最新の記事 | 刈谷北道院 | Page 32

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Shorinji Kempo

10月27日(土)の修練。

本日は専有道場での修練。風は冷たいものの、暖かな陽気の中で鍛錬に励みます。

今日は午前中に、私が歯の治療と会社の健康診断に出向き、想定外の時間超過を犯してしまい、保護者の皆さんに30分遅くしての参集を御願いしたりしました。結果的に定刻には間に合えたのですが、それぞれの保護者の方が、こんな時にどんなリアクションをするのか、それなりに違いがあって面白いものです。

集まった順に作務・鎮魂行を終え、今日は珍しく法話の時間を取りました。実は来月11日(日)の西三河大会を契機に、休眠に入る姉・弟がいるのですが、これに私の姉の飼っている犬が、夏までは元気だったのに、現在いつ逝ってもおかしくない状況になっている事。先々回の道院修練時に、網戸に掴まったまま絶命していた蝉が、先回はベランダに落ちていて、今回の作務の時に葬った事。昨年夏に治療した私の左下奥歯が、菌の浸食が進み、神経を取らなければいけない状態の可能性がある事。小3黄帯のK君の鎮魂行時の読本の持ち方が、入門1年を経過して、随分と様になって来ている事を絡めて、「一期一会」や「諸行無常」をテーマに話しました。聞いた人間が、何を心に留め、どう行動に反映させるかは人それぞれですが、大事だと思う事は伝えておく努力をするべきでしょう。

学科・法話の時間では、連盟の会報と「あ・うん」を使用しました。会報の秋号には群馬県で開催中の全国大会の記事も載っていますが、ちょうどW先生とHさんが全国大会に参加中です。また群馬県には、私の道院長研修会同期の方もいらっしゃり、その頑張りにいつも刺激を頂いていますので、そんな事も話し、頑張っている人達から、少しでも良いものを受け取る意識を持って修行に励む事を伝えました。

場を変えて易筋行を。基本演練で、逆突の膝の絞りと、下半身と上半身の連動を意識した後、西三河大会の演武練習に励みます。

今回は組演武の相手が居ない組ばかりでしたので、それぞれが自分の動きを確認した後に、私が回って相手をする様にしましたが、木曜日と違って今回は上手く回せませんでした。その結果、遊んで走り回る人間も出て来て、いつもは「まあ、そんな時間もあって良いか」と流す事も多いですが、「一期一会」・「諸行無常」を話した後である今回は、小6茶帯のI君と小3黄帯のR君を呼び付け、キツ~いげんこつを落としました。

本当にげんこつされなきゃいけないのは、伝えるべき事を伝えられない、自発的なやる気を引き出せない指導力の低い私自身なので、げんこつした右手以上にかなり心も痛みましたが、今、仲間と一緒に少林寺拳法に取り組める事を当たり前と思わずに、自分でやる気に成る・自分で自分を高めると言う意識を持ちつつ、そんな人達が仲間と協力して頑張る「自己確立」・「自他共楽」の空間を、少しでも目指していきたいものです。

10月20日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。風は強く涼しいながらも、穏やかな気温と陽射しに恵まれた中、鍛錬に励みます。

今日も欠席者・遅れての参座者が多数で、大会の組演武の組み合わせも難しい状態でしたが、序盤は10月入門のS君・H君に天地拳第一系を練習して貰う為に、外受を初練習。その後、相対でこれまで習った4種類の受けの受け手の使い方の習熟を図ろうとしたのですが、相対になると、やはり進みが遅くなるもの。何とか内受と外受の2種類をこなすのが精一杯でした。

基本演練中に私の携帯電話が鳴り、出られなかったものの番号を確認したら、未登録の刈谷市の局番からの御電話でした。先週の泉田会館での修練の帰りに、市民館で翌日の神社の祭礼の準備にみえてた厄年の方から、「見学って、いつ来ても良いんですか?小1の息子がいるんですけど」と聞いて頂きましたので、「いつでもどうぞ~!」とお答えしていた事もあり、その方からの電話だったのかなと思っていたら、基本演練の途中に親子連れの見学希望者がいらっしゃいました。が、泉田町在住ではなく、少し離れた所からの見学者で、本山の公式サイトを観て、いらっしゃったそうです。見学出来る時間を伺ったら、「いつまででも」との答えでしたので、「こりゃ、体験もしたがってるな」と思い、「もし良かったら、少し一緒に動きます?」と聞いたところ、お母さんに聞かれた小3の息子さんが、満面の笑みで頷いていました。今日は、大会での演武の練習がほとんど出来ていない中2女子のRちゃんMちゃんが、地元の祭礼の前夜祭でお囃子をやるとの事で、15時半で早上がりする予定だったので、「ちょっと大会が近くて、詰めて練習したいので、15時半からで良いですかね?」と御願いして、暫く見学して貰いました。

法形演練では演武練習を中心に進めたのですが、小中学生含めてダラけた状態で締まりの無い雰囲気。遅れて一緒に見学されたお父さんも本人も、若干「こんなにダラダラしてるの?」と戸惑っている空気を出されてましたが、鎮魂行に移って雰囲気が一変した事により、見る姿勢にも緊張感が出ていました。

鎮魂行後の自由練習では、Nさんに大会出場組を見て頂き、私はS君・H君と見学者のK君と、逆突と逆蹴の反復を。まずは突き蹴りを繰り返しやりながら、時折キックミットへの当身を挟みます。体験のK君も気合を出すのは苦手の様ですが、笑顔で突き蹴りを繰り返します。最終的には間合いを離した相手の攻撃を避けて、蹴り返しを行う「転身蹴」チックな練習まで進めました。小1時間の体験でやる気になってくれたかは判りませんが、常に笑顔で楽しそうに取り組んでくれましたし、一緒に練習していた私も幸せな汗をかけました。

 

 

10月13日(土)の修練。

本日は、専有道場でのスタート。修学旅行や部活動、定期テストで欠席者は多かったものの、10月の道院修練なので達磨祭も挙行しました。

今日は人数が少ない事と、10月入門のS君・H君の初の道院修練である事・また今月は最終土曜日の27日も専有道場でスタートする事もあって、より人数が多い27日に達磨祭を延期しようかとも思いましたが、27日では全国大会に出場されるHさんと同行されるW先生が列席出来ないので、より僧籍取得者が多く列席出来る今日の挙行としました。人数は少なかったですが、初の専有道場となるS君にも理解して貰いたいと、「達磨が何をした人か」、「開祖がどんな人間を育てたくて、達磨を本尊としたか」等を、導師法話に交えて伝えました。

場を変えて易筋行を。専有道場には参座出来なかったI君・H君・Kちゃん・R君も、しっかり身体を動かしてくれます。今日は、先週体調不良で手続きについて御説明出来なかったS君のお母さんに、16時に来て頂く事になっていましたので、10分ほどの基本演練で、逆突の動きを反復した後、私が白帯3人と順突・逆突の習熟を。W先生に大会に出場する小学生3人に付いて頂き、単演の構成を考えるのが得意なHさんに、Kさんとの組演武で大会に出場する予定だったものの、Kさんの仕事の都合で練習する時間が取れず、単演での出場に切り替えるNさんと、大会用の構成を考える時間として貰いました。私の方は今イチな進み具合だった様に思いましたが、他の2つのグループは気合のノリと言い、動きの良さと言い、なかなかの充実ぶりを見せてくれていました。

16時過ぎにS君のお母さんが到着されたので、引き続きW先生に大会出場組を、NさんとHさんに「単演の練習をしつつ」白帯3人に順突・逆突の習熟と、それを応用しての「天地拳第一系単演」の1、2の指導を御願いして、私は説明に入りました。既に先週入門手続きに関する用紙をお渡しし、今日までの時点でマイページの取得までは済ませて頂いていましたので、少林寺拳法の法人の区別等の組織面の説明や、地域に貢献する事を目的とした道院の在り方等を御伝えしました。先週行えなかった事で「二度手間」にはなりましたが、それぞれのお母さんが自分の子供にどう変化して欲しいと思っているかを、ゆっくり伺う事も出来ましたし、それぞれが昨今の世間の教育や子育ての在り方や、この2ヶ月程で少林寺拳法にどんな印象をもたれたか等を伺う事も出来ました。なかなか時間のやりくりは難しいですが、入門の際の説明は各家庭単位で行った方が良いのかもとも思います。

説明を終えて、少しの間お母さんにも修練の模様を見学して頂きましたが、ちょっとやんちゃで「内弁慶」な面もあるS君の姿を、その事を理解した上で、「周りを気にせず、しっかり自分を鍛えて欲しい」と期待されてるお母さんが、微笑ましそうに観られていました。またそれぞれのグループをお任せしたW先生・Nさん・Hさんが、実に上手に皆を盛り上げてくれていまして、それぞれの練習には成らなかったかも知れませんが、たまには皆さんに預けた方が、小学生達のノリも良くなりそうだなと、改めて有段者が多数居てくれる事の有難さを実感します。

易筋行の締めの全力の気合を出しての蹴上を観て、その迫力にビックリされてたS君のお母さんにも、「お茶の時間」に混ざって頂き、皆で談笑しながらお菓子を堪能。その後、作務を終えて着替えているHさんの着ていた、愛知県少林寺拳法連盟アトラクションチームのTシャツを観られたS君のお母さんがその事を質問され、「息子をしっかり鍛えて下さい」と笑顔で仰っていたのを観て、「良い雰囲気だなぁ」と嬉しく思いながら、帰路に着きました。

10月6日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。明日の泉田町内の文化展開催を控えて、多くの展示物の準備が行われている中、鍛錬に励みます。

今日は、実に不思議な天気。この数日、寒いくらいの気温だったのですが、今日は朝から蒸し暑く、昼過ぎからは目に見えないくらいの小雨がパラつく状態。泉田会館は2階の為、窓を開ければ強く涼しい風が吹き込むのですが、それよりも激しい雨が吹き付け始め、慌てて窓を閉めたら、異様な蒸し暑さに。若干内容とペースを緩めにして、体調にも気を付けながら、10月入門予定の2人が出来る内容で、他の先輩達の習熟にも成る様なメニューにしました。

この何日かは、逆突をする際の「蹴り足の絞り」を意識しての反復を行う時間を取っています。しっかり下半身を使いつつ、使い過ぎて力の方向がズレない様に、「止め」も意識する。簡単な様でなかなか難しく、入門して時間が経っている人間の、意識しているレベルを確認するには、適している練習に思えます。中段突や逆手での受けにも共通する、この下半身の使い方。新入門者の二人にはちょっとややこしいでしょうが、細かい部分もしっかり伝えていきたいものです。

昨日から、Nさんの娘さんでもある中2女子のRちゃんが、吹奏楽部の大会で金沢まで行っているそうで、おかあさんも「応援」という名の小旅行で金沢まで行かれたそうです(笑)。また今日の朝には、教員採用試験に集中されているKさんから久々に連絡を頂き、今年は二次試験に見事に合格されたそうです。門信徒達が、少林寺拳法以外の「勝負」の場で、それぞれに好結果を残していますが、その礎となる精神的強さ・人間的太さや幅を身に付けられる修行にしたいものです。

今日は自由練習の時間に、10月入門のS君とH君のお母さんに来て頂き、入門手続きや組織の在り方に関する説明を30分程する予定でしたが、Nさんは奥さんの代りに少年野球に行っているR君R君兄弟の送迎をする為、早上がり。W先生御夫妻も欠席されていたので、残りの30分を茶帯のMちゃんI君姉弟に仕切って貰って、後輩達の面倒を見て貰う時間としました。二人共、あまり高いテンションで声掛けをする訳でもないですが、意外に面倒見も良く、後輩達との時間を楽しんでいた様です。私の方も、S君のお母さんは体調不良で欠席されましたが、H君のお母さんには整然と説明も出来、コミュニケーションも上手く取れました。新たな「家族」の誕生を、皆で協力して迎えられる様に心掛けたいと思います。

 

9月29日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。迫り来る台風に恐れおののきながら、鍛錬に励みます。

元々今日は、近隣にある3つの小学校全てで運動会が行われる日でして、その上豊田大会も開催されるので、保護者のNさんだけでなく、W先生とHさんも欠席される予定だったので、修練をお休みにするか、日勤+夜勤明けのKさんとマンツーマン練習にするか、思案に暮れていました。Kさんはマンツーマン練習を希望されてましたが、結果として3校共に運動会が中止になり、代替授業での出校となって、遅れながらも参座出来る事になりましたので、通常の修練を行う事にしました。Kさんは職場が繁忙期の為、夜勤を終えた後にそのまま日勤を行う事になり、結局欠席。最初に参座した小3のK君の顔を見るまで、一人で30分程作務を行っていました。ホールのカーペットに念入りに掃除機を掛けながら、普段これをなかなかやれていない事を反省しつつ、それを他の人がやってくれる在籍状況に感謝しつつ、でした。

パラパラと集まりつつある小学生達に、掃除機の掛け方や、10月入門予定のS君と一緒に帯の結び方をレクチャーしていて、易筋行が始まったのは、結局1時間後。S君にも出来る練習からという事で、まずは上段突の膝の使い方を伝えた後に、足を寄せて中段突。その足の寄せ方を応用しての上受と、短くなった基本演練をフルに使います。

学科・法話では、先日の地区昇級試験での考試員の先生の御言葉にも絡めて、「気合・気勢」のページを。新しくなった少年読本のこのページの写真が、実は考試員の先生の門下生だったりしまして、昨年度末3月の地区昇級試験で、写っている3年後の彼が試験を受け、私が考試員を務めた縁もあって気が付いたのですが(笑)。今回受験し合格した3人共に、あれこれ不備は噴出したのですが、それぞれに収穫はあった様です。特に少年六級に合格したKちゃんは、気持ちを集中させて取り組む事の大切さと、気合はただ大きな声を出しているだけでなく、集中力の無い人間には出せない事が、解り掛けている様に思います。

法形演練では、引き続き上受の確認を、相対で間合いを空けた状態と、当たる間合いでの両方で行いました。相対になると、なかなか自分のペースでは動けませんが、雑にならずに丁寧な練り上げを出来る人間も見受けられますし、何より皆テンションが上がります。

鎮魂行後の自由練習では、Nさんに西三河大会に単演で出場するI君と、同級生でもあるS君の基本の突き蹴りを指導して頂き、私が白黄帯組の大会の組演武の指導をしながら、Rちゃん・R君姉弟のやる「片手押抜」と「小手巻返」の原理の習熟を見つつ、Nさんにも交代で見て頂く流れとなりました。それぞれの人間が万全の動きをしている訳ではありませんが、少しずつでも進歩している様に思いますし、それを仲間と協力してやれているとしたら、それが一番だなと思いながら、「お茶の時間」と致しました。

9月22日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。この数日、いきなり涼しくなったと思えば、今日は昼前から急に暑くなり、窓から入ってくる風を頼りに、鍛錬に励みます。

今日はNさん・Kさん・Hさんがお休みされる予定で、少ない一般が更に少なくなる状況が予想されましたので、参座したメンバーで、全員で同じ事をやる時間と、個々の組み合わせでやる事を変えて、私が全体を回る事をイメージして修練に入りました。実際には、全員が同じタイミングで来る訳ではないので、イメージ通りには進みませんが、極力全員の意識を高める事と、自発的・積極的に動く事を重視して進めました。

まずは、開足中段構からの蹴上を、組んでお互いの良い部分・直す部分を見付ける練習を。良い部分にしろ、直す部分にしろ、意識するべきポイントが認識出来ていないと、見付ける事は出来ません。普段から伝えているポイントを、皆がどれだけ理解し、意識して再現しようとしているか。一人一人のレベルを把握する良い機会となりました。その後、10月入門予定のS君・H君に、ウォーミングアップでやっている事を覚えて貰う時間も取りました。二人に説明しつつ、既に入門している人達には、この動きが少林寺拳法のどの動きに通じるものなのかを、説明。それを理解し、意識してやれるかはその人次第ですが、まずは伝える努力・工夫はしておきたいものですが、新入門者の誕生は、既に入門している人達に、改めて伝える良い機会となります。基本演練の最後は、皆でダッシュやリレーをする時間を。小学生は、何故か皆この時間が好きですね。これぐらいの積極性とテンションで、小難しい動きもやって欲しいものです(笑)。

今日は、手続き前に欲しいと所望していたS君・H君の道衣も届いた為、学科・法話の後に、お古の帯と肩章と共に道衣を渡して初着用。二人共、テンションは変わらないもの、ニンマリした笑顔を見せてくれます(笑)。法形演練では、試験の近いKちゃんの為に、少年六級の科目を皆で復習し、その間S君・H君は、突き蹴りや内受・下受の練習を。鎮魂行後の自由演習でも、引き続き少年六級の内容で「横転より起き上がり」をやりましたが、「武道体験会」で横転まではやっていたS君H君は、初めてやった起き上がりも、繰り返しやっていく中でマスターしていきます。意識の高い後輩の誕生をきっかけにして、先輩白黄帯組も奮起してくれると有り難いところです。

自由練習では小刻みにやる事を変え、私が泉田町の子供会さんから個人的に指導を依頼された、11月3日に開催される刈谷市の子供会の相撲大会に向けての練習をイメージして、腰を割った状態でのすり足や、「下手捻り」を活用した投げ技を10分程。その後最後の締めとして、「転身蹴」と「小手抜」を復習して、お茶の時間に入りました。当初イメージしていた内容とは、精度も含めてかなり隔たりがあり、茶帯のMちゃん・I君やW先生にとっては退屈な内容になってしまったかも知れませんが、3人とも後輩との向き合い方も上手でしたし、その後の作務の時間も含めて、皆で協力して良い修行の空間を創るという雰囲気にはなっていた気がします。

9月16日(日)、9月度道院修練(一般のみの易筋行)。

本日は、2ヵ月ぶりの専有道場での一般のみの易筋行。それぞれにあれこれ用事で忙しい中、皆で集まって研鑽に励みます。

昨日・今日と、あれこれ「抜け」の多い状態でして、昨日はデジカメの中にSDカードを入れ忘れていたり、合格証書授与後のMちゃんの写真を撮るのを忘れていたり。今日は、家を出て車に乗ってからマンションの鍵を持っていない事に気付き、引き返して再度向かった為、到着が5分ほど遅れ。いつも早めに到着しているKさんに、メールで遅れる事を伝えたのですが、逆にいつもやや遅れて参座されるNさんの車が駐車場に停まっているのを見掛けて、慌てて走って向かうと、携帯を見ながらマンションから離れて行くNさんの姿が。何とか追い付いて、易筋行のスタートです。

メールを送ったKさんから返信が無く、時間になっても現れなかったので、「夜勤明けで寝過ごしてるかな?」と思い電話をすると、寝起きの声で「誰ですか?」と(笑)。今日は少導師に補任されたKさんに辞令も交付したかったので、寝起きながら来て頂く事にし、それまでの間にNさんとKさんの演武の構成を、Nさんと合わせながら教えて頂く時間を取りました。

ちょうど6構成を私が理解出来た頃に、Kさんが到着。昨日のNさん・Kさんの演武の合わせを観ていて、Kさんの下半身の使い方が硬かったなと思い、今日は「膝の抜き」をテーマに行おうと、四級科目の「突抜」と「打受突」から。如何に力まず、且つ使う部分は然るべき角度で然るべきタイミングで使う。ややこしく難しい部分ではありますが、型を通じて身体操作を練り上げるには、級科目の習熟は実に良い教材です。中拳士三段ながら、級科目の練り上げをほとんどして来なかったであろうKさんは、どうしても上半身が先行して動き、動きが固まる瞬間がありますが、夜勤明けで疲労も蓄積しているであろう中でも、熱心に取り組んで下さいます。

10時半も過ぎた頃に、地元での草取りを終えたW先生とHさんが到着。「皆、忙しいなぁ」と、そんな中でも足を運んで頂けた事を嬉しく思いながら、「切抜」と先日I君と練習していて「これにも膝の抜きが使えるな」と思った「千鳥返」を、燕返と先週の大垣での三県合同武専でも練習した「三日月返」も絡めて行いました。正中線をしっかり立てながら、下半身を柔らかく使う事で、上半身の力を抜きつつ速く強く使う。簡単ではないですが、是非目指して取り組みたい境地です。

今日は、8月1日付で権中導師に補任されたHさんと、少導師に補任されたKさんに辞令を交付する日としていたのですが、皆が練習している間に法衣を着ようとしたら、置きっ放しにしてあるはずの法衣の入れ物が見当たりません。後々7月に小教区の行事で使って、そのまま家に置いてあるなと思い出しましたが、「抜け」の多さに自分でもがっかりです。が、辞令交付の際の法話でも「自分なりのペースとやり方での、伝道に取り組む意識」について話そうと思っていましたので、「まあこれが、身の丈に合ったとレベルかな」と納得させながら、辞令を手渡し法話を10分程。何か偉そうな事を言える人間でもなければ、実績が有る訳でもないですが、臨席された皆さんが何か良いきっかけにしてくれればと思いながら話し、道院修練を締めくくりました。

9月15日(土)の修練。

本日は専有道場でスタート。時折、細かいながらも強い雨が降り出す中、皆が集まります。

今日は7月に地区昇級試験で一般一級に合格した、中2女子のMちゃんの合格証書授与を行いました。小3から始めたMちゃんも、いつの間にか次が准拳士初段というところまで来ました。部活動や学校の勉強等でも忙しい中、着実にレベルを上げて来ているMちゃん。中身の充実した初段になれるかどうかは本人次第ですが、その本人のやる気を引き出すと共に、しっかりとした支えをして行きたいところです。

専有道場では、学科・法話の時間に「あ・うん」を活用するのですが、今回は同じ西三河地区の道院に所属されている方のぺージを読みました。色んな場所で色んな取り組みをしている仲間達の存在に、皆それぞれに刺激を受けた様です。

場を変えて易筋行を。10月入門予定のH君・S君も、こちらから参座です。基本演練では、体験中の二人にも覚えて欲しいキーワードとポイントをいくつか伝え、順突・逆突・順蹴・逆蹴を反復。気温は高くないものの、強い湿気の中で皆良い汗をかいています。

その後、各自の課題・目標に向けて、鍛錬に励みます。昇級試験の近いRちゃん・Kちゃん・Mちゃんは、試験科目の習熟に務め、他の人間は11月の西三河大会に向けての習熟に励みます。2週間ぶりの参座のKさんは、W先生にも付いて頂き、Nさんとの演武を初合わせ。順番を覚えるのも大変でしょうが、是非これを良いきっかけとして、新しい「格」を身に纏う心構えを整えて頂ければと思います。

Kさんに限らず、新たな自分を造り出す為の努力や、その際に流した汗・費やした時間と労力を、喜びをもって受け止められない人間には、「良い修行」は出来ないでしょう。「宗門の行」に楽しんで取り組めるかどうか。100%ではないでしょうが、それを出来る人間を少しでも増やしたいと思う鍛錬の場となりました。

9月8日(土)の修練。

本日は泉田会館での修練。昨夜からの雨があがり、風も吹いているので涼しいのかと思いきや、陽射しと蒸し暑さに悩まされる中、鍛錬に励みます。

今日は、7月~8月の夏休み期間中の木曜日に「武道体験会」として催した集まりに参加し、10月からの正式入門を視野に、9月を体験入門期間としている、小4男子のS君と小2男子のH君が、土曜日の修練に初参座してくれました。曜日によって顔触れが違う為、二人共に「かなり緊張していて」とお母さんが言っていましたが、徐々に徐々に馴染んでいきます。逆に先輩門信徒達には、「後輩の面倒を見る」という責任が付いて来ます。「自分の為に頑張る」事すらしない人もいる世の中で、「他人の世話をする」、「他人に手本を示す」という「面倒くさい」行いをする。そんな取り組みを出来る自分を造り出す事こそ「自分磨き」の本質ではないでしょうか。

終盤の自由練習では、小6茶帯のI君に「転身蹴」をテーマに、白黄帯と体験入門者の二人の練習を指揮して貰いました。それぞれのペースで、それぞれのやり方で、他者の支えに成る経験を積んで行って貰えればと思います。今日のI君は、最終的には良い感じの「先輩らしさ」を発揮してくれていた様に思います。

今月23日の地区昇級試験で、中2女子のRちゃんが一般一級を・小5女子のKちゃん・Mちゃんが少年六級の受験を予定しています。Rちゃんはテンションはダラダラながら、技量はボチボチ及第点に届いていますが、Kちゃん・Mちゃんはテンションだけでなく、技量もなかなか挙がって来ません。修行に励む「心構え」・「覚悟」が整っていないものには、「体構え」・「技量」は伴って来ないという典型例だなぁと思いますが、せっかくの昇級試験ですので、少しでも良い成長・進化を手にして欲しいところです。

11月11日に、2年に一度の西三河大会が刈谷市で開催されます。それに向けて全員出場と行きたいところですが、仕事や勉強で参座の都合がつかず、なかなかそうもいかないかも知れません。9月中は仕事が忙しく、今日も休まれたKさん。出場は難しいかと思いましたが、本人に意向を伺ったところ、何とか出場したいとの事で、Nさんと組んで三段の部に出場する方向で進めています。今日はNさんが考案してきた構成を、W先生・Hさんの県大会常連組と共に実際に動いて頂き、更に練り上げる時間を取りました。これを来週以降、KさんとNさんで高めていく事になりそうですが、これもKさんの「覚悟」・「心構え」に大きく掛かって来ます。Nさんと協力してしっかりとした取り組みになる様に、充分な支えをしたいと思います。

 

9月1日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。暦も9月に入り、若干涼しくなり雨の影響もあって、今日はクーラーは必要無いかなと期待していたのですが、ホールに入った瞬間のムッとする暑さに、クーラーの終日使用を決断しました(笑)。

今日は、今月23日に地区昇級試験での初の受験を予定している、小5女子のKちゃん・Mちゃんの習熟を目指しての修練内容としました。5月・7月と二度の受験予定を延期したKちゃん・Mちゃんですが、なかなか意欲・集中力・技量が上がって来ません。最初の試験だから、それほど硬く考えなくても、という面もあるでしょうが、同時期に入門して先に少年八級に合格した小3男子4人の成長を見ても、適当に流してしまうのも良くないなとも感じます。結果はともかく、残り3週間で少しでもレベルを上げておきたいところです。しかし「拳禅一如」という言葉通り、心構えの整っていない人間がどれだけ練習回数を重ねても、身体の動きの成長は乏しくなるんだなと、改めて実感します。運動神経の良し悪しやらとは違う、単なるスポーツではない修行を目指すなら、人間性も含めた精神面にも目を向けて行かないといけないのでしょうね。

毎年夏の暑さが話題になるこの季節。「毎年毎年、『稀に見る暑さ』って言ってるよな」と思ってしまうのですが、今年の暑さはやはり「異常」だった様で。御会いした地区長さんから、泉田町内での御不幸が例年の倍近くになるとのお話を伺いました。また7月くらいから小3男子のK君が、毎回「お腹が痛い」とトイレに頻繁に行くようになりました。プレッシャーに弱い面もあるK君なので、「少林寺拳法をやる事がストレスなのかな?」と心配になりますが、聞いてみると暑さから冷たいジュース・アイスを食べてばかりで、下し気味だそうです(笑)。少し安心しつつ、今日も万全ではない状態ながら参座してくれたので、無理せず休憩を入れさせながら身体を動かしました。途中、雨で少年野球の試合が中止になり参座してくれたR君も、「頭が痛い」と言い出し、二人揃って受身の練習用に準備した座布団にくるまって休憩です。体調が悪くても、気分がノラなくても参座して、鎮魂行や学科・法話等、やれる事だけでもやったり、回復してきたら易筋行に交ざったり、と。辛いからやらないという選択をするのではなく、状態や結果が悪くとも、意識を高めて行動し続けてこそ、長い目で見ての自身の成長を期待できるのだと、「行動禅」という言葉を出しながら皆に伝えました。

自由練習でも、少年六級の内容に相当する動きを反復します。やったらすぐ忘れ、またやってはまた忘れ、という人間が多いのですが、まずは繰り返しやるしかないでしょう。今日は「十字足退」の説明に時間を割けたのは大きかった様に思います。それも「流水蹴」から続けて説明・練習したのでは理解・再現できない人間がいるのも、残念ながら現実です。「じゃあ、分けてやるか」と「十字足退」だけ取り出して練習したところ、再現度は多少上がりました。出来る様になったらなったで、出来ていない部分が気になってしまいますが、これも、習熟を目指して繰り返し行うしかありません。少しでもレベルを上げられる様な工夫をしつつ、それぞれの「自分でやる」という意識を少しでも高めていきたいものです。