合掌
全国大会開催から1ヶ月が過ぎました。一大イベントをやり終えた余韻に浸る間もなく関係各所への報告やお礼行脚のかたわら県連・県教区の定例行事の開催、加えて本部での考試員・審判員講習会に特昇考試員、そして年内〆切の論文審査にも追われながら、気がつけば2019年も残り1週間になってしまっていました。今週末28日には本山主催の東海四県意見交換会も設定されていて、まさに慌ただしく令和元年が暮れようとしています。米・朝・中・韓と我国を取り巻く環境は相変わらず厳しい状況が続いていますが、それ以上に深刻なのが政治の劣化、国政に対する信頼感の後退、“長期政権のおごりここに極めり”という案件が続出している状況です。「虚偽」「癒着」等々、大袈裟かもしれませんが民主主義の崩壊に向かって憂慮すべき事態が続いているように思えてなりません。あらためて「人、人、人、すべては人の質にあり」と説かれた開祖が存命であれば何を話されどんな行動をされるのかと思わずにはおれません。開祖の遺志を継いだ私たちはどうあるべきかも問われています。
さて、このたびの全国大会開催は愛知県にとって15年ぶりの取組みでした。前回開催の2004年はシンボルマークが“卍(まんじ)”から“双円(そうえん)”に変わる年、そして今回は年号が代わり、師家承継という大きな節目の年での開催となりました。大会後に全国から寄せられる評判もすこぶる良く、いくらか割り引いたとしても「温かくて記憶に残る大会」だったという評価は素直に受け止めたいと思っています。「どのスタッフも落ち着いていて、皆さん笑顔で対応していただいたのが印象的でした」との声を多くいただきました。初めて配置した“コート責任者”の対応やアトラクションでの『羅漢錬拳図』(縦4m×横8m)の再現をはじめ、様々なアイデアやチャレンジに対しても好意的な評価をいただくことができました。さらに今月9日から、県大会ではおなじみのインターネット上での記録写真公開ではその数約35,000枚以上がアップされていて、出場拳士が大会を視覚的に追いかけることもできるように環境を整えました。ユーチューブでもかなりの数の動画が配信されており、あわせてご覧いただくことで大会の雰囲気を少しでも懐かしく感じていただければと思っています。今大会の出場記念品は出場拳士一人一人の組写真です。出場拳士2,623名一人一人に対して配布するべく事務局長が必死に頑張ってくれています。まさしく「温かくて記憶に残る大会」になってほしいと願っています。
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来年2020年度の行事予定表(一部未確定分含む)を事務局から配信しました。例年通り愛知県武道館を中心とした行事予定を組んでいますが、年々他団体との調整が難しくなってきています。加えて、全国大会絡みで今年使用しなかった愛知県体育館についても希望月の調整がつかず、来年度の愛知県大会はスカイホール豊田での開催を目指して調整に入っています。
2020年度から全面移行する武専リニューアルの考え方は社会状況の変化や生活時間の制約を考慮して開催回数を減らす選択を指示されています。参加する負担を少しでも減らそうという考え方です。しかし、愛知県では開催回数を維持することで学ぶ環境を維持していこうという選択をして今年度取り組んできました。県連行事についても同じ考え方で、最低でも月に一度は所属長が顔を合わせる機会を維持していこうという考え方に立って次年度の行事予定を組んでいます。“水は易きに流れる”ことを考えると安易に行事を減らしたくはないと思っています。費用対効果は常に検証しつつ判断していかなければなりませんが、縮小対応は極力避けたいと考えています。ご理解いただければと思います。
淡々と取り組んだつもりの全国大会でしたが本当にたくさんの方々に支えていただきました。県内はもちろんのこと、今大会に関わっていただいた全ての関係者の皆さん方に心より感謝、お礼申し上げます。
本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
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再拝
2019 年 12月25日
愛知県連盟理事長 多月 文博