12月8日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。徐々に刺す様な寒さになって来ましたが、午後の暖かな陽射しと隙間風の無い質の良い施設といった、快適な空間で鍛錬に励みます。

インフルエンザの流行が刈谷市にも迫って来ている様で、門信徒も何人か罹患してしまったそうです。「一期一会」ではないですが、健康体で修練に励む事の出来る瞬間に「感謝」しなくてはいけませんね。

今日もIさん・S君親子が体験に来てくれました。ウォーミングアップを始める前にS君を呼び、見学者用の予備の読本を貸す事を伝えた後に、「強い人と弱い人の、どっちが好き?」、「S君は、強い人と弱い人のどっちになりたい?」と聞くと、最初は「え~、よく判らない。考えた事無い」、「どっちでもない」と言っていたS君も、「どっちかって言えば、やっぱり強い人が良い」との言葉が出ました。「君は多分強く成れるよ。でもその為には、出来ない事でも、逃げずに取り組む。やれない事だったら、その場でやってる人を見てるだけでも良い。でも、その場から逃げ出しちゃうと、出来なくなっちゃうよ。だから、強くなりたかったら、逃げない様にね。」と伝えると、「え~、・・・うん。」との返事が。ボチボチでも、進歩の可能性が見えてきます。

ウォーミングアップや基本演練も、まずはS君のやれる事から。ダッシュを何パターンか変化を付けて行う等、「やれる事を繰り返す」・「少し変化を付けて、やれる事の幅を広げる」を意識して行いました。説明が必要な時はその為の時間を取りますが、その時間は既に入門している人にとっても、意味のある時間。如何に自分の為に活用するかで、その人の到達出来るレベルが決まって来ますし、意味を持たせる為の「意識付け」は大事にしたいところです。

S君の付いて来られないレベルの事をやる時は、Iさんと二人で別メニューでやって頂く事にしましたが、あまり二人だけでやって頂くのも面白くないので、少し相対演練の走りを。先週はやれなかった開足中段構や合掌礼、結手構や振子突も出来る様になりました。

基本演練の途中から、部活明けのRちゃんが。学科・法話の直前に、松平スポーツ少年団支部での大盛況の体験会明けのW先生・Hさんも合流され、法形演練でやりたかった理法の練習をやるメンバーが揃い、内心ニンマリです(笑)。学科・法話では、合掌礼を覚えたばかりのS君の為に、「拳士の心得」のページの合掌礼の部分を。また鎮魂行で一緒に唱和出来る様に、「聖句」を全員で声を出して、練習しました。S君とは、どの言葉に対しても、しっかりミュニケーションを取れることが確認出来ましたので、少しずつでも肉体面・精神面で刺激を与えていきたいものです。今日は、遊んだり逃げたりする時間がほとんど無かったS君。結果的に肉体的にも精神的にもかなり疲労が来た様で、お父さんのIさんと共に、鎮魂行の前に早上がりされました。自分なりのペースで良いので、少しずつでも成長して行ってくれればと思います。

法形演練と自由練習では、茶帯以上と他の小学生に分け、茶帯以上は投げ技の原理の練習から、「小手巻返」と「押小手」に。他の小学生が、正対構からの「内受突」・「上受突」からレの字での「内受突」の習熟に励みました。来年3月に准拳士初段の受験を予定しているRちゃんとMちゃん。科目の習熟と共に、学科試験の準備を段取りしないといけません。二人に事前勉強の方法を伝え、試験に向けての心構えを整える様に伝えました。中学生ともなると、勉強や部活動を始め、あれこれ忙しいとは思いますが、二人はこれまでの全ての試験を、地区の昇級試験で他の先生方に審査して頂いて合格して来ていますので、その恩に報いる為にも、少しでも高いレベルで受験・合格して欲しいものです。

「小手巻返」と「押小手」の練習も、相手をシャッフルしてW先生とHさんに相手をして頂いたので、「受け手」の上手さにより、RちゃんとMちゃんもイメージを掴める所まで到達出来ました。出来れば年内に初段科目を全て終え、年明けから全級科目の習熟に入りたいところです。3月の試験の前週に特訓をしようと提案しましたら、「期末試験の週だから、ダメ!」との事でしたが、二人は成績が良いので、特訓に時間を割いても大丈夫でしょう(笑)。因みに、「お茶の時間」では私が密かに抱いている「野望」を初披露。「あなた達は頭が良いから、多分良い大学に入る。その大学の少林寺拳法部の主将と付き合って、刈谷市に連れて来て、結婚して就職させなさい。その人に、刈谷北道院を継がせる。これで、頭が良くて技が上手な刈谷北道院の次期道院長候補が、二人出来上がるぞ~!よし、決まった!」と伝えました。「絶対ヤダ~!」、「勝手に決めるな~!」との二人の声を聞こえないフリして、修練を切り上げました(笑)。

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