本日は、泉田会館での修練。冬らしい冷たい空気の中、鍛錬に励みます。
今日も欠席の連絡多数と言う事で、作務を多めに頑張ろうと市民館に入ったところ、ホールにはズラッと机と椅子が並べられています。予定表を観ると、夜間に地区の防災会議が有る様で。「連絡ぐらい欲しいなぁ」とも思いつつ、年度末が近付くと次年度の役員さんとの引継ぎの時期で、大抵この辺りの連絡が滞りがちなのも「風物詩」でしょう。市民館と泉田会館の2つの鍵を常時持たせて頂ける恵まれた環境ですから、会場変更の連絡をLINEで送り、そそくさと隣りに移動します。
参座してくれた人に「やりたい練習が有ったら言って」と伝えると、ホワイトボードにあれこれ書きます。修練を開始する時に、書かれていた「飛連蹴」を観て「飛連蹴は天地拳第四系に出て来るから、天地拳第四系が載ってるページを開いてみて」と小1白帯のH君に伝えると、1分以上掛かりました。全員に「出来れば毎回何を練習したいか考えて、科目表を観て予習しておこうか。何も考えてない人が、参座してこれやりますって言われても、科目表開くのに1分掛かってちゃ練習にならんでしょ」と伝えました。体構を整える為には、まず心構えを整える。「自分のやる気は自分で出す」と同様に、「自己確立」の第一歩と言えるでしょう。
今日は半年に一度の面談を進めようと、基本演練の時間を使い、私が面談で抜けた後の内容を進めておきます。小5四級のA君の為に「両手寄抜」、小4六級のA君の為に「下受蹴」の下地をこなした後、「飛連蹴」を教わり、出来る様になった自分を喜んでいる小4六級のA君の為に、順序を飛ばして「天地拳第四系・単演」も伝えます。
自由練習の時間に入り、じゃんけんで順番を決め面談へ。各自の少林寺拳法に対する取り組みや、日常生活に教えを活かす・日常を変えていく事への意識付けを目的としていますが、普段なかなか時間を取れない個人個人とのコミュニケーションを取る時間として、なかなか有益です。小1白帯のH君は、先日の地区合同昇級試験で他の人が合格し帯の色が変わって行くのを観て、「自分も早く受験したい」と言う欲求も生まれている様です。その「やる気」を上手く自分を成長させる方向に導いていきたいものです。
小4六級のA君は、普段ガッツリ意欲的に動くタイプでは無いですが、試験に合格した時は嬉しそうな様子が見て取れます。マンツーマンでの指導をすると進歩している点が多く観られますので、面談でも「今、あなたにとってチャンスだぞ」と伝えました。あまり「自分で考える」、「自分で決める」と言う事をしていないであろうA君ですが、小学2年生で入門し、気付けば来年は5年生です。自我も生まれる時期でもあり、良い変化・成長に繋がる意識を養いたいところです。
小5四級のA君は試験直前にも面談を行いましたが、それ以降修練への取り組みや試験当日の出来映え、後輩との関わり方に大きな変化が生まれました。今日も小4六級のA君が正対構の「内受突」の順逆を間違えていた時に、「今の少年科目表から抜けちゃった内受突の表があるよ」と小5四級のA君を相手に見せて、A君自身にもやらせてみたら、体捌き・足捌き等の細かいポイントも高めようと努力していました。この変化を何処まで本人が自分の意欲で持続出来るか。期待したいところです。
面談の時間もその間の修練も、そこそこ充実していた様に思います。その満足感を、それぞれが感じていた様な雰囲気で作務を終え外に出ると実に冷たい空気。まだまだ寒い冬の季節、体調に留意して、充実した修行を実現したいものです。