2月15日(土)の修練。 | 刈谷北道院

2月15日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな陽気の中、鍛錬に励みます。

寒い寒いと言われる2月でも、風が無く陽が出ていると暖かく感じます。そんな中で修行に励める事に「感謝」して、自らを高める事に注力したいところです。

暫く体調不良で休みがちだった小4六級に合格したA君が参座。休みや遅れての参座の人の居られる時間に合わせて内容を考慮します。下半身の使い方が甘いA君の為に、ウォーミングアップメニューの「踏み込み」を繰り返し、「腰を立てる」事を意識して反復します。時折り「今、意識してた?」と問いかけると、大抵ボヤけた状態で繰り返していますので、ちょくちょく意識付けをしないといけませんね。その後の基本の動きの確認も、中2初段のH君と小5四級のA君を前に並ばせて、「腰を観て」、「膝を観て」とポイントを意識させると、少しずつ向上して行きます。

小1白帯のH君は元気ですが、集中力と理解力は高くありませんし、手本を見せている時も観てない・聞いてない事が多いです。今日は何度か注意した後に、「あ~、もういいよ。座ってて」と、何もやらせずに座らせて他の3人のやっている事を見せます。途中、ふて腐れて他所見をしたり背中を丸めていたりもしますので、そこを注意しながら進めて、休憩に入った時に「やる気が無いなら無理にやらなくて良いけど、どうする?」と聞くと、半泣きで「やる」と答えますので、しっかりした気合いが出せる様にに成ってから戻します。彼は、何年かはこんな感じでしょうね。

「あ・うん」を活用しての学科・法話と鎮魂行を経て、自由練習単演の確認を。その後、H君とA君は各種単演の相対を行い、小4A君と小1H君は「飛連蹴」の練習を。まずは縦に飛ぶ練習を繰り返しますが、身体を安定させられないH君の両手を持ち、支えてあげた状態で飛ばせるとそこそこ良い形で出来ます。徐々にやる事を進めて実際の「飛連蹴」まで到達すると、それを実感した2人は喜んでやります。これが成功体験による「自信」と言うものでしょうが、それを次回まで覚えていられるかが2人の課題ですね。

今日は連盟の会報の技術の体験を、16時頃に来るK君・Rちゃんが到着してから行う予定でしたので、それまでの間にそれぞれの科目の習熟に努めますが、小1白帯のH君は左右の区別がイマイチ着いていない様子。表裏や回数を意識して動くのは更に難易度が挙がりますが、相手をしている小4A君が「攻者」と「守者」の区別を付けられていません。「お前、3年やってて何で覚えてないんだよ!」とガックリ来ますが、それを考えるとH君が左右の区別が出来なくても「まあまあ、そんなもんか」と言う感じでしょう。

K君・Rちゃんが到着しましたので、連盟の会報を用意させ「身を護る」のページの「送横天秤」と「切小手」の体験バージョンを。予め間違えやすいだろうと思ったところを強調して説明しますが、説明を観ていない・聞いていない人は、当たり前の様に持ち方や向きを間違えます。自分の状態を点検し、修正する様に意識して動く事も実は簡単では無いのでしょう。ただ、その行いで自分の質を高める訓練は出来ますので、そんな意識付はしておこうと思います。

少し先の段階の技術を体験する事で、多少少林寺拳法事態に対する興味や意欲も触発出来そうです。中2初段のH君と組んだK君は、「体験だから抵抗しなくて良いよ」と伝えても、力を入れて抵抗しようとします。普段、私と練習する時には無い「掛けさせない」意識で存在する相手にH君も手こずっていましたが、「相手の意識や身体の状態を把握して、抵抗出来ない方向に外してから倒してみ」と手本を見せると、H君はやる気を見せ予想外の倒され方と痛みを感じたK君は顔色を変えます。入門した5年生の頃から「強さ」への渇望を見せていたK君には、時折り「本気」で攻撃して来たらどうする的な練習もやってみると面白いかも知れません。

形としては正確な動きには成っていなくても、新たな技術は皆楽しそうにやります。人間的な成長を主眼に置きながら、技術も楽しめる様な時間・空間を形成して行きたいと思います。

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