10月9日(土)の修練。

本日は、専有道場でのスタート。やや暑いくらいの秋晴れの中、皆が集まります。

今日は久々の行事として、達磨祭を挙行しました。相変わらずの、下準備無しの「出たとこ勝負」の行事運営ですが、取り敢えず時間に余裕をもって出向いたのですが、今年度の入門者は保護者の方も含めて意識が高く、専有道場への集まりが実に良く、今月入門のE君が1番乗り。その後続々と到着し、オートロックを開ける応対で着替える時間も無いくらいでした。

またコロナウイルスの影響で、暫く参座を控えられていた副道院長のNさんも、2度のワクチン接種を終えられたとの事で、今後はコンスタントに参座出来そうな流れに。行事では司会進行や写真撮影も御願いしていますので、実に頼もしい存在の復帰です。

達磨祭の導師法話も、構成は全く考えて来なかったのですが、この2週間程の学科・法話の時間で、達磨と開祖・釈尊の関係性を皆に伝えていた為、何故開祖が達磨を本尊としたのかと言う点と、普段の修練や日常生活において、達磨の「不撓不屈」の精神を活かす事を伝えました。時間に余裕が有った事もあり、多少の脱線や質問に対する応答、エピソードトークの展開と、厳かな雰囲気はあまり有りませんでしたが、逆に普段の修練での法話と同一線上の話でまとめる事が出来、「僕の法話のレベルも、なかなかなものに成って来たな」と自画自賛です(笑)。

場を変えて、易筋行を。今日は7月・8月の小中学校の夏休み期間に行っていた、「夏休み武道体験会」に参加してくれていた小1男子のM君も参加してくれました。体験会期間中は、整列しなかったり部屋の出入り口に隠れていたりした時間が多かったM君。「まあ、この子は真剣にやりはしないだろうな」と思って、程々のレベルでやらせて後は遊ばせていたのですが、本人はそれでもずっと楽しみにしていたのだとか。夏休みが終わり、体験会に参加しなくなって1ヶ月経った頃に、お父さんに「少林寺はいつ行くの?」と聞いて来たそうで。お父さんから御電話を頂き、今月1ヶ月を体験入門期間としました。

聞けば、12月生まれの小学1年生。中身は幼稚園児と然程変わらないでしょう。先日少年八級に合格した小2男子のA君もそうですが、全ての時間に真剣に全力で取り組む事も難しいのでしょう。それを求めてはいきながらも、「出来ない」人間を取り除く事は「人造り」と言う観点からは違うのだろうなと、M君の存在を観て思います。と言って、正式に入門して貰うなら、もう少しやって貰わないと困りますので。「その調子が続くと、あなたの正式入門は断る事になっちゃうなあ」と時々くすぐりながら、少しずつ全力で取り組む時間を増やしていって貰いたいと思います。

今日は、4月入門で久々に土曜日に参座してくれた小4男子のY君の為に、「流水蹴」に繋がる動きを皆で復習しました。新入門のE君や体験入門のM君の、基本レベルの向上にもなりますし、初の昇級試験が少年六級に成る人達にもプラスに成る時間ではあります。早上がりするY君の為に、相対での「流水蹴」を数回反復したら、あとはキックミットを使用しての当身を。久々の参座のNさんは、小5緑帯のH君に任せて、バンバン身体を動かして貰います。道衣を着るのも暫くぶりでしょうし、自分の当身の感覚に満足できる状態では無かったでしょうが、それでも動いているNさんからは、プラスの空気が溢れ出していました。またまだ小学生でありながら、Nさんの当身をミットでまともに受け止めているH君の逞しさにも驚きますし、頼もしさを感じます。

それぞれがどんな取り組みをするかはその人次第ですが、皆で協力して、少しでも有益な空間を創っていきたいものです。

 

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