4月20日(土)の修練。

本日は、泉田会館での修練。「夏か?」とも思わせる暖かさの中、鍛錬に励みます。

本日は、3つの事を視野に入れて、修練の組み立てを想定していました。1つ目は、木曜日の修練時に小4黄帯のR君が廻蹴を蹴れていない事に気付き、修練メニューの再編を思い付いた事による、廻蹴と連反攻を付けた運用法の実施。2つ目は、3月に昇級試験に合格したI君とK君の合格証書授与と、正拳士四段に合格されたW先生とHさんに、試験当日の感想や合格に際して感じた事を述べて頂く時間を取る事。3つ目は、小4女子の見学者の対応をする事。

因みにこの見学者の方。最初のアプローチは3月頭にお母さんから御電話を頂いていたのですが、仕事中で出られず、登録の無い番号からの着信で録音メッセージも無かった為そのままにしておき、約1ヶ月後の3月30日に再度御電話を頂き、2月・3月の体験入門者募集期間についての問い合わせを頂いたものです。その日で体験入門期間は終わるものの、入門希望者の体験は随時受け付けている事を御伝えして、後日の連絡待ちだったのですが、今日の午前中11時過ぎに御電話を頂き、その時も私は所用で電話に出られず終い。12時半前の修練に出向く準備を始める時に、御電話を頂いていた事に気付き、こちらから掛け直し、時間は明言出来ないものの、見学には来て頂ける事となりました。

「随分すれ違うなぁ」と不思議な縁を面白く思いつつ、先回の御電話時に、小4女子だけでなくお父さんも興味があるとの御話も伺っていたので、「さて、どうやってやる気に成って貰おうか」と思案していたのですが、参座の出足がいつに無く重く、また14時半からの学科・法話の時間に話をして頂くつもりだったW先生とHさんが、所用で15時頃の到着になる事。午前中の部活動と午後からの英語塾を始めた事で休眠する事になったK君が、参座出来る時間がそもそも16時頃と、なかなかに組み立ての難しい状況で、お母さんに連れられた女の子二人が到着しました。

「小4女子」と聞いていたので、「お姉ちゃんと一緒に、低学年の妹も観に来てくれたのかな」と思ったら、逆に小柄な小6と小4の姉妹でした。この二人、泉田市民館から最も近い小学校に通っていて、4月から小6・小4となったKちゃん・R君姉弟と同学年だったりします。若干おびえた様な雰囲気でもあった為、当初希望されていた体験は無理には薦めず、滞在出来る16時頃までの見学のみとしました。が、鎮魂行後の休憩中に、小中学生達がいつもの様に「鬼ごっこ」を始めようとしていたので、「今日は見学だけで帰って貰うんだけど、二人共鬼ごっこだけやってこうか」と誘うと、戸惑いながらも二人共楽しそうに走り回ってくれました。随分おとなしい女の子でしたが、果たして体験には来てくれるでしょうか。

K君到着後に暫し修練を続け、16時になって合格証書授与に入ろうとしたのですが、主役の一人のI君がトイレから戻って来ません。このI君、1年前の入門当初のしおらしさは今はいずこ。ずっと言葉に出して意思表示をする事を説いていた為か、周囲とのコミュニケーションが取れる様になって来るに連れ、生来の「横着さ」が横行し始め、修練中も全力でやる事や、目の前の課題に集中する事が、ほとんど無くなってしまっている状態です(泣)。それでもお父さんは、全く言葉も発せないでいたこれまでよりも、成長したんだなと喜んでくれているのですが、今日も休憩中にトイレで遊んでいて、道衣のズボンの紐を、自分で引っこ抜いてしまう始末。割り箸や鉛筆等を使って、まずは自分で元に戻す事をチャレンジする様に伝えていたのですが、試験時にI君の相手を務めてくれたKちゃんが、I君の紐を半分直していました。Kちゃんは元々修行への意欲が低かったのですが、I君の相手を務めようとしていた期間にやる気のスイッチが入ったのか、技術の向上や他人の世話や手助けをする事に、随分積極的になりました。「凄いな!この短い時間で直せたの?有難う!でもそのくらいでやめて、合格証書授与やろか」と伝えたのですが、結局最後までやりたがります。この良い流れは止めない方が良いかと思い、他の人は易筋行を再開しつつ待ちましたが、I君Kちゃんが戻って来るのに20分を費やしていました。

予定よりかなり時間がずれ込みましたが、合格証書授与と本人達による当日の感想や今後の抱負の発表を。休眠したK君も、授業後の部活動が無くなる冬頃に修行を再開し、「もっと技を覚えたい」と抱負を語ってくれました。また進歩・成長面で最も心配なI君が、コメントする時には随分としっかり話していた事には驚かされました。今までは話そうとして一度詰まると、2分近く立ちすくんでしまっていたのに。もしかしたら、易筋行を最も疎かにしているI君が、最も世間一般的な成長をしているのかも知れないと、発想の転換をする必要を感じる程でした。またHさんとW先生も、今回の試験へ臨む心持ちや、その過程で体感・実感し胸に刻んだ事をしっかり話して下さり、刈谷北道院の面々へのアツいメッセージも伝えてくれました。時間も押していたのですが、私からもW先生・Hさんや他の門信徒達に話しておきたい事が有りましたので、「お茶の時間」をカットして法話の時間を取りました。それが良かったのかどうなのか、今日の修練にどの程度の意味があったのか。その結果は知る由もありませんが、その後の作務やお菓子の分配、帰って行く皆の表情やその際の会話の様を見て、良い「人の和」が出来つつあるのかも知れないと、淡い期待を抱く事は出来ました。

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