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Shorinji Kempo

1月20日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。やや小雨のパラつく天候の中、鍛錬に励みます。

明日の「泉田町芸能音楽発表会」の会場設営の為、場所を御譲りして隣りの泉田会館に荷物を運び込みます。ポツポツと集まり始めた人から作務を行い、演武披露や昇級試験に絡めた内容で基本演練を進めます。飽きの来ない様にメニューを組み替えつつ、土台の積み上げにも成る様に心掛けますが、白帯の人が行う様な内容でも級が上がった人にとっても有益ですし、逆に上の級なりの動きが出来ていないと次の段階に進む事も難しくなります。より高い水準に進める様な、その意欲を沸かせてくれる様な人に育って欲しいものです。

今回の「泉田町芸能音楽発表会」ですが、当初申し込んだメンバーから続々と脱落者が。その都度、組み合わせを変えて組演武を構成したり、団体演練のメンバーを変えたりしましたが、今日は小4六級のA君の相手が誰もいません。ですので、A君にも出て貰う事にした団体演練をリーダーとして進めて貰い、ある程度まとまった後に私がA君の相手をして組演武の習熟に務めました。

普段、少林寺拳法に対する意欲も集中力もあまり無く、「先輩として手本を見せる」という意識も低いA君ですが、時折り「レベルを挙げようとしてるんだな」と思わせる点もあります。今日、私が相手をした時の動きに関しては、驚く程完成度が高い状態を見せてくれました。周りの事を考えて行動する事がほとんどないA君が、目線や動くタイミングを私に合わせようとしているのも感じましたし、A君自身が自分が上手く出来ている事を感じて喜んでいるのが見て取れました。少しアドバイスを挟みましたが、そのアドバイスを普段全く活かそうとしないA君が自分の動きに反映させようとしていましたし、「じゃあ、もうj1回やろうか」と言うと嬉しそうに頷きます。2回目の合わせも実に出来が良く、後ろで見ていた副道院長のNさんからも驚きと喜びの空気が出ているのを感じる程の在り方でした。

最後の締めはA君には団体演練に入って貰いましたが、新入門のK君・Rちゃんも先週になって子供会行事の為に出られないとの話が出ました。ただ、高学年対象の行事でK君は出られないものの、Rちゃんは送迎が出来ないから不参加との事でしたので、「小さい女の子が頑張ってる姿は観客が喜ぶので、僕が送迎するので出て貰えませんかね?」と打診すると、「出る方向で送迎を検討します」との返答が。結果、普段土日も出勤に成って忙しいお父さんが、休んで送迎をして下さる事に成りました。「あなたが主役だから頑張れよ」と伝えると、嬉しそうにしているRちゃん。高校時代に部活動で少林寺拳法をやっていたと言うお父さんが、娘の頑張っている姿を楽しんでくれると良いなと思いつつ、締めの気合い出しで修練を切り上げました。

1月13日(土)の修練。

本日は、泉田市民館での修練。空気の冷たさを感じる1月に鍛錬に励みます。

市民館に到着した時に、駐車場に1台の車が。小6五級のA君のお祖父ちゃんであり、昨年の地区長さんで有る方が、来週の「泉田町芸能音楽発表会」でのアナウンスの流れを相談にみえてました。披露する演武の習熟度には大いに不安が有りますが、地域の方にも支えられての場での披露ですから、少しでも良いものにしたいと思います。

序盤は、来週日曜日の昇級試験と発表会の内容を踏襲します。基本の審査も意識しながらあれこれ動きますが、「試験の為」の準備をしていなければ出来ない様では困りもの。普段の修練から、土台と成る基本をしっかり練り上げておきたいものです。

年明けからおきた、石川県の地震。県庁勤めの副道院長のNさんは、1日から昨日まで12連勤で対応に務められていたそうで、ようやくの休日の今日は、ゆっくり15時過ぎに参座するとの連絡を頂きました。中1一級のH君との演武の練習の為に、時間を使って頂くつもりでしたが、15時10分前に「リモート会議が終わらないので、終わったら向かいます」との連絡が、16時過ぎにK君・Rちゃん兄妹が参座しても到着していなかったので、「今日は休みかな」と思っていたのですが、16時20分に私服姿で到着し、演武の構成の確認に励まれていました。

終了前には、唯一発表していなかったNさんの「今年の目標」も発表して頂きましたが、今この瞬間に少林寺拳法に励めている事をどう思うかと言った内容の言葉もありました。それを聞いている人が、自分の日々の生活にどう活かすか。なかなか期待が持てない雰囲気でしたが、そこを上手く導いていきたいものです。

1月6日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。1月とは思えない陽気の中で、2024年の幕開けです。

集まった人から作務を行い、その後は新春法会を挙行しました。新春法会では、生活面と少林寺拳法面のそれぞれで「1年の目標」を1人ずつ発表して貰いました。「自分で自分をやる気にさせる」修行をして行く中で、自ら思い立った目標を掲げて、そこに向けて努力していく姿勢は必要でしょう。今日それぞれに発表して貰った目標も、そこに向けての意識をしっかり持てている人とそうでない人とでは、発表している時の佇まいに違いが顕れます。その辺りは最低限の事としてクリアして行きたいものです。

場を変えて、易筋行を。2週間後に迫った地区昇級試験と「泉田町芸能音楽発表会」での演武披露に向けた習熟を中心に。11月の試験を体調不良で延期した小5五級のE君。その時は中1一級のH君に相手を御願いしていたのですが、小6五級のA君が「中学生に成っても少林寺拳法を続けたい」と口にしていたので、3月に少年四級を受験する方向で準備し、1月のE君の試験の相手をA君に御願いする事にしました。いざ2週間後に受験させて良いかの見極めを行うと、構えや布陣の間違えや理法に対する習熟度不足が散見されます。また相手を観ずに動く修正の強いE君も、なかなかその部分の強化が進んでいない状態です。「自分の為だけの修行」に成らない様に戒めつつ、進化を信じて支え続けるだけですね。

2人の「見極め」に思いの外時間を取られてしまいましたが、その間中1一級のH君に残る3人の「天地拳第一系・単演」のレベルアップをして貰う様に御願いしました。集中力や意欲の薄い3人を相手に、しかもコロナ禍の3年間を経て思春期を迎え、どんどん発する声が小さくなっていくH君もかなり苦戦していましたが、時折り「その声じゃ聞こえないぞ!」と指摘しながら、彼に任せます。その後、受身の指導もして貰い、終盤では小4六級のA君の組演武の相手もして貰いましたが、「後輩」の相手をする事を嫌がらない所がH君の良い所であり、頼りに成る面でもあります。そんな頼り甲斐のある「先輩」に成ってくれよと皆に伝え、締めの気合い出しをして新年の始動を締めくくりました。

12月23日(土)の修練。「一品持ち寄り忘年会」開催。

本日も、泉田市民館での修練。陽射しは有るものの、冷たい空気を感じながら鍛錬に励みます。

今日が2023年最後の修練日。終了後には、各家庭からの料理を持ち込んで「一品持ち寄り忘年会」を予定していますので、参座した瞬間から皆何かソワソワして楽し気な雰囲気です。と言って、その前の修練を疎かにしてはいけませんので、年明けの「泉田町芸能音楽発表会」の団体演練の内容を踏襲しての基本演練から進めます。

今回の発表では組演武を多めに披露しようと考えていますが、その組み合わせでの練習時間が上手く合わなかったりしますので、組み合わせが完成した時点で別グループを作って習熟に励んで貰います。年末年始の休みも有りますし、練習回数も多くは取れませんが、少しでも良い出来映えの演武を披露して貰いたいものです。

後半も演武練習を中心に、受身やキックミットを使用しての当身を挟みます。また早上がりする小5五級のE君や、忘年会に参加しない小5五級のH君には、私の職場で配られたクリスマスケーキを切って食べて貰います。終盤には、「巻小手」の攻者を1列に成って行う「掛かり稽古」を2回転ほど行い、締めの気合い出しをして修練を切り上げます。

作務を終えた後に、和室に場を移して「一品持ち寄り忘年会」に移行。コロナ禍により4年ぶりの開催となりましたが、集まっての会食に人が集まらなくなっている世相な中で、この会を開催出来る事自体に感謝です。保護者の方の出席が4年前よりかなり少なく、普段出来ない深い話も今回はあまり出来ませんでしたが、次回以降の道院行事の在り方も含めて、希望の持てる雰囲気ではありました。

持ち寄られた料理も、フライドチキン・焼きそば・サンドイッチ・スイートポテトパイ・ジャーマンポテト・焼きそば・アヒージョ・肉野菜炒めと多岐に渡り、その料理があまり残される事も無く、たいらげられていく様は実に心地良いものです。お互い飲み物を「お疲れ様でした」、「来年も宜しく御願いします」と言いながら注ぎ合って和を深め合う機会と成りましたので、2週間程の冬休みを経て、新たな1年を精力的に活動して行きたいと思います。

12月16日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。雨は降っているものの、12月にしては暖かな気温の中で、鍛錬に励みます。

今日も欠席者が多数でしたが、参座してくれた面々で修行の空間を構築します。年末の忙しさにかまけてと言う訳でもありませんが、修練内容の組み立てが随分雑に成って来ています。それが門信徒の取り組みに良くない影響を及ぼしてもいけませんので、少しでも引き締めて行きたいところ。掃除機を掛け終えたはずのホールのカーペットのあちこちに小石が落ちていたりしますので、静か~なトーンでやり直す様に伝えます。

段取りが悪く、年明けの「泉田町芸能音楽発表会」の準備を全くしていません。それもあってと言う訳でもないですが、今回は組演武を多目にして、その内容をそれぞれで考えて貰う事にしました。その材料に成りそうな内容を基本演練に組み込みます。またすね当てと拳サポーターを付けて、相対演練での当て止めの感覚を養ったり、廻蹴の足の動かし方の習熟に務めました。

早めに鎮魂行を行い、自由練習のスタートでホワイトボードを使って演武の構成のパターンを説明しました。今日は休んでいた副道院長のNさんと中1一級のH君。少年四級受験を延期した小5五級のE君と、小学生の内に少年四級を受験する様に伝えた小6五級のA君。A君と組んで3月に少年四級を受験する予定の小5五級のH君と、小4六級のA君。土曜日は学習塾通いで火曜日しか参座しない小5五級のR君と、小6五級のY君の4組の組演武と、その他のメンバーの団体演練の5つの発表を予定しています。

説明の後に、時間を取ってそれぞれに構成を考えて貰いましたが、自分の問題として捉えて相手とコミュニケーションを取る人もいれば、年上の後輩に任せきりの人もいます。何度かやり直しをさせながら、自分達で決めた演武の習熟に励んで貰います。

16時前に参座してくれたK君・Rちゃん兄妹には、小3八級のA君も併せてウォーミングアップのメニューを通して貰い、その指揮を小6五級のY君に任せました。中学生以降に継続する気が無く、それまでに試験を受けようとも考えていないY君は、目標も集中力も無い状態での参座を繰り返しています。今回の芸能音楽発表会では、火曜日にしか参座しないR君と組んでいますので、土曜日には後輩の面倒をみて貰い、逆に自分の姿が人の目にどう映っているかを考えて貰おうと思います。

甘えが強く集中力の弱い目の前の3人相手に、奮闘するA君。号令の掛け方も、普段自分がどんな支持と号令を聞いているかを考えていないのが丸判りの状態ですが、自分がやらなきゃいけない状況に追い込まれて、ようやく自分の未熟さを実感出来る様です。指示を受けている3人が集中を切らす度に、横から私が「先輩が自分達の為に一生懸命になってくれてるんだから、せめて精一杯やれよ」と伝えます。この3人が、今後の自分の在り方にどうこの時間を活かすかは判りませんが、少しでも良いものを受け取ってくれる様に、それぞれの精一杯を出して行って欲しいものです。

12月9日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。暖かな陽気に恵まれた中、鍛錬に励みます。

今日は10月に入門してくれた小5男子K君と小2女子Rちゃんの入門式を挙行しました。普段は14時から刈谷駅付近のスイミングスクールに通っている為、道院修練にはあまり参座出来ないのですが、割りとスイミングが突発的な曜日の変更に対応してくれるとの事で、今回初めて13時からの専有道場に顔を出してくれました。お母さんから「御礼の御菓子」も頂きましたので、終了後の御菓子加えます。

入門式に際して、誓願文奉読の練習をしっかりして来てくれていたであろうK君。途中、緊張からか読み上げるスピードが挙がったりしましたが、つまづいた部分をやり直して読む等、落ち着いて最後までやり遂げました。入門式では開設当初の「3つの約束」に足した「5つの約束」を伝えるのですが、先輩達もほとんど覚えていません。手の掛かりそうな兄妹にとって、有意義な時間・空間を提供する為にも、本人達の意識と共に先輩達の意識も高めたいところです。

場を変えて、易筋行を。法衣を畳むのに時間が掛かっていたのですが、市民館に到着した時には小5五級のE君が前に立ち、準備運動と基本演練を進めてくれていました。言葉を発する事の俊敏さがあまり無いE君ですが、前に立つ事を嫌がらないので、経験をプラスにして自分の能力を開発していって欲しいものです。

今日参座する予定の全員が揃ってから、改めて自己紹介を。氏名や学校と共に、「好きな食べ物」と「好きな有名人」を述べて貰いましたが、専有道場での1回目と変える人もいたり、数年前の同じテーマの自己紹介で内容が変化している人もいたり。ちょっとした工夫で和やかな雰囲気も作れますね。

易筋行の後半では、クラス分けをして習熟に励みます。副道院長のNさんと中1一級のH君で、来年3月の准拳士初段受験に向けて、金剛拳の確認をします。週1参座も滞りがちなNさんですので、たまの参座が「痛い技」ばかりに成らない様にしないといけませんね。それぞれの組み合わせを、私が回りながらアドバイスを加えていきますが、目標をもって取り組んでいる人と、そうでない人の取り組みの差は、なかなか埋められないですね。結局は本人が求めているかどうかで決まるのですが、少しでも意味の有る時間を自らの意識と行動で創り上げて貰う為に、良い関わりをしていきたいと思います。

12月2日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。冷たい空気の中の暖かな陽射しを味わいながら、鍛錬に励みます。

いつの間にやら、今年も最後の一ヶ月。忙しない年の瀬の到来の為か、あれこれ段取りが滞っていますが、「より良い修行の空間」を構築する為に、適切な行動を積み重ねて行きたいものです。

序盤のメンバーの顔触れを観て、少年四級の試験の内容に繋がる事と、その発展形の何かをやろうと基本演練を進めていると、ホールのドアを開けて、男性を顔をのぞかせました。「誰かのお父さんが、忘れ物を届けに来たのかな?」と思いましたが、当てはまる顔が思い浮かびません。が、2秒ほど経って、2000年10月に私が入門した道院にいらっしゃった、10歳ほど年下の先輩だと気付きました。この先輩には技術面でのアドバイスを多く頂き、2年程して休眠された後も、自宅での自主練に誘って頂いたり、2010年の刈谷北道院設立時に少し力をお借りした事もあり、その後は年賀状でのやり取りのみで13年ぶりの再会でしたが、そこで気付けた私自身にも喜びを感じましたし、「先週も見学したくて寄ったんですよ」と出向いて下さった「人の縁」の有り難さを感じます。

「先輩が見てる」と言う緊張感の中でしたが、「出来る事しかやれないか」と普段通りに進めます。単独での突き・蹴り・受けの反復から、正対構での相対演練に進み、全体での「切抜(内)」から「逆小手もどき」から「巻小手」の簡略化バージョンへと進めます。途中、副道院長のNさんも参座されたので、1月・3月に少年四級を受験する面々の相手もした貰います。また、Nさんと見学されている先輩のKさんの家がかなり近い所に在った事も含めて、NさんにKさんを紹介しました。

鎮魂行前に、暖房にコインインして進めますが、小6五級のY君がずっと「頭が痛い」「呼吸が苦しい」と言っていましたので、体温の平常・お腹も痛くないと言う状態でしたが、後ろに休ませたままでクラス別に分けて自由練習を進めます。16時前にK君・Rちゃん兄妹が到着したので、2人で少年八級の動きを確認し、下のクラスに混ぜて習熟に励みつつ、Rちゃんに伝えてなかった「反射神経ゲーム」を下のクラス5人で反復します。

小4六級のA君は、既に飽きて意識も無く室の低い動きをし始めていましたが、小3八級のA君は違う動きをしていても、「お遊戯感覚」で楽し気に繰り返します。質が高まっているかどうかで言えば疑問も多いですが、法形を反復していても「課題を意識出来ない」、「上手く出来ない自分にめげる」人には、「お遊戯」からでも「身体を動かす」、「自分の身体の状態に意識を持つ」と言う癖付けをして行く事は、意味がある様に思います。

なかなか質の高い修練には成らないなと思いつつも、少しづつでも自分のレベルを挙げている人もいますので、希望を抱きつつ繰り返して行くだけでしょう。最後まで見学していた先輩には、かなり物足りなかったであろう内容でしたが、2週間持って来てくれるのを忘れていた小6五級のA君の修学旅行土産を皆で分けたりと、楽し気な雰囲気で修練を切り上げました。

11月25日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。11月末にしては暖かな空気の中、鍛錬に励みます。

今日・明日の2日間、泉田市民館で「泉田町文化展」が開催される為、会場を変えての修練です。丁度時期的に、年数回割り当てが有る泉田会館の清掃の実施に良いタイミングだなと思ったのですが、世間は全く頭になかった「あいちウィーク」の4連休の最中らしく、今日も欠席者多数。どの程度清掃が出来るか、どんな修練内容にしようか思案しつつ、参座してくれる面々を待ちます。

スタート前に参座してくれた小6五級のA君・小4六級のA君と、それぞれの次の試験に関連する内容を加味したメニューから進め、徐々に増える顔触れに合わせて内容を進化させます。基本の身体操作を応用させていくだけですから、内容にも関連性があるのですが、取り組んでいる本人がその事を意識してくれれば、レベルアップもし易いのですが、その説明を聞いている人も少ないのが現実ですね。ここを何とかしたいものですが、はてさて。

一番最後に参座してくれたのが、先週の昇級試験を体調不良で延期した小5五級のE君。まだ咳が出たり、喉が辛そうな状態で時間を短くしての参座でしたが、何とか来てくれました。その時間に合わせて、学科・法話をして泉田会館の清掃に入ります。普段出来ないところもやっておこうと、あれこれ指示を出しつつ、皆に「自分でやれる事を探そうか」と伝えますが、なかなか自分から探して且つ着実に作業を行うと言うのも簡単では無い様で。

清掃を小1時間で切り上げ、自由練習の時間ではちょっと試してみたかった「反射神経ゲーム」を。相対演練で相手に合わせる事が苦手な人や、相手の動きに遅れる人の反応速度を挙げる事を目的としてゲーム性も加えたものですが、「ゲーム」と言う言葉を使っただけで、皆が「楽しい事をやれるのか」と錯覚してくれるのがちょっとしたマジックですね(笑)。それでも段階を3つ用意して行うと、中1一級のH君も間違える瞬間が有ったり、逆に普段の修練と共通する部分も解り易く用意してあるので、何を意識して行えば良いかも、高い水準で反映させていました。

そんな「楽しい練習」にすると、どんどん意欲的になってくれるかと言えば、浮かれて「遊び」に入って水準を下げる人が大半なのですが、それでも何処かしら自分で意識したり、自発的な意欲を沸かせられる瞬間が有るなら、可能性は有ると言う事でしょう。今日参座してくれた面々は、私が勝手に決めた「幹部候補」2人と、「先輩らしさ」を意識出来ない入門ナンバー2ナンバー3の2人と、恐らく3月で休眠する目的の無い状態の小学6年生1人の5名。そんなバラツキの有るメンバーが、ある瞬間協力して行動出来る貴重な時間・空間なのだなと、この先の良い変化・展開を目指しながら締めの気合い出しをして、すっかり暗くなった泉田会館の駐車場で皆を見送りました。

11月18日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。陽射しは暖かいものの、冷たい風が吹く中、鍛錬に励みます。

世の中はインフルエンザも流行っているそうで、今日も太陽不良等で欠席者多数。そんな中でも同じ時間に修行の場に赴き、少しでも身体を動かしてレベルアップを図る。周囲との調和を心掛けながらも、周囲に状況に影響されずに自らの精進に邁進する事こそ修行の根幹でしょうし、老若男女、小中学生だけでなく社会人にも必要とされる「生きる力」とも言えるでしょう。

明日の地区合同昇級試験に向けての、最終調整の機会にする予定でしたが、少年四級を受験するE君から体調不良による欠席の連絡が。後程、インフルエンザの検査もして陰性だったとの連絡も頂き、明日の朝の体調次第で受験するかしないかを決める事としました。相手を御願いしている中1一級のH君に何時までの連絡なら対応可能か確認し、事務局の先生にも「場合によってはキャンセル」との電話も入れておきましたが、目標をもって努力していても、必ずしもその場に到達出来る訳では無い事も実感します。

 

学科・法話の時間でも、読本の回し読みをしながら「自ら目標をもって努力する」事の大切さを説きました。自らの人生を充実させる為には、自らやる気に成って積極的に行動する事が大前提でしょう。昇級試験もその材料の一つではあるでしょうが、現在小学6年生で、「中学生に成ったら辞める」と思っている人は、身体を動かしていても向上しようと言う意識は全く感じられません。その時間の使い方が、実は自分の人生の幸福を損ねていると言う事は、伝えておこうと思います。

鎮魂行後の自由練習では、前半に「小手抜」をやった後に、すね当てを着けて「十字受」の練習を。前の腕と後ろの腕のそれぞれの受け方を練習してから両腕を使っての「十字受」に繋げましたが、いきなり両腕での「十字受」をやるよりは向上しやすいかなと感じました。

つい2週間前ぐらいまで「暑いなぁ」と感じていた気がしますが、どんどん寒さが増し、陽が落ちるのも早くなって来ました。例年通り、15時過ぎになると市民館のホールも寒さが厳しく成り、今シーズン初の暖房用のコインイン。少し空気を温かくしておいてから、「十字受」の延長で中段への蹴り攻撃に対する防御・反撃の運用法を。正確な防御の形は完全には出来ていなくても、その後の反撃も視野に入れて動く様に伝えると、皆なかなか良い動きをします。終了の時間に成ると、外は随分暗くなっていますが、皆の顔には笑顔があります。毎回の修練で、自らの意識と行動で笑顔に成れる様な人を増やしたいと思います。

11月11日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。冷たく強い風の吹く中、専有道場に赴きます。

今日は、体調不良や用事等で都合の合わない方が多く、スタートに顔を合わせられる人が随分少ない状態でした。それでも、逆に都合を合わせようとしてもらえる事の有り難さを感じる機会にもなります。その行動を起こしてくれた人達には、せめて何か甲斐のある結果を手にして欲しいものです。

少ない人数でも作務もテキパキ行います。最近、小3八級のA君の素振りに「集中力」の様なものを感じます。世の中の求めるレベルはもっと上ではありますが、少しずつでも成長をしているのだなと思いますし、A君自身がそこを励みにしてくれると嬉しいものです。

鎮魂行の後は、「あ・うん」を活用しての学科・法話を。目の前の3人にそれぞれの意見を聞きますが、なかなか上手く言葉を紡ぐ事が難しい様で。3年間のコロナ禍で、人と会話する事が苦手な人が増えた事は想像出来ますが、頭の中で文章を構成する国語力や、声を出す事自体が苦手になっている人が増えているのかも知れませんね。

場を変えて、易筋行を。遅れて参座してくれた3人と、来週の地区合同昇級試験に向けた内容を、基本の身体操作の感覚を養える様に反復します。運動明けの人も多く、「疲れてるんだろうなぁ」と言う状態が見受けられますが、集中して自ら意欲を高める様に声を掛けます。が、そもそもガリガリ意欲的に行動出来る人なら、保護者の方が入門させようとは思わないであろう現実も有りますので、如何にして「やらされ」ではない行動力を高められるのかを苦心します。

後半は、3つに組み合わせを分けて、それぞれの課題の習熟を。少年四級を受験する小5五級のE君は、意欲も含めて良い仕上がり具合い。中1一級のH君と共に、有段以降に求められる感覚も視野に入れて、習熟に励んで貰います。少年六級を受験する小4七級のA君も、技術レベルは挙がって来ていますが、集中出来ずに「遊び」が入ってしまうのは変わりません。ここら辺りは、もう少し時間が掛かるのかなとも感じます。

ラストのパートでキックミットを使用しての当身を。基本の逆突の足捌きと重心移動を意識しながら行います。参座率としてはちょうど50%の本日。高学年率の高い刈谷北道院は2年後には在籍者数が今日より少なく成る事も考えられますが、そこに集った人で協力し合いながら向上する事は変わらないでしょう。そんな事を伝えながら、締めの気合い出しをして帰路に着きました。