2月13日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。2月にしては穏やかな気候の中、鍛錬に励みます。

今日は久々に、行事の無い道院修練。参座した人から作務に入り、瞑目の時間を長めに取る鎮魂行、会報を活用した学科・法話と進みます。今回は、鎮魂行の後に「後輩の前での意識と振る舞い」ついて話したのですが、「あ・うん」の開祖語録のページを回し読みしての法話がそのまま当てはまり、皆には伝わり易かった様に思えます。

今日も緊急事態宣言が継続中と言う事もあり、一般の参座が無かったのですが、専有道場でスタートした際の場所の移動の足が足りません。先月協力を御願いした11月入門のA君のお父さんに、今回も御願いしたのですが、今日はA君が腹痛で欠席。木曜日の時点で「お腹が痛い」と言ってましたが、理由を聞くと「全裸で寝てた」との事で(笑)。体温の高い小学生が暖房の効いた部屋で寝ていると、着物を脱いでしまう事もあるかなと微笑ましくもありますが、A君のお父さんはわざわざ送迎の為だけに、14時半に専有道場まで来て下さいました。感謝・感謝です。

場を変えて、易筋行を。体験入門者の受け入れ期間の為、大府市から小4男子のH君と刈谷市築地町在住の小3女子Wちゃん、そして昨日電話での見学の申し入れを頂いた今川町在住の年中のS君が、お父さんに連れられて来てくれました。

基本、刈谷北道院では未就学児の受け入れはしておらず、過去においても、希望者も昨年の「夏休み武道体験会」で年長の女の子が見学に来てくれたぐらい。「まあ、30分くらい見学して貰って、来年度の6月からの「少林寺拳法 体験会」のお誘いをしようかな」と考えてたのですが、お父さんに見学者名簿に記入して頂いている時間に、S君に「鬼ごっこしようか」と声を掛けると、靴下を脱いで小学生達に交じって走り回り、いざ易筋行を始めようとすると、S君も普通に整列していました。準備運動や体験者の身体慣らしの為の左右の逆突・逆蹴の繰り返しも、大した説明をしていなくても、大きな気合でなかなか良い感覚で動きをまねています。

結果的に、15時から17時までの易筋行の時間をほぼ同じ内容で一緒に過ごし、「年中って、こんなに体力が有るか?」と驚きましたし、言葉への理解力の高さは小1のA君よりも高いレベル。お父さんに聞くと、気が付くと本を読んでいるそうで、またある関西芸人さんのYouTubeチャンネルを観て、一緒にゲーム実況をするのが好きだそうで、言葉の理解力の高さも納得です。他の人にしているアドバイスもしっかり聞いて、自分の動きに反映させている様を観て、「これは幼稚園児でも、一緒にやりたいレベルだなぁ」とも思いましたが、やはり焦らず、「小学生になって本人にやる気が有れば」の縁を待つ事にしましょう。

体験中のH君・Wちゃんも、意欲的な取り組みを続けてくれています。H君は精神的なムラは有るものの、ダンスを習っていると言う事もあるのか、身体を動かす事に対するセンスは高いものが有り、また好奇心が旺盛なので、新しい事を伝えても、どんどん吸収していきます。またWちゃんは、真剣さや意識の集中度の高さは、目を見張るものが有ります。身体的感覚はあまり鋭い方ではない様ですが、説明や手本から目を離す事が無く、休憩中に一人で突きの動きを反復している姿に、「これはすごい新人が現れたな!」と驚かされます。また「成りたい自分」への意識・意欲が明確になっているのか、マスクの下の気合もどんどん大きくなっていますし、新しく伝えた事にも臆せず取り組んでくれます。道衣組が来週の「成果発表会」の習熟に取り組んでいる間に、今日伝えたばかりの開足中段構からの突き蹴りや、キックミットの持ち方、少し言葉で説明しただけの前足底での蹴りに、二人で協力して取り組んでいる姿に、「良い雰囲気に成って来たねぇ」と手応えを感じ、作務を行い修練を切り上げました。

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