんから「やってみたら。せっかく来たんだから」と声を掛けられても、最後まで一緒にやろうとはしませんでした。お父さんと初めて言葉を交わした時に、「ちょっと精神面を鍛えたくて」と仰っていたのを思い出しましたが、あらゆる面で「弱い」・「自信が無い」人に、強くなり自信を付けて貰うのが少林寺拳法の役目だとは思いますが、その第一歩を誘う為に、気合いに満ち溢れた空間の方がやる気に成るのか、楽しそうで交わりやすい雰囲気の方が始めやすいのか。両方を兼ね備えた空間であれば良いのでしょうが、なかなかに難しいものです。鎮魂行後に帰られる2人に、お菓子をプレゼントして、「またいつでも来て下さい」と御伝えしましたが、果たしてどうなるでしょうか。

自由練習では、身体の動きを機敏にさせる事と、引き続き一般と小中学生の交わりを意識して、最近新入門者と体験入門者3人に頻繁にやらせている間合いを離した空乱を。まだ受けの練習をしっかりやれてませんので、乱捕り自体は当分先に成るでしょうが、この半年で入門してくれたメンバーは「強くなりたい」という意識が強い様で、自分一人で突き蹴りを繰り返す「シャドーボクシング」を前に相手を立たせて行うと、大喜びでこなします。それを全員で行いましたが、演武練習に飽きて来つつある中という事もあって、皆笑顔で取り組みます。更にスピードを40%という条件付きで、「当たる間合い」での空乱を。これが技術レベルのアップにどの程度意味があるかはともかく、どの練習をやるにも必要な「自分自身で沸かした意欲」というものを触発するには、良い効果がありそうです。

自由練習後半は、演武練習で締めを。今日は、組演武で出場する4人が全員相手のいない状況。W先生に新入門・体験入門の3人を観て頂き、HさんにNさん・I君の単演出場者の相手を。組演武出場者各自が一人で動きを確認した後に、私が全員の相手をする事にしました。私自身も良い汗をかけましたし、皆のテンションも良い感じで揚がっていました。これが1週間後の大会本番にどう活かされるか。私自身楽しみになる、内容の良い今日の修練でした。