2月24日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。まだ寒さが続くものの、日に日に春の到来が感じられる昼の暖かさの中、鍛錬に励みます。

一昨日木曜日の修練前に、登録の無い携帯番号から御電話を頂き、「見学をしたい」との申し入れが。先週日曜日に開催された、近隣子供会での6年生を送る「お楽しみ会」で告知プリントの配付を御願いしていて、それを御覧になったお母さんからでした。早速の反響に喜びながら、「いつでもどうぞ」と御伝えすると、「じゃあ、今度の土曜日に」との事で、「良かったら、動き易い服装で一緒にやって下さい」と御伝えしておいたので、今日は来てくれるであろう小3男子の体験参加をシミュレーションしながら、市民館に出向きました。修練開始前に、お父さんに連れられ妹さんと共に男の子I君が到着。スポーツは出来そうな雰囲気ながら、緊張の為か一言も言葉を発しない大人しさ。お父さんと言葉を交わしながら、「運動は出来そうですね~」、「妹ちゃんの方が気が強そうなくらいかな~」と声を掛けたりすると、本人は全く声を出さず、お父さんが「そうなんですよ~」と苦笑い。改めて、この時代に子供に武道を習わせたがる親御さんのニーズを垣間見た気がします。

暫く会場の設置等をしていたのですが、いつもは到着しているであろう時間に、小学生低学年が誰一人現れません。「何かあったのかな?」と思っている間に、今日は「多分来る」と言っていたI君と同じ小学校の小2男子であるR君を連れずにNさんが到着。その次がMちゃんI君姉弟が到着と、低学年が全くいない状況で作務が進み、「こ~れはマズいぞ~!どうする~?」と焦っていたのですが、易筋行の時間が来たので「先に始めちゃいましょう。一緒にやろうか!」と声を掛けたものの、無言で首を横に振ります。お父さんが「せっかく来たんだからやろうよ」と声を掛けても、ひたすら首を振るので、14時半くらいまでしか居られないとの事でしたので、「じゃあ先に始めてるから、ちょっと見てやれそうだったらやろうね」と声を掛け、体験してくれるであろう事を想定して、ウォーミングアップはせずに逆突・逆蹴からスタート。暫くしてKちゃんR君姉弟が到着して、ようやく道衣を着た低学年男子が元気に気合いを出しているところを見せられたので、休憩に入りました。予想通り、休憩中にI君やR君が鬼ごっこを始めようとしたので、「せっかく来てくれてるんだから、I君も誘えよ」と指示。I君から「一緒にやろう」と誘われても、I君は首を振りましたが、3歳妹のKちゃんがやりたがりお父さんにも一緒にやって貰う事で、ようやくI君が靴下を脱ぎ始めました。10分程鬼ごっこで身体を動かして貰い、「はい、止め~。練習始めま~す。I君、やる?」と聞くと頷いてくれたので、お父さんとKちゃんにも一緒にやって貰いながら体験会を進めました。

内容は、体験会定番の逆突・逆蹴の空突きとキックミットへの当身の繰り返しですが、I君は気合いは全く出せないもののひたむきに取り組んでくれます。それに全体的な説明の中ではあまり理解出来ない様ですが、個別で「ここを、もうちょっとこうしよう」とアドバイスすると、サッとやれてしまう「センスの良さ」を見せてくれます。またお父さんとKちゃんも一緒にやって下さり、Kちゃんも楽しそうに取り組んでくれた事も嬉しいところです。休憩中に、お母さんの通院で遅れていたMちゃんK君が到着。雰囲気もますます盛り上がり、またMちゃんが大声で愚痴をこぼす姿を見て、時折I君の表情にも笑みがこぼれる様になって来ました。

逆突・逆蹴を繰り返した後に、間合いを離した転身蹴をやったところ、ぎこちない動きながらI君は理解して動きます。14時半になったので休憩を入れ「もう時間ですかね?」と伺ったら、「まだやりたいそうなので」との事でしたので、そのまま全員で学科・法話に。礼が終わった後に、おもむろに隣りにいたR君に「あなた、何て名前だっけ?学校は?クラスは?」と聞きR君が答え、それを全員に繰り返した後にふとI君に聞いたら、I君も始めて声を発し、自分の名前と学校・学年・クラスで自己紹介してくれました。皆で読本を回し読みしましたが、I君も小さい声ながら読むのは上手です。また学科・法話中の質問に対するMちゃんのダラダラしたリアクションに、笑顔を見せる事も増え始め、その後の法形演練での順蹴の練習と鎮魂行も一緒に取り組んでくれました。

鎮魂行後に伺っても、お父さんは時間を気にしながらも「まだやる?」と聞かれてI君は頷いてくれたので、自由練習では私はR君・茶帯のMちゃんI君と試験前のマンツーマン練習と「三角抜」を。I君と残りの白帯組は、Nさんに任せて逆突・逆蹴・順蹴の相対での復習を行いました。私の方は割りと能率良く確認を進められましたし、Nさんの頑張りでI君も眠そうにしながらもしっかり取り組んでくれました。時間の都合で「お茶の時間」には御一緒せず、自由練習終了後に3人は帰られましたが、お菓子を勧めても首を横に振っていたI君に皆がどんどん持って来ます。I君も無言ながら笑顔を見せ、「今日はよく頑張ってくれたね。また来てよ」と言うと頷いてくれましたし、「さようなら」と挨拶すると笑顔で手を振って帰って行きました。「お茶の時間」に、I君がスタート時に全くやろうとしなかった事を話すと遅れて来たメンバーは驚いていましたが、「やりたくても、恥ずかしさや緊張でやれない人もいる。でも、頑張ってる人に声を掛けて貰えると動ける事もあるから、皆もしっかり頑張りつつ、他人を助けてあげられる人になってね」と話すと、皆お菓子に夢中になりながらも、表情に違いを見せてくれました。技術の向上とは別の観点で、手応えのある一日となりました。

 

 

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