合掌
6月11日、愛知県体育館にて予定通り『少林寺拳法創始70周年記念 東日本大震災・熊本地震 復興支援 2017年愛知県少林寺拳法大会』を開催することができました。出場拳士は昨年より若干少ない1,141名。今年は本山・本部からの臨席者はありませんでしたが、例年通り小山会長(中日新聞社常任顧問)はじめ夏目和良顧問(中部日本放送相談役)、石黒大山顧問(東海テレビ放送代表取締役会長)、加藤之啓顧問(デンソー専務役員)他、日頃より変わらぬご支援をいただいている方々のご臨席をいただきました。今年は例年の県大会とは異なり全国大会にはつながらない大会であったため(全国中学生大会出場者は選抜)、出場拳士数の減少が心配されましたが、ほぼ例年通りの出場拳士を得ることができました。例年出場拳士が少ない種目については出場資格範囲を拡げたり、“先生と演武を組んでみたい”という拳士の要望に応えて新たに「所属長と拳士の部」を設けました。結果的にこの種目に15所属からの申し込み(団体演武を含む)があり、審査せずに演武披露という形で観客席の皆さんに見ていただきました。高校生・大学生に交って所属長が必死に団体演武をこなす姿あり、所属長に抱っこされてコートに立つ少年拳士とのほほえましい演武ありと、修行の在り方としての大切な一面を見た思いでした。恒例となった『愛知県少林寺拳法連盟アトラクションチーム』の登場に食い入るように目を輝かせる少年部拳士たちの姿。BGMに乗ってスピーディーに繰り出される剛柔一体となった技の数々、一転してコミカルな寸劇、最後はチーム全員による迫力ある団体演武等、会場が一体感に包まれたひとときではなかったでしょうか。
さて、今大会は運営の要ともいうべき採点・集計システムが途中でダウンし、運営面で大きなトラブルを起こしてしまいました。出場拳士並びに早朝より拳士の一挙手一投足を見守っていただいた保護者の皆様をはじめ関係者の方々に多大なご迷惑をおかけする結果となってしまいました。大会実行委員会を代表して心より深くお詫び申し上げます。大会運営の根幹をなす採点・集計システムの運用については事前にオペレーターの研修会を行う等、シミュレーションを繰り返して万全の状態で大会当日を迎えたはずでした。しかし、最終的にデータを突合する段階でトラブルが発生し、急遽手作業に切り替えて最終結果を出して発表にこぎつけましたが、システム上で反映させなければならない総合点からの減点が当然のことながら最終結果に反映されていなかったり、手作業ゆえの転記ミスや勘違い、印刷工程への移行ミス等々が重なってしまい、種目によっては事実と異なる順位も含めた結果発表となってしまいました。トラブル発生の一報が届いたのはアトラクションが始まったタイミング。会場からの完全撤収5時を守ることも考慮のうえ、その時点での運営目標を「大会結果の発表」に設定して手作業での作業時間を集計チームで推定した結果、“所属長と拳士の部”の演武披露を組込んでもそれ以上に+15分程度はかかるとのことでした。不正確な結果を発表することで以降も混乱を抱えるリスクをとるか、結果発表は後日ということで成績発表しないで大会を終えるかの選択に迫られましたが、会場で皆さんにお詫びしたように“結果発表する”という選択をしました。当然ですが、大会終了後からは結果に関するご意見がいくつか寄せられています。一つ一つに答えることはできていませんが、まずは正確な結果を発表することを最優先に取組み、皆様方に一刻も早くお知らせするために精査しているところです。場合によっては、会場での表彰内容と異なる結果が出てくる種目もあるかもしれません。その時の対応をどうするかについては別途所属長の皆さんに提案させていただきます。
毎年開催している県大会ですが、毎回反省点が出てきます。同じ失敗を繰り返さないことは当然のことですが、出場拳士の皆さんが安心して修行の成果を発揮できるように取り組んでいきます。今後ともご協力をお願いします。
|
再拝
2017 年 6月 12日
愛知県連盟理事長 多月 文博