最新の記事 | 刈谷北道院 | Page 2

最新の記事
Shorinji Kempo

4月12日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。桜の花が舞い散る道中を進み、皆が集まります。

今日は、私以外は全員小学生に成る予定の日。それも「話を聞けない」トップ3が勢揃いの日なので、鎮魂行の前に「話を聞く時は、自分が次にどんな動きをすれば良いのか、イメージしながら聞く様に」と伝え、スタート。鎮魂行自体は、3人共に良い唱和をしていました。

「あ・うん」を活用しての学科・法話では、広報に関するページを回し読みしました。ただ、まだ携帯電話を持たされていない面々ですので、広報の役割に限らず、「自分の出来る事で、他の人の支えをする」と言う「自他共楽」に通じる話をしました。最近、常々「国語は苦手」と言っていた小6四級のA君の語彙が増えている様で、回し読みをして読めない文字がある人がいると、率先して教える様に成っています。ここら辺りも、「自分に出来る支え」と言えるでしょう。

場を変えて、易筋行を。今日はそのままの人数で最後まで進む予定でしたので、3人のそれぞれの課題を、2人で「掛かり稽古」的に交代で相手をする方式で進めました。まずは基本演練で、開足立と運歩を使って丁字立に成ってから行うパターンを交互で行い、身体操作を立体的に点検してみました。私も言葉での説明に並行して、前と横の角度を変えて動きを見せて説明しましたが、それでも動きを間違えたり、細かいポイントを踏襲出来ない人もいます。「話の聞き方」の質を挙げる事の大切さ実感しますね。

「廻蹴」と「足刀蹴」の足の動かし方の練習方法を再度確認し、それぞれの違いを覚える様に=他の人に伝えられる様にと進めましたが、果たしてどうなるでしょうか?法形演練でも、小1白帯のH君の八級科目・小5六級のA君の五級科目・小6四級のA君の三級科目を1つずつ変え、交代で攻者の役割りもしましたが、目まぐるしく動きや左右が変わるので、頭と身体の体操にはなりますね。また、守者をやる際に、自分が教わっているはずの法形を再現出来ない瞬間もあり、個々の習熟の必要性も認識出来たと思います。

ラスト30分でボディプロテクターを付けての運用法を行い、更にラスト10分でフェイスガードも着けて「ガチ乱捕り」も行いました。「話を聞けない人」は、法形のレベルアップがかなり難しくなるのですが、一方で「考えなくて良い殴り合い」は好む傾向がある様です。「人の話を聞けない」、「相手の事を考えられない」人に、人を傷付ける技術を教えて良いのかと言う問題点は有りますが、「良さを伸ばす」と言う点では、必要なタイミングも有りそうです。

小1白帯のH君は、自分の身体の状態や動きを点検する感覚には乏しいですが、相手に当てる感覚は優れています。また強さに対する渇望が有る様で、自分より遥かに背の高い先輩相手でも、全く恐れずに攻撃していきます。「自転車で転んで擦りむいた」顔のすり傷も示す様に、的確に状況を把握して必要な行動をすると言う事が苦手な上に、「失敗」して注意されてる瞬間にその「痛み」から目を逸らす癖も有るので、「反省」が無く同じ失敗を繰り返す習性も有りますが、得意とする面があるならそこを伸ばしながら、「修正」も進めて行くとしましょう。

同じ小学1年生で入門し、同じ様に話を聞かず、相手の事を考えて来なかった小6四級のA君でも、易筋行に対する取り組み方や学科・法話や鎮魂行の際の姿勢でも変化が見えています。特に今日の様に、自分が最年長の顔触れに成って、他の人が注意を受けている時は、アドバイスをする瞬間も有りました。また、自分の科目を忘れている時は、以前は不貞腐れるだけでしたが、少し恥ずかしそうにする素振りも見せます。自分を点検する感覚を養えない人が多い世相ですが、周りとの関わり方でも、少しでも変化・成長をしてくれると良いなと期待しながら、気長に構えて付き合っていく事としましょう。

 

 

 

4月5日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。春らしい陽気の中、鍛錬に励みます。

今日は、小2白帯のH君が地域行事で・小6四級のA君は里帰りでお休み。遅れて参座する人も多く、スタートは私と小5六級のA君の2人のみと成りました。過去に何人か、私とのマンツーマン練習をした人がいますが、果たしてA君はどんな取り組みを見せてくれるでしょうか。

作務を2人でやった後、A君にウォーミングアップの号令役をやって貰いながら、下半身の使い方の習熟を目指します。未だに上半身主体の身体の使い方をするA君に、カーペットにマグネットを置いて自分の足幅の確認をしたり、目の前に打棒を出し、下から掴んで持ち上げると言う工夫を加え、「下から攻める」意識の醸成に努めました。時間を掛けて取り組んだ分、A君の構えにも徐々に進歩が見られます。

A君の五級科目に通じる動きを反復しますが、「自分の在り方を自分で点検する」事が苦手なA君はなかなか向上しません。それでもマンツーマンで伝えていると、意外に進歩の兆しが多く見受けられます。「やっぱり俺が練習相手をすると、みんな上手く成るなあ」とニンマリしながら細かいポイントも伝えますが、想像していたよりもA君の取り組み方が良く、充実した時間と成りました。

副道院長のNさん・中3初段のH君が参座し、今日のメンバーが揃いました。これまで16時頃にスイミング明けに参座していたK君・Rちゃん兄妹が、習い事の整理に伴い、火曜日・木曜日の平日のみの参座と成りました。これまでは平日と土曜日の週2参座の人がスタンダードだったのですが、昨年入門した小5六級のМちゃんの様に、平日に2日参座する人も誕生し、今回のK君・Rちゃんの平日への移行により、どの曜日も同じぐらいの人数に成りそうです。土曜日の参座がより寂しく成りそうですが、逆に今日のA君の様に、習熟に時間が掛かりそうな人に、マンツーマンでしっかり指導する時間も取りやすく成る様な気がします。

久々の参座と成るNさんとの面談の時間も取り、今後の道院運営に対しての相談・打ち合わせの機会も取れました。Nさんも仕事が忙しく週1参座をコンスタントに実現する事も簡単ではありませんが、上手くスケジューリングを工夫して貰いたいところです。今日も中3初段のH君と「打抜」や「抜打押小手」を行い、2人とも充実した取り組みをしていました。どの曜日に参座するかによって、普段全く顔を合わせない人も増える事に成りそうですが、行事の運営等を工夫して、道院としての一体感を維持しつつ、それぞれの曜日の充実度を挙げて行きたいものです。それが良い感じで出来そうな手応えを得つつ、締めの気合い出しで修練を締めくくりました。

3月30日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。やや肌寒い風が吹く気候の中、鍛錬に励みます。

今日は、普段16時頃に参座するK君・Rちゃん兄妹がスタートからの参座。人数がまとまっていると、やはり何か雰囲気が良いです。明日が地区合同昇級試験と言う事もあり、試験の内容にも合致し、身体操作の土台の積み上げにも成るメニューを。各種の受けや反撃を、正対構で行いました。正対構からの動きは、どの法形でも左右をバランス良く行えるので、実に良い練習方法ですね。あれこれ動きを工夫して、身心の鍛錬としても有効活用していきたいものです。

学科・法話では、卍に関してのページを回し読みします。己れ自身をしっかり鍛え養い、その自分を以て世の中と積極的に関わり、より良い社会を構築する。その目指す人間像にも共通する調和の在り方を説きました。

明日少年五級を受験するK君の為に、受身の練習も取ります。「大車輪」や「前受身」を中心に行いますが、小4六級のA君や小3八級のRちゃん等、いずれ受身を習得しなければいけない人達に、「前受身」での縦回転のコツを伝えます。徐々にながら向上している人達は、それを自分で実感出来ると表情にも変化が現れます。更なる向上へのきっかけとして、存分に活用して欲しいものです。

鎮魂行後の自由練習では、前半を試験に向けての習熟の時間とし、後半を「廻蹴」の動きの反復の時間として、ラストをキックミットを使用しての当身に費やしました。試験前日にしては、ややのんびりとした雰囲気で進めましたが、それぞれの取り組みはそこそこ良い感じ。繰り返し伝えている事ではありますが、簡単には諦めない・挫けない強さを身に付ける「訓練」として、易筋行に取り組む。その意欲を、自ら燃やしてくれそうな雰囲気をそこかしこに感じましたので、あれこれ工夫して良い結果に繋げて行きたいと思います。

 

3月22日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。初夏を感じさせる陽気の中、鍛錬に励みます。

やや出が遅れて市民館が到着すると、既に小1白帯のH君が駐車場で待っていて、妹のМちゃんも「道院長、久しぶり~!」と走って来ます。作務を行っている最中も、「副道院長に挨拶する!」と息子さんの受験明けのNさんに会う事を楽しみにしている様で、門信徒の家族・関係者が道院に馴染んでいてくれる事に有難みを感じます。Nさんの到着が14時半頃との連絡が有り、Мちゃんにお菓子を渡し、「また帰りに来てよ」と送り出します。

今日は会報に載っている技術ページを全員で体験しようと予定している日。また、それに付随して、投げ技の原理を練習する「逆小手もどき」と「送小手もどき」を伝える日としていましたので、序盤は小1白帯のH君用に正対構からの突き蹴り受けを反復します。姿勢や立ち方、脇の締め方等、細かい部分も伝えますが、なかなか簡単に理解・反映出来るものでは無い様で。それでも、4年前に小1で入門し、ずっとダラダラ取り組んでいた小5四級のA君の最近の上達ぶりを観ると、誰にでも可能性はあるなと感じますので、少しでも本人が向上を意識出来る様に、全体の雰囲気を考慮したいところです。 

「逆小手もどき」と「送小手もどき」それぞれのバージョン1とバージョン2を行いますが、小4六級A君と白帯H君はバージョン1を反復し、中2初段のH君と小5四級のA君は最終的に「逆小手」、「送小手」まで行いましたが、途中力の流れを立体的にイメージするのが苦手なA君のテンションはダダ下がり。それでも最終版にお到達出来るのなら良い練習方法だなと思いますが、木曜日に小4六級のМちゃんが、苦戦しながらも「送小手」まで到達した事を考えれば、「自分でやる気に成る」と言う事を、もう少し意識出来て良い気もします。

Nさんが到着されたので、H君と二段科目の習熟を。「裏合掌固」や「吊落」、「吊上捕」と言った、掛けられている姿を観ないと解り難い法形をようやく終えられましたが、途中「引胸落」をやった時に、「あれ?上手く出来ないな」と思う瞬間が度々。「どこが問題なのかな?」と何度か掛けさせて貰いましたが、やはり練習する回数が少ない法形は習熟度が下がるなと反省です。H君も二段科目は全て終えられましたが、部活動や高校受験に集中したいと中学生での二段受験は控える意向。高校生になっても続けてくれると信じて、更に習熟度を挙げておく事にしましょう。

鎮魂行後も習熟を続け、K君・Rちゃん兄妹が到着してから受身を少し行い、会報体験に。今回は、「あ・うん」の裏表紙の「肩打投」を選択し、まずその攻撃技である「肩車」から行いました。ただ、木曜日にH君相手に「肩車」を行った時に、60キロ強のH君を背負い切れずに潰れそうだったので、前に転がすアマレス式の「肩車」にしました。10年前は、80キロ強のNさんを肩に担いで「ファイヤーマン・キャリー」でたまに筋トレメニューをしていたのですが、筋力の衰えにショック大です(泣)。

「肩車」を全員で行い、その後「肩打投」に進みましたが、説明をしていても「聞いていない・観ていない」は当たり前の様にあります。まあ、それが「標準」なのかなと思い、伝え方を工夫するだけですね。「出来る人」にはその段階のメニューを用意し、そうでない人には先のメニューを提示しながら土台作りに傾注する。そんな違いを付けるのもありでしょう。

残り15分で来週の試験に向けた習熟も行い、締めの気合い出しと作務へ。今日は先の科目を見据えての内容が主でしたが、総じて投げ技の練習は楽しくやれる様です。H君の妹のМちゃんも再度来てくれて、Nさんと楽しそうに触れ合っていましたので、この良い雰囲気を来年度に上手く繋げて行きたいものです。

 

 

3月15日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。今にも雨が降りそうな曇り空の下、皆が集まります。

専有道場の在るマンションに着き、荷物を降ろそうと車を停めると、人影が見えます。暫く腰の手術でお休みされていたSさんと息子の小1白帯H君が、既に待たれていました。Sさんはまだまだ万全な状態ではなく、3か月は運動禁止だそうですが、焦らず養生して頂きたいものです。

作務・鎮魂行を経て、「あ・うん」を使用しての学科・法話を。「宗門の行」のぺージを回し読みし、「自分をしっかり立てられない人は、相手に合わせる事も出来ない」と、「自己確立」と「自他共楽」を目指す意識の大切さを説き、技術を通じて強固且つ柔軟な人間性を養い、修練中だけでなく日常生活でもその意識を継続し、その上で「幸福な人生」を送る様に伝えました。果たして、どれだけの人に、どう届いたでしょうか。

場を変えて、易筋行を。市民館から参座の小5四級のA君も含めて、移動稽古から。暫く息子さん達の大学受験・高校受験に備えて参座を控えていた副道院長のNさんが、今日は市民館からいらっしゃる予定でしたので、中2初段のH君の二段科目をやろうとしていたのですが、なかなか到着しません。先日の審判員講習会で、ちょうど忘れていた「裏合掌固」を確認出来たので、それをやろうとH君に話すと、Nさんが熱で休むとの言葉が。グループLINEを確認すると、H君からの30分ほど遅れるとの連絡の前に、Nさんの欠席の連絡も有りました。

と言う事で、急遽H君には小5A君との「逆小手」の習熟に回って貰い、K君・Rちゃん兄妹が到着してからは、K君の月末の少年五級受験に向けた予備審査の相手もして貰いました。元々運動が得意ではなく、また理屈っぽく弱音や言い訳を言いたがる性質のK君ですが、「課題」に対してひたむきに取り組める良さが有ります。試験と同様の内容で進め、随所に「妙な身体のひねり方・力み方をするなぁ」と思わせる個性的な動きを見せますが、入門当初からのその癖も、徐々に修正して来ていますし、全体的には随分向上しています。もしかすると、「人生に有益な修行」を最も体現してくれる存在になってくれるかも知れないと、秘かに期待しています。

予備審査が終わり、残りが20分ほどでしたので、全員でじゃんけんして貰い、決めた順番で組み合わせてそれぞれに合わせた内容を行う、「リアル自由練習」の簡略版を。Rちゃん・H君で、キックミットを使用しての「脚刀蹴」を。中2H君と小4A君で、「小手抜」、「逆小手」、「龍王拳第一系・相対」を。A君・K君で、「片手寄抜」の抜く瞬間の動きだけをやって貰いました。

本当は、やる事も自分達で考えて欲しいものですが、時間もない事ですし、そもそも自分の「課題」を普段から意識出来ている人も少ないですから、もう少し後の段階でしょうね。ただ、それぞれにアドバイスをして回っていると、それぞれに良い雰囲気を感じます。「人生に益有る修行」、「幸福感を抱ける人生に活きる修行」に近付けそうな雰囲気も感じながら、締めの気合い出しと作務を終えて、帰路に着きました。

3月8日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。春らしい陽気に恵まれて中、鍛錬に励みます。

3月に入ったからか、随分暖かな日が増えた気がします。市民館のハールも暖房を点けようか節約に挑もうか悩む温度ですが、かつては「節約」一択で、暑さ寒さはひたすらガマンでやってた気もします。まだまだ寒く有る時間帯もありますから、上手く順応して良い修行の時間・空間にしたいものです。

今日は、スタート時に泉田子供会の今年度の役員さんが来年度の役員さんと挨拶に来て下さいました。来年度の会長さんは体調不良で休まれましたが、私とのやり取りをして頂く副会長さんの苗字を聞き、4年程前に月1の土曜日の体験会に何度か来てくれた姉弟のお母さんだと気付きました。毎年の役員さんも含めて、そんな保護者の方とも何人も顔見知りになってますが、もう10年以上の期間、この泉田市民館で活動させて頂いている事の有り難さを改めて実感しました。

今日も、参座してくれた人の顔触れに合わせて内容を変化させて進めます。小4六級のA君・小1白帯のH君は、基本的に自分の状態を意識・点検しながら動く事が出来ないタイプ。また集中力も無いので、「ただ何となく」繰り返すだけでほとんど向上しない「訓練」に成ってしまいがちです。ただ、小1の飽きに入門しずっと「ダラダラ」取り組んでいた小5五級のA君が、現在小学生の最上級に位置し、最近そこに相応しいレベルに挙がりつつある事を考えれば、A君やH君にも可能性は有るでしょう。如何に本人のやる気を引き出すか、自らの意志で自らを動かす様な気持ちにさせるか。工夫したいところです。

16時前にK君・Rちゃん兄妹が到着しましたが、Rちゃんが道衣を着ていません。お母さんに伺うと水曜日辺りからめまいや頭痛等があるそうで。「あら~、メニエールか?」と不安がよぎりましたが、通院された際にはメニエール病の他にも、気圧の変化等の可能性も言われたそうで、出来れば長引かない軽い症状であって欲しいなぁと思いつつ、「見学しながらやれそうならやる」バージョンで参加して貰いました。

自由練習の時間も、あれこれ内容と組み合わせを変え、A君の少年三級科目もほぼ終了し、今月末に試験を受けるK君・Rちゃん兄妹の確認・習熟もボチボチ進みました。中2初段のH君の二段科目の進捗は、私自身が掛けられ役をやる時間をどう取るか課題が残りますが、何とかペースを掴めつつあります。Sさんのヘルニアの手術も無事に成功したそうで、これから3ヶ月ほどの療養期間に入りますが、全ての人が健康を維持出来てこそ充実した修行に取り組めます。その瞬間・その瞬間に精一杯生きる事も含めて、充実した人生に活きる修行に成る様に、年度末1ヶ月の道院運営を過ごしたいと思います。

3月1日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。夏を感じさせる暖かな陽気の中、鍛錬に励みます。

寒い2月が終わり、いつの間にか3月に。先週とは打って変わった暖かさに、新たな年度に向けての意欲も湧いて来ようと言うものです。そんな中、昨年末から腰痛等に悩まされていたSさんが、手術を受ける事になりました。術後3ヶ月は「運動禁止」との事で、暫くお休みされる事に成りそうですが、円滑な日常があってこその修行ですから、手術が無事に成功してくれる事を願うばかりです。

そもそも少ない一般拳士の参座が更に少なく成る状況ですが、各自のレベルを挙げる事に注力するのは同じ事。今日は、中2初段のH君と小5四級のA君の上のレベルに合わせた内容を想定し、単演では「義和拳第二系・単演」を全員で行いました。前回の試験の前からようやくエンジンが掛かりつつあるA君。天地拳も六系まで覚え、それを時折り自分で復習したり、後輩に当たる人達への相手も随分上手になりました。一方で今週木曜日には、入門1年に成る小4六級のМちゃんが天地拳を第六系まで覚えましたので、本人の意欲次第でもっと成長出来るでしょう。A君が自分で自分をやる気にさせられる様になってくれるとよいのですが。

法形演練では、二段科目の「引天秤」各種を全員で行いました。H君以外は全く出来ないだろうと予想していましたが、先月の会報の技術体験で「横天秤」をやっていたので、意外とみんな積極的に取り組みます。ポイントを全く見ていないのは相変わらずですが、小5四級のA君はある程度仕上がって来ていますし、小4六級のA君や小1白帯のH君は、形はガタガタでも相手を倒す・投げると言う練習は楽しそうです。中2初段のH君も新年度の早い段階で二段科目を終えられそうですが、初段受験時の学科試験での苦戦が響いているのか、二段受験は高校受験を終えてからにしたい様です。まあ、彼が高校生になっても続けてくれる事を信じて、今のうちに二段科目のポイントだけは伝えておこうと思います。

鎮魂行後の自由練習では、小5四級のA君の残る三級科目から「両手寄抜」からの応用形を踏襲します。上手く出来ないと、不貞腐れて説明を聞かないA君ですが、「真剣に聞いてんのか?」と低いトーンで詰めると、ようやく集中します。それを早く自分でやって欲しいものですが。

16時からK君・Rちゃん兄妹が到着しましたので、K君の相手はH君に御願いし、少年五級科目の確認を。決して器用ではないK君ですが、ひたむきに取り組める人なので、徐々に進歩しています。一方Rちゃんは相変わらず集中力が無いのと、「出来ない自分」を見たくないのか、指摘されたポイントをほとんど直せないので、進歩に時間が掛かります。まあ、それが彼女にとっての適度なペースかなと思って、支えていくだけですね。

自由練習後半は、防具を着けての運用法を。「型」を煮詰める事は苦手でも、「人を殴る」事には意欲的になる人もいます。今の刈谷北道院にはそのタイプが多そうですが、人間的成長に留意しつつ、自分で意欲を沸かす事を覚えられる様な修行の在り方を模索したいものです。

2月22日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。冬らしい冷たい空気の中、鍛錬に励みます。

今日も欠席の連絡多数と言う事で、作務を多めに頑張ろうと市民館に入ったところ、ホールにはズラッと机と椅子が並べられています。予定表を観ると、夜間に地区の防災会議が有る様で。「連絡ぐらい欲しいなぁ」とも思いつつ、年度末が近付くと次年度の役員さんとの引継ぎの時期で、大抵この辺りの連絡が滞りがちなのも「風物詩」でしょう。市民館と泉田会館の2つの鍵を常時持たせて頂ける恵まれた環境ですから、会場変更の連絡をLINEで送り、そそくさと隣りに移動します。

参座してくれた人に「やりたい練習が有ったら言って」と伝えると、ホワイトボードにあれこれ書きます。修練を開始する時に、書かれていた「飛連蹴」を観て「飛連蹴は天地拳第四系に出て来るから、天地拳第四系が載ってるページを開いてみて」と小1白帯のH君に伝えると、1分以上掛かりました。全員に「出来れば毎回何を練習したいか考えて、科目表を観て予習しておこうか。何も考えてない人が、参座してこれやりますって言われても、科目表開くのに1分掛かってちゃ練習にならんでしょ」と伝えました。体構を整える為には、まず心構えを整える。「自分のやる気は自分で出す」と同様に、「自己確立」の第一歩と言えるでしょう。

今日は半年に一度の面談を進めようと、基本演練の時間を使い、私が面談で抜けた後の内容を進めておきます。小5四級のA君の為に「両手寄抜」、小4六級のA君の為に「下受蹴」の下地をこなした後、「飛連蹴」を教わり、出来る様になった自分を喜んでいる小4六級のA君の為に、順序を飛ばして「天地拳第四系・単演」も伝えます。

自由練習の時間に入り、じゃんけんで順番を決め面談へ。各自の少林寺拳法に対する取り組みや、日常生活に教えを活かす・日常を変えていく事への意識付けを目的としていますが、普段なかなか時間を取れない個人個人とのコミュニケーションを取る時間として、なかなか有益です。小1白帯のH君は、先日の地区合同昇級試験で他の人が合格し帯の色が変わって行くのを観て、「自分も早く受験したい」と言う欲求も生まれている様です。その「やる気」を上手く自分を成長させる方向に導いていきたいものです。

小4六級のA君は、普段ガッツリ意欲的に動くタイプでは無いですが、試験に合格した時は嬉しそうな様子が見て取れます。マンツーマンでの指導をすると進歩している点が多く観られますので、面談でも「今、あなたにとってチャンスだぞ」と伝えました。あまり「自分で考える」、「自分で決める」と言う事をしていないであろうA君ですが、小学2年生で入門し、気付けば来年は5年生です。自我も生まれる時期でもあり、良い変化・成長に繋がる意識を養いたいところです。

小5四級のA君は試験直前にも面談を行いましたが、それ以降修練への取り組みや試験当日の出来映え、後輩との関わり方に大きな変化が生まれました。今日も小4六級のA君が正対構の「内受突」の順逆を間違えていた時に、「今の少年科目表から抜けちゃった内受突の表があるよ」と小5四級のA君を相手に見せて、A君自身にもやらせてみたら、体捌き・足捌き等の細かいポイントも高めようと努力していました。この変化を何処まで本人が自分の意欲で持続出来るか。期待したいところです。

面談の時間もその間の修練も、そこそこ充実していた様に思います。その満足感を、それぞれが感じていた様な雰囲気で作務を終え外に出ると実に冷たい空気。まだまだ寒い冬の季節、体調に留意して、充実した修行を実現したいものです。

2月15日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな陽気の中、鍛錬に励みます。

寒い寒いと言われる2月でも、風が無く陽が出ていると暖かく感じます。そんな中で修行に励める事に「感謝」して、自らを高める事に注力したいところです。

暫く体調不良で休みがちだった小4六級に合格したA君が参座。休みや遅れての参座の人の居られる時間に合わせて内容を考慮します。下半身の使い方が甘いA君の為に、ウォーミングアップメニューの「踏み込み」を繰り返し、「腰を立てる」事を意識して反復します。時折り「今、意識してた?」と問いかけると、大抵ボヤけた状態で繰り返していますので、ちょくちょく意識付けをしないといけませんね。その後の基本の動きの確認も、中2初段のH君と小5四級のA君を前に並ばせて、「腰を観て」、「膝を観て」とポイントを意識させると、少しずつ向上して行きます。

小1白帯のH君は元気ですが、集中力と理解力は高くありませんし、手本を見せている時も観てない・聞いてない事が多いです。今日は何度か注意した後に、「あ~、もういいよ。座ってて」と、何もやらせずに座らせて他の3人のやっている事を見せます。途中、ふて腐れて他所見をしたり背中を丸めていたりもしますので、そこを注意しながら進めて、休憩に入った時に「やる気が無いなら無理にやらなくて良いけど、どうする?」と聞くと、半泣きで「やる」と答えますので、しっかりした気合いが出せる様にに成ってから戻します。彼は、何年かはこんな感じでしょうね。

「あ・うん」を活用しての学科・法話と鎮魂行を経て、自由練習単演の確認を。その後、H君とA君は各種単演の相対を行い、小4A君と小1H君は「飛連蹴」の練習を。まずは縦に飛ぶ練習を繰り返しますが、身体を安定させられないH君の両手を持ち、支えてあげた状態で飛ばせるとそこそこ良い形で出来ます。徐々にやる事を進めて実際の「飛連蹴」まで到達すると、それを実感した2人は喜んでやります。これが成功体験による「自信」と言うものでしょうが、それを次回まで覚えていられるかが2人の課題ですね。

今日は連盟の会報の技術の体験を、16時頃に来るK君・Rちゃんが到着してから行う予定でしたので、それまでの間にそれぞれの科目の習熟に努めますが、小1白帯のH君は左右の区別がイマイチ着いていない様子。表裏や回数を意識して動くのは更に難易度が挙がりますが、相手をしている小4A君が「攻者」と「守者」の区別を付けられていません。「お前、3年やってて何で覚えてないんだよ!」とガックリ来ますが、それを考えるとH君が左右の区別が出来なくても「まあまあ、そんなもんか」と言う感じでしょう。

K君・Rちゃんが到着しましたので、連盟の会報を用意させ「身を護る」のページの「送横天秤」と「切小手」の体験バージョンを。予め間違えやすいだろうと思ったところを強調して説明しますが、説明を観ていない・聞いていない人は、当たり前の様に持ち方や向きを間違えます。自分の状態を点検し、修正する様に意識して動く事も実は簡単では無いのでしょう。ただ、その行いで自分の質を高める訓練は出来ますので、そんな意識付はしておこうと思います。

少し先の段階の技術を体験する事で、多少少林寺拳法事態に対する興味や意欲も触発出来そうです。中2初段のH君と組んだK君は、「体験だから抵抗しなくて良いよ」と伝えても、力を入れて抵抗しようとします。普段、私と練習する時には無い「掛けさせない」意識で存在する相手にH君も手こずっていましたが、「相手の意識や身体の状態を把握して、抵抗出来ない方向に外してから倒してみ」と手本を見せると、H君はやる気を見せ予想外の倒され方と痛みを感じたK君は顔色を変えます。入門した5年生の頃から「強さ」への渇望を見せていたK君には、時折り「本気」で攻撃して来たらどうする的な練習もやってみると面白いかも知れません。

形としては正確な動きには成っていなくても、新たな技術は皆楽しそうにやります。人間的な成長を主眼に置きながら、技術も楽しめる様な時間・空間を形成して行きたいと思います。

2月8日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。珍しく雪が吹雪く中、鍛錬に励みます。

 

そこそこな降り方の雪ながら、陽射しが有るからか何処か暖かさも感じる不思議な陽気。今日は小1白帯のH君と小5四級のA君の2人のみの参座でしたので、移動の際も私の車に乗り込む事にしました。作務ものんびりムードで始め、部屋のあちこちで「かくれんぼ」をしたがるH君をあやしながら進めます。割りと早めに到着したA君も、ボチボチ真面目に作務をやり、鎮魂行へ。3人での唱和でそもそも大きな声は出せない場所ですが、声の「響き」はなかなか良いものでした。

学科・法話では「あ・うん」を活用し、絵本プロジェクトのページや「チャレンジ」のページを回し読みします。2人に易筋行の種類を説明し、「どの練習が好きで、何故それが好きなのか?」を聞いてみましたが、2人共「法形」と答えます。A君に理由を聞いてみると、「教えられるから」と即答します。「ん?」と思い、更に深堀りすると、自分の覚えた事を後輩に教えられるからと言う事らしく、これまでの彼には無い感覚と答えだったので、正直ビックリです。先月の四級受験の際に、先輩の力を借りて自分の質を挙げられている事と、今度は自分が支える立場に成って欲しい事を説いたのですが、最近ちょくちょく光る取り組みを見せてくれています。

場を変えて、易筋行を。今日は地区の役員さん達が夜間にホールで会議をやられるそうで、早く準備したいとの事で場所を御譲りして泉田会館に変更しました。中2初段のH君も部活動明けに参座してくれたので、まずは天地拳単演の通し練習をしてから、H君とA君で少年三級の科目の習熟をし、私は小1白帯のH君と打棒を使用しての体幹の鍛練を。

3月の小6六級のK君の試験の相手を小5四級のA君に御願いしているのですが、「復習」となる五級科目に対する練度が挙がっていますので、「下受順蹴」の後に三級科目の「突天一」を伝えると、ポイントもすんなり理解して上手にこなします。ですので、「十字受蹴」を反復してから一級科目の「蹴天三」を伝えるとそこそこ出来ます。中2初段のH君との組み合わせでもふざける事が多かったA君ですが、今日はなかなか良い出来。ただ柔法に対してのイメージがなかなか掴めないタイプの様で、嫌気がささない様に配慮しつつも、しっかりポイントを伝え高い水準を目指したいところです。

16時頃にスイミング明けのK君・Rちゃん兄妹が到着しましたので、K君の自宅での習熟の為に座布団や10年近く泉田会館に置きっ放しの柔法マットを使用して前受身の練習を。ポイントを踏まえて段階的に進めますが、身体感覚の「鈍い」K君ですが、前受身に関しては上々の出来ですし、あまり練習していなかった五級科目も、そこそこ出来つつあるのには驚きます。精神的に「自分で高める」と言う事はまだ出来ていませんが、自分のペースで地道な努力を積み重ねるのは得な様です。今後更に、「自分でやる気に成る」感覚を身に付けていって欲しいものです。

妹のRちゃんも、積極性はあり「自分のやりたい事」への意欲はバツグンですが、そうでない事に対する集中力や理解度はあまり無いタイプ。技術的なアドバイスも、聞いている様でほぼ聞いていない・理解出来ていない状態ですので、もしかするとK君よりも「自分を高める」修行に向かない性質かも知れません。ですので、期待も込めてRちゃんには直球で伝える様にしています。圧が強すぎて嫌気がささない様に気を付けつつも、「正論」だけは伝えておこうと思います。

残り20分程で、私は中2初段のH君の二段科目の相手をし、K君・Rちゃんそれぞれに相手を付け、3月の昇級試験に向けた習熟に努めました。理法に対する理解度はかなり高いH君ですが、あまりやった事の無い科目は当然精度は低いです。「掛けられ役」としての私の水準や耐久性の高さも必要ですね。今日は「外巻落」をやっていて、途中肘がコキッと鳴る瞬間があり、「ヤバいなぁ~」と週明けの仕事に響きそうな予感ですが、普段「目の前の困難に負けずに、楽しみながら壁を乗り越えるぐらいで行きたいね」と説いている立場ですから、そのまま相手を務めポイントを伝えます。何度投げられても立ち上がる「達磨」の在り方を、体現したいところです。

その間も、A君がK君を相手の務めながら的確にポイントを伝えていましたので、随分充実した取り組みをしているなと思いますし、彼の変化・成長への「契機」がついに来たかと喜ばしい状態です。この機会を、上手く活かさないといけませんね。5分前にホールに上がって来て下さったお母さんや妹の「ギャラリー」の前で少し易筋行を続け、締めの気合い出しで作務に。A君の妹のNちゃんが楽しそうに走り回っては転ぶと言う光景もあり、全体的に楽し気な雰囲気で修練を終えられた事に、感謝・感謝です。