合掌
先週末の4月22日(土)、本山にて全国都道府県連盟・各連盟理事長会議が開催されました。午前中に今年度新任の理事長研修も行われ、午後からは全国都道府県教区長会議との合同開催でした。組織機構改革を経ての5年間の総括、そして今後5年間の事業計画について具体的な取り組み方針が示されました。(詳細については所属長ページに後日掲載されると思いますし、内容分析については別の機会にお話ししたいと思います。)当然のことながら安定した組織運営のためにはその基盤となるものがしっかりしていなければなりません。ここ数年間に失われた部分をどう取り戻していくのかが大きな、そして喫緊の課題であることは言うまでもありませんが、どれほどの危機感をもってこの度の会議内容が受け止められたのかも今後に大きく影響を及ぼすのではないかと思います。国の公益法人制度改革に伴う組織機構改革(組織の明確化・区別化)によって公共施設における活動範囲が狭められ、結果として「少林寺拳法」の社会への露出度が大きく後退したことも事実です。グループ全体としての取り組み方に問題はなかったのかどうかについては様々な意見があるでしょうが、しっかりと総括し、分析を重ねたうえで今後の取組みに生かしていくしか手はありません。愛知県では一昨年から「ポータルサイト計画」に基づき広報手段の強化を中心とした県内組織の活性化に取組んでいますが、『真の武道団体』としての目指すところ、在り方を、広く社会にシンプルに発信し続けていくことが必要だと思っています。現役拳士の継続率を高め、休眠拳士の復帰をサポートする、そして新たな普及拡大に向けて一過性の増減に一喜一憂することなく、しっかりと地に足をつけた取組みを進めていかなければなりません。そのためにも各所属の活動内容を“見える化”するポータルサイトへの参加を引き続き呼びかけていきます。徐々に問い合わせや見学希望だけでなく入門者の増加につながってきたという報告もあがって来るようになりました。引き続き県内の全所属が“点”ではなく“面”で活動することで必ず効果が出てくるものと確信しております。ご協力をお願いします。
さて、4月23日(日)に2017年度の県連定期総会(並びに県教区全体会議)が開催され、2016年度事業報告・収支報告、ならびに2017年度事業計画案・収支予算案を承認していただくことができました。決算報告書、収支予算書に誤りがあり、訂正版を出させていただきました。また、事前質問も寄せられたこともあって、限られた時間ではありましたが出席された皆さんと有意義な意見交換ができました。次回所属長会議(5月28日)で具体的な説明を加えますが、2017年度も引き続き昇格考試(昇級・昇段・考試員講習会)の受託費収入を各支部・拳友会の会費・広告費の減額(5,000円)に反映させることとしました。また、11ヶ所の地域開催昇級考試に対する経費支出についても少し手厚くしていきます。来月以降の実施状況を検証しながらより良い方法に落ち着けたいと考えています。危機管理(事故・ハラスメント対応)を含めて課題となっている分野についても早急に対処していきます。定期総会・全体会議を通して所属長各位との率直な意見交換ができたことに感謝申し上げると共に、この活動を次の世代にどう繋げていくのかという大きな課題に対しても皆さんからの意見をしっかりと受け止めて共有できるようにしていきたいと考えています。少しずつでも地方組織が前進することがこの組織の活性化に繋がっていきます。
※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。
(愛知県連盟サイト:https://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)
■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)
(愛知県教区サイト:https://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)
■54道院サイト掲載
再拝
2017 年 4月 27日
愛知県連盟理事長 多月 文博