合掌
「人、人、人、すべては人の質にあり」
安倍首相が衆院の解散を表明した。6月に野党が憲法53条に基づいて要求した臨時国会召集の要求を、3ヶ月余りも放置した挙句、今月28日に召集する臨時国会の冒頭解散だという。8月に内閣を改造しながら首相の所信表明演説や代表質問を一切せずにである。「北朝鮮と少子高齢化という国難突破の解散」と取ってつけたような解散理由を説明するが、森友・加計問題をはじめとした自らを取り巻く現状を突破する解散だと大半の紙面が一斉に論評している。少数派の意見に耳を傾けることなく民主主義と立憲主義を軽んじる5年間に及ぶ安倍政権の姿勢そのものが問われる総選挙になってほしいと多くの国民が願っている。数を頼りに傍若無人とも思えるような政権運営を進めてきた安倍政権。10月10日公示、22日投開票で行われる国政選挙で私たちはしっかりと意思を示さなければなりません。
さて、2018年全国高校総体(インターハイ)が東海四県にて開催(2018 彩る感動 東海総体)され、少林寺拳法競技は8月1~5日に西尾市総合体育館にて行われることが決定しております。開催に向けて着々と準備が進められている状況ですが、『2019年少林寺拳法全国大会』を愛知県連盟が主管できないかという話が持ち上がってきています。ご承知のように来年2018年は群馬県連盟の主管で開催することが決まっていますが、2019~2021年については現時点では未定の状況です。今年4月に開催された全国都道府県連盟理事長会議においても主管連盟の募集が議題に上っており、連盟本部は開催2年前を決定期限と定めて全国に主管連盟の呼びかけを行ってきました。しかしながら、なかなか手を挙げるところがない状況が続く流れの中で、愛知県連盟に対して非公式に打診、協力要請があり、急きょ執行部にて検討しなければならない展開となりました。“組織の構成団体である立場からすると拒否する選択肢は物理的に困難な要因がない限りはありえない”との結論に達し、早急に所属長の意見を求めるために9月24日の所属長会議に至ったわけです。会議では執行部に一任するという形で皆さんからの信任を得ることができました。あくまでも、10月7日開催の全国都道府県連盟理事長会議での状況判断となりますが、会議の当日までにどこからも手が上がらない場合は愛知県連盟が主管することになります。仮にそうなった場合に最大の課題となるのは会場の確保です。2年後の開催となると時間的に非常に厳しいタイトな取り組みとなります。愛知県体育館の老朽化、ガイシホールの改修工事期間と重なること等、いきなりの難題と向き合っていかなければならない状況です。拳士数の減少傾向にはなかなか歯止めがかからない状況ではありますが、組織の活性化のためには“全国大会の火”を消すことはできません。大規模県連としての役割をしっかりと果していかなければなりません。“その時その時にできることを精一杯”の取組みを続けることこそ開祖の志に沿うことだと信じています。愛知県内の拳士が一体となって取組んでいけるように、そして次の世代にしっかりと繋ぐことができるようにしていかなければなりません。
今後とも、所属長をはじめ県内全拳士のご理解、ご協力をお願いいたします。
再拝
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2017 年 9月 26日
愛知県連盟理事長 多月 文博