12月16日(日)、12月度道院修練(一般のみの易筋行)。

本日は、3ヶ月ぶりとなる専有道場での一般のみの易筋行。Nさん・W先生・Hさんと4人で、技術の研鑽に励みます。

いつもは級科目・有段科目・何かしらのテーマを、1時間ごとに区切り進めていくのですが、3ヶ月ぶりの今回は「意識」をテーマに、各種動きを試してみたいと思い、級を限定せずに、その時その時に思い付いた法形を復習する事にしてスタート。まずは「外受蹴」で3種類の動きを練習しました。どのやり方にも共通点と、そのやり方なりの側面があり、どれが正しい・良い悪いではなく、「こう動こう」・「これをイメージしよう」という課題に向かって、4人で相手を度々代えながら、汗をかきます。「外受蹴」では軸の意識と、「筋力で動かない」・「受け手で弾かない」事を意識。次の「下受蹴」では逆に、軸とは別に部分を動かす事で攻撃をかわす事を練習。動かすべき部位と、動かさない部位を、区別して身体を動かすのはなかなかに難しいものです。しかし、意識していて出来ないのと、全く意識しないのとでは、到達出来るレベルが全く別の物に成るでしょう。徐々にながら、皆で階段を上っていきたいものです。

その後柔法では、「小手巻返」で「力まない掛手」で相手を崩す事をイメージ。投げる方向や力の伝え方も意識しながら行いますが、「投げる!」と思い過ぎて、ついつい力みが入ってしまうもの。自分の意識をコントロールして、相手との空間・時間を自分のものにする。簡単ではありませんが、見えて来ると面白い世界ではあります。また相手との間合いや、力の伝え方・合わせ方で、「外受蹴」との共通点も見えて来て、「剛柔一体」という言葉に、改めて納得です。

「矢筈投」と「片手投」では、袈裟切りで投げる感覚と、身体の切り返しで投げる感覚も練習。その後、「諸手片手投」での、相手の崩し方を練習。どの法形でも、「自分が何をしようとしているのか」・「自分がどこを向いているのか」をしっかり意識していないと、力の伝わり方が微妙に変わって来ます。突けば良い、蹴れば良い。相手を倒せば良い、痛ければ良い、で終わってしまうのではなく、自分自身の身体操作にもしっかり目を向けていきたいものです。

後半は、例によって私は休憩時間が長くなりましたが、皆でしっかり技術を堪能。残り時間も僅かになって来たので、「上受投」・「押受投」・「押閂投」の間合いと掛手だけを練習。次の研鑽へのやる気を無くさない程度で切り上げて、専有道場を後にしました。

いいね!>> いいね! 4 人
読み込み中...