2月27日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。春の到来を思わせる穏やかな陽気の中、鍛錬に励みます。

今日が、2月の修練の最終日。いつの間にか今年も2か月が過ぎ、未だにコロナウイルス影響も多く残っていますが、緊急事態宣言も明ける様ですので、より充実した修行の場を構築していきたいものです。今日はスタートの作務の時間に、泉田子供会の今年度と来年度の役員さん達が挨拶に来て下さいました。今年度の役員さん達は、進めて来た段取りがことごとくコロナウイルスによる自粛で頓挫すると言う憂き目に会い、なかなかすっきりしない1年だった事でしょう。それでも毎月第1土曜日の「少林寺拳法体験会」の告知等もしっかりやって下さり、実に有り難い事です。地区の役員さん達もそうですが、地域の各種コミュニティとの連携・協力は、少しでも維持していきたいものです。

今日の修練では、「自分で考える」、「意識して話を聞き、動きに反映させる」を念頭に置き、説明の時間を少なめにしてみました。「受け取る側」の技術の向上を考えると、「解りやすい説明」と「出来る動き」の反復が近道なんでしょうが、他人のセッティングに乗っかるだけの人を育てたい訳ではありませんので、時折難解な状況で動き、「自分は出来ていない」と言う状況を体験して、「じゃあ、どうしよう」、「どうしなきゃいけないの?」という「自意識」を活用して欲しいものです。

勿論それは段階やその人の性質を考慮した上での展開に成りますが、今回体験入門してくれているメンバーは、来年度の3年生から5年生に成る人達なので、ちょくちょく「チャレンジ」の瞬間を挟んで行こうかと思います。

今日は、体験中のH君・Wちゃんに運歩法を体験して貰う為に、途中で「走るメニュー」も兼ねて斜めに動いてみました。少しゲーム的な要素も加えていくと、小学生達はひたむきにやります。が、その説明や手本の動きを見せている瞬間に、「見ていない聞いていない」人はやはり居るもので、身体の向きが違う人や、そもそも走るルートが違う人もいます。直接的には少林寺拳法とは関係無い事で、その人の性質を掴み、その後の修練メニューに繋げる事が出来れば、「飽きの来ない修練」に有効な気がしますし、今日は理解出来る聞き方をしていない人に、「座って観てて」と輪から離す事で、意識の発揚を促す事も試してみました。結果的には、その後の千鳥足や差込足の練習へのH君・Wちゃんの理解度の向上には繋がっていた気がします。

自由練習後半では、緑帯組は科目を進め、黄帯から体験組はキックミットや運歩の復習を兼ねた内容を。小6のI君・S君が防具を持参して来ない事が多く、「今日、何故防具が無いの?」、「今のあなたに何が足りないの?」、「答えが見つかるまで、座って考えて」と、1人づつ5分程低いトーンと無表情・無反応で「質問」しました。

緊急事態宣言下で施設を使用している為&防寒対策も兼ねて、私自身も秋まで全くしていなかったマスクを着用して修練に臨んでいますが、布1枚挟むだけで、技術的には相手と気を合わせたり、「力の吸収」をイメージする事が難しくなると感じますが、逆に「負の感情」を相手に伝えずに済む効果も有る様に思います。相手を叱っている時も、必要以上に相手を追い詰めなくて済みますし、それを周りの人に振り撒かずに済みます。

I君・S君に詰問している最中も、一人防具を持参して来たH君がこちらをちらちら気にしていましたが、後輩達に足幅や突く角度・ミットの持ち方をアドバイスしていましたし、体験組も「わあ~、叱られてるぞ」と気にしながらも委縮せず、私に技術的な質問して来て、私も普段のトーンでアドバイスし、その後再度I君・S君に低いトーンで向き合う、と言う事を繰り返していました。その後2人に備品の防具を貸し、「内受蹴」の説明をし練習に入りましたが、I君・S君もいつもより迅速に防具を着け、H君と一緒に集中して練習し、且つ委縮せずはしゃいでいて、こちらが「もう少し緊張感を持てよ」と思う程。「緩急」を上手く使って、意欲的且つ効果的な修練の取り組みを引き出していきたいものです。

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