12月26日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。本格化して来た空気の冷たさの中、鍛錬に励みます。

今日が、2020年の修練納め。例年であれば、修練終了後に「一品持ち寄り忘年会」を開催するのですが、コロナウイルスの感染拡大を鑑み、取り止めと致しました。年明けの「泉田町芸能音楽発表会」の中止も含めて、今年はコロナウイルスの影響で、あらゆる活動や積み重ねが「振り出し」に戻ってしまった感もあります。ただ逆に観れば、また新たな一歩を踏み出しやすい状況とも言えます。「諦めない・挫けない」=不撓不屈の精神を持つ人間を育てる修行の在り方としては、「この程度」の事で歩みを止めずに、新たな積み重ねをして行きたいものです。

余談ですが、今日泉田市民館のホールに入った際、カーテンレールにぶら下げられた、ビニールシートが目に入りました。泉田市民館の所属団体である敬老会には、カラオケのグループもあるのですが、4月・5月の市民館の利用出来ない期間が明けた後も、何かと活動が制限されていた様です。高齢者が多数集まるグループで、大きい声を出し飛沫が飛びまくるカラオケは、「目の敵」にされやすい昨今ですが、可動式のビニールを設置する事で、歌う人は舞台に上り、ビニールシートの前で思う存分熱唱し、それ以外の方は、離れた場所でマスクをして順番待ちをしていれば、感染を防止した上で、自分達にとっては必要な時間・空間を満喫出来る訳です。公的な「縛り」に苦しみながらも、工夫をして「自分は何の為に、何を求めてこの行動をしているのか」の本質をブレさせず、変化・進歩をして行く。この「高齢者」達の姿勢に、多くの学ぶべき点を見た想いがします。

今日はホワイトボードに図を描いて、新入門のA君・A君に順突と逆突の角度の違いを説明しました。図解とボードに備え付けられているマグネットやバーを使って、それぞれの突きの角度や振身した位置の違いを説明しますが、頭では理解出来ても、実際に動くとついつい「今の自分のやりやすい動き」をしてしまうもの。なかなか頭の中のイメージと、実際の動きを一致させる事も難しいですが、少しずつながら変化・進歩を見せる部分もありますので、粘り強く伝えて行きたいですし、本人達にも「常に、求め続ける様に」と説いていきたいものです。

今日は先輩・後輩の組み合わせではなく、緑帯は緑帯同士での組み合わせで。I君・H君には、振身や突きの角度を確認した後は、これまで習った剛法の法形を、全て「正対構」で復習させてみました。左右の体捌き・足捌きの確認には、正対構での相対はかなり効果的です。特に「下受順蹴」は、逆手での下受を開足中段構から練習していないので、二人とも全く動きを理解・イメージ出来ていません。私がそれぞれと組み、もう一人に後ろから見させて、体捌き・足裁きと身体の向きを説明していくと、二人とも出来る様になりましたし、これまでやって来た「下受蹴」と「下受順蹴」が、身体の動きとしてもその動きを説明する文章としても全く違う事をしている事が、はっきり意識出来た様です。

鎮魂行後の自由練習では、「泉田町芸能音楽発表会」で披露する予定だった団体演武の練習を。発表会で披露する事はありませんが、せっかく練習も始めた事ですし、人前で発表する経験を今年は全くやれていなかった事もありますので、年明けの土曜日の修練時に、保護者の皆さんにも来て頂いて、練習の成果を発表する機会を作りたいと思います。白帯二人には、初めての発表の経験でもありますので、まずはしっかり精一杯準備すると共に、「失敗」した部分は、次に繋がる経験として活かせる様に、上手く導きたいところです。

また緑帯二人は、先週と木曜日に団体演武の動きを総ざらい出来た事もあり、なかなか良い水準と雰囲気で、練習を進めていました。最近、「発声練習」として、挨拶の声出しの時間を頻繁に作っている為か、普段気合や号令で声を張る事の少ないI君も、H君のノリに引っ張られながらも、自分でもしっかり声を出しながら、二人の動きのタイミングを合わせる事を意識していました。それに連れて、二人の動きも向上して行きましたし、その間のコミュニケーションも、更に円滑に取れる様になっていました。全ての物事が、一朝一夕に仕上がるものではないでしょう。少しずつでも進歩・成長して行ける様に、良い支えをして行かなければとの想いを強くして、今年の修練を締めくくりました。

 

 

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