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Shorinji Kempo

4月6日(土)の修練。

本日は泉田会館での修練。直射日光を浴びていた車の中に、5分居ただけで汗だくになってしまう程の陽気の中で、鍛錬に励みます。

今日は小学生達が、想定外に早い時間帯に参座してくれたので、作務も手早く終わり。「鬼ごっこ」の時間も長く取れました。ウォーミングアップもしっかりやりたかったですが、先日の地区昇級試験や普段の修練から感じた「課題」を、克服する練習方法も試したかったので、やや短めに。早々に基本演練に入りました。

「課題」として感じたのは、防御やその後の反撃の際の体捌きの不十分さ。「正中線を立てる」事を意識している為か、「運歩で避ける」事が中心になり、体捌きが甘くなるのかも知れません。運歩を使わず、前重心と後重心の切り替えだけで突きをかわす練習をし、その後に運歩や受け・反撃を付ける練習をしたところ、「避ける意識」がかなり明確になりましたし、色帯組に手本で見せて貰った「義和拳第一系単演」も、すぐに覚わりそうな雰囲気でした。反撃の的確さは今一つでしたが、「内受突」や「流水蹴」にも応用出来る内容となりました。

学科・法話の時間では、木曜日にも話した「一期一会」に関して。ほぼ同じ内容で2度目となる人間も4名程いましたが、是非とも話しておきたい出来事もありましたので。やはり人の生死に関わる内容は、小学生達でも「これは真剣に聞かなきゃ」と思わせるものがある様で、皆の聞き方も違います。ただそれも、その判断が出来るだけの知恵と分別を教わっていて、それを自分で使いこなせる人間だけでしょう。今自分の目の前にいてくれる人達が、それを備えている上質な人達である事を、「当たり前」だと思ってはいけませんね。

自由練習では、茶帯以上は「片手寄抜」から「送小手」までを・小学生は「龍王拳第一系単演」を、「5」まで。白帯組は木曜日に「小手抜」をやったのですが、今一つな習熟度でしたので、「一人でやれない事を、相対でやっても出来ないか」と考え、「龍王拳」の単演から入る事にしました。単演を号令ごとに区切って、左右の動きを反復していると、思っていた以上に時間が掛かり、相対演練の時間をあまり取れなくなりましたが、それでも「小手抜」の動きは、格段に進歩しています。一般の方には「送小手」の段階で2分程は入れただけで、「回し」としてはまだまだ不十分な出来でしたが、それぞれに進歩してくれた面も数多く有りましたので、今日の一日に「感謝」して、修練を切り上げました。

3月30日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。すっかり暖かくなった気候の中、鍛錬に励みます。

今日の修練では、明日の地区昇級試験の受験者の為に、その習熟に繋がる練習と、正拳士四段に合格したW先生とHさんに、試験当日の話をして頂く事をイメージしていました。が、3月10日に准拳士初段に合格したMちゃん・Rちゃんの允可状と、道院からプレゼントする黒帯が届いたので、今日は部活動が無いと言っていたRちゃんが、参座してくれると見越して、允可状授与と黒帯贈呈式を行う事にしました。しかし、Rちゃんより先に着いているはずだったMちゃんが、弟のI君と共にコンタクトレンズを購入する為に眼鏡屋さんに行っており、学科法話の時間を後ろにずらして、二人の到着を待ちます。

明日の試験の主役であるI君とK君は、なかなかの仕上がりぶり。明日の試験を終えると、K君は暫しの休眠に入りますので、一区切りの今回の試験で、ビシッとした内容と結果を残してもらいたいものです。

遅れていたRちゃん・Mちゃんが到着したので、允可状の授与へ。試験当日の感想や、後輩へのメッセージも語って貰いました。試験の出来も人間的な成長も、なかなかな状態であった二人。「先輩」のその姿を見て、後輩達にも是非その背中を追いかけて貰いたいものです。

鎮魂行後の自由練習では、茶帯以上の面々で一般級科目を六級から確認。それ以外のメンバーは、試験組と白帯・体験組に分けて、習熟に励みます。茶帯以上の人達が、後輩との相対演練でお互いのレベルアップを図る時間。そして茶帯以上同士が、自分達の技量を上げる時間。その両方を上手く組み合わせて、同じ日の修練の中で確保していきたいものですが、なかなかにプロデュースが難しいもの。それでも意識の高い人間の意欲的な取り組みで、意味・意義の有る時間・空間にして行ければと思い、今日の修練を切り上げました。

3月23日(土)の修練。

本日は、専有道場でスタート。昨夜からぶり返してきた寒さにおののきながらも、徐々に人が集います。

今週は体調不良で欠席する人が多くいましたが、今日も気管支炎や風邪等での欠席者が多数。それでも日曜日に本山での試験を終え、正拳士四段になって参座されたW先生とHさん。3日前に小学校の卒業式を終えたR君・I君が参座してくれたので、学年が高めな集まりとなりました。

学科・法話の時間では、あ・うんを使用して。愛知県の道院長の方が載せられたページや、開祖の言葉のページを読み、「感謝」を忘れない事・周囲の手本となれる在り方を心掛ける事・苦しい事や辛い事も、自分の受け止め方次第で如何様にも変えられる事を話しました。自分が幸せになれるかどうかは、自分の在り方や受け止め方次第。今日の修練が、その感覚をつかむきっかけに成ってくれればと思います。

場を変えて、易筋行を。体験中のMちゃんが明日の珠算の検定に備えて欠席されたので、少し高めの水準に合わせての修練を。今週ずっと行ってきた、五級科目の「上受蹴」に繋がる練習を中心に行いました。これは小5女子のKちゃんの為に行った様なものですが、意識・意欲がボヤけがちなKちゃんも、Mちゃん・Rちゃんの高いレベルでの准拳士初段合格や、体験中のMちゃんという「年下女子の後輩」の存在が刺激になっているのか、最近の順突を区切っての練習や、ボディ・プロテクターを着用しての運用法でも、行った後の動きが確実に上達しています。また、来週の地区合同昇級試験での、少年六級の相手を御願いし、「あなたが先輩として、しっかりI君を引っ張って行って」と話したところ、珍しく意欲的に動いています。今日も「上受蹴(裏)」のややこしい説明でも、いつもなら混乱しがちなところを、確実にポイントを掴んでいました。このまま、着実な進歩をして欲しいものです。

基本演練を終えた後に、小6茶帯のI君・R君を呼び、暫しの「面談」を。4月から中学生に成る二人に、1年後の准拳士初段受験を目指しての今後の取り組みに対して、しっかりと心構えを整える様に話しました。如何に周囲からの支えがあろうとも、意味や意義を高めて行く為には、本人の意識・意欲が不可欠でしょう。是非、良い修行にして欲しいものです。

易筋行後半は、来週の地区昇級試験組と、茶帯以上の組とに分け、茶帯以上はNさんを中心に、「逆小手」の復習や「小手巻返」に繋がる原理の習熟を。今週風邪で体調を崩されていたNさんも、准拳士初段に向けてスタートを切った、我が子との練習は楽しそうです。全修練終了後には、帰ろうとしていて、W先生とHさんと今回の特昇を終えての話に花が咲きます。御二人共に、今回の受験で多くの気付きや手応えが有った様で、「良い財産となりそうだな」と、その姿を見ているだけでも嬉しくなります。気付けば小1時間の時が過ぎ、「このメンバーで、良い修行の空間を創ろう」と、新たな意欲を沸かせて帰路に着きました。

3月16日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。暖かな陽射しがあり、風はあるものの防寒着を着ずに出られる気候の中、鍛錬に励みます。

今日は、W先生とHさんが本山での正拳士四段受験に赴いている為、欠席。その他欠席や遅れて参座する連絡も頂いてましたので、少ない人数での修練が予想されます。が、昨夜出席した泉田市民館の運営会議でも、地区の皆様から応援を頂けている事を実感しまして、弛まざる精進の場としなければとの想いを新たにしましたので、少しでも良い修練内容をと、メニューをイメージしていました。

体験中のMちゃんでも出来る内容で~、と考えていましたが、当のMちゃんが「お腹が痛~い」と、修練をやりたがりません。「まあ、そんなテンションの時もあるか」と、「入れそうな時は入ってね」と伝えて、暫く休ませました。ウォーミングアップでもやれそうな時は入りましたが、「脚も痛い」と言い出します。聞けば、午前中に竹馬等で5回転んで膝を怪我したりと、今日は無理に練習させない方が良さそうだと判断し、基本演練を見学させていると、日向で眠っていました。「土曜日の午後は眠りたいよなぁ(笑)」と微笑ましく思いつつ、逆に入門組に特化した内容にしようと、後半の運用法を視野に入れて、三連攻に繋がる身体操作の反復を。これも、意識して行える人間には、基本も高まり、法形にもつながり、身体の使い方もスムースになる良い練習だなと、手応えがありました。

学科・法話の時間では、「手本を見せる」意識を持つ事で、自分自身のレベルを挙げられると話しました。自己確立と自他共楽の関係とも同じですが、自分の事しか考えていない人間には、自分にとって最良の在り方は出来ないと説き、少しでも「より良い自分を顕したい」という気持ちを触発出来ればと、言葉掛けをしました。これを、良い刺激として自分の為に活用して欲しものです。目を覚ましたMちゃんにも混ざって貰い、防具を着けての運用法を。基本の身体操作が高まっていないうちに、「乱稽古に夢中になる」事は厳に戒められていますが、競技性・ゲーム性の乏しい少林寺拳法においては、「当てる練習」は意欲を掻き立てる工夫として、大いに活用出来るもの。怪我や精神面への悪影響には充分気を付けつつ、ちょくちょくやっていきたいところです。

自由練習では、私が3月末の試験組・Nさんと茶帯のR君は白帯組に分け、それぞれの習熟を。茶帯のR君は、長く「後輩」の誕生しない時期が続いたので、実は後輩の世話があまり上手くありません。「ちゃんと、面倒をみんか~い!」と時折声を掛け、またダレるMちゃんにも「もししっかりやらなかったら、体験は今日で最後にするよ」と言うと、「え~!やだ~!」と動き始めます。少年六級を受けるI君の受身を確認しつつ、他の人間の習熟度にも目配りが出来ました。

自由練習後半は、NさんR君は一般一級を視野に入れた級科目の復習を。私は他のメンバーで、再度防具を着けての運用法へと移りましたが、それぞれの人間に僅かながらでも進歩の跡が見受けられます。これを本人の自発的意欲と、周囲の修行仲間との連携・連帯感で構築し続けられたら、良い修行の空間に成るだろうなとそれなりに納得して、「お茶の時間」と致しました。

3月10日(日)、MちゃんRちゃん准拳士初段受験。

3月10日、中2女子のMちゃんRちゃんが、愛知県武道館での准拳士初段・昇格考試にチャレンジしました。

小学3年生の7月と9月に入門してくれた2人。刈谷北道院初の小学生茶帯であり、設立8年半経ってようやく誕生した「小学生で入門して、有段者まで辿り着いた」存在となります。中学校入学以来、部活動や学業とのやり繰りも大変だったでしょうし、今回の受験に際しても部活動のイベントや期末テストと重なっており、充分な準備が出来たとはとても言えない状態だったでしょう。学科試験の内容も、前日夜に暗記する様な有り様でした。

結果としては、無事合格。実技の出来も、後で考試を担当して下さった先生方に伺ったら、「よく練習されてましたね。僕は、時々8点を付けました」、「先生の所の子、上手だねぇ!何の問題も無かったよ~!完璧っ!」との御言葉を頂けました。入門してからの5年半は、決して楽しい事ばかりではなかったでしょうし、私の指導力や人望の無さの為に、寧ろ参座するのが苦痛に思える時の方が多かっただろうと思います。そんな中でも、二人はブ~ブ~文句を言いながらも、しっかり自分の技量を高めてくれていました。また返却された学科宿題の「入門の動機と現在の心境」を読み返して、元々の本人達の資質によって、技術と共に人間的にも成長してくれていたんだなぁと、改めて感謝の想いが湧いて来ました。

これまでの少林寺拳法への取り組みにおいて、もっとしっかりした支えをしてあげたかったとの悔いも残りますし、もっと楽しい時間・空間を提供してあげられていたらとの想いもありますが、そんな不充分な環境でも挫けずに続けて来たからこそ、本人達の身に付いた能力や感覚もあるのだろうと思います。この2人以外の子らに、この2人と同じ取り組みや成長を望めるだろうかと考えると、元々努力家であり、「より良い自分の姿を顕したい」という質の良い自意識を備えていたMちゃんRちゃんに、随分助けられていたんだなと気付かされます。

修練に参座する事が、楽しみに成る様な内容でありながら、甘くなり過ぎない。精神的にも肉体的にも成長する為の負荷を掛け、それでいてそこから逃げずに意欲的に取り組める様な支えをする。目先の損得や権利意識に囚われやすい昨今の世相の中で、そんな修行に励む気になって貰えるかが、そもそもの課題ではありますが、最低でも試験に合格した人に「少林寺拳法を続けて来て良かった」と思って貰える支えはしたいですし、今回合格してくれたMちゃんRちゃんが、これまでの経験を少しでも今後の人生に活かしてくれたらと思います。

3月9日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。昼間はすっかり暖かくなり、汗ばむ陽気も感じる中で鍛錬に励みます。

今日は、今日・明日と近所の書道教室の展覧会が開催される為に、市民館のホールではなく隣接する泉田会館での修練となったのですが、市民館の全室が展覧会での使用となった為、泉田会館の扉を挟んだ和室は、敬老会の釣りクラブさんも使用する流れとなりました。使用出来るスペースも狭くなるし、あまり騒がしくも出来ないなと、明日の中2女子2人の准拳士初段受験の前日にとしては、若干辛い状況でした。が、泉田会館のホールの扉を開けた瞬間、「何だ、こりゃ?」と愕然!ホール1面に机と椅子が並べられ、会議が終わった直後の様な状態のままでした。私達の修練終了後に、夜間に地区の会議が行われる為、午前中にセッティングされた事が後々判明しましたが、「これを練習出来る状態にするのは、手間が掛かるぞ~(泣)」と、その後の流れを考えると、暖かさとは無縁の冷や汗が出始めて来ました。

隣りで食事会中の釣りクラブの方に伺ったら、「午前中に子供会が会合してた」との事で、子供会の方や公民館長さんに御電話して手伝って頂こうかとも思案しましたが、たまたま食事会を早上がりする方の見送りに出ていた釣りクラブの役員さんに、「手伝って頂けませんか?」と打診。一瞬、「こいつ、本気で言ってんのか?」とたじろがれた役員さんも、ホールの様子を観て、「片付けちゃいますか」とテキパキと動かれます。敬老会の釣りクラブの役員さんですから、60代後半でしょう。それも食事会を終えた、動きやすいはずもない状態で、自分達とは直接関係無い団体の施設利用の為の片付けで、その方は私と同じくらいのペースで、椅子と机の撤収を手伝って下さいました。その最中には、以前お子さんがイジメられっ子だったので、刈谷の少林寺拳法の道院に通わせていた事や、御自身も日本拳法で鍛えていた事がある事も、話して下さいました。一人でやっていたら13時半くらいまでは掛かるだろうと慄いていた撤収も、その方のお陰で13時過ぎに終了。刈谷北道院の関係者が到着する前に、完了しました。

深々と頭を下げ、「お名前を教えて下さい」と伺ったら、「板垣退助にしといて下さい」と笑い、「以前、写真撮影を御願いしたりもしたしね」と、ちょうど1年前の釣りクラブさんの食事会で、私が撮影係を務めた事も話されていました。「こんな60代になりたい」と強く思いましたし、少林寺拳法を修行する人間は、周囲から憧れられる様な人間でなくてはと、自身の在り方を振り返る良い機会となりました。

今日は、明日・そして来週に昇格考試受験者がいる事とスペースが狭い事も考え、試験用練習組とその他のグループと分け、その他のグループは順突と逆突を分解して繰り返す練習をしようと決めていました。遅れて参座されたNさんRちゃん親娘に、准拳士初段組を任せ、W先生とHさんは自主練を中心に進めて頂きましたが、突きの動きの分解練習は、足腰に負担が掛かるだけでなく、動きが少なく退屈な面が強い為、「集中力の無い」精神面の弱い人間には不向きです。今回久々に長い時間やってみましたが、案の定皆の意識が死んでいくのが判ります(泣)。効果は有るので毎回でもやりたい練習方法ですが、時々確認用に挟むぐらいの活用にしましょうか。

3月末に少年六級を受験予定のI君とのマンツーマン練習も挟みながら、もう少し全体を回りたかったですが、どうも上手く立ち回れず、昇段組にはほとんど関われませんでした。昨日中学校の期末テストが終了したばかりのRちゃんは、学科試験の模試でもまだまだ不十分の状態です。2週間前に、解答例を作って渡しましたが、今夜は必死でそれを覚えて貰いましょう。技術面ではNさんとの特訓の成果もあり、そこそこの出来にはなりましたが、「もう少し万全の状態で受験させてあげたかったなぁ」と、改めて自分自身の力不足が悔やまれます。それでも吹奏楽部のソロコンテストで県大会に出場したりと、忙しい中での取り組みですから、後はMちゃんと共に全力でぶつかって欲しいものです。

「お茶の時間」には、体験中のMちゃんからの差し入れや、Rちゃんの好物の「おさつスナック」を始め、皆でお菓子を頬張ります。修練終了直前には、地区会議に出席する皆さんが集まり始めていましたので、皆で椅子や机の運び出しやセッティングも手伝います。学科・法話の時間でも、作務のページを読みましたが、体験中のMちゃんは作務を積極的に行い、開始前の作務の時間でも、釣りクラブさんの使われた和室の掃除機掛けを、「私やりた~い」と手伝い、終了後の机のセッティングにもガンガン入り、「お母さん、外に来てるんじゃない?そろそろ帰ろうか」と声を掛けても、「やだ!まだやる!」と残りたがります。「この意欲と集中力を、技術の時間でも維持して欲しい!」とも思いますが、まずはやれる事から頑張って取り組んで貰いましょう。

3月2日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。いつの間にか今年も2ヶ月が過ぎ、徐々にお昼の陽気の有難さを感じる様になって来る中、鍛錬に励みます。

今日は15時から、少林寺拳法・西三河連合会の総会が有り、従来は修練をお休みにしてそちらに出席しているのですが、昇段試験受験者が多い中で休みにすると良くないかと、総会を欠席にして修練を実施しました。が、来週10日に准拳士初段を受験するMちゃん・Rちゃんは、二人共中学校の期末テストの週間に入っており、揃って欠席でした(泣)。それでも試験に関係無く、参座してくれる人もいますので、それぞれの課題に向けて充実した時間・空間にしたいところです。

総会が刈谷市で開催される事もあり、総会に支部長として出席されるW先生もHさんと参座され、14時前まで修練出来るとの事でしたので、修練のスケジュールを入れ替えて、法形演練からスタートし、試験科目やその他の習熟から入ります。同じ内容でも、ちょっと順番を入れ替えるだけで、若干の新鮮さが生まれるもの。それによって見え方や発見出来るものが変わって来るなら、一つの工夫として大いに活用出来るなと感じました。

順番を変えて、W先生が総会に向かわれた後に、基本演練を。順突を、動きを分解して練習してみました。この方法は、一昨年入門組が白帯の時にも行ったんですが、一つ一つの動きを理解出来る上に、足腰の鍛錬にもなる良い練習ではあるのですが、足腰の強さよりも、精神面の強さの無い人間には、やや難しい様で。動く事よりも、止まる事の方が実は難しいし、武道に励むという事は、肉体面と精神面の両面で、動かす事と止める事をやれないといけないのだなと、発見するきっかけとなった方法でした。一昨年入門組には、正直成果の上がらない「合わない」練習方法でしたが、木曜日に昨年入門組に試してみたところ、それなりに良い効果が有りました。今日は用事で欠席した体験中のMちゃんの為に、この方法をもう一度やってみるかと、今日試行してみたところ、一昨年入門組のKちゃん・R君にも、「天地拳第一系単演」で変化が見られました。それを本人が自覚できると更に良いのですが、本人が理解・自覚出来ていなくても、まずは一生懸命取り組み、努力し続けていれば、いつか結果を出せる瞬間が來るかも知れない。その可能性を信じて努力する事は、伝えていきたいものです。

学科・法話の後に、各グループでの単演の習熟を行い、鎮魂行に移り自由練習へ。3月末の地区昇級試験で受験すI君K君の習熟をメインに、その先の乱捕り練習を意識して、ボディ・プロテクターも装着します。当てる感覚も楽しみながら進めていると、16時過ぎに小2の女の子と年長の男の子を連れた見学者の方が。服装や残り時間も考え、今回は体験を勧めはしませんでしたが、見学に来て下さったきっかけが、昨年秋から先月まで掛かってしまった、私の左下奥歯の治療に通った、歯科医院に貼らせていただいたチラシをご覧になったからとの事でした。一昨年から生き始めた歯科医院で、待合室のキッズスペースに、少年野球や体操クラブのチラシが貼られているのを見てはいたのですが、今回の治療のラスト2回の帰りにふと思い立ち、道院のチラシを張らせて頂けないか打診して快諾。最終日に御持ちして掲示して頂いたものです。左下奥歯は、今回神経も取り除き、8分の1を残してほぼ金属になってしまいましたが、その治療をきっかけに見学に来て頂けたなら安いものか?今日は見学だけでしたが、いつか体験に来てもらえたらと思います。

2月23日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。冷たい風が強く吹きながらも、春の陽気も感じさせる空気の中、徐々に人が集まります。

今日も作務から入りましたが、作務に対してもどんな取り組みをするか、それぞれの特徴があります。まず動こうとする人や、まず動かず手を付けずに、人に先にやらせようとする人。その後の鎮魂行への取り組み方・集中の仕方でも同様ですが、せっかく少林寺拳法の修行に励む機会を得ているのですから、少しでも良い行動を表に顕せられる様になって欲しいもの。伝える側の「エゴ」だけに成らない様に気を付けつつ、やはり伝えるべき事は言葉も使い伝えようと、鎮魂行の後に今日は少し法話の時間を取りました。その聞き方を観ても、「このメンバーには、可能性があるな」と感じます。

その後に、机を用意して連盟の会報を使用しての学科・法話を。3冊の冊子を皆で肩を寄せ合って読みますが、それぞれが持って読むより、こちらの方が集中しているかなとも感じます。北海道の女性拳士の記事のページや、先日中日新聞の夕刊に載った本山の記事のコピーを見せ、「人との出会いや、人の頑張りをきっかけにして、自分をより良く変える」事を話しましたが、それぞれが何を受け取り、どう行動に顕すか。時間を掛けて見守っていきたいものです。

場を変えて、易筋行を。こちらもまだまだ空気が冷たく、早々に暖房をスイッチオン!快適さを維持しながらの修練ですから、少しでも良い取り組みをしたいものです。

今日も小3女子のMちゃんが、体験に来てくれました。明るく元気で人見知りもしませんが、2回目にして早くも慣れたのか、横着さも発揮しています(笑)。「まあ、体験中はこれくらいで、後は締めるぞ~!」とほくそ笑みつつ、参座する事を楽しみにして貰える様な場でなければと、己れを戒めつつです。30分程逆突・逆蹴の反復と、キックミットを使用しての当身を行い、グループ分けしての法形演練を。2週間後に准拳士初段受験を控えたMちゃんと、3週間後に正拳士四段受験を控えたW先生とHさんは、それぞれの習熟に励みます。また3月末に地区昇級試験で少年六級を初受験するI君と、少年七級を受けるK君は、色帯組でボディプロテクターを着けての、試験科目の復習を。I君はここ暫く体調不良が続き、久々の参座。また土曜日しか参座出来なかったK君も同様ですが、二人共「2月末までの提出」としていた学科宿題を、今日無事に提出しました。正直二人の普段の集中の度合いから、2月中には間に合わないだろうと予想していたのですが、こちらの予測を超えた行動をしてくれる者もいます。「この程度で良いだろう」と思い過ぎずに、相手の可能性を引き出す刺激を与えたいところです。

体験のMちゃんは、白帯組と一緒の練習。白帯組は精神面でやや弱いところもあるのですが、「後輩」の前で「先輩らしさ」を見せたいとの意識は有り有りです。その刺激を自分を良く変化させるきっかけにしてくれればと思います。易筋行の締めに小学生はグループを混ぜての法形演練とキックミットを使用しての当身を。体験中のMちゃんが、小5女子のKちゃんと組みたがったので、一緒にやらせました。このKちゃん、最も意欲や集中度が低いのですが、やはり新たに出現した女の子の存在は刺激に成る様で、「もっとしっかり蹴る!」と声を掛けると、久々に全力で蹴っていました。

何に対してどんな取り組みをするかは、全ては自分で決める事。皆が良い変化をし、よい行動を出来る空間であらねばと思います。

2月9日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。当初、専有道場でスタートする予定でしたが、諸般の事情により23日(土)とスケジュールを入れ替え、鍛錬に励みます。

今回修練を入れ替えたのは、私が監督を務めてもいる松平スポーツ少年団支部のK君が、来週17日(日)に少拳士二段を受験する予定でして、その習熟度アップの為に、W先生が出稽古に連れて来て下さるとの事でしたので、易筋行の時間を長めにとる事にしました。が、当のK君が都合が合わずに欠席。まあ、そんな事はよくある事ですし、明日の午後から泉田市民館で、昇段受験者を対象とした「特訓」を行う予定ですので、そちらで頑張って貰いましょう。

今日は朝から、頭痛や体調不良での欠席の連絡を多く頂いており、参座者も少ない予定でしたが、逆に昨年入門組に細かい部分や新しい事を伝えるチャンスだと感じ、正対構からの各種受けと突き蹴りの反復と、「小手抜」の触りに入ろうと予定していたのですが、暖房の効いたホールで基本演練を進めているところに、お母さんに連れられた女の子の見学者が1名。ちょっと想定外でしたので戸惑いましたが、女の子が動きやすそうな服装をしていたので、学科・法話の後に体験者用のメニューを組み込もうと考え、応対して「この後、ちょっと一緒にやりますか」と伝えて、基本演練に戻ろうとしたら、女の子がもう一緒にやろうとして並びます。「もうちょっと待っててね~。少し見学してて」と伝えて基本演練を終え、学科・法話の時間には一緒に入って貰いました。

中2女子のMちゃんに、体験者の小3女子Mちゃんの面倒を見て貰い、学科・法話の時間を経て、法形演練の時間に突き蹴りの体験を。体操やハンドボール、公文やそろばんも習っているというMちゃん。運動は苦手ではない様で、笑顔で意欲的に取り組みます。キックミットを使用しての当身でも、構えはバラバラでも、右足の脚刀蹴りなどは最終的には受けている私の腕が痛くなって来る程でした。

鎮魂行も、Mちゃんと一緒にこなしてくれたMちゃん。自由練習の前に、延び延びになっていた先月の「泉田町芸能音楽発表会」のお楽しみ抽選会での景品の受け渡しと、記念撮影を。今回も中2女子のMちゃんとI君のお母さんが2等に当たったのを始め、3等・4等・5等が続出。それも団体演武を二つ掛け持ちで出演してくれたI君・R君・I君の3人が全員当選していたのが、「頑張っている人は報われる」を顕わしている様で、ちょっとした驚きです。また私のミスで、5等の当選者1名が誰だったか判らなくなりましたので、ティッシュしか当たらなかった人でジャンケンで争奪戦を。今日出稽古に来て下さったRさんや体験のMちゃんにも入って貰い、激戦の末に発表会当日の午前中に少年七級に合格した、小3男子のR君が洗剤を獲得しました。

自由練習では、小学生組はMちゃんの体験に合わせて、「間合いを空けての転身蹴」に向けての突き蹴り・運歩を。茶帯のMちゃん以上の一般は、明日の特訓も見据えて、「小手巻返」・「閂固」・「押小手」の復習を。私も体験のMちゃんにポイントを伝える時や練習方法にも、それなりの工夫を出来ましたが、当のMちゃんがそもそも意欲的に取り組んでくれて、楽しみながらも手抜きをする事が全くありません。「これは逸材だ!」と驚きつつも、他の3人との組み合わせや練習内容にもあれこれ変化を付け、ほとんど手放しだった一般の練習にも、短時間ながら交ってポイントだけ伝えたりと、ボチボチ良い感じで回れました。

体験のMちゃんも、お母さんと共に「お茶の時間」、その後の湯飲み洗いの作務までこなしてくれましたし、「楽しかった」と言ってくれました。お母さんの話では「やりたい事しかやらない」、「練習では出来た事が、本番では出来なかったりするので、精神面も強くしたい」という事でしたが、運動能力やワンパクぶりもさる事ながら、初対面の男の子3人との練習に全く臆する事無く取り組むその姿勢・おそらく「友達がいるから、練習に行く~」とは違う次元の感覚を持っているであろうその姿に、「この娘には、是非入門して欲しい」と強く思いました。習い事の多さもあり、お母さんの意向では「土曜日だけでも」という感じでしたが、高学年になるこのタイミングで、「少し習い事を整理する」との事でしたので、「是非4月から入門して、週2回通わせて下さい」と御願いしました。お母さんにもMちゃん本人にも、「レベルを上げる為には、基本の反復が絶対に必要ですが、それに飽きずに取り組めるかですねぇ」と御伝えしましたが、最後に本人には「あなた、多分センスあるよ。また是非練習に来てよ!」との言葉を送りました。

後から考えると、道院修練を23日と入れ替えなかったら、すれ違いで実現しなかったであろうこの出会い。果たして、どうなりますか?

 

2月2日(土)の修練。

本日は泉田会館での修練。厳しい寒さが続くものの、徐々に陽も長くなり、晴れた日の昼間などは、「春の到来」を予期させる暖かさも感じる中、鍛錬に励みます。


今日は昨年入門組に、「上受突(表)」の動きを覚えて貰う事と、一昨年入門組に「上受突(表)」でやってる事の再確認&それを言葉と動きで後輩にも伝えられる様になって貰おうと、動きを分解して練習しようとイメージしていました。参座したメンバーに若干バラつきがありましたが、基本的には対象としていたメンバーがそこそこ揃い、実際にやってみました。基本演練から法形演練、鎮魂行後の自由練習まで、一貫して「上受突(表)」を通しましたが、昨年入門組も、細かい部分の抜けはあるものの、左右通してある程度理解して、覚える事も出来た様です。後は、それを次回参座した時まで覚えてくれていると良いのですが、まあそれは期待せずにおきましょう(笑)。

最近力を入れている、鎮魂行前のキックミットを使用しての当身。また学科・法話の時間の際の意識付けや、易筋行や号令をかける際の言葉掛けでも、「自分で、何をやろうとしているか意識する事」を頻繁に伝えています。先週の地区昇級試験で少年七級に合格した二人、3月の試験にチャレンジするK君にも、今日宿題の説明をしながら同じ事を伝えましたが、基本的には本人がやろうとしてこそ。その上で周囲がどうサポートするかでしょう。

せっかくの試験。誰にとっても有意義なものにして欲しいですし、そこに対して、自分に何が出来るか。「主役」は本人達であるので、指導する側の「エゴ」を押し付けない様に気を付けつつ、「ここを目指してくれよ~!」という部分は、しっかり伝えていきたいと思います。後の出て来る結果は、その人の物でありその人次第。そこまでの過程を、楽しめるくらいの度量を持ちたいなと思った今日の修練でした。