3月10日(日)、MちゃんRちゃん准拳士初段受験。

3月10日、中2女子のMちゃんRちゃんが、愛知県武道館での准拳士初段・昇格考試にチャレンジしました。

小学3年生の7月と9月に入門してくれた2人。刈谷北道院初の小学生茶帯であり、設立8年半経ってようやく誕生した「小学生で入門して、有段者まで辿り着いた」存在となります。中学校入学以来、部活動や学業とのやり繰りも大変だったでしょうし、今回の受験に際しても部活動のイベントや期末テストと重なっており、充分な準備が出来たとはとても言えない状態だったでしょう。学科試験の内容も、前日夜に暗記する様な有り様でした。

結果としては、無事合格。実技の出来も、後で考試を担当して下さった先生方に伺ったら、「よく練習されてましたね。僕は、時々8点を付けました」、「先生の所の子、上手だねぇ!何の問題も無かったよ~!完璧っ!」との御言葉を頂けました。入門してからの5年半は、決して楽しい事ばかりではなかったでしょうし、私の指導力や人望の無さの為に、寧ろ参座するのが苦痛に思える時の方が多かっただろうと思います。そんな中でも、二人はブ~ブ~文句を言いながらも、しっかり自分の技量を高めてくれていました。また返却された学科宿題の「入門の動機と現在の心境」を読み返して、元々の本人達の資質によって、技術と共に人間的にも成長してくれていたんだなぁと、改めて感謝の想いが湧いて来ました。

これまでの少林寺拳法への取り組みにおいて、もっとしっかりした支えをしてあげたかったとの悔いも残りますし、もっと楽しい時間・空間を提供してあげられていたらとの想いもありますが、そんな不充分な環境でも挫けずに続けて来たからこそ、本人達の身に付いた能力や感覚もあるのだろうと思います。この2人以外の子らに、この2人と同じ取り組みや成長を望めるだろうかと考えると、元々努力家であり、「より良い自分の姿を顕したい」という質の良い自意識を備えていたMちゃんRちゃんに、随分助けられていたんだなと気付かされます。

修練に参座する事が、楽しみに成る様な内容でありながら、甘くなり過ぎない。精神的にも肉体的にも成長する為の負荷を掛け、それでいてそこから逃げずに意欲的に取り組める様な支えをする。目先の損得や権利意識に囚われやすい昨今の世相の中で、そんな修行に励む気になって貰えるかが、そもそもの課題ではありますが、最低でも試験に合格した人に「少林寺拳法を続けて来て良かった」と思って貰える支えはしたいですし、今回合格してくれたMちゃんRちゃんが、これまでの経験を少しでも今後の人生に活かしてくれたらと思います。

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