7月17日(土)の修練。

本日も、泉田市民館での修練。本格化して来た「夏の暑さ」の中、鍛錬に励みます。

今日は、13時からの修練時間でフルタイム冷房を点けるつもりで、作務の時間から1枚目の100円を入れました。冷やし方がキツ過ぎると、小4白帯のWちゃんの様に頭痛を起こす人もいますので、入り口を締めずに空気の入れ替えもしつつですが。昨年に引き続き、今年も梅雨が長かったからか、この10年の中では、7月中旬にしては涼しめな気もしますが、それでも冷房無しでは、とても身体を動かす気には成れないのが実情です。「快適」な空間での修行を選択したからには、せめて取り組み方には「甘え」が出ない様に、気を付けたいものです。

4月の新入門者を迎えて以降、スタート前の作務のやり方や取り組み方に関して、割りと口うるさく言葉にして来ましたが、先月に複数回に渡り、先輩緑帯達に「説教」をした事や、現在1年半ぶりに「面談」を行っている時期でもある事からか、作務への各自の取り組み方に、「意識」が有る事を感じます。これを、「不快な圧力」を感じるから行うのではなく、自分の意志で自分の意欲を燃やして取り組む段階まで引き上げて欲しいですし、先輩達に繰り返し伝えている「先輩として、後輩の支えをする様に」と言う事も含めて、割りと「良い雰囲気」になりつつある様な気もします。

今日は、いつも土曜日はスイミングの為に早上がりする小3白帯のR君が、17時まで居られると言う事でしたので、現在週2回の自宅修練に取り組んでくれている小2白帯のA君に、少年八級の試験の内容を完全なものにする為の時間を多く取りました。また、秋頃までは土日は毎週家族でキャンプに行く為、火曜日のみの参座に成る為、A君と同じ様に自宅修練に取り組んでくれている小4白帯のY君。自分の動きを客観視する事が得意ではない様ですので、「手本動画」を送ろうと、皆で同じ練習をする時間も組み込みます。また、7月に改めて作り直した「修練メニュー」では、基本演練で「足刀蹴」をやる予定になっていましたので、歯医者に通う為に16時で早上がりするWちゃんのいる時間までに、全てを網羅出来る様に盛り込みます。習熟度的にはイマ一つの様な感じでしたが、皆の取り組み方や雰囲気は、割りと良い感じです。

「修練メニュー」では、学科・法話で読む読本のページも想定しているのですが、今日読んだページが、木曜日に読んだ中1緑帯のI君の一般三級受験の為の学科宿題に該当するページと同じ内容であった為、木曜日に参座した面々には「少林寺拳法が、三徳を兼備する修行法である」と言う言葉が、より染み込み易かった様です。

自由練習に入り、小4黄帯のY君の面談を行いながら、他の面々には「手本動画」の内容をこなして貰います。2月から平日に学習塾に通い始め、土曜日のみの参座となったY君。元来、「他人に興味が無い」傾向が強く、自己点検の感覚も乏しい為、現状で今まで身に付けた技術面の「貯金」を使い果たしつつある状況ですが、今回の「面談」で目の前の欲求のみを追い掛けるのではなく、自分の周囲の存在に対して、「想像力を働かせる」事を薦めました。それにより、読本で学んでいる教えや、技術の習熟度も変わって来る事を伝えましたが、果たしてどう響いたでしょうか。

通常15分強で切り上げる「面談」も、40分近く行っていましたが、その間他の面々の取り組みも、横目で見ていましたが、気を抜く人もいれば、周囲に流されずレベルを挙げる人もいれば。「調和」に根差した「自己確立」と言う、ある意味正反対の行いを、その時々の状況に合わせて、的確に行うのもなかなか簡単ではないでしょう。今日は、自由練習の時間に最もよい取り組みをしていた小5白帯のH君に、4種の「手本動画」の全てのモデルをして貰いました。

残り30分の自由練習を、級毎に分けて来週に控えた昇級試験に向けた習熟に充て、能率良く皆で協力して作務を切り上げましたが、小2白帯のA君の御迎えが来ません。電話をして確認しましたら、「かなり前に出てるはずですけど」との、お母さんの答えが。その後、「渋滞に巻き込まれている」とのLINEが来ましたが、刈谷市と知立市の境付近の一ツ木町に住んでいるA君。お父さんが国道23号線に乗ったのでしょうが、どうもその時間の名古屋方面が事故渋滞だった様で、通常2~3分の距離でも、1度乗ってしまうと降りようが無いのが悲しいところ。結果、30分程A君と2人で外の駐車場で待っていましたが、その間自宅修練に対するアドバイスや、来週予定している面談について話す事が出来ました。昨年10月入門以来、初の面談に成るA君。自宅修練では、読本の音読や鎮魂行の文言唱和もきっちりやってくれている動画を頂いていますが、それに伴い、参座した時の声の出し方がかなり変わって来ました。聞くと、「国語はポンコツ。でも、算数は得意でこの前100点取ったよ」と話してくれましたが、「苦手な事は誰だってやりたくないけど、読本の音読だって、家でやって来たら学科・法話が解りやすくなったでしょ。苦手な事でも、嫌がらずにやってみなよ」と伝えると、はにかみながらも目を輝かせて頷いていました。このまま、9月に予定している初の昇級試験に向けて、しっかりとした取り組みと、その基となる心構えを整えて欲しいものです。

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