合掌
競泳女子の池江璃花子選手が今月12日、白血病を患っていることを公表しました。来年の東京五輪では金メダルの有力候補と目されており、日本水泳界のみならず海外にも衝撃が走りましたが、弱冠18歳の女性アスリートの勇気ある告白に、各界から応援の声が上がっていることにとどまらず、骨髄バンクへの問い合わせやドナー登録が急増するなど、世界を舞台に活躍を続けるアスリートの発信力の高さに改めて驚かされます。「越えられない試練は与えられない」という前向きな考え方や意志の強さに勇気づけられた人も多いのではないでしょうか。今後、彼女が闘病生活を通じて発信されるだろうコメントについても注目されます。一日も早い回復を祈りたいですね。
さて、「第三者委員会」という名称を目にする機会、耳にする機会がここ数年圧倒的に増えた気がします。以前は大手企業の不祥事や事件、教育現場でのイジメ等による人権にかかわる深刻な問題が発生した時にその当該企業や学校、教育委員会や行政が「第三者委員会」を設置して事実関係を把握するための調査や再発防止策等改善案の提案を求めるための手法として用い、それなりに存在感を示して設置目的にかなうような結果に結びつけてきたように思います。しかし、ここ数年頻発している公的機関、特に最もあってはならない政府機関における数々の不正や疑惑、不祥事に対する「第三者委員会」の設置に関していえば第三者とは名ばかりで、委員会メンバーの選任からしてすべてに利害が絡む政争ツールとなってしまい、むしろ真実を隠蔽するために「第三者委員会」を設置して導き出された調査結果を正当化しようとする意図が見え隠れしているようにも感じられてなりません。そもそも第三者委員会とは当事者である当該企業や団体の構成員ではない独立した「第三者」によって構成されるべき委員会で、不祥事等を中立的な立場から調査・分析するために設置されるものであって、多くは弁護士や公認会計士等の専門家や学識経験者等専門的知見を有する者によって組織され、内部調査による事実を正確に把握することはもちろんのこと、原因究明や再発防止策の提案等まで明確に行うことでその存在感を示すものでなければならないと思います。権力側が自分たちをより正当化するための手法として利用するようになってはなりません。現場を押さえられない限りは何とでも言い逃れができるかのごときこのところの政権運営にため息しか出てきません。東京新聞・望月記者の質問封じの手法にしてもしかりです。国家の品格が問われます。
昨年の理事長通信11月号から武専改革に関する発信を続けています。併せて、毎月の武専授業の中でもディスカッションの時間を捻出していただき、20~30分間学生の皆さんと意見交換を行ってきました。2019年4月以降の武専運営についてある程度理解していただけたのではと思っています。ここに至る根本的な経緯についてはもちろん十分に理解していただきたいところですが、まずは制度そのものがどうなるかを理解していただき受講手続きに移っていただきたいと思います。 ※3/1~3/15日までの間にマイページから手続きをお願いします。
【主な変更点(抜粋)】
➀予科・本科・高等科・研究科の4科11年制から単年度の取り組みとなります。
年間開催回数は10回から6回となりますが、愛知県独自に4回追加します。
※2019年度は全国大会開催のため3回追加して計9回開催します
[UNITY武専]:6回
[愛知武専]:4回(2019年度は全国大会開催のため3回) ※県連HPに掲載
➁在籍拳士(現在、予科1年~研究科3年)は「指導者養成コース」に所属して、武階別(初・二段、三段、四段、五段以上)で受講していただきます。
研究会、研究院所属拳士は「修練応援コース」に所属して武階に関係なく受講していただきます。
※午前中の座学も含めて一日のタイムスケジュールは大きくは変わりません
➂制度移行期間(2025年度までの7年間)継続することで研究科修了扱いになります。
※論文提出あり
◎詳細については3月度の武専(3/10)で再々度説明します。
全国大会に向けての取り組みは6月9日開催の東海大会でシミュレーションできるように準備しているところです。採点・集計はタブレット端末を使って行います。開催要項や申込ファイルの配信等順次進めていきますが、受付時点からの作業をシステム会社が担当することになるので、申込期限は厳守していただきます。これまでのように直前まで変更や追加受付することはできないことを十分にご理解ください。
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再拝
2019 年 2月 20日
愛知県連盟理事長 多月 文博