3月30日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな春の陽気に恵まれた中、鍛錬に励みます。

いつの間にか年明けから3ヶ月が過ぎ、冬の終わりを告げると共に年度末に成りました。時間が過ぎた分、それぞれに着実な成長を提供したいものですが、なかなかそうも言っていない様で、年度の切り換えにどれほどの意味が有るのかも判りませんが、ひとつの「きっかけ」として有効活用したいと思います。

今日はお休みが4人いたので、3週間後に准拳士初段受験を控えた中1一級のH君の試験内容を中心に。試験の技術科目を皆で順番通り行っていきますので、当然下の級の人は出来ないものが多いのですが、それでも動こうとする人や以前数回練習した事を思い起こしながら動く人もいます。出来る出来ないに関わらず、自分に出来る精一杯を行う訓練としては、そこそこ意味の有る時間ではあるでしょう。

基本演練を30分ほど早く切り上げ、学科・法話を行うと共にH君は当日学科試験の模試を。法話では、辛い事・苦しい事を乗り越えて取り組み続ける為には「訓練」が必要だと言う事を説きました。今年度で休眠する小6五級のA君と小5四級のH君は今日が最後の参座に成りますので、「訓練」は大人になっても必要だと言う事を伝え、これまでの修行の期間を今後の人生に活かしてくれる様に伝えました。

結構長めの時間を使った法話でしたが、模試に取り組んでいたH君の書き込みは、充分と感じられるものではありません。教えの伝道を疎かにしていたつもりは無かったのですが、「2代目道院長候補」と期待しているH君の教えに対する覚えのレベルを考えると、ちょっと取り組みを変えていかないといけないかなと感じます。またH君自身も自覚している様に、コロナ禍での3年間のマスク着用生活により、会話によるコミュニケーション能力や自己表現能力が養われていないだけでなく、その基と成る頭の回転の速さや感性が培われていない事を感じさせます。ただ、それを嘆いていても「人造り」が良い方向に向かう訳ではありませんので、そこらを考慮した上で行動の進歩も求めて行きたいと思います。

法形演練の途中から副道院長のNさんも参座されたので、Nさん・小5四級のE君・H君の3人で中1一級のH君の相手を交代でして貰いました。攻者の動きだけを繰り返して貰い、H君の守者としての動きを確認しましたが、科目表の順番通りに出せばH君もほぼ問題無くこなしますが、「抽出科目」としてランダムに、それも間違えそうなものを間違えそうな出し方をすると、ほぼ全て勘違いして間違えます。学科の準備もそれなりにしていますが、準備して行った事と違う出され方をした時のカバーする能力はかなり低いであろう事が見受けられます。まあ、それも一つの経験として活かして貰うつもりで、3週間後の試験に臨みたいと思います。

ラスト15分程で、それまで攻者役ばかりだった3人の為に「腕後捻上」とその後の投げを練習しました。新しく教わった動きは誰でも上手くは出来ないものですが、それに対してどんな取り組みをするか。そして、出来ないまでも少しでも高い再現性を顕すかが、その人の能力と可能性と言えるでしょう。それらを少しでも高められる様な修行の空間を創りたいなと思いつつ、締めの気合い出しで修練を切り上げました。

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