合掌
愛知県独自の緊急事態宣言が今月6日に発出されることに伴い、県内所属に対しては前日の5日に「(6~24日まで)集会による活動休止」の連絡をさせていただきました。本山・本部からの『新型コロナウイルス感染リスク評価に基づく道院・支部、連合体の段階的活動基準』に基づく判断でしたが、前回(4月7日)の緊急事態宣言発出時とポイントとされる内容が異なっていたことから休止の判断に疑問を投げかけられる意見も寄せられました。今回の緊急事態宣言は、不要不急の行動自粛とお盆の帰省自粛(県をまたぐ行動自粛)を促すことが中心に据えられたため、夏休み期間とほぼ重なることもあって学校の休校や公共施設の休館等の制限がかけられませんでした。そのため、一気に活動を休止するのではなく段階的な対応もあったのではとのご意見だったと受け止めています。今回のガイドライン適用に際しては事前に本部にも確認し、地方自治体による緊急事態宣言の発出とはいえその適用に一定の幅を持たせてもいいのではないかとの意見もぶつけました。しかし、「今後に向けて検討を進めてはいるが今の時点ではガイドラインの適用をお願いしたい」との回答があり、今回の一斉送信の内容になったということです。感染発生以来、徐々に新型コロナウイルスの特性が解明されつつあるとはいえ、見えない敵との闘いです。何を基準に行動判断するかと言えば、都度示される中央組織の判断に従うことがまずは求められるのではないでしょうか。8月6日現在の、直近1週間の人口10万人当たりの感染者数は愛知県が14.12で、沖縄の31.66は別格として東京(17.36)、福岡(16.83)、大阪(14.76)に次いで高い数字となっています。6月15日時点で本山・本部が出していた感染者数の基準値が0.5人だったことを思えばとんでもない数値となっています。感染リスクを少しでも減らすための基準です。活動中止は残念でなりませんが、感染拡大防止のために今少し我慢を強いられる日々が続きます。本山・本部とも緊密な連携のもとで対応していきます。ご理解・ご協力をお願いします。
さて、先の見えないコロナ禍の中、75回目の終戦記念日を迎えます。広島・長崎の被爆者の平均年齢は83歳を超えたということです。75年という歳月の重みに加えてコロナ禍が追い打ちをかけ、今後の被爆体験の継承活動が危ぶまれています。世界で唯一の被爆国として絶対に“風化させてはならない”暑い夏が続きます。
再拝
2020年8月7日
愛知県連盟理事長 多月 文博
(愛知県UNITY運営委員会委員長)