5月19日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。一昨日くらいからの暑さに悩まされるかと思っていたら、一転やたらと強い風が吹く中で鍛錬に励みます。

今日は、1名体験に参加して下さった方がいました。元々北海道で中拳士参段になるまでやられていた方で、先週中頃に本山の公式サイトを観て連絡して下さり、先週土曜日の開祖忌法要後の市民館での修練を見学され、修練終了後に面談していたら、その想いのアツさに2時間近くが経過していました。刈谷市にこの4月に来たばかりらしく、仕事の都合で平日の参座は難しいとの事でしたので、「刈谷市には他に二つ道院がありますから、全て見学・体験した上で、自分に適した道院を選んで下さい」と御伝えしたのですが、今日「刈谷北道院でやらせて下さい」との嬉しい申し出を頂きました。

が、私自身が道院長としてまだまだ未熟である事と、刈谷北道院が在籍人数が少なく、修練日も練習相手も豊富には用意出来ないのは、変わらない現実です。その不足分をどう埋めるかの課題もありますし、4年のブランクがあるとの事でしたが、26歳の若さと身長176センチ・体重105キロの体格・筋力を持った上で、「乱捕りも好き」との事で、私の身体と技術レベルで受け止め切れるかという不安もあります(見た目も若干イカツイ事もあり、「この人に護身術いらないでしょ!」と思いますが(笑))。また北海道にいらっしゃるお父さんの想いを背負っての今回の復帰という事で、そのお父さんから「年内に四段を取れ!」との言葉を頂いたそうで。「せめて1年下さい」と御願いしましたが、1年でそのレベルまで指導出来るかという、私の指導力が問われる局面にもなります。

ただ、今日の体験参加に際しても「修練開始前に行って準備を手伝います」とのメールを頂いたり、「子供達に飲ませてあげて下さい」とスポーツドリンクの差し入れを持参して下さったりと、「良い修行をして来たんだろうなあ」と思う方なので、正式に刈谷北道院の「家族」に成って頂けた際には、私に出来る精一杯の支えをしたいと思います。

今日は松平スポーツ少年団のW先生が、連休中の自主練で負った怪我(因みに、Nさんも右拳を「殴り過ぎ」で内出血を起こされて、負傷中(泣))を治す事に専念する為に、Hさんと共に欠席。豊橋在住のKさんは、地元のお祭りでの唯一の若手としての役割と、来年度の教員採用の試験準備の為に、おそらく9月頃まで欠席。茶帯4人のうち、I君を除いた3人が部活動や少年野球で欠席。4月入門のI君も用事で欠席という状況で、それでもこの人数がいてくれるのかという、ちょっとした驚きを感じています。他の道院にしてみたら「過疎」が行き着くところまで来ている状況でしょうが、刈谷北道院にとっては、人が多くて「酸素不足」になりそうな有り難さ。この状態を更に良くしていこうと思っても、私に出来る事は、相手の事をしっかり見て考えて、その上で精一杯汗をかく事だけでしょう。それ以外に出来ないのであれば、「老体」に鞭打って動くのみです。

今日は、出来れば7月に少年六級を受験させたい小5女子のKちゃん・Mちゃんの為に、「小手抜」に通じる動きを各練習に入れつつ、それぞれに必要なメニューに変えていきました。メインは鈎手守法の取り方に置きながら、来週に少年八級の試験を控えたK君・K君は試験をイメージした内容に。少年二級を受験するI君は、体験参加のKさんと単演各種と受身各種と組演武の確認、と進めていたのですが、肝心のKちゃん・Mちゃんが「小手抜」まで進めていない状態に。Nさんが負傷している右手をついつい使ってしまうくらいの奮闘ぶりを見せて下さり、Kちゃんは何とか抜きの形は理解出来る様になりました。Nさんもそう、W先生やHさんもそう、体験中のKさんも中拳士参段という事で、突如降って沸いた一般の充実ぶりに喜びつつも、その指導や援けを受ける側が「当たり前」だと思わない様に、普段から「中拳士参段の人達が、自分の練習時間を削って教えてくれてる事を、あなた達はどう思う?これで上手く成れなかったら、何かがおかしいだろ?」と、戒めています。今日の学科・法話でも読んだ「組手主体」や「脚下照顧」にも通じる、相手の想いを受け取った上での自分自身の頑張り。自分一人だけの損得で自分の行動を決めるのではなく、色んなものを背負って立てる人間に育つきっかけを、この空間で手にして貰えればと思います。

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