11月15日(土)の修練。 | 刈谷北道院

11月15日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。穏やかで暖かな土曜日の午後に、皆が集まります。

中学校の定期テストや体調不良等での欠席もちらほら。私自身も昨日から若干の風邪気で、久しぶりの穏やかな気候に助けられます。今日は作務や鎮魂行の合間の時間に、「自分の成長を自分でコントロールする事」を軸にして、ちょくちょく法話を挟みました。それぞれにどう届いたかは判りませんが、そこも含めてそれぞれの意識をくすぐっていきたいものです。

「あ・うん」を使用しての学科・法話では、巻頭の女性道院長のページを回し読みします。愛知県の先生も載っていましたが、夏休みの「泉田町盆踊り大会」での演武披露時には、この先生の道院に息子さんを通わせているお母さんが挨拶に来てくれたりします。女性道院長ならではの気配りが記載されていて、大いに刺激に成りますし、逆に私の様な見た目のイカツイ人間は、より以上にきめ細やかな気配り・心配りが必要なのでしょう。と言って、簡単に出来る事ではないでしょうから、一人でそれをやろうとせず、全員で協力してそんな雰囲気を作っていきたいところです。

場を変えて、易筋行を。今日は小5六級のA君の月末の少年五級受験に向けての見極めを行う予定の日。小6三級のA君に相手をして貰い、その間Sさんと小2八級のH君はどうしよう、一緒に五級科目に関連した事をやろうかなと考えて、年末の「一品持ち寄り忘年会」に向けて、12月の市民館の和室の予約等をしている間、小6A君に準備運動と基本演練を御願いしていましたがあ、その内容が五級試験の予備審査でやろうとしていた事とかなり重なっていました。「なかなか考える様になって来たな」と喜ばしい事です。

小5六級のA君が到着したので、A君2人を前に並ばせ、基本科目のチェックを。Sさん・H君も後ろで同じ内容をやって貰いました。なかなか身体感覚が向上しない小5A君ですが、最近少し自分の状態を点検しながら身体を動かす事が出来る瞬間が増えて来た気がします。ただ今回の学科宿題でも、不備の部分を指摘されてA君自身がやり直すと言っていたのに、指摘されていた事を全く変えずに、同じ内容で提出して来ました。「これ、意味が有るか?」と言われて目を白黒させているA君。もう少し時間が掛かりそうですね。

予備審査を終え、残り2週間の習熟を経て、A君に少年五級を受験しての貰う事に。残りの易筋行の時間を、「あ・うん」の裏表紙の「下受蹴小手投」をやる事にしました。まずは「逆小手もどき」を反復して、バックダウンの投げ技の原理を復習。その後、八相構の状態で中段突を突いた状態を作って貰い、そこから「小手投」に入る練習をしました。

A君2人は、出来ている事出来ていない事を私が再現して見せると、次のターンではそこそこ修正して向上していきました。一方、Sさんは自分の状態を自分で点検する感覚が養われていない事を感じさせるレベル。H君は、練習はやりたがるものの「何をやるのか」と言う事を示す手本やアドバイス・注意点をほぼ「観てない・聞いてない」ので、全く違う事をやろうとします。2人に共通しているのが、自分の次の行動に繋げる物の観方・話の聞き方があまり出来ていない事で、「親子そっくりやなぁ」と微笑ましくもあると言えば言えなくもないですね。

ただ、自分の質を挙げ「自己確立」・「自他共楽」を目指す修行としては、そこら辺りから意識して変えて行く事が必須と言えるでしょう。日々の生活や日常の在り方も含めて、「自己点検」の感覚を養ってこそ、その為に必要な情報を収集する「物の観方・話の聞き方」も出来るのでしょうから、少林寺拳法の「型稽古」を通じて、より質の高い自分を形成して行って貰いたいものです。

 

 

いいね!>> いいね! 0 人
読み込み中...