2月1日(土)の修練。 | 刈谷北道院

2月1日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや冷たい空気の中、鍛錬に励みます。

修練時に欠席される時・遅れて参座される時は、グループLINEで連絡をして頂く事にしていますが、今日も続々と欠席の連絡が。中2初段のH君・先日少年四級に合格したA君・小1白帯のH君と4人の修練に成りそうだったので、H君とA君で少年三級と一般二段の科目を進め、私が白帯のH君の相手をしつつ、H君・A君と混ざろうと考えていたのですが、ホールの掃除機掛けをしている時に到着した小1H君とお母さん・妹のМちゃんから「今日は道院長とHだけですか?」の言葉が。携帯を観ると、A君が欠席・H君が来ても15時頃との連絡が。結果として中2H君も休み、終日小1H君とのマンツーマンと成りました。

ある程度小1H君と相対で動く事を想定していたので、その内容の量と幅を付けるだけで対応出来るのですが、問題はそれがH君にとって過度に成らない様に出来るかどうか。伝える際の言葉やトーンに気を付け、また喋りたがりのH君の喋る時間もある程度取って進めます。身体を動かす事は嫌いでは無さそうなH君ですが、体格や筋力は小学1年生にしても小さく、またこれまでの道院長歴の中でもあまり見た事が無い、「動けるのに、身体の状態を意識出来ない・動かし方の幅が無い」タイプなので、「型稽古」にはあまり向かないタイプなのでしょうが、逆に言えばそこを突き詰めて行く事が出来れば、自分を客観的に観る感覚も養えるかも知れません。

まずは易筋行序盤で、「身体の向き」への意識付けをします。膝が伸び棒立ちに成り易く、また身体を正面に向けて構えられないので、「腰に手を当てて、両手が横に並んでないと身体が横向いてるって事だよ」と意識させると、その後も「横向いてるよ」と指摘される度に、腰に手を当てて修正する様になりました。また、足幅を整えた後に、「ちょっと上下に弾んでごらん」と弾ませて、膝が曲がったところで止めてやや下から支えると、よい下半身の形に成りました。

構えがが整って来ると、突き蹴りの精度が挙がって来ます。ただ、下半身をしっかり使っていると疲れてくるのも早い様で、3回目のターンでもう肩で息をし始め、「疲れた」と弱音を吐きます。スタートする前に「あなた、強く成りたい?技、上手く成りたい?」と聞き、「成りたい」と答えたH君に「その為には、簡単に諦めない様にね」と伝えておいたので、「あれ?もう諦めんの?」と煽ると、少し表情が引き締まります。学科・法話でも、「簡単に上手く出来なくでも、諦めずに繰り返し努力する。その為にも、説明を聞く時や手本を観る時は集中して、良い形を繰り返す様にね」、「それをやるかやらないかは、誰が決めるの?」と聞くと「自分!」と答えますので、「頑張れよ~!」と励まします。

2人だけの鎮魂行ですが、文言の唱和に関してはH君は実に良い取り組みをしています。言葉に乗せる意識も充実していますし、一番最初に覚えた「信条」の時には、自ら読本を閉じて暗唱出来るかチャレンジしようとする姿勢も見せます。また、序盤で伝えた立ち方や腰の立て方も意識出来ていて、整った結手構をずっと維持出来ていました。

「自由練習」では4つの内容を用意し、どの順番で進めるかH君に決めさせます。どの動き・内容をやっていても、下半身の使い方が上達した分、なかなか良いレベルに成っていました。「やっぱり俺が相手をすると一番上手く成るなぁ」とニンマリしつつ、全ての人の手を取って練習する時間をどう取ろうかと思案します。どの人にも進歩・成長出来る可能性がある訳で、その可能性を拡げるのが道院長の役目。使わなかった湯飲みを地区の役員さん達が会議をしている会議室にH君が片付け、その姿を微笑ましい表情で役員さん達が見守り、部屋を出る際に「頑張って下さい」と発したH君に大ウケしている雰囲気に、「より良い修行の空間」の構築の意欲を沸かせました。

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