合掌
今月2日(火)、11都府県に発令されていた緊急事態宣言について、栃木県のみ予定通り今月7日に解除、残る10都府県については3月7日まで1ヶ月間延長するとの発表がなされました。新規感染者数に減少化傾向がみられるものの医療提供体制の逼迫が依然として深刻な状況にあるとしての判断です。宣言延長に伴い改定された基本的対処方針には、対象地域での不要不急の外出や移動の自粛要請について新たに「日中も含めた」と追記されました。感染状況の沈静化しだいによっては緊急事態宣言解除の前倒しもあるとのことです。
これを受けて、早速今後の県内行事について開催是非のご意見や色々な問い合わせをいただいています。まず、グループの指針である「警戒レベル3」の状況下でも感染防止対策をしっかりと講じ、“3密”を回避する環境が整っておれば活動可という理解の上で行事開催の可否を検討しています。そのうえで、先日一斉送信でお伝えしたように2月21日の昇格考試、同28日の考試員・審判員講習会は実施する方向で準備を進めております。昇格考試については昨年もコロナ禍の中で経験してきているので緊張感をもって感染防止対策に徹底して取り組むことに変わりはありませんが、考試員・審判員講習会については所要時間短縮とプログラム変更によって2月28日は午前・午後で2回、他に予備日(4/4、5/30の各午前中)を追加することで計4回に分けて“3密”を避ける環境を少しでも整え感染防止をはかりたいと考えています。この時期の講習会開催に対しては懸念を示されるご意見もありますが、考試員・審判員として判定するための資質向上はもちろん、各所属で指導するために情報を共有し見解を統一する場としても貴重な機会です。ご理解いただきたいと思います。
次に、県大会に代わる全国大会選考会の開催経緯についてです。昨年一年間、ほとんどすべての競技団体が大会を中止した影響で昨年末からの各施設の日程調整は非常に難航しました。加えて、愛知県武道館大道場の改修工事も重なり例月の使用もままならない状況となりました。最終的にスカイホール豊田のサブホールと武道館を二日間(土・日)確保することができたので県大会の開催を検討しましたが、出場者の集散スペースが思うように取れないことやメインホールを使用する他団体との動線を整理できないこともあって、やむなく全国大会選考会(7/25)に切り替えることを決断しました。その代わり、別用途で確保できていた春日井市総合体育館にて小中学生を対象にした「少年・少女錬成大会」(11/28)を開催することとしました。因みに、全国大会(10/10 日本武道館)は開催日が2日間から1日に規模縮小されたために種目と出場拳士数の見直し中です。
昇格考試とUNITY武専については愛知県武道館(剣道場・なぎなた道場のみ)を何とか8回確保することができましたが、大道場を使用できないため昇格考試との兼ね合いで武専のプログラムをやりくりしながらの一年間になります。会場移動やスペースを譲り合っての実施にご理解ください。
2011年2月から始めた「理事長通信」も今回で11年目に入りました。時代背景を記憶にとどめるための一面も持たせながらその時々に自分は何をどう考えていたのか、何を伝えたかったのかを含めて会員の皆様とのコミュニケーションツールの一つとして毎月A41枚の原稿を自分に課して何とか続けてくることができました。(ベースにあったのは道院設立当初からの拳士・保護者宛の「道院通信」でしたが、こちらは32年が過ぎました。)
私たちの活動になくてはならないものはお互いの信頼関係だと思っています。組織運営にとっては特に心しておかなければならないと思っています。そのための毎月A4用紙1枚で何を伝えるかに拘った取り組みであったかもしれません。この間多くの方からご意見や感想、耳の痛いアドバイスもいただくことができました。直接面と向かって伝えることができなかったことや足りなかったこと、伝え間違ったことをフォローする機会も少なからずありました。説明を尽くすこと、柔軟に対応していくことをこれからも心掛けていきたいと思います。こういう機会をいただけたことにあらためて感謝いたします。
再拝
2021年2月7日
愛知県連盟理事長 多月 文博
(愛知県UNITY運営委員会委員長)