1月25日(土)の修練。 | 刈谷北道院

1月25日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな陽射しを受けながら、鍛錬に励みます。

今日も欠席される方・遅れて参座される方が多数。そんな時は、作務での掃除機を掛ける時間と範囲が長く大きく成るのですが、これも実に貴重な修行の時間。掃除機を持っている手の手応えや、足の裏のカーペットから受ける感触。その際の周囲の状況やこの後に来る人の顔触れやタイミング、その時の動きの想定等、目の前のスペースを綺麗にしながら受けるあれやこれやの刺激をどう咀嚼するか。修練を始める前には、実に良い瞬間です。今年度から市民館のホールにルンバが設置され、床面のカーペットはごみも少なく成りましたが、この貴重な時間は残して行きたいものです。

序盤は、明日地区の昇級試験で少年六級を受ける小4七級のA君の習熟を中心に。自分を客観的に確認する事と、目の前の相手と意識を合わせる事が苦手なA君は、「型」のレベルはなかなか向上しませんが、逆に自分が苦手な事を認識出来る機会とも言えます。そこにどう向き合うかの胆力と知恵を養ってくれると良いですね。また、「芸能音楽発表会」の際に私自身が相手をする事で、意識する事を直に繰り返し伝えられたので、少しずつ変わって来ているなと思う部分が増えて来ました。今日は中2初段のH君がメインで相手をしてくれましたが、上級者が相手をすれば向上する可能性も増えますね。

今日は、暖房代節約と陽射しの有効活用の為に、3人で窓際に寄りカーテンを開けて学科・法話を。数年前に買い替えられたレースのカーテンは、刈谷北道院設立当初の薄い白のレースと違い、色付きの厚手の物なので、日脚もかなりカットしますし、外の様子も全く見えません。以前は、市民館の駐車場を通り抜けで歩いていた人が、部屋の中の道衣姿の一団を観て、「おっ!」と思っていたりもしたのですが、宣伝効果としては結構低く成りました。私達はまだ良いとしても、市民館の利用者がどんどん高齢化し、またコロナ禍で更に利用者が減っている中で、このカーテン1枚が人の増える可能性をかなり低くしているなとも感じます。

15時過ぎに、明日少年四級を受験するA君が到着。相変わらずダラダラしていましたので、宿題を返却する際に20分程面談の時間を取りました。「今のあなたは全力でやってるか」、「やってないなら、それ絵は良い事か悪い事か」、「自分の今の状態は、良い状態なのか悪い状態なのか」を問い、「ダラケるなら、自分がキツイ扱いを受ける事を覚悟してダラケろよ。ただ、僕は厳しくはしたくないから、出来れば一生懸命やってくれよ」と伝えました。渋々動き始めたA君とH君ので試験に向けた習熟に入りましたが、今日はまずまずの取り組みでした。

16時頃に小3八級のRちゃんが到着。A君の試験の相手もして貰いましたが、Rちゃん自身の3月の少年七級の受験に向けてのアドバイスもします。意欲は強く積極性も有るRちゃんですが、身体操作への意識はあまり高くありません。「やってるつもり」で終わらない様に、言われたくない事でも伝えて行かないいけないでしょうね。そこを乗り越えられるだけの、精神的な強さが有る事を望みますが。

一方のA君は、今日の2時間で出来る様になった事がすっかり抜け落ちて、向上する前の動きを繰り返します。「出来る様になった事を、簡単に捨てるな」と伝えますが、本人は何を言われてるのかも解っていない様子。「シンドイわ~!」と思いますが、出来る可能性が有るなら粘り強く伝えるだけですね。

その間、小5五級のA君の相手はH君に任せますが、技術的なポイントや意識の細かい部分を、繰り返して行うどのタイミングを伝えるのかも含めて、ちゃんと考えて伝えてるなと感じます。「理」を理解して伝えられる相手とは、そこそこ良い練習をするA君。私自身が相手をする時間も増やしましたが、そこに可能性を見出すだけですね。「魂の指導者」や「道院長は機関車たれ」と言う言葉通り、自ら動いて相手をする事をやってナンボでしょう。年明けから良い体調を維持出来てますから、「より良い修行の空間」をしっかり構築していきたいと思います。

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