6月17日(日)、6月度道院修練(一般のみの易筋行)。

本日は久々の開催となる、一般のみの易筋行。昨年11月以来、4月以降に一般門信徒が増加してくれた事により、8ヵ月ぶりの実現となりました。W先生とHさんは用事で欠席、Nさんは次男のR君が刈谷市の子供会のドッジボール大会に出場する送迎と観戦の為に早上がりするのですが、貴重な一般のみの技術の研鑽の場を構築出来る事に、「感謝」の想いが湧いて来ます。

序盤は級科目の復習を。昨日の通常の修練同様に、軸の意識を持った上での体捌きと受け、または逆突の後ろ足の動きを意識した上での攻撃や受け手の習熟を行いたかったので、四級科目から「外受突」・「外受蹴」をチョイスしました。特に「外受蹴」に関しては、体捌きの観点から科目表に載っているものも含めて、3種類の使い分けをして貰いたかったので時間を割きました。これが意識出来れば、乱捕りにも五花拳にも応用出来る動きなので、しっかり意識して行いたいものです。軸の意識を維持した上で、「送小手」まで行きたかったので、五級科目の「片手寄抜」と「突抜」の復習も。ただいずれも熱が入ると、時間が過ぎるのも早いもので、あっという間に1時間が経過。結局「送小手」までは辿り着けずに有段科目に移行しました。

Nさんが早上がりする時間が刻々と近付いている為、Nさんにもやってみて欲しかった身体の向きを変えるだけで行う「開身突」を。「動かすところは動かし、動かさないところは動かさない」という、型稽古の面白い点でもあり、マニアックで小難しい部分を3人で探究しました。

Nさんが携帯のアラームにせかされながら、そそくさと早上がりした後は、Kさんとマンツーマンで「押閂投(外)」を。「開身突」や昨日行った投げ技の流れでもあるので、Kさんにも理解し易く、再現度も高かったです。その後、「片手投」や「押小手」、「小手巻返」を簡単に復習し、Kさんが北海道でどんな技術組成をして来たかを軽くリサーチ。今後、どんな順序で理論立てて練習すれば技術レベルが上がりそうかを少しイメージして、12時で8ヵ月ぶりの一般のみの易筋行を切り上げました。

子供会のドッジボール大会が、専有道場から5分ほどの刈谷市体育館で行われており、R君の出場時刻もお母さんから聞いていたので、近くでお昼ご飯を済ませて観戦に行こうと予定していたのですが、ちょっとKさんの職場での人間関係の悩みを聞いていたら、想定外に深い話で。私自身の過去の人間関係での「失敗談」も交えて(山の様に有り過ぎて、自分でも呆れますが)、それを今振り返り、金剛禅を修行する人間として、どう捉えどう反省しているか。「調和」の思想に基づいた「教え」と「技法」が、どう「幸せな人生」の構築に結び付くかを話していたら、いつの間にか13時50分になっていました。

「もう1時間、易筋行やってても良かったんじゃない?」とも思いましたが、技術をしっかりと練りながら、門信徒の悩みを受け止め、金剛禅の教えに基づいた法話を説き、人間性を練り上げる「契機」を提供する。「刈谷市のマンションの一室でも出来る、これぞ真の金剛禅修行の在り方じゃないか?」と自己満足に浸りながら、専有道場を後にして刈谷市体育館に向かいました。

いいね!>> いいね! 4 人
読み込み中...