合掌
去る6月10日(水)午後0時5分、中日新聞社常任顧問(元代表取締役副社長)の小山 勇様が逝去されました。満85歳でした。愛知県少林寺拳法連盟会長として丸20年、副会長時代を含めると25年の長きにわたって多大なご支援を賜りました。二度にわたって全国大会の大会長を務めてくださり、特に2004年のナゴヤドームでの開催においては会場確保にご尽力くださいました。加えて(一財)少林寺拳法連盟顧問にも就いてくださる等、私たちの活動に深く関わってくださいました。2010年には中部日本放送㈱の夏目和良社長(当時、現相談役)並びに東海テレビ放送㈱の石黒大山社長(当時、現相談役)にお声がけくださり、お三方による心強い支援体制を整えてくださいました。私自身は県連事務局長(2001年)の頃からのお付き合いでしたが、「少林寺拳法の普及活動は別に本業を持っての活動だからこそ価値がある」といつも背中を押していただいたことや、大会パンフレットをはじめ、挨拶文は全てご自身で起稿されるなど、特に文章表現では厳しくご指導を受けたこと、ある時期からは「君が代わりに書けばいい」と言っていただいたことが懐かしい思い出としてよみがえってきます。ここ数年は色々と体調不良の期間もあって、そんな状態にもかかわらず昨年11月の全国大会には一時退院期間中でのご対応でした。年明け早々の『師家承継レセプション』にもご出席くださいましたが、今年の県大会中止をご報告した際の「関係各所には電話連絡ではなく大会長名で文書を出しなさい」とのご指導が最後のやりとりになってしまいました。ともすれば安易な手法をとりがちなところを“かくあるべき”とご指導を受けた場面がたくさんあり、今更ながら残念でなりません。
“長きにわたるご支援に感謝申し上げると共に心よりご冥福をお祈りいたします。”
さて、UNITY本部から6月8日付『各地区における昇格考試中止に関する運用方針について(第3報)』で条件付きながら昇格考試の実施再開が通知されました。8月末までの中止が原則ではあるものの今月から修練が再開されたことを受けて7・8月の昇格考試前倒し開催が認められました。3~6月度昇格考試受験申込者を対象として8月末までに実施する場合に限定して実施内容を一部変更する特例措置も含まれていました。県連では各地区からの意見を集約して検討しましたが、一斉送信にてお知らせしたとおりまずは昇段考試のみ7月19日(日)愛知県武道館の大道場・なぎなた道場・剣道場の三ヶ所に分けて3~6月度受験申込者を対象に実施することに決定しました。7月に前倒しする理由としては、感染リスクが今後も続く中では感染予防に対する意識が少しでも高い状況で実施することの方がリスクを低減できるのではないかという判断に加え、小中高校が再開し社会活動もある程度稼働している中でも感染が安定的に抑えられている状況にあること、受験申込者数が4ヶ月分110名程度(実際の受験者はこれより減少する見込み)で“三密回避”が対応できる状況にあること、拳士のモチベーションを維持させるためには受験準備が整い次第早める方が良いという判断、9月以降の感染予防意識の緩みや感染状況が見えないこと、受験希望者は活動自粛までにある程度の準備を重ねてきているため1ヶ月半の準備期間でも対応できるのでは・・・等から運営上の注意・工夫を重ねたうえで実施することにしました。ちなみに、7月度昇格考試受験申込者は9月6日(日)に9月度の受験申込者と共に愛知県武道館にて実施する予定です。但し、この時には受験内容の特例措置(事前レポートや距離をとってのエアー実技)は適用されません。
再開するにあたって各地区からは様々な意見が寄せられました。修練が再開されたばかりで昇格考試の準備期間としては足りないのではないか、昇格考試再開は早すぎるのではないかという意見も多くいただきました。逆に、受験者の気持ちを汲むと目標が明確になってモチベーションも上がる、せっかく受験準備してきていたので早期の開催は歓迎する、特例措置の適用も正直魅力があるといった内容等、まさに賛否両論でした。あくまでも受験者の意思と所属長の判断をもとに無理のない範囲で受験の可否を決めていただきます。主催する側としては、拳士が安心して受験に臨める場を整えることに全力を尽くしたいと考えています。引き続き、忌憚のないご意見をお聞かせください。
再拝
2020年6月17日
愛知県連盟理事長 多月 文博
(愛知県UNITY運営委員会委員長)
※少林寺拳法“グループ愛知”ポータルサイト構築計画に伴い以下のサイトが立上っています。
(愛知県連盟サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kenrenにて紹介)
■11支部サイト掲載(スポーツ少年団・大学・実業団)
(愛知県教区サイト:http://shorinji-aichi.jp/wp/kyoukuにて紹介)
■59道院サイト掲載