10月24日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。晴々としながらも、冷たい風が吹く中で鍛錬に励みます。

今日は、「季節はずれ」の運動会が開催される小学校が複数あり、遅れての参座者が多くなりました。そんな時は、スタートの作務での私の分担が増えるのですが、逆にじっくりホールのカーペットの掃除機掛けをしていると、気持ちの落ち着きを感じます。やはり、単なる格闘術の訓練とは違う、少林寺拳法の武道としての側面も、大切にしていかなければいけないという事でしょうか。また来月入門予定で体験中のA君が、自転車で私と同じタイミングで到着し、指示をされてからながら、先週よりも掃除機掛けや座布団の用意を、積極的且つ丁寧にやってくれていた事も、喜ばしい事です。時間を掛けてでも、伝えるべき事は伝えていきたいものですし、逆に受け取る気持ちを持った人と、しっかり修行に励みたいものです。

今日の修練は、ホワイトボードに15分単位でやる事を書き込み、極力それに沿って内容を進めていきました。当然スムースに進むものや、時間が掛かって中途半端で終わるものと出て来ますが、深く探求する事には向きませんが、小学生を飽きさせないという意味では、それなりの好結果が出ましたし、その日を通しての各自のテーマに沿った指導をしやすい面も有りました。修練内容や形態、組み立てのタイミング等は、常に工夫していかないといけませんね。

11月も合同での地区の昇級試験が開催されない流れなので、単独試験として近隣の先生に審査を御願いする予定です。他所の先生に見て頂く事もあり、「誰に審査されても、文句無く合格出来るレベルまで仕上げろ」と常々言って来てますので、それは継続して行いたいところ。それだけでなく、「技術の面白さ」をもう少し伝えていこうと、あれこれ試行錯誤しています。その過程で、これまでの修練の組み立てに、定期的に加味した方が良いポイントも見えて来ます。

来週、A君のお父さんに来て頂き、入門手続きや法人の区別について御説明する予定ですが、それに先立ち、今日はA君と10分程の面談をし、入門の意思の確認をしました。が、話を始める際の「今から、あなたにやる気が有るかを聞かせてもらうんだけど」と言葉にした瞬間に、「やる気有る!」との言葉が返って来たので、若干面喰らいました(笑)。やや気持ちの弱さは目立つものの、いつも一緒にいる「友人」に「毎日蹴られてる」と言うA君。「強さ」への渇望は明確に持っている様で、また読本の「本当の強さとは」と同様の話をした時も、しっかり内容を理解し、それを復唱して確認して来る程の、言語の理解力と積極性も見せてくれました。このやる気を損ねない様に、しっかり育てて行きたいものです。

今日は、基本の身体操作の習熟にもなり、法形の確認や応用にも繋がる内容を、矢継ぎ早に展開していきましたが、最後は空乱での締めを。最近、皆の動きが良くなるに連れ、激しさが増し、また闘争心も露になる瞬間が見え隠れしているので、若干教え的な面も強調した内容も加味していかなければいけない様です。今日も終了後に、中段突がわき腹に入ったY君が苦しそうにしていましたので、相手をよく見て、お互いのプラスになる練習を心掛ける事と、逆に辛さ・痛さ・怖さに負けない事の大切さを説きました。それがどの程度伝わったかは判りませんが、伝わった人間ほど作務の働きが良いなあと、技術とその修練がもたらす人間性への相関性を感じながら、帰路に着きました。

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