4月26日(土)の修練。 | 刈谷北道院

4月26日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かく且つ強い風の吹く「修練日和」の中、鍛錬に励みます。

夏を感じさせる暑さもあるので、久々に風を入れる為にガラス扉を開けます。季節は日々移り変わっていきますが、上手く順応して有意義な日常を創り出していきたいものです。ホールの中には鯉のぼりも飾られており、役員の皆さんも色々アイディアを出して「より良い」運営を志していらっしゃる様です。

基本演練では、開足立からの突き蹴り受けから単演に至るまで各種動きの習熟に努めます。基礎の動きは、どの段階の人でも常に向上を心掛けていなければいけないもの。弛まざる精進も簡単ではないですが、そこは「より良い人生」を掴む為には欠かせないものでしょう。話を聞けず、意識して動く事が苦手な小2白帯のH君ですが、徐々にながら向上している部分が見られる様になって来ました。伝える側の工夫は必須ですが、それでも「今の出来てたよ」と伝えると、出来ている事に驚きつつもやはり嬉しそうです。そんな時間を増やしていきたいものです。

学科・法話の時間では、最近繰り返し読んでいる「釈尊」に関するページを回し読みします。「辛く、苦しい」時間を、如何に幸せな人生にしていくか。小中学生達にこんな話が出来るのも、単なる「習い事」を越えた金剛禅修行の良い所であるでしょう。キックミットを使用しての当身の後に、鎮魂行を。そろそろ交代で主座もやって貰おうかと考えていますが、今日は終了後に交代で号令の掛け方の体験を。徐々にながら、意識やテンションが高まっているのを感じます。

「自由練習」では、それぞれの人の級の科目を指定し、前に立たせて他の人が交代で攻撃する「掛かり稽古」を。上手く出来なくてもやり直しをせず、左右を両方行いましたので、ほぼ「連続複数法形修練」と同じ事ですが、一つの法形しかやっていないのに、ポイントを踏まえていなければ、その一つを上手くやり切れません。この辺りは、一つ一つの動きを丁寧に練り上げる時間の必要性も感じさせるところです。

中3初段のH君の二段科目も剛法を2つだけ織り交ぜられましたが、それ以上は攻者が追い付かないので、「義和拳第一系・相対」へ。H君と小6四級のA君はそれ以外の単演の相対バージョンに進み、その後「逆小手」へ。小5六級のA君と小2白帯のH君は「義和拳第一系・相対」を繰り返しますが、二連撃や連受・段受、左右の構えや開退や受けた後に攻撃に転じる等、複数の要素を組み合わせた相対は、予想通り2人共に全く染み込んで行きません。「まあ、そんなもんだな」と思いつつも、間違える度にそこを指摘して少しでも向上する事を目指しますが、出来たところを次のターンでまた間違えるの繰り返し。「しんどいわぁ~(泣)」とも思いますが、そんな人達だからこそ「訓練」が必要なのでしょう。出来ている瞬間もあったりしますので、その確率を挙げる事を目指しつつ、挙げられない人もいると言う現実も踏まえておくべきでしょう。

今日は小6四級のA君の妹のNちゃんが、お母さんに連れられていつもより15分近く早く来てくれました。兄のA君が「逆小手」で投げられている姿を観てケラケラ笑っていたり、お母さんや妹の前で上手く出来ないと恥ずかしがるA君の姿を観るのも微笑ましいものです。締めの気合い出しの後にホールを走り回り、作務の後のお菓子の分配では、素早くお菓子のそばに駆け寄り、自分が貰いたい組み合わせを探すNちゃんの存在も、場を和ませる貴重なものです。多くの人が集い、多くの人にとって有益な修行の場を創り出したいものです。

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