合掌
2018年も残すところ10日となりました。平成最後の年となったこともあって、今年一年の振り返りだけではなく平成の時代30年間を振り返る報道をいろんな機会で目にします。そんな中で先日、恒例の今年一年の世相を一文字で表す漢字が「災」と発表されました。西日本豪雨や北海道地震、それに相次いだ台風や記録的な猛暑などの自然災害によって多くの人が被災したことやスポーツ界でのパワハラ問題、財務省の決算文書改ざんをはじめとした国の機関によるあるまじき行為、そして大学の不正入試問題等々によって多くの人がこれらを人災と捉えたことが挙げられています。今では年末の恒例行事の一つともなっている“今年の漢字”は平成7年から始まり今年を含めてこれまで24文字が選ばれています。第1回目の平成7年は「震」。この年の1月17日に阪神・淡路大震災が発生して大きな被害がもたらされています。平成最後の今年が「災」。“地震国日本”、自然災害と向き合わざるを得ない我が国の歴史を象徴的に捉えているように感じます。
さて、11月の「理事長通信」で2019年度からの武専運営について概要を説明しました。その後、(一社)SHORINJI KEMPO UNITYから各所属長と武専在籍者に対して「2019年度からの武専について」の説明文書が一斉配信されました。これを受けて12月9日(日)の所属長会議、武専授業の中で愛知県としての方向性をお話ししました。しかし、次年度から大きく変わる武専の形を理解することはなかなか難しく、教員を含めた運営スタッフの中でも理解が進んでいないことを痛感させられました。何よりも、今現在武専に在籍されている拳士の皆さんに理解していただかなければ継続判断等検討のしようがないので、方針概要について再度説明を加えます。
《(一社)SHORINJI KEMPO UNITYからの通知》
■各科11年制(予科~研究科)そのものが廃止となり、単年度4コース制で6回/年となります。内訳は
① 指導者養成コース…従来の予科~研究科に該当します
② 指導者コース…従来の研究院、研究会に該当します
③ 聴講生コース…年間を通じて受講できない拳士のためのコース(指導者養成コース所属)
④ 修練応援コース…休眠拳士も受講できる地区企画の自己修練の場
※在籍特典についてはこれまでどおり昇格考試の際に基本受験条件が減免されます。
※2018年度在籍者への特例措置として2019年度~2025年度の移行期間中にいくつかの要件を満たせば昇格条件等に関わる「研究科修了」扱いとされます。
例えば今年度高等科3年~研究科3年に在籍する拳士は2019年度1年間の受講と論文審査に合格することが要件。予科1年に在籍する拳士は2025年度までの7年間の受講と論文審査に合格する等、学科年に応じて要件が定められています。(※一部を紹介)
※開催回数は6回/年となるほか11年間の修行年限や出席回数、審査も廃止となります。
※今年度在籍拳士への特例措置や授業内容、年間予定表等々の細かい部分については省略しますので、各自で一斉配信された通知文書を熟読して下さい。
《愛知県の方針(案)》
■“在籍学生のサポート”を最優先するためこれまで同様に昇格考試と武専は同時開催することとし、2019年度は9回開催します。具体的な開催日は愛知県連盟ホームページを参照してください。但し、岐阜県・三重県での合同開催は反映されていません。
これまでの各科11年制(予科~研究科)は以下のコースに変更します。
【指導者養成コース】※受講費用については一斉通知文を参照してください
・従来の予科1年~研究科4年生は資格別(武階別)に分かれます。
【指導者コース】※受講費用については一斉通知文を参照してください
・従来の研究院生が所属し、これまで通りの指導内容、体制となります。
【修練応援コース】※受講費用については別途説明します
・所属長を含む研究会生が所属し、考試員・審判員養成や特昇対策の技術修練等地区独自のプログラム内容で行います。
岐阜県・三重県とも同じ方向性をもって連携が取れる環境を目指します。合同開催も希望が多いため維持していく方向で調整しています。今回の武専改革が所属長や学生の皆さんにとって少しでも参加しやすく自己研鑚の手助けになるようこれまで以上に内容の充実に向けて検討しているところです。
いろんな制約が示されている中でどう展開していけるのか、運営経費の捻出、確保も頭の痛い運営要素の一つです。現在在籍されている拳士はもちろんのこと、所属長にも可能な限り参加していただき物心両面でのご協力をお願いします。
※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。
(愛知県連盟サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)
■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)
(愛知県教区サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)
■54道院サイト掲載
再拝
2018 年 12月 20日
愛知県連盟理事長 多月 文博