4月10日(土)の修練。

本日は、専有道場からのスタート。暖かな日差しに恵まれた中、皆が集まります。

4月入門の面々にとっては、今日は初めての道院修練。入門手続きの際に、保護者の方にも地図を渡して送迎を御願いしていましたが、今回入門してくれた4人の保護者の皆さんは、求めているものがしっかりしているのか、時間も正確に行動して、開始時間に間に合わせて下さった方が大半でした。作務への取り組みも割りと積極的に動き、先輩の緑帯達も率先して動く姿勢を見せてくれているのも、良い変化です。

瞑目の時間を長く取った鎮魂行を終え、暫しの法話を。呼吸を整え、自分の周囲から多くのものを感じ取り、その支えを受けて、しっかり精進する事を説きました。「あ・うん」を活用しての学科・法話では、開祖の言葉を皆で回し読みします。途中、「五十歩百歩」と言う言葉の意味に対する質問があり、意味を知っている人がいるか聞いてみると、新入門の小4男子のY君が、面白い例え話を交えて説明してくれました。それぞれに得手不得手が有るのは当たり前でしょうが、良い部分を上手く活用して他人を支え、弱点を仲間と協力し合って克服出来る様な空間を創りたいものです。

場を変えて、易筋行を。今回も11月入門のA君のお父さんが、14時半に専有道場に再度来て下さり、送迎を手伝って下さいました。多くの方の支えを受けて、修練に励んでいる事をしっかり認識して欲しいものです。ホールのセッティングをする際も、色帯組4人は協力し合って準備を進めていましたが、先輩であるA君・A君を含めた白帯組は、指示を出されないと、自分でやる事を意識出来ない様子。この辺りも、徐々に進化させていかないといけませんね。

今日の易筋行は、表と裏の説明を全員の揃った状態で行い、それを相対演練の中で、「違いを感じ取る」事を想定してスタートしました。途中、道衣の着方や帯の締め方の再確認も織り交ぜていきますと、例によって想定通りに習熟は進みませんが、それでも徐々にながら、皆が進歩している事が見て取れます。また、これまで色帯組もあまり練習して来なかった「蹴込」の説明をして見せて、後半のキックミットを使っての当身の「種まき」もしておきます。

ラスト30分で、緑帯組は「天地拳第一系・相対」と「義和拳第一系・相対」の復習から、「突天一」を初練習。「下受順蹴」との共通点も含めて説明し、習熟を図ります。また白黄帯組は、正対構での「内受突」の裏と表の習熟を。細かい部分はともかく、表と裏の違いを理解し感じ取る段階までは進めた様です。

終盤を駆け足でこなし、若干タイムオーバーしながら易筋行を切り上げ、皆で作務を行います。くどいくらい先輩達に率先して動く様に伝えて来ましたので、色帯組の動きは随分良くなって来ました。それを観て、新入門や白帯の面々が、何かを感じ取ってくれれば良いですね。皆に、修練後の菓子を配りながら、2ヶ月の体験期間で最も参座回数の少なかったY君に、帯の結び方のレクチャーをします。集中力が無く、説明をしている際に、大半を聞いていないY君。個々でサポートする時間を上手く入れ込み、少しでも自発的な精進を促していきたいものです。今日の帯の結び方でも、出来る様になった部分と残された課題を、ある程度は理解出来ていた様ですので、「今後の成長に期待」ですね。

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