4月3日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。暖かな陽気に恵まれた中、鍛錬に励みます。

世の中では、まだまだコロナウイルスの影響が心配される状況で、「もう1年以上、こんな状態だなぁ」と辟易しますが、新年度に入った事もありますし、上手く気持ちをリフレッシュして、充実した修行の空間を構築したいものです。

2ヶ月の体験入門期間を経て、4月から4名の小学生拳士が正式に入門してくれました。今日参座してくれたH君とWちゃんも、新しい道衣を嬉しそうに着ています。「このフレッシュな気持ちが、いつまで続くかねえ」とも思いますが、逆にそれで張り切れない人では、そもそも頑張りようが無いでしょう。このやる気を萎えさせてしまわない様に、雰囲気作りから気を配っていきたいものです。

今日は、昨年入門のA君に相対演練時の表と裏の区別を説明しながら、基本の習熟と法形への繋がりを伝えて行こうと想定してスタートしました。既に何度か説明はしていますが、「意識を集中させて、話を聞く」~「その内容を、自身の身体操作に反映させる」と言う事が苦手なA君。繰り返し伝えて行くしかありませんが、後輩に当たる人達が、先に理解し始めている状況ですので、もう少し習熟度を挙げて行かないといけませんね。

基本の技術の習熟も兼ねて、開足中段構からの突き蹴りの組み合わせを繰り返し、それを相対で「当たらない間合い」と「当たる間合い」の違いを付けて反復する、「正対構」での練習の時間を多く取りました。新入門者は4年生以上が多く、少年八級を受験する事はありませんが、身体操作のレベルを挙げる意味でも、「正対構」からの練習はもっと有効に活用出来る気がします。

うがい・手洗いの回数を増やし、学科・法話や鎮魂行の時間も挟みながら、先輩・後輩の組み合わせや各レベルに合わせた組み合わせの練習を織り交ぜます。先週土曜日に保護者の方と相談し、また木曜日に本人達とも面談した新中学生のI君とS君。「全力で気合を出し、真剣に動いている」様には見えなかったので、「それ、何%?」、「何%の力でやらなきゃいけないの?」と聞き、防具を着けた状態のS君に、「ちょっと全力で蹴らせて。で、それを100%の気合で堪えてみて」と言って中段に蹴り込みます。「マジで苦しい!」と、涙目になり苦しむ素振りを見せながらも、逆に目の輝きや意識・意欲は高まっていたS君。また「外押受突」の練習中に止めて、「しっかり振りぬいてみろ」とI君に振突を繰り返させると、徐々に「倒せる当身」に変わって行きました。「集中力は、自分で高める。全力でやってるかどうかは、自分で確認して」と伝えましたが、技術レベル以上に、「自分で高める」・「自分でやる気になる」と言う意識を、早く身に付けて欲しいものです。

そんな先輩達に対する指導を、横目でチラチラ見ながら、自分達の課題に取り組んでいた後輩達。習熟度としては然程挙がっている訳ではありませんが、全体的な雰囲気は悪くはありません。これを、「自分達の意識で、困難な課題にもチャレンジする」・「チャレンジの困難さ自体を楽しむ」と言うレベルまで、皆で協力して高めていきたいと思います。

 

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