本日は、専有道場からのスタート。強めの雨が降る中、皆が集まります。
2週間前の修練時に潰れた喉。花粉症その他の影響で痛めたので、カスカスの声で愛知県修練会に参加し、翌日の勤務後に内科を受診して服薬で様子を見ていたのですが、受診した時点で3日間声が出ていないので「これはおかしいなぁ」と思ってはいました。1週間経ち、声の出ない状態で愛知県大会の審判を終えても改善しませんでしたので、耳鼻咽喉科を受診しましたら「喉が充血し過ぎて、かさぶたが出来てポリープの一歩手前」との事で。極力声を出さずに過ごし、服薬と吸入で約1週間。徐々に回復して少しは声を出せる様にはなりました。まだ声がかすれ、喋ると喉の奥が痛いのでもう1~2週間は掛かりそうですが、焦らず全快を目指したいところです。
声が出ないと言う事で、鎮魂行の主座は中3初段のH君に御願いしました。喉を痛めて以来、基本演練やスタートや終了の号令等、あれこれ他の方に割り振っていますが、その役目をどのレベルで行えるかは、ひとそれぞれ。行っている瞬間より前の、話の聞き方・情報収集の正確さが実は行動のレベルに大きく関わって来ると思いますが、そこに課題の有る人が多い様で。「あ・うん」を活用しての学科・法話でも、小教区制度について歴史や現状も踏まえて説明しても、ついさっき話したばかりの事を「西三河に小教区っていくつある?」、「安城に道院っていくつある?」と聞いても、答えられない人もいます。現在、私が小教区長と昇級試験の事務局も務めていますが、より充実した連携に向けて、一般・小学生共に理解を高めておこうと思います。
場を変えて、易筋行を。雨の中を移動したのですが、出る前に会場が泉田市民館から泉田会館に変更されている事を改めて全員に伝え、鍵を小5六級のA君に「こっちの鍵が泉田会館ね」と渡し、中3初段のH君に「15時過ぎたら、クーラー点けて」と100円を渡しておいたのですが、私が到着すると泉田市民館の方で準備を終えられていました?
「場所、あっち」と移動を指示し、灯りが消えた部屋で作動しているクーラーを消し、「人に伝える」事の難しさを改めて感じますが、「受け取る側」の意識を高めておく事も必要でしょう。中3初段のH君に基本演練を任せ、終了後に小6四級のA君を呼び、「車で送って貰った時に、御礼は言ったか?」、「車はどこに停まった?」、「場所は泉田会館って言ったんだけど、聞いとったか?」、「大人の人も完璧な訳じゃないから。もし大人が間違えた場所に行った時に、あなたがしっかり話を聞いてたら、正しい場所を教えてあげられるよな」と伝えると、はにかみながら「は~い」と答えました。
今日の易筋行は、7月の昇級試験に向けて小6四級のA君の三級科目の習熟を、中3初段のH君と。少年五級を受験予定の小5六級のМちゃんの相手を小5六級のA君に御願いしようと考えていますので、その習熟を小2白帯のH君にして貰い進めました。「自分の身体の動かし方を進歩させる」と共に、「相手に動きを合わせる」事で型のレベルを挙げる。「自己確立」と「自他共楽」そのものでしょうが、その為には自分で自分の在り方を点検して、修正する部分は修正しなければいけませんし、そもそも自分の目指す方向性をしっかり認識出来ていないと、点検もしようがありません。「人としての生き方」や「生きる力」にも直結する修行なんだなと言う事を、最近強く感じます。
「単なる武道やスポーツではなく」、「習い事のひとつ」でもない、人としての在り方を高める修行。そんな事に意義や価値を見出せる人がどれだけ居るのかなとも思いますが、逆に年を重ねるに連れ、老若男女問わず己れを高める努力を怠る事によって、己れに降りかかる苦難が増す事も感じます。多くの人にとって有益な修行に、自ら取り組む意欲を沸かせられる様な空間にしたいものです。