5月10日(土)の修練。 | 刈谷北道院

5月10日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。雨が降るか降らないかはっきりしない曇り空の中、鍛錬に励みます。

当初は、今日道院修練を行うと共に、開祖忌法要を挙行する予定でしたが、専有道場に行けない人が多そうでしたので、来週と修練予定を入れ替えました。そもそも在籍者が少ない上に、土曜日に参座しない人も増えたので、道院修練に参座出来る人も多くないのですが、たまに行う行事には極力人が集まれる様に工夫したいところです。

スタートする場所を変更すると、人の動きも変わってしまうのですが、その際に浮彫りになるのが「連絡」の大切さでしょう。コロナ渦を経て、直に人と関わる事が出来ない、人との関わりを避ける世相に成るだろうと予想してますが、それを補うのが何らかの手段による連絡でしょう。適切なタイミングで、的確な事項を必要な相手に伝えられるか。在籍者だけでなく、保護者の皆さんにもその大切さを伝えて行きたいと思います。

今日の参座者は、小6四級のA君・小2白帯のH君・小5六級のA君の3人。来るタイミングもそれぞれ違いましたので、行う内容も都度変えて行きます。基本は、小6四級のA君の「逆小手」の動きのレベルアップに焦点を当て、そこに関連する動きを相手をする人にやって貰いました。重心移動や足の入れ替え、身体の向きに対するイメージがまだ掴めていないA君ですが、「龍王拳第一系・単演」や「小手抜」を反復する中で、繰り返し伝えて行きます。

予想より1時間早く参座した小2白帯のH君は、いつも元気ですが自分の身体の状態を意識する事は、ほぼしていません。隣に立って繰り返し伝えていないといけない状態ですが、それでも少しずつ向上しています。気持ちが楽しくなって来ると、更に意識は低く成り、また「お遊び」に走る傾向が強いですが、「お?見学するか。やる気が無いなら、やらなくて良いぞ」と言うと、表情が引き締まりまって「やる!」と言います。自分でけじめを付けて、「自分でやる気に成る」が出来るまでには、もう少し時間が必要な様です。

小5六級のA君も、意識して自分の身体を動かす事はほぼ出来ていません。もう少しクセ付けが出来ると変わるかなと思いますが、「何も考えずにただ動くだけ」を繰り返す癖もあるので、なかなかに手が掛かります。常に意識も目も虚ろですが、最近「今、考えて動いてたな」と思う瞬間も増えて来ましたので、何処かしらで「きっかけ」を作りたいところです。

歯科医院に行く為に20分程早上がりした小6四級のA君も、「逆小手」の体捌きはかなり向上しました。最後に掛手の動かし方を伝えましたが、相手をする人間によって向上の度合いも変わって来ますので、私が相手をする時間も増やそうと思います。

今日はA君やH君の妹のNちゃん・Мちゃんも顔を出してくれましたので、H君からの静岡土産、A君からの万博土産のクッキーも足してお菓子を配りました。備品の片付けも手伝ってくれたМちゃんが「私も来年から少林寺やりたい」と言ってくれましたが、お母さんから「もう少し人の話を聞けないと入門は認めないって、お父さんが言ってたよ」と言われて苦笑いをしていました。元気に走り回りつつも、自分が普段叱られている事を知られて恥ずかしがる空気も出していましたので、「やっぱりそう言うものか」と微笑ましいものです。

誰しも完璧な人間ではありませんし、だからこそ「修行」が必要なのでしょう。現代日本人が自ら得ようとしない「訓練」の大切さと、それに取り組んだ故に手に出来る「成長」を、是非とも掴み取って欲しいものです。

 

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