2月9日(土)の修練。

本日も泉田市民館での修練。当初、専有道場でスタートする予定でしたが、諸般の事情により23日(土)とスケジュールを入れ替え、鍛錬に励みます。

今回修練を入れ替えたのは、私が監督を務めてもいる松平スポーツ少年団支部のK君が、来週17日(日)に少拳士二段を受験する予定でして、その習熟度アップの為に、W先生が出稽古に連れて来て下さるとの事でしたので、易筋行の時間を長めにとる事にしました。が、当のK君が都合が合わずに欠席。まあ、そんな事はよくある事ですし、明日の午後から泉田市民館で、昇段受験者を対象とした「特訓」を行う予定ですので、そちらで頑張って貰いましょう。

今日は朝から、頭痛や体調不良での欠席の連絡を多く頂いており、参座者も少ない予定でしたが、逆に昨年入門組に細かい部分や新しい事を伝えるチャンスだと感じ、正対構からの各種受けと突き蹴りの反復と、「小手抜」の触りに入ろうと予定していたのですが、暖房の効いたホールで基本演練を進めているところに、お母さんに連れられた女の子の見学者が1名。ちょっと想定外でしたので戸惑いましたが、女の子が動きやすそうな服装をしていたので、学科・法話の後に体験者用のメニューを組み込もうと考え、応対して「この後、ちょっと一緒にやりますか」と伝えて、基本演練に戻ろうとしたら、女の子がもう一緒にやろうとして並びます。「もうちょっと待っててね~。少し見学してて」と伝えて基本演練を終え、学科・法話の時間には一緒に入って貰いました。

中2女子のMちゃんに、体験者の小3女子Mちゃんの面倒を見て貰い、学科・法話の時間を経て、法形演練の時間に突き蹴りの体験を。体操やハンドボール、公文やそろばんも習っているというMちゃん。運動は苦手ではない様で、笑顔で意欲的に取り組みます。キックミットを使用しての当身でも、構えはバラバラでも、右足の脚刀蹴りなどは最終的には受けている私の腕が痛くなって来る程でした。

鎮魂行も、Mちゃんと一緒にこなしてくれたMちゃん。自由練習の前に、延び延びになっていた先月の「泉田町芸能音楽発表会」のお楽しみ抽選会での景品の受け渡しと、記念撮影を。今回も中2女子のMちゃんとI君のお母さんが2等に当たったのを始め、3等・4等・5等が続出。それも団体演武を二つ掛け持ちで出演してくれたI君・R君・I君の3人が全員当選していたのが、「頑張っている人は報われる」を顕わしている様で、ちょっとした驚きです。また私のミスで、5等の当選者1名が誰だったか判らなくなりましたので、ティッシュしか当たらなかった人でジャンケンで争奪戦を。今日出稽古に来て下さったRさんや体験のMちゃんにも入って貰い、激戦の末に発表会当日の午前中に少年七級に合格した、小3男子のR君が洗剤を獲得しました。

自由練習では、小学生組はMちゃんの体験に合わせて、「間合いを空けての転身蹴」に向けての突き蹴り・運歩を。茶帯のMちゃん以上の一般は、明日の特訓も見据えて、「小手巻返」・「閂固」・「押小手」の復習を。私も体験のMちゃんにポイントを伝える時や練習方法にも、それなりの工夫を出来ましたが、当のMちゃんがそもそも意欲的に取り組んでくれて、楽しみながらも手抜きをする事が全くありません。「これは逸材だ!」と驚きつつも、他の3人との組み合わせや練習内容にもあれこれ変化を付け、ほとんど手放しだった一般の練習にも、短時間ながら交ってポイントだけ伝えたりと、ボチボチ良い感じで回れました。

体験のMちゃんも、お母さんと共に「お茶の時間」、その後の湯飲み洗いの作務までこなしてくれましたし、「楽しかった」と言ってくれました。お母さんの話では「やりたい事しかやらない」、「練習では出来た事が、本番では出来なかったりするので、精神面も強くしたい」という事でしたが、運動能力やワンパクぶりもさる事ながら、初対面の男の子3人との練習に全く臆する事無く取り組むその姿勢・おそらく「友達がいるから、練習に行く~」とは違う次元の感覚を持っているであろうその姿に、「この娘には、是非入門して欲しい」と強く思いました。習い事の多さもあり、お母さんの意向では「土曜日だけでも」という感じでしたが、高学年になるこのタイミングで、「少し習い事を整理する」との事でしたので、「是非4月から入門して、週2回通わせて下さい」と御願いしました。お母さんにもMちゃん本人にも、「レベルを上げる為には、基本の反復が絶対に必要ですが、それに飽きずに取り組めるかですねぇ」と御伝えしましたが、最後に本人には「あなた、多分センスあるよ。また是非練習に来てよ!」との言葉を送りました。

後から考えると、道院修練を23日と入れ替えなかったら、すれ違いで実現しなかったであろうこの出会い。果たして、どうなりますか?

 

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