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Shorinji Kempo

8月2日(土)・3日(日)、「強化合宿2025」開催。

8月2日(土)の午後から3日(日)の正午に掛けて、泉田市民館と刈谷市井ヶ谷町に在る洲原ロッジを活用して、「強化合宿2025」を開催しました。

7月最終土日に行う予定が、他の団体さんとの共同利用と成った事と参議院議員選挙の投票とカブる可能性があった為、翌週の8月頭の開催に切り替えた今回の会。来週の「泉田町盆踊り大会」での演武披露の習熟を柱に、正中線や丹田や重心と言った基本的な部分でありながら「小難しい」課題に取り組みました。

今回、盆踊り大会では4組の組演武を披露するのですが、演武内容を揃えた4構成にしたので、練習相手を代えても共通したテーマで習熟に努める事が出来ます。鎮魂行から演武練習まで3時間の易筋行を、ボチボチ順調に進められました。

16時から、飲み物や各種食材を車に積み込んで洲原ロッジに移動。昨年は、私の着替えを入れたバッグを市民館に置き忘れて、取りに戻った事が思い出されます(笑)。ロッジに着き、受付を終了すると、共同利用の予定だった団体さんがキャンセルされていた事を知りました。他の団体さんと共同利用する事で、周囲に気遣いしながら行動する「訓練」に成り有意義ですが、一方で単独利用=独占出来るので、有り難くは有ります。

今回のバーベキューでは、冷やし麺の準備を中3初段のH君・とうもろこしの準備を小5六級のA君のお母さんに御願いしましたが、その後の段取りを参加された保護者の方が、声を掛け合って手伝っていた姿が好印象です。初日バーベキューでは、私は基本「焼き係」で奉仕する事に徹しているのですが、今年は小6三級のA君のお父さんが、早いタイミングで「代わりますよ」と担って下さったので、お任せしました。

また、参加者の顔触れの中に「ん?誰だ?」と思う高齢女性がいたのですが、顔立ちから察するに小6三級のA君の母方のお祖母さんの様で。今日がたまたま神戸からいらっしゃるタイミングと重なったそうで、初めて御会いする事が出来ました。またかなり暗くなってからですが用意した花火を始めると、小学生達が競って火を着け始めます。みな一様に楽しそうな雰囲気で、こんな会を催せて良かったなと思います。

翌日の朝食作りも、例年通り自炊で。私と副道院長のNさんの朝食作りも、徐々に小慣れて来ています。また昨年夜中にゲームをやり過ぎて、6時からのバーベキュー場の清掃に寝坊した面々も、アラームを掛けて準備していたりと、姿勢が変わって来ている面を感じます。また、今回は小4七級のRちゃんが、「一緒に泊まらないか、誘って下さい」と言っていたSさんH君の家のМちゃんが入門前ながら宿泊しまして。Rちゃんが面倒見良くМちゃんの相手していたのが、印象的でした。

泉田市民館に戻り、再度演武練習と基本の身体操作、また小5六級のA君の希望もあり、少年五級の確認を全員で行いました。お祖母ちゃんとの旅行がある小6三級のA君は1時間で早上がりし、小4七級のRちゃんとの演武もそこまでの習熟と成りましたが、ボチボチ仕上がって来たと言って良いでしょう。A君が帰る前に分配品も争奪戦も済ませ、多くの飲み物や食材をみんなに持ち帰って貰いました。調子に乗って買い過ぎてしまった様で、赤字額を想像するのも恐ろしいですが、たまには運営費から大盤振る舞いするのも良いでしょう。

洲原ロッジを退館する際に、管理人さんに「また1年後、宜しく御願いします」と御挨拶したら、「冬休みは、泊ってくれないんですか?あなた達みたいな団体なら大歓迎ですよ」とのお言葉も戴きました。開催出来る事が当たり前ではない、道院行事。各種課題は有るでしょうが、今回も多くの方の御協力もあって、何とか終える事が出来ました。今後も支え甲斐の有る道院運営を心掛けて行きたいものです。

7月26日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。変わらず続く厳しい暑さの中、鍛錬に励みます。

先週の地区合同昇級試験で、小6四級のA君・小5六級のМちゃんがそれぞれ高井いレベルで合格してくれました。と言う事で、1週間後の「強化合宿2025」、2週間後の「泉田町盆踊り大会」での演武披露に、照準を合わせて行かないといけませんね。

地区の皆さんも盆踊り大会への準備・段取りが佳境に入っている様で、市民館のホールにも会場で使用するであろう看板や支柱、協賛企業の一覧が置かれていて、雰囲気も感じます。また、先週行った「スイカ会食」の御礼を公民館長さんに御伝えしましたら、今週火曜日の修練時に「子供達に食べさせてあげて」と、もう1個スイカを届けて下さいました。会食として再度行うのではなく、今回は家に持って帰って家族で楽しんで頂こうと、会議室の台所で切り分けて、冷蔵庫で冷やします。

易筋行序盤は。盆踊り大会で全員で行う予定の動きの確認を。基本的な動きの組み合わせですが、何となくやってしまうと繰り返してもあまり意味が有りません。「ただ。やる」のではなく、レベルを挙げる事を意識して行いたいですね。

今回の演武披露は、一般拳士からの意見を取り入れ、説明の仕方や演武内容で工夫をしようと言う事に成りました。「内受突」、「小手抜」、「天地拳第一系・相対」、「下受蹴」の4つの動きを土台にして、見せ方や応用で変化を付けたものですが、結果的に全員で同じ方向性で練習する事がやりやすく成りました。

小2白帯のH君は、ノリノリでやっていても精神的スタミナがもたないので、集中力を切らして「遊び」が入るのですが、彼の資質ではあと3年ぐらいはこんな感じでしょう。ただ、小1から始めたA君が嫌々取り組んでいても最近急成長している様に、続けていれば良い変化をする可能性は大きくなります。A君よりも手抜きをする時間が少ないH君は、A君よりも高いレベルに到達する可能性も有るでしょう。そこを期待しながら、気長に付き合っていきますかね。

毎回メインに持ってくる副道院長のNさんと中3初段のH君の演武も、共通する4つの動きを基に構成しました。体力面を考慮してか、14時半頃からの参座が続くNさんですが、6構成ではなく4構成で済む今回の演武披露は煮詰めていくのもやり易そうです。

「自由練習」は、A君に「小手投」を伝える為の時間に。序盤は小2白帯のH君は「小手抜」にして、他の人は「逆小手」。後半は、「逆小手」と「小手投」の違いを意識して行い、H君は「下受蹴」を反復する流れで行いました。A君は基本的に「難しそう」と思うと「甘え」が入ってダラダラする傾向が強まります。段階を分けて少しづつポイントを伝えていっても、その習熟度はなかなか能率良く挙がりません。この辺りが、A君自身の課題と言えるでしょう。

ポイントはほぼ伝えて、そこそこ出来る様には成って来ましたので、ラストは全員で「掛かり稽古」的に「小手投」を行いましたが、A君はずっとブツブツ「泣き言」を口にします。まあ、何歳になっても「現実逃避」したくなる事情は目の前に巡って来るでしょう。「乗り越えられる力が身に付く様に頑張れよ」と思いつつ、締めの気合い出しで修練を切り上げました。

7月19日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。慣れつつあるものの、厳しい暑さの中、鍛錬に励みます。

明日が参議院議員選挙と言う事もあり、投票所に成る泉田市民館は前日から入館・使用が出来ません。そんな時はいつも優先的に泉田会館を確保して頂けるのですが、いつもながら地域の施設を使わせて頂ける境遇に感謝・感謝です。また今日は昨年に引き続き、公民館長さんからスイカの差し入れを頂いており、終了30分前に修練を切り上げ、スイカ会食を行う予定で、自宅に届けて頂いたスイカを切り分けて持参しました。

泉田会館に到着すると、ホールのど真ん中に太鼓が出されていました。例年夏休み期間中の土日の夜に、8月の「泉田町盆踊り大会」で叩く泉田子供会在籍の小学生さん達に、太鼓の叩き方を私の小学生時代の同級生が指導しているのですが、恐らくその為に出されているのでしょう。通常は「邪魔だなぁ」的に思ってしまうものですが、今年は盆踊り大会で行う予定の演武披露が、例年の夜店の時間ではなく、踊りの本番の時間のオープニング15分に組み込まれているとの話を、先日頂きまして。何故そうなったのかは判りませんが、今年度・来年度の公民館長さんがかつての地区長歴任者と言う事もあり、長年の継続した地域活性化の活動に対する理解の現れとして、目立つ舞台を用意して下さったんだろうと、勝手に解釈しております(笑)。

その演武披露は、一般の中から意見を頂き、スタートを太鼓の置かれたやぐらの上で、太鼓の音に合わせて突き蹴りをやろうと想定していましたので、太鼓が出されていた事は実に好都合。今日の修練では、大いに活用させて頂きました。

修練スタートから、演武披露のオープニングを練習。段階を区切って、号令を掛けながら~太鼓に合わせて、動きを予告しながら~予告を無くして、内側を観ながら~全員外を向いて、太鼓の音のみに合わせて~と進めますと、全員同じペースで動きを理解出来ました。

明日が地区合同の昇級試験でもありますので、少年三級試験の基本の部分を全員で行い、連盟の会報を使用しての学科・法話に。その頃には副道院長のNさんとSさんも到着しましたので、演武披露のオープニングを全員で練習。そこそこ良い感じで進めました。まだ私の喉の状態が完全には復調しませんので、中3初段のH君に鎮魂行の主座を・打棒を小5六級のA君に任せて進めます。皆それぞれに各種役割りをこなせつつありますし、「そこでつまづくの?」と言う部分も発見出来ますので、逆に指導や修練の幅も拡げれます。

16時半からの「スイカ会食」には、平日参座のみになったK君・Rちゃん兄妹にも声を掛けておいたのですが、「あたしは絶対食べに行く!」と宣言していたRちゃんが、16時過ぎに道衣姿で到着。16時半にスイカだけ食べに来ても良いのに、スイミング明けの疲れている状態で道衣を着て来るその気持ちが嬉しいですね。と言う事で、キャンプの最終日とカブり、演武披露に参加出来ない可能性が高いRちゃんにもオープニングの動きを伝えます。

16時半から「スイカ会食」がスタート。小6四級のA君のお父さんが妹のNちゃんと共に、また遅れてSさんの奥さんと娘のМちゃんも参加してくれました。かなり大きいスイカでしたので、切り分けた4分の3が残るかと思いましたが、見事完食。残った4分1はじゃんけんでの争奪戦の上、「多分、要らないわ」と言っていた小6四級のA君が勝って、ガッツポーズをして持ち帰りました。美味しいスイカを味わいながら、皆さんに楽しんで頂けた様に思います。

会食を切り上げ、喉が痛いので中3初段のH君に「あなたが締めて。2代目道院長として、何かそれらしい事言って(笑)」と伝えると、「地域のイベントに参加出来る事や色々頂ける事は、当たり前の事ではないと思うので、感謝して頑張りましょう」と、100点満点の締め方してくれました。H君は明日の試験でA君の相手を御願いしてあるのですが、他の所属から一般一級の受験者がいる事を伝えると、「一級の相手はしなくて良いですか?」と他の道院の受験者の事も気にしてくれていました。

キャンプで演武披露に参加出来ない可能性が高かったRちゃんのお母さんから、「朝迎えに行くので、演武披露に参加します」との言葉を頂きました。てっきり岡崎ぐらいだろうと思っていたキャンプ地が静岡である事を知り、「いや~、そこまでして貰うのも。せっかくの年1回のキャンプを途中で抜けるのも悪いし」とも思いましたが、Rちゃんが「演武披露に参加したい」と言ってくれていると聞き、「それ、ワガママ言ってるんちやうの?」と心配しつつも、やはり嬉しいものです。日曜日を潰して、後輩の試験の相手をする。楽しいキャンプの時間を削って、演武披露に参加する。それをしてくれる本人や支えてくれる保護者の方にとって、やるだけの意味や甲斐の有る時間・空間を創り出していきたいものです。

7月12日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。気温の高い夏の日に、皆が集まります。

例年より2カ月早く「真夏」の暑さが到来したので、7月中旬とは思えない暑さでも少し楽な様な気もしてしまいます。他の人が来る前に部屋の空気を入れ替え、クーラーで過ごし易くしておきます。集まった順に作務を始め、鎮魂行~に進み、「あ・うん」を使用しての学科・法話に入る頃に、遅れていたSさん親子も合流です。

「あ・うん」を使用しての学科・法話では、冒頭のページから回し読みを。大学生の社会人なってからの継続に対する考察と言った内容でしたが、法人の違いや修練内容・目的意識の説明も絡めて話を進めましたが、普段あまり話を聞いていない小5六級のA君が、しっかり内容を理解しながら聞いている雰囲気だったのが印象的でした。あまり真剣に全力で取り組めているとは思えないA君ですが、逆に大学生拳士が「やらない・続けない」理由は、実感出来る要素が多いのかも知れません。

場を変えて、易筋行を。スタートを中3初段のH君に任せて、その後を引き継ぎます。約1か月後には、「泉田町盆踊り大会」での演武披露もあり、その内容を絡めたメニューにします。

先週公民館主事の方から、演武披露の件で相談があり、今年は昨年までの夜店の時間を先行させてその後盆踊り本番と言う流れではなく、夜店の時間と踊りの時間を並行して行う話を聞きました。暑さへの対応の関係なのか、「夜店と踊りを同時に始めたら、踊る人居ないんじゃない?」と思いますが、私達の演武披露の時間も踊りの時間のオープニングに組み込んで頂ける事に成りました。これまでは別枠で「地区はほぼ無関係」と言う形で行って来ましたが、今年の公民館長と公民館主事の御二人は以前地区長も務められており、普段から協力的な姿勢を見せて下さってますので、しっかり取り組みたいものです。

今日は全員で「内受突」や「天地拳第一系・相対」から進めていきますが、「基本が大事」と言う事はどの動きをしていても同じ事でしょう。下半身の使い方や、それによる重心移動等、構え方や相手との合わせ方・外し方も、初級の科目でも意識して行えば、それなりの動きやレベルに成ります。今日は小2白帯のH君を相手にして説明しながら、「合わせる・外す」の説明をしてポジション取りだけでも伝えようとしたのですが、その最中に「お?ちゃんと相手の力を感じてるかな」と感じましたので、後にH君だけを相手にして「ここで合わせろ~!」、「ほら、今外されたの判る?」と暫く伝えました。「相手を実際に殴る蹴る」は上手なH君。と言う事は、実は相手に合わせる事も上達するのか?と可能性も見出せましたので、ちょっと伝える内容と方向性も考慮していこうと思います。

修練を切り上げる直前に、この後ホールを使用される地区の役員さん達がいらっしゃり、棒アイスやお菓子の差し入れを頂きましたし、来週の修練では選挙前日と言う事もあり、会場を泉田会館に変更するのですが、「来週、冷蔵庫にスイカ入れとくから食べて」と御心遣いを頂きました。一緒にお迎えに来てくれた小6四級のA君の妹のNちゃんにも「棒アイス欲しい?」を聞くとニンマリしましたので、役員さん達の想いを皆で頂きました。そのA君は盆踊り当日に里帰りで不参加と言う事が判明し、内容や組み合わせの再検討を余儀無くされましたが、刈谷北道院の仲間や地区の役員さん達とも密に相談し、良い取り組みにしたいと思います。

7月5日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。ウンザリする程の気温の高さと陽射しの強さの中、鍛錬に励みます。

市民館に着いて早々にクーラーにコインイン。少しでも快適な環境にしようと作務を始めますが、駐車場に停まった車から市民館の玄関に進む人影が。今日は「少林寺拳法体験会」として告知している第1土曜日でもありますので、「おっ!飛び込みの体験希望者が来たな」と思いながらそのまま、作務を続けます。親子?の様な3人組を案内し、見学者名簿に名前等を記載して頂きましたが、4歳の年少の男の子と、お父さんとお祖母ちゃん。しかも泉田町と同じ小学校の学区でもある今岡町在住の方々でした。

もう10年以上、泉田町だけでなく近隣の地区や子ども会さんの回覧板で各種告知をして頂いてますが、今岡町からは見学者・体験者はおろか問い合わせさえも1回もありませんでした。先日、5年務められた前任者から交代された今岡の地区長さんの御宅に「夏休み武道体験会」のプリントを届けがてら御挨拶に伺いましたが、その際のやり取りも良い感じで済ませて、何か雰囲気が変わりそうな気配も感じていました。すると今週火曜日の修練時には、今岡町在住の中学1年生の女の子のお母さんからお問い合わせを頂き、驚いていた所の今日の来訪です。今岡での告知を辞めようかなとも思案していた時期も有りましたので、続けていると何が起こるか解らないなと思います。

息子さんのH君が4歳と言う事もあり、通常の「体験会」メニューはやれないだろうとの事で、「30分でも御願いします」と言うお父さん・お祖母ちゃんにも一緒に交ざって頂き、突きの繰り返しを。と言って、準備運動の段階で「あっ、これは全く同じ事をやれないぞ」と、瞬間瞬間でのアレンジを必要としました。脚を曲げる速さもH君に合わせての屈伸運動をしたり、ひとりひとりに「1,2」と数字を声に出して貰ってからH君にフッて声を出して貰ったり、拳の握り方を説明する前に小6四級のA君や小2白帯のH君とじゃんけんをして貰ってから、「グーの形を作ろうか」と説明し、合掌礼を伝える時には「パーの形で合わせようか」と伝えたり。

「入門は小学生から」としてますので、幼稚園児との練習の経験はこれまでほとんど無かったのですが、今回のH君との時間で動けるペース配分やトータルの時間等でも、もっと柔軟に幅を付けても良いなとあれこれ発見が出来ました。最初は「私はいいです」と言っていたお父さんにも「イイっす、イイっす!一緒にやりましょ」と交ざって頂き、楽しそうに過ごして頂けましたし、「私が一緒にやりたくて」と言うお祖母ちゃんにも、お孫さんとの触れ合いの時間を提供出来た様に思います。仮にH君が入門してくれたとしても3年先。それまで関わって頂けるかも定かではありませんが、逆に「入門していない方にも貢献出来る地域活性化」の実現としては、非常に貴重な存在です。「また是非皆さんで参加して下さい」と御伝えして、30分強の体験会を終了しました。

今日も中3初段のH君が、部活動の大会でお休み。3年生として部活動のクライマックスですので、しっかり取り組んで欲しいものです。一方でH君に相手をして貰う予定でいた、小6四級のA君の少年三級受験に向けた「予備審査」は、遅れて参座の副道院長のNさんに務めて頂きました。今月20日の地区合同昇級試験も、H君の都合が合わなければ相手はNさんに御願いする事に成りそうです。

今日も鎮魂行の主座はA君に御願いしましたが、慣れるに連れてなかなか様に成って来ています。「自由練習」前半は、A君の「予備審査」の相対部分を行い、その間SさんとH君親子には構えの確認をして頂きました。A君の法形の動きは実に精度の高い状態に仕上がっていて、相手を務めていたNさんも手応えを感じていた様です。かつてのNさん自身の娘さん・息子さん達「刈谷北道院の第2世代」の有段者に成った人達より、高いレベルに行く可能性が出て来たA君。果たして本人がどこまで求めるでしょうか。

やり直しもほとんど無く、サクサク進んだ予備審査の後に、4人で相手を変え「小手抜」と「逆小手」の習熟を。重心移動やそれの基に成る身体操作をイメージ出来ていないSさんは、相対では更に難易度が挙がってしまいます。「余暇の時間」でそんなに悩む必要も無いかとも思いつつ、「修行への邁進」として何処まで高めようとするかは本人次第。最低限、伝える側として鍛錬に励む姿勢とそれなりの結果は残しておきたいもの。更なるやる気を燃やしつつ、締めの気合い出しはA君に任せて修練を切り上げました。

6月28日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。6月とは思えない暑さの中、鍛錬に励みます。

今日も欠席者多数ながら、来て早々にクーラーにコインインします。かつては7月ぐらいでもっと暑い状況に成ってから、時間を削りながらクーラーを使用していたものですが、数年前に道院の「赤字」を完済した事とこの何年かの酷暑を鑑みて、気楽に冷房代を費やしています。運営費を気にして熱中症に成らなくて済む「環境」に感謝しつつも、「この人数でクーラー使うのも勿体無いよなぁ」とも思います。「人集め」にも、もう少し注力しなければと思いつつ、取り敢えず今年度は在籍してくれている人の質を高める事を優先しようと思います。

スタートから小2白帯のH君とのマンツーマンであった為、彼にウォーミングアップ・メニューの号令を掛けて貰いながら、細かい動きのポイントを伝えていきます。あまり自分の状態を点検する感覚を持っていないH君ですが、徐々にレベルも挙がって来ていますから、上手く工夫して彼の成長に繋げていきたいものです。

小1時間経ってから、小6四級のA君が到着。これで今日のフルメンバーです。いつも通りダラダラのテンションでの登場で、「ダリいなぁ。少し締めるか」とも思いましたが、H君と交代で前に立ち、基本演練の主座を務めて貰うと、以前に比べるとしっかりした号令や気合いを出していました。この辺りに、A君の変化を感じます。

H君の少年八級科目の習熟を進めますが、細かいポイントを伝えると5割ぐらいの確率で出来つつある状態で、向上している空気を感じます。また相手をしているA君も基本の身体操作の質が変わったのが見て取れますし、意識してやろうとしているのも感じます。その後、いつもより30分程遅れて始めた鎮魂行も、まだ私の喉が万全ではないので、A君が主座・H君が打棒を務めましたが、主座をしている時の発声や教典の持ち方にも、A君の意識が変わった事を感じます。

残り1時間で、A君の三級科目の習熟をH君に攻者を務めて貰いながら進めました。当然H君にとっては上級の動きで出来ない事もありますから、「上中二連突」等の動きを反復したり、動きのポイントを説明しながら進めます。基本的に、攻者の時に「相手の邪魔をする」動きをしてしまうH君は、「型」の向上に時間が掛かりそうな気がしますが、相手をして貰っているA君も、H君が邪魔をする動きをしている事にも気付いていますし、それに苛立って殊更荒れた動きをする訳で無く。後輩へのアドバイスの仕方も含めて、「随分変わって来たな」と思います。

三級科目の復習でも、つまづいた時に「この時に、身体の向きはこっち」等の手本を見せると、すぐにそこを修正しようとしますし、H君がトイレに行っている時間に「単演、やっとこうか」と言うと、嫌がらずに取り組み、なかなか高いレベルでこなします。更に「カッコ良いんだけど、まだ何か肩に力が入ってるよな。肩に力が入ってると、移動した時に膝が伸びて腰が浮くよね」と2種類の動きをやって見せると理解出来ている様です。休憩時間にも、教典の巻き方や打棒を持っての天地拳の単演を「自主練」したりと積極性にも違いがあり、「凄いね。打棒を持った単演の動画でも観たの?」と聞くと、「前に道院長がやってた」と私自身覚えていない事を目安に取り組んでいました。

先週行った「正中線を合わせる・外す・捕える」の練習でも、力の流れや軸の意識を感覚で理解出来ていた様で、「一段ステージを挙げたねぇ」と驚きの結果を出していますが、意外に後輩の面倒を見たり声掛けをするのも嫌がらないA君。リアルに中3初段のH君に次ぐ存在に変化・成長している瞬間を見ているのは、何か不思議な感じです。締めの気合い出しもA君・H君2人にやって貰いましたが、2人供「もっと出す!」と伝えるとレベルを挙げて行きます。それを観ていたA君の妹のNちゃんも、作務の備品の運び出しを始めて手伝ってくれたり、お菓子の仕分けを御願いするとやってくれたりしました。「観て。走るの速いんだよ」とゼエゼエ言いながら笑顔で走り回っているNちゃんも含めて、良い雰囲気に成っているなと感じます。

6月21日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。早くも到来した「真夏の暑さ」の中、鍛錬に励みます。

今日も遅れる人・休む人の多い参座少ないながら、来てくれた顔触れに合わせて「充実した修行」を目指します。私の喉の状態も、全快には今一つで大きな声を出すと喉が痛む事もあるので、小6四級のA君に基本演練の主座を任せましたが、徐々にですがA君の掛ける号令に張りが出始め、良い雰囲気に成っています。

また小2白帯のH君の隣りに立って、彼の動きを点検していると、細かい修正点も見付けやすいもの。それを指摘してもすぐに直せる訳ではないですが、こちらも徐々にながら進歩してくれている様ですので、気長に付き合っていきたいものです。遅れて参座の副道院長のNさん・中3初段のH君の到着に合わせて、小2H君の少年八級試験と7月のA君の少年三級科目に通じる動きを確認し、座布団を使用しての受身の習熟もこなせました。

今日の鎮魂行は、主座をA君・打棒をH君に御願いして行いました。これまでやって来なかった、鎮魂行の役割分担ですが、私の喉の不調で期せずして他の人に割り振る事が出来ています。A君も主座としての唱和がかなり出来て来ていますので、技術面・行動面で「手本」を示せる様に意識を高めて欲しいものです。

「自由練習」前半では、Nさん・H君に相手をして貰いA君の少年三級試験に向けた習熟を行いました。土曜日は、A君にとって自分より上級の人と練習出来る貴重な日。少しでも感覚を養ってレベルを挙げておき、それが身に付いて継続する様にしておいて欲しいものです。

「自由練習」後半では、柔法の払いの動きの際に「正中線を合わせる」、「相手の攻撃から、正中線を外す」、「反撃の為に、相手の正中線を捕らえる」事を意識して行う練習を。そもそも自分の中に「正中線を立てる」事が出来ていなければ成立しない練習ですが、小2白帯のH君は手足を動かす事のみの意識で全く違う事をしていましたが、他の3人はそこそこ意識出来ていた様で。そこから、「相手の攻撃から、正中線を外す」事をしながら鈎手守法を造る。その後の抜技・逆技に繋げる事も含めて、Nさん・H君・A君はなかなか良い感じで掛けて掛けられてを繰り返していました。

残り10分で、この数年本山職員さん達が頻繁に行っている、内受突の状態から腕を絡めて相手の頭を巻き込む動きをやってみましたが、それまでの「正中線を合わせる・外す」意識が効果的だったのか、A君もH君相手に随分上手く投げていました。自分の級の科目より上級の事に取り組んでも、上のレベルの人が導く事によって上手くこなしていく。A君自身が「先輩」からして貰って来た事を、自分が他の人にしてあげられる様に成長してくれると嬉しいですね。

6月14日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。強めの雨が降る中、皆が集まります。

2週間前の修練時に潰れた喉。花粉症その他の影響で痛めたので、カスカスの声で愛知県修練会に参加し、翌日の勤務後に内科を受診して服薬で様子を見ていたのですが、受診した時点で3日間声が出ていないので「これはおかしいなぁ」と思ってはいました。1週間経ち、声の出ない状態で愛知県大会の審判を終えても改善しませんでしたので、耳鼻咽喉科を受診しましたら「喉が充血し過ぎて、かさぶたが出来てポリープの一歩手前」との事で。極力声を出さずに過ごし、服薬と吸入で約1週間。徐々に回復して少しは声を出せる様にはなりました。まだ声がかすれ、喋ると喉の奥が痛いのでもう1~2週間は掛かりそうですが、焦らず全快を目指したいところです。

声が出ないと言う事で、鎮魂行の主座は中3初段のH君に御願いしました。喉を痛めて以来、基本演練やスタートや終了の号令等、あれこれ他の方に割り振っていますが、その役目をどのレベルで行えるかは、ひとそれぞれ。行っている瞬間より前の、話の聞き方・情報収集の正確さが実は行動のレベルに大きく関わって来ると思いますが、そこに課題の有る人が多い様で。「あ・うん」を活用しての学科・法話でも、小教区制度について歴史や現状も踏まえて説明しても、ついさっき話したばかりの事を「西三河に小教区っていくつある?」、「安城に道院っていくつある?」と聞いても、答えられない人もいます。現在、私が小教区長と昇級試験の事務局も務めていますが、より充実した連携に向けて、一般・小学生共に理解を高めておこうと思います。

場を変えて、易筋行を。雨の中を移動したのですが、出る前に会場が泉田市民館から泉田会館に変更されている事を改めて全員に伝え、鍵を小5六級のA君に「こっちの鍵が泉田会館ね」と渡し、中3初段のH君に「15時過ぎたら、クーラー点けて」と100円を渡しておいたのですが、私が到着すると泉田市民館の方で準備を終えられていました?

「場所、あっち」と移動を指示し、灯りが消えた部屋で作動しているクーラーを消し、「人に伝える」事の難しさを改めて感じますが、「受け取る側」の意識を高めておく事も必要でしょう。中3初段のH君に基本演練を任せ、終了後に小6四級のA君を呼び、「車で送って貰った時に、御礼は言ったか?」、「車はどこに停まった?」、「場所は泉田会館って言ったんだけど、聞いとったか?」、「大人の人も完璧な訳じゃないから。もし大人が間違えた場所に行った時に、あなたがしっかり話を聞いてたら、正しい場所を教えてあげられるよな」と伝えると、はにかみながら「は~い」と答えました。

今日の易筋行は、7月の昇級試験に向けて小6四級のA君の三級科目の習熟を、中3初段のH君と。少年五級を受験予定の小5六級のМちゃんの相手を小5六級のA君に御願いしようと考えていますので、その習熟を小2白帯のH君にして貰い進めました。「自分の身体の動かし方を進歩させる」と共に、「相手に動きを合わせる」事で型のレベルを挙げる。「自己確立」と「自他共楽」そのものでしょうが、その為には自分で自分の在り方を点検して、修正する部分は修正しなければいけませんし、そもそも自分の目指す方向性をしっかり認識出来ていないと、点検もしようがありません。「人としての生き方」や「生きる力」にも直結する修行なんだなと言う事を、最近強く感じます。

「単なる武道やスポーツではなく」、「習い事のひとつ」でもない、人としての在り方を高める修行。そんな事に意義や価値を見出せる人がどれだけ居るのかなとも思いますが、逆に年を重ねるに連れ、老若男女問わず己れを高める努力を怠る事によって、己れに降りかかる苦難が増す事も感じます。多くの人にとって有益な修行に、自ら取り組む意欲を沸かせられる様な空間にしたいものです。

6月7日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。6月の強い湿気を感じながら、鍛錬に励みます。

今日は毎年6月からの第1土曜日に開催している「少林寺拳法体験会」の日。昨年参加してくれた同級生夫妻から、小3の娘さんと保育園で同級生だった小3女子と小1女子の妹の参加申し込みを頂いていました。ただ、先週の土曜日の修練で潰れた私の喉が1週間経っても全く回復せず、ほぼほぼ声を出せない状態に。この1週間は他の人に号令役やって貰ったりして、他の人にも「担い手」としての意識と実際の動き方を経験して貰ってはいましたが、自分の「やるべき時」に全力を尽くせないのは、実に歯がゆいものです。

13時前にお母さんに連れられた姉妹が到着。多少緊張している感じの表情でしたが、カッスカスの私の声で挨拶すると笑顔になってくれました。市民館から徒歩2分の友達を迎えに行き、体験会スタート。同級生の娘さんは足首の捻挫が治ったばかりとの事で「無理はしない様に」と伝えての内容でしたが、初めて参加してくれたIちゃんMちゃん姉妹は、体験会定番の突き蹴りの反復を実に高いレベルでこなしてくれます。2人の姿を観ていると、私の代わりに前に立って号令を掛けてくれた中3初段のH君や、隣に立っている副道院長のNさんの姿をよく観ながら取り組んでいるので、ポイントを掴むのが上手いのでしょう。進歩する人の特徴の様な気がします。

キックミットを使用しての突き蹴り、運歩を交えての「転身蹴」や「内受」の体験等も組み込みましたが、特に姉妹のお姉ちゃんであるIちゃんは実に意欲的ですし、蹴りの威力も強く「これは入門して欲しい逸材だなぁ」と思いました。進歩が早かったので内容を詰め込み過ぎたのか、小1のМちゃんがスタミナ切れで後半見学に。後半は間合いを空けての乱捕りに移りましたが、同級生のNちゃんが「疲れた~」と言っても、Iちゃんは変わらず動き続けます。数々習い事が有る様で、実際には入門には至らないでしょうが、あれこれイベント毎に同級生経由で声を掛けて、都合が合えば参加して貰いたいと思います。

15時半前に体験会を終えて、お菓子を渡して見送りに。その後、カスカスの声で暫しの法話を。今回、体験会に女の子の参加希望者がいる事をグループLINEで伝えたところ、小4七級のRちゃんがスイミングの日をズラして体験会の日に参加したいと申し出てくれました。「女の子の先輩」である自分がしっかりした姿を見せる事で、新たな女の子の入門者が誕生する事を期待しての事でしょうが、結果として体調不良で今日は欠席する事と成りました。それでも自分が何か頑張る事で、他の人の行動のきっかけに成るかも知れないという可能性に対して行動を起こせる事は、その後のその人の人生に大きな力に成るであろうと言う事を説きました。「親が決めた習い事」だからと認識が甘い人がほとんどですが、「自己確立」に繋がる修行として、自分の人生に活かして欲しいものです。

「自由練習」では、早上がりする小6四級のA君の三級科目や二段科目等を、組み合わせを変えて行いました。先日私が相手をして「逆小手」のコツを掴んだA君ですが、自分より小さい相手には上手く掛けられるものの、今日自分より大きい相手に掛けようとして、やはり下半身と上半身がバラバラな動き方に戻っていました。ただ、「今あなたがやっているのはこう。やりたいのはこう」と手本を見せると、そこに近い動きが出来る様には成っています。その進歩を、自分のものに出来るまで自分で煮詰められるかどうかで、彼のレベルは決まるでしょうね。

3ヶ月の「休息」を来週明けるSさん。体験会の為に1週間早く復帰してくれましたが、やはり久しぶりの修練は身体に堪える様で。それ以上に手先・足先のみで技術を組成しているので、「正中線」や「軸の意識」を以て構えを整える事に苦戦しています。「相手に合わせる」事も含めて、「自己確立」、「自他共楽」の修行として煮詰めなおすのも、技術をより楽しむ意味でも有意義でしょう。

久しぶりのNさんとH君の相対演練では、二段科目や三段科目の「片手投」も行いましたが、なかなかに高いレベル。暫くすると、「泉田町盆踊り大会」の演武披露も近付いて来ます。今回の私の喉の不調により、H君にも各種役割を担って貰いましたが、より一段高い信頼を気付いてくれました。Nさんにもコンスタントに参座して、H君の支えをして貰いたいものです。鎮魂行の主座も、締めの気合い出しも修練終了の号令もH君がやってくれました。今後も皆さんの活躍に期待です。

5月31日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。雨がパラつく曇り空の中、鍛錬に励みます。

本日も、「少数精鋭」での修練(笑)。人数が少ないと、誰を「主役」にして修練を進めるか判り易いので良いのですが、「伝道」の為には「人を増やす」事が大前提ですので、そちらへの努力・工夫も欠かしてはいけませんね。

一昨日ぐらいから、花粉症やその薬の影響からか喉に痛みが有り、声を出す事を少し控えて進行。スタート時に小5六級のA君と小2白帯のH君にこの数ヶ月作って渡そうと考えていた、「構えのポイント」のプリントを渡しました。天地拳を一系から六系まで一通り通した後、プリントで構えのポイントを確認。一人ずつ前に立って構えを整えてから、それを意識しながら「天地拳第一系・単演」と「相対」に進めます。構えや身体操作の面では、やはり小6四級のA君は頭一つ抜けていますね。

先週私が「掛けられ役」を務め、「逆小手」のレベルがグッと挙がった小6四級のA君。火曜日の時点でもそれを忘れずに出来ている状態をキープしていました。それが嬉しかったのか、今日の修練時でも積極性や観方・聞き方の集中度が違っていました。A君やH君へも技術面や整列している際の声掛けをしていて、今までほとんど見せた事の無かった「先輩らしさ」を体現出来ていて、中3初段のH君と似たような雰囲気も感じました。

鎮魂行の時間が来たのですが、喉の調子がどんどん悪くなっていきます。「今日はサボるか」とも思いましたが、主座や打棒役を他の人にやって貰うつもりで、作法等を伝えていましたので、急遽今日やってみました。小6四級のA君は「打棒なら出来るぞ」とアピールしてましたが、「主座やって」と伝えると「え~!」と言いつつ断りません。打棒役は小5六級のA君に御願いしましたが、小6A君中心に打ち方の復習をしていましたし、教典の巻き方の細かい部分も「まあ、これは出来なくても良いから適当に巻いて置いて良いよ」と伝えても、小6A君は指の入れ方等もしっかり観て何度かチャレンジしていました。

鎮魂行を始める前に、「A君も初めて主座をやる訳だから、あなた達が大きな声を出して励ましてあげんといかんよな」と伝えてスタート。私は一切声を出さずに3人の姿を見守っていましたが、小2白帯のH君は鎮魂行に関しては「自分が主役」と言う意識があるので、常に大きな声で一般でも通用するぐらいのレベルで唱和しています。主座を務めたA君もいつもより少し大きいぐらいの声でしたが、H君が文言を間違えた時には逆に強く正しい文言を唱和していて、今までに無い取り組みを見せてくれました。打棒役のA君も、緊張はしつつもしっかりした音を響かせていましたし、それぞれが協力して役割を果たした実に良い鎮魂行に成ったなと驚きです。

暫しの休憩を挟み、「自由練習」に。「科目表で自分の課題を見つけておいて」と伝えると、全員が走って科目表を持って来ますし、小6A君も「二段抜って何だっけな?」、「やった事あるみたいだけど、判らないなぁ」と、素直に「教えて下さい」と言いには来ませんが、今までに無い探究心を感じさせます。H君からスタートして「主役」を交代して進めて行きますが、「自己点検」の感覚が乏しいH君とA君も、スタートで「構えのポイント」を確認していたからか、指摘された時の直し方が的確になり、より精度が高まって来ました。またA君も自分の理解しているポイントや課題を、積極的に2人に伝えていました。

A君のターンでは、「逆小手」はほぼ掴んでいる感じでしたし、復習になる「二段抜」も「片手バージョン」、「両手バージョン」を自ら選択して取り組んでいました。捌手の力みや動かし方の違いを、「この時にこの動き」、「このタイミングでこの角度」と繰り返し伝えると、いつもは出来なくてテンションを下げる時でも粘り強く喰らい付いていきます。先週の「成功体験」が随分姿勢を変えるものだなと驚きですが、この変化を無駄にしない様にしたいものです。

終了時には私はほぼ声を出せなくなっていましたので、「締めの気合い出し」はA君にやって貰いましたが、それも嫌がらずにこなしました。それぞれの人にとって有益な、そして自分の成長を感じられる時間・空間を創り出していきたいものです。