合掌
全世界を巻き込んで新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。昨年末に中国・武漢から発生して以来、瞬く間に世界177ヶ国に拡がりを見せ、今日(4月2日午前)現在で感染者数は93万人を超え、死者も約4万6千人を超えています。国内においても連日の報道によって感染状況はご存知の通りですが、愛知県では感染者数183人、死者も19人と発表されています。身近なところでは、我々が活動拠点にしている愛知県武道館でも感染報道が出ました。3月下旬に武道館剣道場を使用した愛知県警機動隊所属の2人が発症したとのことです。練習参加の9人が発熱したことで、接触可能性がある49人に待機命令が出されています。これを受けて県武道館では4/2~15日までの二週間を休館とする対応がとられます。県連では2月21日にはじめて感染拡大防止に向けた対応を発信しました。まず、3月1日に開催予定だった考試員・審判員講習会を中止にしたことを皮切りに3・4月に行う予定だった全ての行事、5月31日に予定していた愛知県大会の中止についてもいち早く中止を決断して皆さんのご理解を求めてきました。見えない敵、得体のしれない敵との戦いは防ぐ手立ても術も手探り状態で、先の見えない戦いに人も社会も疲弊するばかりの消耗戦の様相を呈してきていますが、今まで以上の危機管理の迅速さと的確さが求められています。
そんな状況の中、県内所属の3月8日時点での活動状況は約3割(42/134所属)が活動を継続中でした。一ヶ月が経過した現在の状況は集約できていませんが、小中高校の休校再開の動きと同調される傾向があるのではないでしょうか。ただ、市町の公的施設をはじめ利用している施設側からの自粛要請等でやむなく活動中止を継続しなければならない所属も少なからずあるようです。年度替わりのこの時期は入会・入門希望者や復帰希望者、就職や進学に伴う転籍希望者等で見学者も多くなるタイミングです。普及・布教活動に影響はないかと言えば、間違いなく大いにあるでしょう。だからと言って無作為な活動は絶対に慎まなければなりません。まさに“守主攻従”に徹する時期なのではないでしょうか。ちなみに私のところは5月ゴールデンウィーク明けまで修練休止を拳士に伝えてあります。長期間に及ぶ休校によって子供たちは言うに及ばずご家族のストレスも相当なものと推測できます。修練を休んだからといって感染に絡まないという保証はどこにもありませんが、リスク管理をひとつずつ積み重ねていくことが大切だと考えています。拳士たちにも自分たちが果たす責任の重さを考える機会にしようと呼びかけました。
さて、愛知県連盟の新年度が始まりました。昨年の今頃は全国大会開催に向けての準備が本格化してきた時期でした。それを思うと、今年の全国大会を主管される大阪府連盟の取組の難しさはいかばかりかとも思いますが、経験・組織力を存分に振るわれる舞台を今から楽しみにしたいと思います。
年明け早々からの新型コロナウイルス感染拡大を受けて年度末行事が全て中止となったまま年度替わりを迎えました。特に、昇格考試は3・4月を中止にしたことで新中学生の取り扱いや、次資格受験期間への影響を心配される拳士もおられるかもしれませんが、特例措置が取られますから安心していただきたいと思います。愛知県大会については感染状況の悪化を懸念して早目の決断をさせていただきました。7月19日に全国大会選考会として愛知県武道館にて代替開催する予定ですが、特に小中学生拳士にとっては年に一度の楽しい機会を減らしてしまったようで申し訳ないと思っています。各所属でも拳士への説明をお願いします。
所属長に対しましては4月26日に開催する予定だった定期総会・全体会議を中止したことで、昨年度の運営全般に対して直接ご意見やご質問をうかがう機会を減らしてしまいました。来週以降に議案書を郵送させていただきますから記載内容に対するご質問の受付、それに対する回答書の返送という形で皆さん方の承認を得たいと考えています。今のところ、早くて5月17日に開催予定の所属長会議でも補足説明できればと考えています。
感染拡大に向けてまだまだ予断を許さない状況となっています。活動継続中並びに活動再開される所属については国が示す感染予防措置を確実に講じることをお願いします。引き続き、ご理解・ご協力をお願いします。
再拝
2020年4月1日
愛知県連盟理事長 多月 文博
※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。
(愛知県連盟サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)
■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)
(愛知県教区サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)
■59道院サイト掲載