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Shorinji Kempo

1月27日(日)、「泉田町芸能音楽発表会」での演武発表。

本日は、泉田市民館で毎年1月に開催される「芸能音楽発表会」の日。刈谷北道院の面々も、PRを兼ねて演武発表をして来ました。

今年は例年になく、都合が付けられずに出演出来ないメンバーが多く出ましたが、それでも3人の小学生に2度の出演をして貰う事で、「白帯拳士・団体演練」、「小学生・団体演武」、「一般有段者・単演」、「一般男女・組演武」の4つを発表する事が出来ました。またそれぞれのメンバーに、「全力でチャレンジする」事を説いていたのですが、それぞれのレベルと側面で、それなりのチャレンジをしてくれていた気がします。

今年度は、夏の盆踊り大会での演武発表が雨で中止になってしまった為、この1年で入門してくれたメンバーにとっては、初めての人前での演武披露となります。それでも新入門のメンバーも、臆せず元気な姿を見せてくれましたし、急遽3日前に出番が増えた面々も、やる事をしっかり覚えて、「後輩達」の支えをしてくれました。私自身も、ビビりな性格により膝がガクガク震えながらも、アナウンス役として少林寺拳法の紹介や、発表される演武に関する説明、少し笑いを交えて「場の空気」を温める事に専念しましたが、そこそこ良い雰囲気を演出出来た様に思います。また一般有段者の動きには、場内から驚きの声も聞かれ、技術的も人材育成としても有益な少林寺拳法の価値を、少しではありながらも、知らしめる事が出来た様に思います。

会場の外では、寒い中でも今年から泉田町内で始まった「朝市」の出店も開かれており、刈谷北道院設立以来いつも御世話になっている、毎年の地区・公民館の役員さん達から、多くの励まし・労りの言葉を頂きました。出演の御礼として、小中学生には文房具セット・社会人には、ボックスティッシュのセットを頂き、皆も御満悦です(笑)。

また保護者の皆さんも、お祖父ちゃん・お祖母ちゃん連れで観覧に来て頂いた方も含めて、実に協力的で有り難い限りです。日頃の道院運営に対してもそうですが、地域住民の皆さんや、保護者・関係者の皆さんの協力があってこその、行事開催です。そこに対する感謝を忘れてはいけないと、強く感じられた良い一日でした。

1月26日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。市民館が明日開催される「泉田町芸能音楽発表会」の準備で使用出来ない為、隣接する泉田会館で鍛錬に励みます。

今日は、手刀を使っての、軸の意識と下半身と上半身の連動を練習したかったのですが、集まり方とメンバーが若干イメージと違っていましたので、全てを「触り」だけにしておいて、幅広いメニューを構成。運歩や移動稽古、「内受突」や「上受突」に繋がる相対演練で、基本演練を進めました。明日は、午前中に地区合同昇級試験も実施され、小3男子のR君・R君が少年七級を受験するので、そちらに繋がる内容も豊富に入れましたが、当の二人が一人は少年野球で欠席・一人は従妹の子守で遅刻でした(笑)。

学科・法話では、昨日の時点で話したかった事が決まっていました。それは「チャンスを活かす。その為に、常に全力でチャレンジする」です。昇級試験もそう、地域行事での演武発表もそう。ただ何となくやっていても、時が過ぎればその行いは終わります。その行いを終えた時に、自分が何を手にしているかは、自分自身がどんなテンションで何を意識して行動したかによって、変わって来るものでしょう。そんな話をしても、聞いている人間もいれば、そうでない人間もいますし、行動が変わって来る人間・そうでない人間もいます。それは当人次第ではありますが、少しでも刺激を受けられる空間にしておきたいところです。

法形演練では、少年七級の試験内容を全員で。その後キックミットでの当身を経て、鎮魂行へ。当身の時間では、強く突く・蹴る事も重視したいのですが、その時のテンションの揚げ方と、受ける側の対し方にも強く意識する事を求めています。技術的・肉体的に「ケンカに強くなる」事も、強くなってもケンカをしない事も大事ですが、精神面で「腰が引けて」しまっては、ケンカも出来ないでしょう。ちょっとやそっとではビビらない・ビビっていても行動出来る「胆力」は身に付けられる修練でありたいものです。その後の鎮魂行で、皆と声と心を揃えながら、猛々しさや自分の「負の意識」を鎮める。そんな精神的なメリハリも、プロデュースしたいところです。

自由練習では、演武発表の内容の習熟をメインに、中2女子のMちゃんはW先生と准拳士初段受験に向けた習熟を。今年はMちゃんが陸上部の練習で欠席するのを始め、Rちゃんが吹奏楽部のレッスン、R君が少年野球の引退試合、10月入門のS君が家の用事で欠席となりました。随分欠席が多いと思う反面、今までよく「全員参加」が維持出来ていたなと驚きもします。S君の欠席は木曜日になり判った事だったのですが、急遽同級生であるI君に、代わりで2度出て貰う事を思い付き、打診。I君自身は全く乗り気ではなかったですが、その場にいた小3男子のR君が「僕もやりたい!」と言い出し、こちらも思い付きでI君R君を足した5人に、発表のトップを切って貰う事にしました。これらも全て「チャレンジ」になる訳で、そのチャンスを活かすかどうかは、その人次第。少しでもその人の意欲を刺激し、進歩・成長を促す時間・空間を提供していきたいと思います。

1月20日(日)、1月度道院修練(一般のみの易筋行)。

本日は、専有道場で一般のみの易筋行。昨日は、私の出勤日により通常の修練をお休みしたので、その翌日に日程を調整し、Nさん・W先生・Hさんと、先週土曜日に引き続いて出稽古に来て下さったRさんと共に、技術の探究に励みます。

実は、昨日の出勤日に携帯電話を自宅に忘れていまして。終日、「携帯を不携帯」の状態で過ごしていたのですが、帰宅しても携帯電話が見当たりません。いつもウエストポーチに入れて持ち運びをしているのですが、自宅から駐車場までの間にも落ちてはいませんでしたし、「忘れた」と思っていて職場のロッカーに落としていたのでなければ、何処にあるのか想像すら出来ません。週明けに成らないと職場の確認も出来ませんが、丸1日以上携帯電話が無いと、他の方と連絡を取る事も出来ず、その他の事務作業にも滞りが出て来てしまい、普段如何に携帯に依存しているかを実感します。

今日の道院修練の開催は、パソコンメールで確認出来ましたが、参加メンバーの確認は取れていませんでしたが、先週に引き続きRさんが来て下さるだろうと想定していたので、そのイメージ通り「外受突」・「上受突」・「打上突」の復習を。後ろ足の絞りや軸の意識・順突や逆突の身体の使い方を意識しながら行うと、簡単な様で級科目もなかなかに難しいもの。また自分の身体操作だけでなく、相手との間合いや向き合い方によって、時間・空間のコントロールや、力のやり取りのやり方が変わって来ます。その辺りを意識していると、剛法と柔法の共通点も多く見えて来て、更に技術が面白くなって来ます。

W先生のリクエストで、3月の四段受験に向けて「前腕固」・「後腕固」・「三角固」の確認をしようと思ったのですが、私自身が全く思い出せません(泣)。普段からの精進が不足している証ですが、また詳しい方に教わりに行こうと思います。金剛拳の確認は先延ばしにして、「逆小手」から「龍投」・「逆手投」の復習を。私のクセで、原理・拳理を意識していると、法形ごとの特徴や特性を疎かにしてしまいがちです。ただ原理を意識して身体を動かした方が、技術の進歩はしやすいだろうとは思いますので、全体像をしっかりイメージしつつ、細かい部分も丁寧に大切に練り上げていきたいものです。

思い付きであれこれ法形を拾い出し、「腕巻」や「小手巻返」の復習から波及する固めの体捌きの確認を。最後には突きを完成させた状態で、末端の筋力ではなく、「身体の中心に力を込めて突く」イメージを体感。説明していた私自身、端から見ていて「これ、何やってるんだ?」と思う不思議な時間・空間でしたが、その場に集まった人達がお互いの進歩を考えながら、協力し合って鍛錬に励む事自体が貴重だと思いますし、それがそれぞれの人生にとって有意義な刺激になってくれる事を願うばかりです。

 

1月12日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。やや薄暗いながら、一昨日ほどの寒さでもない気候の中で鍛錬に励みます。

今日は最初の参座者から4人までが、全員白帯という集まり具合。そのメンバーでホールの掃除機掛けから始めていると、あれこれ伝え切れていない事を発見出来ます。少し易筋行のスタートを遅らせてでも、それらの事を伝える時間を取りました。これが「職業」としてやっていたなら、「能率の悪さ」や「進歩の無さ」という「査定」になってしまうのでしょうが、「生業」としていない人間の強みとして、時間や手間を掛けていきたいと思います。ただ「生業じゃない」事に甘えてしまうのではなく、進歩はしていきたいもの。時間や手間を掛けただけの意味のある成長を、出来れば各自の意欲の顕れによって実現していきたいものです。

基本演練では、少年六級・五級の法形科目に繋がる受けと反撃を練習しようと考えていたのですが、その対象となる色帯組が遅れての参座となり、変更して白帯組に必要な内容の反復としました。あまり同じ事の繰り返しばかりだと、飽きが来てしまうので、それなりにバリエーションは付けたいのですが、中身が高まりつつ、意欲も高まりつつのペースで、上手く修練内容を構築したいところです。

今日はW先生が、松平スポーツ少年団の正認証式と金剛禅の新春法会に出席する為、本山・本部に帰られて欠席されましたが、Hさんが同じ松平スポーツ少年団の部員さんであり、実の弟さんでもあるRさんも出稽古に連れて来て下さいました。刈谷北道院の門信徒の皆さんにとっては、他の所属の一般拳士と関われる貴重な機会。逆に、Rさんにとってプラスがあったかどうかが心配ではありますが、今年は一般の新入門者を誕生させたいという目標も抱いておりますので、他の所属の方がみえた時に、どんな「ノリ」でやっていたか、気にしておきたいところです。

基本演練、学科・法話、法形演練・キックミットを使用しての当身、鎮魂行と、一通りの流れを共に取り組んで頂きましたが、どんな感じだったでしょうか。若干「人見知り」もあると伺ってましたが、次回がありましたら、もっと小学生達とも交って練習して貰おうと思います。

自由練習では、小学生達は「芸能音楽発表会」の団体演武の練習と、少年七級の試験科目を全員で復習。一般は、「逆小手」と「送小手」をNさん・Mちゃん・Hさん・Rさんで復習し、私が全体を回る感じで進めました。どうしても目の行き届かない瞬間が多くなってしまいますが、何処かの瞬間で、メリハリを効かせてポイントは伝えたいものです。後は、それぞれの意欲で如何に伸びて貰うか。簡単ではないですが、今日はそこそこ良い感じで修練を締めくくれました。

 

 

 

 

1月5日(土)の修練。

2019年の修練は、専有道場でのスタート。早朝まで続いた雨の影響か、薄暗いはっきりしない空模様の中、皆が集まります。

新春法会では、全員で「今年の目標」を生活面・少林寺拳法面の2つで発表しました。それぞれがどんな事を意識しているか知る事が出来る、貴重な時間ですし、人前で何かを発表するという、緊張やストレスを伴う精神面を鍛える場にもなります。そこにどんな程度の取り組みをするかは、その人次第。すこしでも有意義な時間にして欲しいものです。

場を変えて、易筋行を。新春法会のスタートが遅かったので、移動も遅くなりましたが、易筋行からの参座になった3人も含めて、結果的に小6茶帯のR君以外が全員揃った滅多に無い参座率の良さです。泉田市民館の駐車場で、昨年12月に体験に来てくれていたIさんから御貸ししていた少年読本を受け取りました。息子のS君の状態を見つつ、来年度4月からの入門を見越して、体験をスタートしていたIさん親子でしたが、年末にIさんがインドへの海外赴任の辞令を受けたそうでして。S君一人での入門は厳しいとの事で、「無かった事」になりました。なかなか築けない縁が残念ではありますが、この1ヶ月はあれこれ頭を練る貴重な時間でしたし、少しでも力に成れたのかなという時間が、喜ばしくもあります。まずはIさんが無事にインドでの役目を果たされる事を願いますし、帰国後にS君と一緒に顔を出してくれればと思います。3年か5年は任期があるそうですので、それまでは刈谷北道院を維持しておかないといけませんね(笑)。

易筋行の時間が1時間ほどしか取れませんでしたが、暖房を点けて基本演練から。今年は毎回の修練での意味や成果を、明確に結果として出せる様にしたいものです。今日は参座率が良かった事もあり、1月末の「泉田町芸能音楽発表会」と地区昇級試験・3月の昇格考試受験に向けてと、それぞれの課題を意識し易かったように思います。

時間はある様に思えても、のんびりしていると、時はすぐに過ぎてしまいますし、体調不良やアクシデントにより、思った様に時間を使えない事もあります。適したタイミングで適した行いをこなし、その上で足りない部分の補填もやった上で「本番」に臨む。そのくらいの余裕を常に持てるように、日々の精進に励みたいですし、それをこなしてこそ、余計なトラブルを起こさない「護身術」に成るのかなと思います。

12月22日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。昨夜から降り続く雨が一息付いた頃から皆が集い始め、鍛錬に励みます。

今日が、年内の刈谷北道院の修練は最終日。修練終了後には「一品持ち寄り忘年会」を行う予定で、出席予定者の皆さんと料理の内容等のすり合わせをして来たのですが、水曜日からの3日間で、インフルエンザやその他の都合により大人3人・小中学生5人の出席がキャンセルされる羽目に(泣)。そんな中でも、雨の影響で少年野球の試合が中止になって、R君・R君兄弟が参座してくれた事もあり、賑やかな修練となりました。

今日は修練後に忘年会がある事もあり、「お茶の時間」を取らないつもりでいたので、後半の「自由練習」の時間を長めに取り、法形演練に時間に、延び延びになっていた泉田会館の清掃を行う事を予定して進めました。基本演練では、運歩や突き・蹴り・受け、体捌きの反復を、単独の動きと相対で練習。一つのパターンを反復しやすいように入れ替えて行ったのですが、繰り返しやすいパターンを作る事で、やれていない動きやポイントを洗い出しやすくなる気がします。法形の動きを覚えつつ、身体操作を練り上げるパターンを造り出す事が出来そうだなと、ヒントを見付けられる修練だった様に思います。

学科・法話を終えた後に、隣接する泉田会館に移動して清掃を。皆が割とテキパキ動いてくれました。今年は、普段私達が修練の前後に清掃をしている事を御存知の公民館長さんの御厚意で、清掃の割り当てが1日も無かったんですが、それが当たり前になってしまうと、いざ清掃の割り当てが復活した時に、皆がやれなくなってしまっていてはいけませんので、3ヶ月に1度はやろうと考えています。今回は能率良く清掃を終えられたものの、予定より15分オーバーしての撤収。それでもしっかりした清掃を皆がやってくれた事に、満足感満載です。

鎮魂行後の自由練習では、W先生とHさんは明日の松平スポーツ少年団支部の「成果発表会」に向けての演武練習。中2女子のMちゃんは、初段科目の残り3つを練習。他の小学生達は、1月の「芸能音楽発表会」に向けての習熟の時間です。それぞれがなかなかに充実していましたし、私もリラックスしていたのにも関わらず、それぞれのグループに対して、適度なアドバイスを出来た様に思います。

修練終了後は、お待ちかねの「一品持ち寄り忘年会」。各家庭から用意された「逸品」を皆で楽しみます。会の前には、小中学生達に「大人の人達に、『今年も有難うございました』って言いながら、御酌をするんだよ」と伝えたのですが、予想通り「それってパワハラだよ~!」との声が。昨今の世相の流れではそうでしょうが、「武道」を教わっていて、礼儀や目上への接し方を学べなくては、保護者の方からしたら不足感を抱くというものでしょう。少林寺拳法の良さである「横の繋がり」を大切にしつつも、「縦の繋がり」の意義を理解出来る様にしてあげてこそ、社会に役立つ人材育成というもの。そんな話を会に出席して下さった保護者の皆さんに話していて、その頷き方でそれぞれの方の考え方や求めるものが見えてきた気がしますし、今後の道院への関わり方にも、光明が射していた気がします。当の小学生達も「やりたくな~い」と言いつつも、最終的には全員がやってくれましたし、我が子が他の保護者の方に、自己紹介をしながら「来年も宜しくお願いします」と御酌をしている姿を、嬉しそうに見ているお父さん達の眼差しを見て、「良い会になってくれたかな」と思います。その意義を文句を言いながらも理解してくれている小中学生達の姿に、私自身も嬉しくなりました。

12月16日(日)、12月度道院修練(一般のみの易筋行)。

本日は、3ヶ月ぶりとなる専有道場での一般のみの易筋行。Nさん・W先生・Hさんと4人で、技術の研鑽に励みます。

いつもは級科目・有段科目・何かしらのテーマを、1時間ごとに区切り進めていくのですが、3ヶ月ぶりの今回は「意識」をテーマに、各種動きを試してみたいと思い、級を限定せずに、その時その時に思い付いた法形を復習する事にしてスタート。まずは「外受蹴」で3種類の動きを練習しました。どのやり方にも共通点と、そのやり方なりの側面があり、どれが正しい・良い悪いではなく、「こう動こう」・「これをイメージしよう」という課題に向かって、4人で相手を度々代えながら、汗をかきます。「外受蹴」では軸の意識と、「筋力で動かない」・「受け手で弾かない」事を意識。次の「下受蹴」では逆に、軸とは別に部分を動かす事で攻撃をかわす事を練習。動かすべき部位と、動かさない部位を、区別して身体を動かすのはなかなかに難しいものです。しかし、意識していて出来ないのと、全く意識しないのとでは、到達出来るレベルが全く別の物に成るでしょう。徐々にながら、皆で階段を上っていきたいものです。

その後柔法では、「小手巻返」で「力まない掛手」で相手を崩す事をイメージ。投げる方向や力の伝え方も意識しながら行いますが、「投げる!」と思い過ぎて、ついつい力みが入ってしまうもの。自分の意識をコントロールして、相手との空間・時間を自分のものにする。簡単ではありませんが、見えて来ると面白い世界ではあります。また相手との間合いや、力の伝え方・合わせ方で、「外受蹴」との共通点も見えて来て、「剛柔一体」という言葉に、改めて納得です。

「矢筈投」と「片手投」では、袈裟切りで投げる感覚と、身体の切り返しで投げる感覚も練習。その後、「諸手片手投」での、相手の崩し方を練習。どの法形でも、「自分が何をしようとしているのか」・「自分がどこを向いているのか」をしっかり意識していないと、力の伝わり方が微妙に変わって来ます。突けば良い、蹴れば良い。相手を倒せば良い、痛ければ良い、で終わってしまうのではなく、自分自身の身体操作にもしっかり目を向けていきたいものです。

後半は、例によって私は休憩時間が長くなりましたが、皆でしっかり技術を堪能。残り時間も僅かになって来たので、「上受投」・「押受投」・「押閂投」の間合いと掛手だけを練習。次の研鑽へのやる気を無くさない程度で切り上げて、専有道場を後にしました。

12月15日(土)の修練。

本日は、専有道場でのスタート。強く冷たい風の吹く中、鍛錬に励みます。

今日は、10月から12月の間に入門してくれた3名の入門式を行いました。今回も、個性派揃いの新入門者達。同期の仲間同士で支え合って、良い修行をして頂きたいものです。誓願文奉読では、3人を代表して小4男子のS君に担って頂きました。やや集中力が散漫&失敗や、競争して負ける事を恐れがちなS君。事前に文言を写した紙を渡して、「練習をして来てね」と御願いしていたのですが、元々、文章を音読する事が得意でもあるからなのか、今まで担当してくれた誰よりも、しっかりとした読み方をしてくれました。今日はお母さんも入門式に列席して、息子さんの「晴れ姿」を見ていて下さいましたが、その目にはどう映ったのか。本人にとっても御家族にとっても、意義の有る少林寺拳法との関わりにして頂ける様、しっかりとした支えをしていきたいと思います。

入門式後半には、列席者全員で自己紹介を。氏名・学年や職業・拳歴と共に、今回は「好きな音楽」を話して頂いたのですが、既に入門している人達も含めて、今まで知らなかった一面に触れる好機です。私自身は、皆の発表してくれたアーティスト名や曲名がほとんど判らなかったのですが、土曜日の修練のラストの「お茶の時間」同様に、家族的な関りを醸成出来る良い時間だなと、楽しんで聞く事が出来ました。

場を変えて、易筋行を。今日も、Iさん・S君親子が体験参加して下さいました。市民館のホールもなかなかの寒さでしたが、何故か暖房を点けようという発想が出ずに、ウォーミングアップで短時間で身体を温める事をやろうと思い立ち、ダッシュや手足に動きを付けての歩きを反復。その内の一つが膝上げの要素が強かった様で、説明でそれぞれを数回行っただけの私でも、蹴上が高く蹴られる様になっていました。ウォーミングアップ一つでも、もっと工夫して、もっと大事にするべきだなと実感出来ました。

法形演練ではグループを4つ程に分けて、私がそれぞれをぐるぐる回るパターンで行いましたが、連携してやれる組やそれが出来ない組や色々です。指示を出されないと動けない人間を育てる「人造り」の行ではありませんので、日々の修練でもそれを訓練する時間が必要でしょう。丁寧に説明し、指示をする時もあれば、自分で考えて自分で動く時もあり。適切なタイミングで、適切な力の伝え方をするのは、武技・武術の訓練と全く同じでしょう。技術だけに偏らず、且つ技術も疎かにしない。適切な金剛禅の修行を、少しでも目指していきたいと思います。

12月8日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。徐々に刺す様な寒さになって来ましたが、午後の暖かな陽射しと隙間風の無い質の良い施設といった、快適な空間で鍛錬に励みます。

インフルエンザの流行が刈谷市にも迫って来ている様で、門信徒も何人か罹患してしまったそうです。「一期一会」ではないですが、健康体で修練に励む事の出来る瞬間に「感謝」しなくてはいけませんね。

今日もIさん・S君親子が体験に来てくれました。ウォーミングアップを始める前にS君を呼び、見学者用の予備の読本を貸す事を伝えた後に、「強い人と弱い人の、どっちが好き?」、「S君は、強い人と弱い人のどっちになりたい?」と聞くと、最初は「え~、よく判らない。考えた事無い」、「どっちでもない」と言っていたS君も、「どっちかって言えば、やっぱり強い人が良い」との言葉が出ました。「君は多分強く成れるよ。でもその為には、出来ない事でも、逃げずに取り組む。やれない事だったら、その場でやってる人を見てるだけでも良い。でも、その場から逃げ出しちゃうと、出来なくなっちゃうよ。だから、強くなりたかったら、逃げない様にね。」と伝えると、「え~、・・・うん。」との返事が。ボチボチでも、進歩の可能性が見えてきます。

ウォーミングアップや基本演練も、まずはS君のやれる事から。ダッシュを何パターンか変化を付けて行う等、「やれる事を繰り返す」・「少し変化を付けて、やれる事の幅を広げる」を意識して行いました。説明が必要な時はその為の時間を取りますが、その時間は既に入門している人にとっても、意味のある時間。如何に自分の為に活用するかで、その人の到達出来るレベルが決まって来ますし、意味を持たせる為の「意識付け」は大事にしたいところです。

S君の付いて来られないレベルの事をやる時は、Iさんと二人で別メニューでやって頂く事にしましたが、あまり二人だけでやって頂くのも面白くないので、少し相対演練の走りを。先週はやれなかった開足中段構や合掌礼、結手構や振子突も出来る様になりました。

基本演練の途中から、部活明けのRちゃんが。学科・法話の直前に、松平スポーツ少年団支部での大盛況の体験会明けのW先生・Hさんも合流され、法形演練でやりたかった理法の練習をやるメンバーが揃い、内心ニンマリです(笑)。学科・法話では、合掌礼を覚えたばかりのS君の為に、「拳士の心得」のページの合掌礼の部分を。また鎮魂行で一緒に唱和出来る様に、「聖句」を全員で声を出して、練習しました。S君とは、どの言葉に対しても、しっかりミュニケーションを取れることが確認出来ましたので、少しずつでも肉体面・精神面で刺激を与えていきたいものです。今日は、遊んだり逃げたりする時間がほとんど無かったS君。結果的に肉体的にも精神的にもかなり疲労が来た様で、お父さんのIさんと共に、鎮魂行の前に早上がりされました。自分なりのペースで良いので、少しずつでも成長して行ってくれればと思います。

法形演練と自由練習では、茶帯以上と他の小学生に分け、茶帯以上は投げ技の原理の練習から、「小手巻返」と「押小手」に。他の小学生が、正対構からの「内受突」・「上受突」からレの字での「内受突」の習熟に励みました。来年3月に准拳士初段の受験を予定しているRちゃんとMちゃん。科目の習熟と共に、学科試験の準備を段取りしないといけません。二人に事前勉強の方法を伝え、試験に向けての心構えを整える様に伝えました。中学生ともなると、勉強や部活動を始め、あれこれ忙しいとは思いますが、二人はこれまでの全ての試験を、地区の昇級試験で他の先生方に審査して頂いて合格して来ていますので、その恩に報いる為にも、少しでも高いレベルで受験・合格して欲しいものです。

「小手巻返」と「押小手」の練習も、相手をシャッフルしてW先生とHさんに相手をして頂いたので、「受け手」の上手さにより、RちゃんとMちゃんもイメージを掴める所まで到達出来ました。出来れば年内に初段科目を全て終え、年明けから全級科目の習熟に入りたいところです。3月の試験の前週に特訓をしようと提案しましたら、「期末試験の週だから、ダメ!」との事でしたが、二人は成績が良いので、特訓に時間を割いても大丈夫でしょう(笑)。因みに、「お茶の時間」では私が密かに抱いている「野望」を初披露。「あなた達は頭が良いから、多分良い大学に入る。その大学の少林寺拳法部の主将と付き合って、刈谷市に連れて来て、結婚して就職させなさい。その人に、刈谷北道院を継がせる。これで、頭が良くて技が上手な刈谷北道院の次期道院長候補が、二人出来上がるぞ~!よし、決まった!」と伝えました。「絶対ヤダ~!」、「勝手に決めるな~!」との二人の声を聞こえないフリして、修練を切り上げました(笑)。

12月1日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。やや曇り気味ながら、暖かな気候の中で鍛錬に励みます。

今日は18時から名古屋で愛知県連の所属長の懇親会が開催され、私もそちらに出席するので、15時半で修練を切り上げる変則版。やる事それぞれを的確にこなしていかないと、全体がグダグダになって終わってしまうでしょうが、そもそもの修練時間が長い事を考えれば、慌てる必要も無いのかも知れません。今日は、先週見学・体験に来てくれたIさんと小1男子のS君の親子が体験に来てくれましたので、二人のやれる内容も意識しつつも、休むだろうと思っていた中2女子のRちゃんが参座してくれたので、Mちゃんと一緒に初段科目を進めるチャンスです。15時半に修練を終えた後も、私と、同じく所属長懇親会に出席するW先生とNさんで30分程練習する予定でしたので、Rちゃん・Mちゃんも残してやらせようと画策(笑)。大会終了後、3週間ぶりの参座となる小3男子のK君に、「天地拳第二系・単演」を覚えて貰う事も意識して修練を進めようと、イメージして始めました。

が、やった事の無い事・出来ない事に対する拒否反応の強いS君が、準備運動やウォーミングアップの時点で、早くも離脱。S君の世話は、お父さんのIさんに任せて、「打上受」や「打払受」の習熟を進めますが、いつまでも2人を「ほったらかし」にしておく訳にもいきません。S君が先週やった事でもあるキックミットを使用しての当身に、基本演練の最後にようやく辿り着く事が出来ました。やった事の有る事なら、S君もやれる範囲でひたむきにやってくれます。慌てずに、徐々に馴染んでくれればと思いますが。

学科・法話の時間には、先の西三河大会に出場した人達に、「当日の感想・取り組みに対する反省・今後の抱負」を語って頂く時間も取りました。今回割と成績が良かったのですが、成績が良くても悪くても、反省点を見付けるなり、今後に向けての刺激や意欲を沸かせるなりしなければ、大会に出た意味も有りません。中2女子2人が、反省点に対して普段の修練に対する姿勢を上げていたのは、嬉しい事です。後は、それを実践してくれれば言う事無しなんですが、そこはあまり期待せずにおきましょう(笑)。

法形演練の時間も10分程になってしまいましたが、茶帯以上は「小手巻返」の習熟を・それ以外の色帯組は、「義和拳第一系・単演」の復習を行ってから、「天地拳第二系・単演」を・白帯2人で団体演練の習熟を行い、IさんとS君には2人でキックミットを使って逆突をやって頂きました。私は全体を回りながら、IさんS君メインで見るのですが、やはりお父さんとしては「我が子」にはしっかり取り組んで欲しいものでしょうから、Iさんの接し方が厳しくなり、S君が涙目になる事も。それでも私も付いてやれる事を反復し、「次は脇を締めて、やってみよう」・「1から10まで数えてみて」・「今度は、数を数えてから突いてみて」・「お父さんが、数を数えたら突いてみて」・「お父さんが数を数えたら、突く前に気合を出して、出し終わってから突いてみて」と、一つずつポイントを増やしていくと、S君もそれに対応してレベルアップしていきます。相手をしているお父さんにしてみたら、ゆっくり過ぎるペースかも知れませんが、このくらいのペースが適度だろうなと思いますし、他の既に入門している人達でも、もっと噛み砕いて、分解して反復させた方が、伝わりやすい人もいるだろうと、新たな発見をした気がします。

今日はIさん親子にも鎮魂行を味わって頂こうと考えていましたので、急ぎ足で鎮魂行に。事前にS君に打棒を打つ事を伝え、実際に打って音を聞かせた後に、「今日は目を開けて、皆が何をしているか見てて」と伝えて、鎮魂行を始めます。解らない文言を言い始めると、S君は列から離れ始めますが、まずは雰囲気から馴染んでくれると良いのでしょう。来週は、学科・法話の時間に聖句を読む事と、S君に背筋を伸ばして座る事を教えてから、鎮魂行をやる事にしましょうかね。

15時半で通常の修練を切り上げ、4人で居残り練習をと思いましたが、「やだ~!お喋りタイムだもん!」とRちゃん・Mちゃんが、車に鍵を掛けて閉じこもります。「早よ、来いや~!」と伝えてホールに戻り、W先生・Nさんと「順蹴地一」・「逆蹴地一」を練習していると、Nさんが駐車場に残っている12月入門のK君を発見。どうやらお母さんが早上がりの事を忘れた様で、電話を掛けても通じません。そのままK君にはホールにいて貰い、再度Rちゃん・Mちゃんを車までせっつきに行き、渋々やって来た二人と「小手巻返」の復習を。16時15分頃まで習熟に励み、NさんにK君の送りも御願いして、変則的な修練を切り上げ、懇親会の場に馳せ参じる事と致しました。