合掌
先週末の4月21日(土)、本山にて全国都道府県教区長会議が開催されました。昨年まで同時開催していた全国都道府県連盟理事長・各連盟部長会議は今年3ヶ所に分けてこれとは別開催されます。組織機構改革を経て5年、2018年度は“組織の区別化”なるものがより鮮明に打ち出されてきているように感じられます。これまでグループとして発行されていた年間行事予定表もその一つです。2018年度はグループ内組織が各々単独で年間行事予定表を示すなど、何かと不自然さを感じてしまいます。道院と道院拳友会、門信徒と財団個人会員は一人で二人です。各組織の役割が異なるから行事予定表もそれぞれが発行するということはわからないわけではありませんが、三種類の年間予定表を重ね合わせるストレスは間違いなしにあります。会議の別開催や分開催にしても疲弊する地方組織にとって少しでも負担を軽減しようという意図は読み取れなくもありませんが、本山・本部の位置づけや求心力という面での低下も片方では懸念されるところです。シンプルな「教え」と理論的な「技術」に魅せられて生涯をかけてこの道に邁進する拳士にとって有用な施策であることを願うばかりです。
さて、4月22日(日)に2018年度の愛知県連盟定期総会(並びに愛知県教区全体会議)が開催され、2017年度事業報告と収支報告、ならびに2018年度事業計画案と収支予算案を原案通り承認していただくことができました。例年通り事前質問が寄せられていたこともあって、当日の関連質問と合わせて限られた時間ではありましたが出席された皆さんと有意義な意見交換ができました。また今回は一般社団法人SHORINJI KEMPO UNITYの地方組織となる「UNITY運営委員会」が各都道府県に設置されたことで、「武専運営」に関する質問や意見がいくつか出されました。学生数の激減に対する方策やそれに伴う運営予算の積上げ根拠、運営体制の見直し等々について具体的に予算案を示して皆さん方の理解を求めました。あわせて所属長の皆さんには武専研究会への参加を再度お願いしました。武専研究会は今月から午前中に50分の実技時間を2コマ設け、午後にもこれまで同様50分の実技時間を2コマ設けてスタートしています。「拳理」を中心に所属長や武専卒業者の研鑽の場としてより多くの方々に集っていただき、運営面での支援・協力もお願いしたいと思っています。
組織の区別化が地方組織や各所属の活動の幅を狭め柔軟性を損なう要因となることは本末転倒するものです。常にあるべき姿を求めて県内の活性化を目指していきます。“愛知県の物差しは堅持する”ことは言うまでもありません。引き続きご協力をお願い致します。
※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。
(愛知県連盟サイト:https://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)
■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)
(愛知県教区サイト:https://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)
■54道院サイト掲載
再拝
2018 年 4月 27日
愛知県連盟理事長 多月 文博