合掌
愛知県に緊急事態宣言(8/27~9/12)が発出され、8/29に今後の行事開催の是非について役員会で協議し、その結果を会員各位にお知らせしたところです。感染源となるウイルスのΔ(デルタ)株への変異に伴い市中感染が常態となっている中での行事開催には当然のことながら賛否が分かれるところです。専門知識を持たない、いやたとえ持っていたとしても明確な根拠を示しての決断は難しい状況が続いています。そんな中で何を根拠にして行事開催を決めるかについては皆さんに説明する機会もなかなか持てずに今を迎えているところです。都道府県レベルの行事に関しては少林寺拳法グループが示す「ガイドライン」(2021,7,21)に則り判断していくわけですが、直近でいけば9月12日に開催する予定の昇格考試と武専について先日一斉送信にて皆さんにお伝えしました。
ガイドラインに則り昇格考試については条件付(感染防止対策を徹底)の開催、武専に関しては「中止」としました。昨年来の行事開催については「開催場所が単独使用」できるかどうかを重要な目安の一つとして感染リスクの高低を判断してきました。各所属で行事参加者の感染防止対策と健康管理チェックが徹底されていることを大前提に、会場での感染防止対策(他団体との接触機会減)を徹底すれば対人的な感染リスクの低減が担保できるという考えです。幸い、これまでの昇格考試開催時は全て会場を単独使用できたので事なきを得たと判断しています。当然ですが、参加者には事前に意思確認を行ったうえで健康チェック表の提出や会場内では一連の感染防止対策(今回は特に不織布マスクの着用)の徹底にも従っていただきます。考試員に対しても同様です。専門家によれば、ロックダウンに対して“不織布マスク”と“屋内換気”でかなりの対策となる説も出されています。主要因とされる「エアロゾル」の濃度を下げる対策です。ウレタンマスクや布マスクに対する不織布マスクの効果(吸い込み量が1/2)は実証済みですから身近な対策を徹底しようと思います。
緊急事態宣言下、各所属での受験準備ができないのに開催するのかというご意見もありますが、逆に数少ない機会にあわせて準備してきた拳士も存在するわけですから、極力機会を設ける主催者としての責任を果たしていこうと考えています。武専については過去2回の中止分は他の行事との代替で年度内の開催回数を確保していますが、今回中止する分の代替日は現時点では目途がたっていません。対応措置についてUNITY本部と協議していきます。
8/13~15日に開催予定だった全国中学生大会に続いて10/10日の全国大会in Tokyoも中止が発表されました。愛知県においても10・11月に指導者講習会や錬成大会を予定しています。予断を許さない状況ですが、何とか予定通り開催できるように準備を進めていきます。
引き続き、ご理解・ご協力をお願いします。
2021.8.31
愛知県少林寺拳法連盟 理事長 多月 文博
(愛知県UNITY運営委員会委員長)