3月20日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。若干湿った風が吹くものの、暖かな陽気に恵まれる中、鍛錬に励みます。

今日は、体験入門中のメンバーが小4男子のH君のみの予定でしたので、新たに後輩を迎える道衣組の心構えを整える日として、活用しようかと想定してスタートしました。ウォーミングアップの内容や、それをやる際の意識の持ち方を、問い掛けながら進めますが、道衣組の意識への浸透もまだまだ不充分な面も多々有ります。逆に、一緒にやっているH君に、意識の持ち方や突き蹴りへの応用の仕方を伝えると、それをしっかり自身の身体操作に反映させて来ますので、先輩達よりよほど進歩が早いです。小4と小1や小3では、言葉への理解度や集中力にも差が有るのは当たり前として、最も重要なのは本人の意欲だと言う事は、先輩の道衣組にもしっかり認識して貰おうと、言葉を送ります。

体験入門組は、総じて意欲が有るメンバーですが、身体を動かす事に関する「勘の良さ」には、やはり個人差が有ります。それぞれのメンバーの、苦手な動きを向上させる練習方法をいくつか考案しましたが、今日は先輩の道衣組で試行します。思えば、昨年10月入門の小1のA君・11月入門の小3のA君も、個々の動きはあまり向上出来ていません。後輩が誕生するこの機会に、自分のレベルを挙げる意識を持って貰いたいものです。

学科・法話では、読本の「少林寺拳法の目指す人間像」のページを回し読みします。そこに書かれている事を、皆がどれだけ意識出来ているか。この辺りも、4月からの修練で強化して行きたいものです。

今日の修練を通して、内受と下受を。そして「内受突」の動きを通して行いましたが、体験中のH君は相対で行っても、問題無い程のレベルでこなします。寧ろ、先輩のA君・A君の方が、自分のやるべき動きを理解・意識出来ていない状況です。「裏」と「表」の説明も、今日H君には初めて聞かせましたが、その後の相対演練では、白帯の先輩2人よりもしっかり把握してこなしていました。

今日も先輩・後輩の組み合わせで練習しつつ、組み合わせを変えてやる内容を変化させていきます。これまでの復習や、次の科目への下準備を兼ねて行いますが、1月の少年七級の試験で合格した際の「上受突(表)」のポイントをすっかり忘れていたY君は、その点を指摘されて泣き始めます。練習の輪から外しても泣き止もうとしませんので、呼び寄せて「自分の感情ぐらい、自分でコントロールしろ!いつまでも甘えとるな!」と叱り付け、「やるのかやらんのか、どっちなんだ?」と確認すると、「やります!」と答えましたので、顔を洗わせて輪に戻します。目指す自分の姿に到達したければ、目の前の壁や困難に挫けずに、努力をし続けないといけないでしょう。安易で楽な道を選ぶのではなく、自身の人生に通じる芯の強さを求め、チャレンジ出来ているかどうか。その辺りも、本人達に問うていきたいものです。

進み具合いがあまり良くなかったのですが、ラスト15分で緑帯組は「外押受突」、黄帯から体験組で「天地拳第一系・単演」を進めましたが、ラストの締めとしてはなかなか良い集中具合でした。これを、修練中を通して自ら意識出来ていれば、技術だけでなく人間性の向上にも繋がってくれるだろうと期待して、新年度の修練の在り方に繋げていきたいと思います。

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