所属長の皆様へ
合掌
所属長の皆様におかれましてはよき年をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
旧年中は県連運営・県教区運営に対して様々なご指導・ご協力をいただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。
振返ってみれば昨年は、1月20日のトランプ・米大統領就任以来「米国第一主義」に翻弄されたかのような一年でした。北朝鮮問題や”エルサレムをイスラエルの首都とする”発言はその最たるもののひとつとして世界中に緊張感をもたらしていると言えます。一方国内に目を向ければ、近年まれに見る長期政権となった安倍政権が今年6年目を迎えました。政権を奪還した2012年以来ほぼ1年に1回行われてきた国政選挙は政権維持を目的とした場当たり的なそしてきわめて強引な政権運営としか思えません。世界に類を見ないスピードで進む超高齢化社会。北朝鮮問題の緊張感の高まりがあるにせよ、社会保障と財政改革という喫緊の課題を棚上げにするかのような防衛費優先のバランス感に大きな不安を覚えます。長期政権だからこそ近視眼的な政権運営には陥ってもらいたくないと思いますし、安倍総理の悲願と言われる「憲法改正」についても将来につながる提案内容であることを期待したいものです。今年は明治150年とメディアでも言われます。明治維新がもたらした最大のものの一つが「民主主義」です。昨今の政権運営からは「民主主義」の崩壊が危惧されています。過去の悲劇が繰り返されないことを願っています。
さて、創始70周年の節目を経た少林寺拳法グループにとって2018年はまた一つ大きな変革を迎えます。草創期に少林寺拳法の圧倒的な拡がりを支えてきたものの一つに「武専(武道専門学校)」の存在があったことは言うまでもありませんが、物凄いスピードで拡大を続ける組織を支えるために全国各地の指導者養成機関として大きな役割を果たしてきました。その武専の運営母体が2018年度より禅林学園からSHORINJI KEMPO UNITYに移行されます。具体的には本部地区(岡山・徳島・香川・愛媛・高知県)と東京地区を除く全国35地区において地方組織となる「●●県UNITY運営委員会(仮称)」を設置して、現在各県連で行っている昇格考試と新たに武専の運営を主催することになるということです。既に、所属長や拳士に対しても通知が行われているところです。組織機構改革を経て地方においては県教区・県連という組織の区別化が明確にされましたが、新たにUNITY運営委員会(仮称)が設置されるということです。詳細は現時点でも明らかになっていませんが、県連に対して運営委員会の体制構築が求められています。愛知県は99%が道院で構成されていますが、組織の性格上県連が主体となって運営体制も県教区と一体感を持たせて運営にあたっています。今回、新しい組織が県連内に設置されるのではなく並列的に設置されることと、運営業務の一つ(昇格考試)が県連から移ることで様々な見直しが発生します。詳細不明、準備期間がない中での組織変更となりますが、武専学生の皆さんには極力影響が及ばないことを最優先に検討を進めていきます。ご理解をお願いします。
また、ご存知のように2019年11月23・24日にスカイホール豊田(豊田市総合体育館)にて全国大会開催が決定しています。愛知県にとっては三度目の全国大会主管となりますが、遺漏のないように準備を進めていかなければなりません。
2011年に皆様からのご支持をいただき現職を拝命してからはや今年で8年目を迎えます。引き続き県内各所属の活性化に向けて試行錯誤を繰り返しながらの取組みとなりますが、皆様との十分な対話を心掛けてこれまで以上に風通しの良い、そして柔軟な組織運営を目指していきます。
愛知県連盟・愛知県教区にとって充実した一年となるよう引き続き皆様のご理解・ご協力をお願い致します。
再拝
2018年1月吉日
愛知県連盟理事長 多月 文博
愛知県教区教区長 林 正義
※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。
(愛知県連盟サイト:https://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)
■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)
(愛知県教区サイト:https://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)
■54道院サイト掲載