7月11日(土)の修練。

本日は専有道場からのスタート。連日続く雨が上がり、蒸し暑さが増してくる中、皆が集まります。

4月入門のSさんにとっては、今日が初めての専有道場。私より早く、マンションの入り口に到着されていました。普段お借りしている修練場所と、専有道場の意味合い位置付けの違いを説明し、作務もしっかりやって頂きましたが、作務や鎮魂行、学科・法話のみの時間はどう思われたでしょうか。

およそ5か月ぶりの専有道場での修練は、個人的にはやや気の引き締まるものでした。ただそれが、それぞれの人と共通する訳でもありませんので、少しでも何かを伝えられる様にしたいものです。学科・法話の時間では「あ・うん」を活用し、開祖語録のページや兵庫や神奈川の知り合いの道院長さんが載っているページを引用し、「何かを為そうと意識する事」の大切さと面白さを説きました。何かと変化の多い世相の中で、自分はどう在ろうとするか。20年後・30年後の彼らに、何かしらのきっかけを宿していられたら良いのですが。

場を変えて、易筋行を。先に市民館の中で、防災会議を開かれていた地区役員の皆さんからスイカの差し入れを頂き、まずそれを頬張ってからの鍛練です。

今日は、小4黄帯のH君の友人が体験に来てくれるとの話を頂いていまして。2年前のこの時期の「夏休み武道体験会」をきっかけに入門し、私の20年弱の拳歴で出会った小学生の中で、少林寺拳法に対して最も意欲的に取り組んでくれているH君。これまでにも、保護者の方も含めて「一緒にやろう!」と声を掛けて下さっていた様ですが、ようやく体験に来てくれた友人の存在に、この1~2週間ちょっとソワソワしていたH君です(笑)。

やや遅れて、親子3人連れで市民館に来てくれたS君。おとなしそうな雰囲気でしたが、「やってみる?」と聞くとすぐに頷きます。体験者用の定番である、「逆突・逆蹴」の反復をやろうと思いましたが、時間がやや短めでしたので、その後のグループ分けも意識して、先ずは逆突とキックミットの当身を繰り返します。S君の相手は、まずは私がしていたのですが、アドバイスを素直に聞いて運動神経も動きも悪くないので、全くやっていなかった蹴りをやらせてみると、なかなかの威力の蹴りを繰り出します。またキックミットの当身を始めると、一緒に来ていて体験を尻込みしていた弟のE君も、後ろで身体を動かし始めました。

易筋行終盤は、NさんにS君を始めほとんどを任せ、私は今月末に少年六級を受験するH君と、相手をする小6緑帯のS君をみます。全体に目を向けながら進めていると、Nさんも上手く体験のS君や他のメンバーを動かしています。また近くでずっと身体を動かしていた弟のE君にも声を掛け、最終的にはキックミットへの当身に進めるまでになっていました。

運動神経も良さそうなS君が、この後入門に至るかは判りませんが、1回でも2回でも一緒に汗をかけた瞬間を幸せに思い、次に繋げたいと思います。

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