2021年6月 理事長通信

合掌

先月末までの予定だった緊急事態宣言が約3週間延長されて6月20日までとなったために私たちの活動自粛も延長せざるを得なくなりました。しかし、感染者数が思ったように減少しないから単に自粛期間を延長したに過ぎない(沖縄の緊急事態宣言の期間に合わせただけとも)という指摘に納得する方も多いのではないでしょうか。なぜ20日まで?という疑問に納得できる根拠が残念ながら示されていないようにも思います。例えば20日が一日前倒しの19日ではいけないのか? 単純にそう思えてきますが、たったこの1日で私たちの活動が大きく影響を受けてしまいます。7月末から8月にかけて開催される全国中学生大会や全国高校総体(インターハイ)への県代表を選抜するための選考会や予選会を愛知県では当初6/6と6/13に予定していました。しかし、緊急事態宣言の発令期間に加えて最悪10日間程度の期間延長も覚悟して開催日を6/20に変更し、一応退避措置をとってはいたのですが、結果的にギリギリ影響下に入ってしまいました。

緊急事態宣言の延長を受けて、高校連盟では13日に予定していた県総体(兼全国総体予選)を、開催日はそのままでビデオ審査での開催に変更されました。県連からの派遣審判の先生方は当日持ち込まれたビデオ映像をプロジェクター経由で採点するという審査に取り組んでいただくことになります。また、「集会による活動自粛」期間の最終日にあたる6/20には全中大会県選考会の他に昇格考試、UNITY武専を予定していました。昨年来のコロナ禍の下で県連執行部としては行事開催の可否を判断する基準として「密を避ける」環境の確保とスケジュール上の制約の有無、参加者に対する「感染拡大防止のための基本ルールの徹底」をはかること等を考慮しながら決断してきました。そこで、6/20開催を予定していた三つの行事ですが、代替スケジュールと使用施設の確保が可能であることから昇格考試(5/30,6/20受験申込分)を延期、UNITY武専についても同様に10/17・12/26の別行事と振替えることで開催、結局6/20には全中大会県選考会のみ開催することを決断しました。もちろん【5/14付の本部指示】内容も考慮しつつの決断です。昇格考試延長については新中学生への特例適用期間の更なる延長を求め、武専の代替開催についてはUNITY本部から、中止したスケジュール分の“受講費は返還されない”ことや“1時間から1時間半程度のオンライン授業の受講”という代替案が示されましたが、別日での開催を決めました。全中大会の選考会については代表拳士の名簿提出期限が6月末であること、十分とはいえないまでも選考会に向けてある程度の準備時間が確保できること、選考にあたってビデオ審査は避けたいという考えから、関係者や出場拳士・引率責任者の健康チェックや入場制限を徹底する等の対策のもとで予定通りの開催を決断しました。ご理解・ご協力をお願いします。

「中止」か「延期」か「開催」か。コロナ禍のしかも緊急事態宣言下での行事開催の是非についてはあらかじめガイドラインが示されているとはいえその都度迷いますし、判断・意見が分かれます。特に、子供たちの全国規模の大会につながる選考会となればなおさらです。心待ちにしている拳士の気持ちや感染防止をどう両立させるか、心を守ることと感染防止をどう両立させていくのか「正解のない問い」に迷いは尽きません。東京オリ・パラを目前に控えてワクチン接種が急ピッチで進められていますが、閉幕後の感染状況は誰も見通せません。その時々の諸状況を冷静に判断しながら会員各位の判断も参考にしていかなければと考えております。きちんと説明責任を果たしていくことをこれまで以上に心掛けていくつもりです。引き続きご理解、ご協力をお願いします。

 

2021.6.5

愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博

(愛知県UNITY運営委員会委員長)




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