6月23日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。梅雨に入って暫く立ちますが、珍しく梅雨らしい雨の降る中、鍛錬に励みます。

今日は門信徒の通う二つの小学校で、それぞれ授業参観と親子触れ合い行事があり、またW先生とHさんが体調を整える為にお休みされたので、修練開始時刻が来ても、参座はまばら。それでも鍛錬自体は一人でも出来ますし、少ない人数でも相手との「呼吸」を合わせて、お互いにとってプラスになる修行を心掛ける事に変わりはありません。今日のスタートは、一般は5月末に転籍して下さったKさんだけで、小学生相手の練習では物足りなさが強いでしょうが、Kさんも北海道での高校生時代に、在籍していた道院で小学生の指導を担っていたりもしたそうで、小学生の相手も嫌がらずに上手にこなして下さいます。これに、小学生相手に加減して練習していながらも、自分自身の身体操作のレベルも上げられる「理」を備えられれば、実に良い人材となるなと期待大です。

今日は4月入門のI君のレベルに合わせ、その他の白黄帯組には復習に当たる内容で、運歩と連反攻をテーマに置いて、修練を進めようとイメージ。I君は、何故か家で「エイ!ヤー!トウッ!」と遊んでいて、「そんなに突いたり蹴ったりをしたいなら」と、お母さんが体験入門を打診したそうで、連反攻の練習に入った時期から、満面の笑みで突き蹴りを繰り出します。「乱稽古に夢中になっても、功は薄いもの」と、以前の読本で戒められていましたが、一昨日の修練では、今一つの体捌きだった「内受突」が、連反攻を組み入れた途端に、ビシッと決まる様になり、実に驚きました。今日の時点で既に元に戻っていましたが、プラスの意識で行える鍛錬が、如何にその人の進歩に有効かを目の当たりにした気がします。

基本演練中にNさんが次男のR君を連れて到着。少年野球をやっているR君は、久々の土曜日の参座。因みに兄のR君は、親子ふれあいで作った餅を食べ過ぎて、腹一杯で爆睡していたそうです(笑)。法形演練では、「内受突」と「上受突」に連反攻を付け、相手を入れ替えて全員で鍛錬。鎮魂行後の自由練習では、NさんとKさんで先日の道院修練の続きとして、「小手巻返」を・白黄帯組は私が付いて、「全転換」・「半転換」・「蜘蛛足」・「流水蹴」・「十字足退」を。同じ白黄帯でも、試験合格を経て「自分が手本を見せよう」という意識を持てた人間もいれば、「自分はまだ白帯だから」と意識の甘い人間もいます。技術の向上を目指して行っていても、大事なのは人としての「質」の向上です。そこを常に言葉で伝えながら、技術の向上に励んでいきたいものです。

今日は(いつもか?)全体的に、「締まらない雰囲気」で修練が進み、内容の移行もどんどん遅れ、内容も薄く成りといった流れでしたが、「お茶の時間」と作務を終え、皆が帰路に着く頃には、何故かテキパキとした流れに。「終わり良ければ~」ではないですが、最後の瞬間に笑顔で終われる事が大事なのかなと感じながら、皆を見送りました。

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